「計量法に基づく計量単位一覧」の版間の差分

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SIに係る単位
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'''[[計量法]]に基づく[[計量単位]]一覧'''(けいりょうほうにもとづく けいりょうたんい いちらん)は、日本の[[計量法]]体系で定める[[計量法#法定計量単位|法定計量単位]]の一覧である。
 
== 法定計量単位など ==
法定計量単位とは、[[計量法]]の規定により、[[計量法#取引、証明とは|取引・証明]]に用いることができるとして定められた計量単位である。法定計量単位以外の計量単位は「非法定計量単位」であり、[[計量法#取引、証明とは|取引・証明]]に使用することは禁止されており(計量法第8条第1項)、使用した場合は罰則がある。
 
「非法定計量単位」には古今東西の幾多の計量単位が含まれており、これを定めて禁止することは不可能であるので、法定計量単位の方を限定列挙することとしている。
 
== 法定計量単位など ==
=== 物象の状態の量 ===
 「物象の状態の量」(計量法第2条第1項第1号および第2号)とは[[物理量]]のことである。計量法は、熟度の高いものとして72量を、熟度の低いものとして17量を規定している。取引・証明に法定単位を用いなければならないのは、72量に係る計量単位(法定計量単位)のみである。17量に係る単位は、省令に定められているが、取引・証明での使用は強制されない。
 
=== 計量単位の分類 ===
現行の計量法は、取引又は証明に用いる計量単位は[[国際単位系]](SI)に準拠することとしているので、計量単位を次のように分類し、別々に規定している<ref name = 高原>[http://www.keiryou-keisoku.co.jp/yomikata/ver.4-101022/yomikata-zenfile20170421.pdf] 高原隆、計量法の読み方、pp.22-25、日本計量新報社、2017年4月21日</ref>。
 
#国際単位系(SI)に係る単位(62(65量132単位):これらは最も重要な単位であり、[[SI単位]]を中心として定められているものである。
#SI単位のない量についての非SI単位(7量9単位):これらはSIには規定がない物理量に係るものであるが、比較的重要で、法定単位として規定する必要があるものである。
#SI単位のある量についての非SI単位(5量18単位):この5量は、すべて上記の65量に含まれている。非SI単位であるが、使用を禁止することは経済活動・国民生活に混乱を与えるおそれがあるため、非SI単位であっても法定計量単位として定められている。
# 「物象の状態の量」として熟度の低いもの(17量):この17量に係る単位は、取引・証明における使用禁止は課せられていない。それは、それらの単位は熟度が低く未確定の部分もあるので使用を奨励する段階にあるためである。「法定計量単位'''等'''」と呼ばれている。
 
=== SIに係る単位(62(65量132単位)計量法別表第一 ===
計量法第三条関係(国際単位系に係る計量単位)<ref>[https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=404AC0000000051#1357 計量法 別表第一]</ref><ref>[http://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/techno_infra/11_images/1.pdf 表1 SI単位に係る計量単位] 計量行政室、経済産業省</ref>
 
</ref>。定義は[[:s:計量単位令|計量単位令]]別表第二(同令第二条)<ref>[https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=404CO0000000357#78 計量単位令 別表第二]</ref>。
 
この別表第一は、「SIに係る単位」となっているが、[[SI単位]]に限られているわけではなく、以下の[[非SI単位]]が混じっている<ref>[https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/techno_infra/11_gaiyou_tani3.html (1)SI単位に係る計量単位(表1)] 3.法定計量単位、計量法における単位規制の概要、経済産業省、「厳密には、第3条に規定する計量単位のうち、時間の「分(min)」、「時(h)」、質量の「トン(t)」などはSI単位ではないが、国際度量衡総会においてもSI単位と併用する非SI単位として決議されており、計量法ではこれらもSI単位に準ずる計量単位として第3条に含めている。」</ref>。
</ref>。定義は[[:s:計量単位令|計量単位令]]別表第二(同令第二条)<ref>[https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=404CO0000000357#78 計量単位令 別表第二]</ref>。
* [[SI併用単位|SI単位と併用できる非SI単位]]:[[トン]]、[[分]]、[[時]]、[[度 (角度)]]、[[秒 (角度)]]、[[分 (角度)]]、[[リットル]]およびこれらを含む[[組立単位]](メートル毎時、グラム毎リットル、ワット時、モル毎リットル、グレイ毎分など)
* 純然たる[[非SI単位]]:[[バール (単位)|バール]]、[[キュリー]]、[[ラド]]、[[レントゲン (単位)|レントゲン]]、[[レム]]およびこれらを含む組立単位(ラド毎秒、レントゲン毎時、レム毎分など)
 
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== 出典など ==
<references />
 
== 関連項目 ==
* [[計量法]]
* [[国際単位系]]
* [[SI単位]]
* [[非SI単位]]
* [[SI併用単位]]
* [[SI組立単位]]
* [[SI接頭辞]]
 
== 文献 ==
* [http://www.keiryou-keisoku.co.jp/yomikata/ver.4-101022/yomikata-zenfile20170421.pdf] 高原隆、計量法の読み方、日本計量新報社、2017年4月21日
* http://www.ne.jp/asahi/office/okada/s_keiriou/si.pdf 新計量法とSI化の進め方-重力単位系から国際単位系(SI)へ-] 通商産業省 SI単位等普及推進委員会、1999年3月発行
 
 
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