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『'''ネオノミコン'''』(''Neonomicon'') とは、アラン・ムーアの原作、{{仮リンク|ジェイセン・バロウズ|en|Jacen Burrows}}の作画による全4号のコミックブックシリーズ<ref>{{Cite web|url=http://www.bleedingcool.com/2010/06/07/jacen-burrow-on-alan-moores-neonomicon-puff-piece-interview-of-the-week/|title=Jacen Burrows on Alan Moore's Neonomicon – Avatar Interview of the Week|publisher=[[Bleeding Cool]]|date=7 June 2010|accessdate=22 March 2011}}</ref><ref>{{Cite web|first=Charles|author=Webb|url=http://www.comicsbulletin.com/features/127802307919546.htm|title=Jacen Burrows: Neonomicon Rises – A Lovecraftian Tale|publisher=[[Comics Bulletin]]|date=1 July 2010|accessdate=22 March 2011|archiveurl=https://web.archive.org/web/20100910010841/http://www.comicsbulletin.com/features/127802307919546.htm|archivedate=10 September 2010}}</ref>。2010年に米国の{{仮リンク|アバタール・プレス|en|Avatar Press}}から刊行された。2003年に出た『{{仮リンク|中庭 (漫画)|en|Alan Moore's The Courtyard|label=中庭}} (''The Courtyard'')』の続編であり、同じく[[ハワード・フィリップス・ラヴクラフト|H・P・ラブクラフト]]の[[クトゥルフ神話]]を題材にしている。この連作はさらに『{{仮リンク|プロヴィデンス (漫画)|en|Providence (Avatar Press)|label=プロヴィデンス}}』へと続けられた。
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|publisher = アヴァター・プレス
|startmo = 7月
|startyr = 2010年
|endmo = 2月
|endyr = 2011年
|issues = 4
|writers = [[アラン・ムーア]]
|artists = ジェイセン・バロウズ
|colorists = Juanmar
|editors = ウィリアム・A・クリステンセン
|creators = アラン・ムーア<br />ジェイセン・バロウズ
|TPB = ハードカバー
|ISBN = 1-59291-131-5
|subcat = Avatar Press
|sort = Neonomicon
}}
『'''ネオノミコン'''』(''Neonomicon'') とは、アラン・ムーア原作、{{仮リンク|ジェイセン・バロウズ|en|Jacen Burrows}}作画による全4号のコミックブックシリーズ<ref>{{Cite web|url=http://www.bleedingcool.com/2010/06/07/jacen-burrow-on-alan-moores-neonomicon-puff-piece-interview-of-the-week/|title=Jacen Burrows on Alan Moore's Neonomicon – Avatar Interview of the Week|publisher=[[Bleeding Cool]]|date=7 June 2010|accessdate=22 March 2011}}</ref><ref>{{Cite web|first=Charles|author=Webb|url=http://www.comicsbulletin.com/features/127802307919546.htm|title=Jacen Burrows: Neonomicon Rises – A Lovecraftian Tale|publisher=[[Comics Bulletin]]|date=1 July 2010|accessdate=22 March 2011|archiveurl=https://web.archive.org/web/20100910010841/http://www.comicsbulletin.com/features/127802307919546.htm|archivedate=10 September 2010}}</ref>。2010年に米国の{{仮リンク|アヴァター・プレス|en|Avatar Press}}から刊行された。2003年にバロウズによって全2号でコミック化されたムーアの小説作品『{{仮リンク|中庭 (小説)|en|Alan Moore's The Courtyard|label=中庭}}』の続編であり、同じく[[ハワード・フィリップス・ラヴクラフト|H・P・ラブクラフト]]の[[クトゥルフ神話]]を題材にしている。この連作はさらに全12号の『{{仮リンク|プロヴィデンス (漫画)|en|Providence (Avatar Press)|label=プロヴィデンス}}』に続いている。
 
2012年3月、[[ブラム・ストーカー賞]]に新設された「[[グラフィックノベル]]」部門の初受賞作品となった<ref>{{Cite web|first=Keith|author=Davidsen|url=http://www.avatarpress.com/2012/04/alan-moore-accepts-first-ever-gn-bram-stoker-award-for-neonomicon/|title=Alan Moore Accepts First-Ever GN Bram Stoker Award for Neonomicon|publisher=[[Avatar Press]]|date=1 April 2012|accessdate=29 April 2012}}</ref>。2021年10月、[[国書刊行会]]から日本語版が四部作の第一部として刊行される予定<ref name=kokusyo>{{Cite web|url=https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336072689/|title=ネオノミコン|accessdate=2021-10-03|publisher=国書刊行会}}</ref>。
 
== あらすじ作品内容 ==
=== あらすじ ===
[[連邦捜査局|FBI]] agents Lamper and Brears visit Aldo Sax at a psychiatric hospital, where he has been detained since committing two murders. They are investigating a copycat killer, and want to question Sax about his motives. Sax speaks seemingly unintelligible gibberish. After studying Sax's previous investigation, Lamper and Brears decide to track down drug dealer Johnny Carcosa in Red Hook, [[ブルックリン区|Brooklyn]]. Carcosa escapes into a mural in the courtyard of his apartment building. The agents track Carcosa's disturbing sex paraphernalia to a specialty shop in [[セイラム (マサチューセッツ州)|Salem]], [[マサチューセッツ州|Massachusetts]].
{{Hidden begin|titlestyle = background:lightgray;|title= あらすじを表示}}
[[連邦捜査局|FBI]]捜査官メリル・ブリアーズとゴードン・ランパーは、精神病院に収容されているアルドー・サックスを訪ねる。サックスもかつてFBIに所属していたが、殺人と死体損壊を犯して逮捕されていた。模倣犯について助言を求めたブリアーズらは、解読不能の奇妙な言語でしか答えないサックスに困惑する。
 
サックスが最後に内偵捜査に当たっていた連続殺人事件を調査するうち、ジョニー・カルコサという人物が浮かび上がってくる。二人はカルコサの身柄確保に失敗するが、彼が残した奇怪な[[張形|ディルド]]を手掛かりに[[マサチューセッツ州]][[セイラム (マサチューセッツ州)|セイラム]]に向かう。
Going undercover as husband and wife, Lamper and Brears attend an [[乱交|orgy]] hosted by the owners of the shop, members of the [[深きものども|Esoteric Order of Dagon]], who regularly indulge in sex rituals to attract the sexual attention of a race of [[深きものども|fishmen]]. Lamper and Brears are exposed as agents and Lamper is killed by the cultists. Brears is locked in a room with a fishman, which rapes her continuously for several days. During this ordeal Brears has a vision of Carcosa, who reveals himself as an avatar of [[ナイアーラトテップ|Nyarlathotep]], one of the Great Old Ones.
 
一般人を装ってセックスショップに赴いた二人は店主によってオカルト信者の親睦会に誘われる。それは地下の汽水プールで行われる[[乱交]]パーティーだった。ランパーは不意を突かれて殺され、ブリアーズは[[輪姦]]される。川とつながった水路から一体の巨大な[[深きものども|魚人]]が招き入れられ、列席者と交わり始める。
The creature tastes a drop of Brears' urine and determines that she is pregnant. It helps her escape through underwater tunnels into the ocean. Brears returns to the city and contacts the FBI, instructing them to raid the specialty shop. They find that the cultists have been killed by the fishman, which is gunned down by the agents. Three months later, Brears visits Sax and is able to understand his gibberish as Aklo, the language of the fishmen, based on R'lyehian the language of Yuggoth from Lovecraft's stories. She tells him that she is pregnant with the child of the fishman. She realizes that the events in Lovecraft's fiction are actually premonitions of a future apocalypse that will be heralded by the birth of her child, [[クトゥルフ|Cthulhu]].
 
ブリアーズは魚人とともに幽閉され、日ごとに[[強姦|犯され]]続ける。薬物で昏倒したブリアーズの夢にカルコサが現れ、[[ナイアーラトテップ]]の化身を名乗り、聞き取りにくい言葉で祝福を告げると「ここが[[ルルイエ]]だ」という。目覚めたブリアーズは魚人に手を引かれてプールの水を潜り、港近くの海面で解放される。[[SWAT]]隊が手配され、カルト集団は魚人と共に一掃される。
== 刊行の経緯 ==
作者ムーアは『[[WIRED (雑誌)|WIRED]]』誌のインタビューでこう語っている。「『[[ウォッチメン (映画)|ウォッチメン]]』の映画で起きたひどいことのことで、DCコミックスといよいよ手を切ったのとちょうど同じころだった」「税金の支払いが迫っていて早急に金が必要だった。アバタール・プレスのウィリアム(・A・クリステンセン)と話したら、4号のシリーズを書くつもりがあるならいくらか出すと言われたんでそうした。」<ref>{{Cite web|first=Scott|author=Thill|url=https://www.wired.com/underwire/2010/08/alan-moore/all/1|title=Alan Moore Gets Psychogeographical With Unearthing|publisher=[[Wired (magazine)|Wired]]|date=9 August 2010|accessdate=24 March 2011}}</ref>
 
数カ月が経ち、ブリアーズはサックスと語り合うため再び精神病院を訪れる。二人は今や{{仮リンク|アクロ (架空の言語)|en|Aklo|label=同じ言語}}を話し、同じ感覚を共有している。世界は高次空間への投影として感じられ、過去・現在・未来の区別は意味を失った。ラヴクラフトの著作は単なる創作ではなく、現実の事件でもなく、未来に起きたことの記録に過ぎなかった。ブリアーズは自らの体内に宿った[[クトゥルフ]]が眠りを終え、人間の世界に終末をもたらすのを待ち望んでいる。
ムーアは『中庭』で描いたアイディアをさらに掘り下げると同時に、1930年代の空気に依存しない、現代の物語を語ろうと考えた。もう一つのアイディアを持っていた、人種差別や性的な恐怖症のように、ラヴクラフト自身も、その模作者たちが自己検閲したか作品に取り入れなかったと考えた要素を使うこと。「ラヴクラフトは性的に潔癖?だった。話に出すときは「ある種の名づけられない儀礼」についてしか言おうとしなかった。そうでなければ婉曲語法に頼った。「冒涜的な儀式」。相当な数の作品で、そういう「冒涜的な儀式」で生まれた人外の系譜が出てくることを考えると、その流れのどこかでセックスが関わっていることは明らかだ。しかしそれはラヴクラフト作品で大きく取り上げられたことはない。底流としてほのめかされるのを除けば。そこでこう考えた。不快な人種的要素を全部引っ張り戻そう。セックスも引き戻そう。正真正銘の「名づけられざる儀式」を考えてやろう。名前を付けてやろう」<ref>{{Cite web|first=Bram|author=Gieben|url=http://www.theskinny.co.uk/article/100258-choose-your-reality-alan-moore-unearthed|title=Choose Your Reality: Alan Moore Unearthed|publisher=[[The Skinny (magazine)|The Skinny]]|date=1 September 2010|accessdate=24 March 2011}}</ref>
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=== 登場人物 ===
;メリル・ブレアーズ
:白人女性のFBI捜査官。[[性依存症|性依存]]、[[アルコール依存症|アルコール依存]]、[[自尊心]]低下のような精神的問題によってしばらく休職していた<ref name=tcj/>。ラヴクラフトの著作に詳しい。
 
;ゴードン・ランバー
=== 単行本 ===
:黒人男性のFBI捜査官。既婚者で<ref>Vol.2, p.7, pnl.1</ref>、ブレアーズとは息の合ったパートナーである。
ハードカバーとソフトカバーで全一冊の単行本が刊行されている。どちらの版もカラー化された『中庭』を収録している。
 
;アルドー・サックス
: [[ホモフォビア|同性愛嫌悪]]、[[反ユダヤ主義|ユダヤ嫌悪]]の傾向がある男性<ref name=tcj/>。前作『中庭』の主人公。連続殺人事件を捜査する中でジョニー・カルコサと接触し、正気を失う。
 
;カール・パールマン
:ブレアーズらの上官で、初老の白人男性。ブレアーズが精神的に不安定だった時期に関係を持ったことがある<ref name=tcj/>。
 
;ジョニー・カルコサ
:常にバンダナのようなもので顔の下半分を隠しており、摩擦音の多い独特の喋り方をする人物。サックスが追っていた事件にかかわる薬物を売っていると見られる。
 
== 制作背景 ==
作者ムーアは本作についてのインタビューで「これまで書いた中で一番不愉快な内容<ref name=wired/>」「最も黒く、最も厭世的な作品の一つ<ref name=skinny/>」と語っている。ムーアによると、それには執筆当時の精神状態が影響していた。強く反対していた『[[ウォッチメン]]』の[[ウォッチメン (映画)|ハリウッド映画化]](2009年)を版元[[DCコミックス]]によって強行され、憤懣の余り{{仮リンク|アメリカズ・ベスト・コミックス|en|America's Best Comics}}ラインを打ち切ってDCと(1980年代に続き二度目に)絶縁したところだった。本作には「巨大エンターテインメント産業コングロマリット」への怒りが、妥協なきホラー要素の追求として現れているという<ref name=skinny/>。
 
DCからの離脱は経済的な苦境をも意味していた。「税金の支払い」に迫られたムーアは<ref name=wired/>、[[アメリカン・コミックスにおけるクリエイターの権利|作者が著作権を保持したまま]]作品を刊行させてくれる出版社アヴァター・プレスからのオファーを受けた<ref name=skinny/>。「4号のシリーズを書くつもりがあるならいくらか出せると言われたんで、そうした」<ref name=wired>{{Cite web|first=Scott|author=Thill|url=https://www.wired.com/underwire/2010/08/alan-moore/all/1|title=Alan Moore Gets Psychogeographical With Unearthing|publisher=[[Wired (magazine)|Wired]]|date=9 August 2010|accessdate=24 March 2011}}</ref>。アヴァターは題材に制約を課さなかったが、ムーアはさらに踏み込んで「[[勃起]]や[[性的挿入|挿入]]」を描いても構わないという言質を取った<ref name=skinny/>。
 
ムーアが持っていた構想は、過去に短編小説『中庭』で扱った[[クトゥルフ神話]]テーマの再訪だった<ref name=wired/>。1994年に編まれたアンソロジー ''The Starry Wisdom: A Tribute to H. P. Lovecraft'' で発表されたものだが、2003年には{{仮リンク|アントニー・ジョンストン|en|Antony Jounston}}(翻案)とジェイスン・バロウズ(作画)によるコミック版がアヴァターから刊行され<ref name=tcj>{{cite web|url=https://www.tcj.com/providence-lovecraft-sexual-violence-and-the-body-of-the-other/|accessdate=2021-10-08|title=Providence: Lovecraft, Sexual Violence, and the Body of the Other|publisher=The Comics Journal|date=2016-02-03}}</ref>、ムーアもその出来に満足していた<ref name=wired/>。
 
単なるラヴクラフトの[[パスティーシュ|模作]]を超えるためのアイディアは二つあった。一つは描写の現代化である。ムーアは現代的なリアリズムの例として、テレビドラマ『[[THE WIRE/ザ・ワイヤー|The Wire]]』の「信憑性、[[自然主義|ナチュラリズム]]」を挙げている。もう一つは、ラヴクラフト自身が抑圧し、模作者たちが避けて通ってきた要素を正面から扱うことだった。「[[人種差別主義]]、[[反ユダヤ主義]]、[[性差別|性差別主義]]、[[性嫌悪]]」である<ref name=skinny/>。
 
ムーアはラヴクラフトの作品集(2014年)に寄せた序文でこう書いている。
 
{{Quote|ラヴクラフトの作品や信念を生み出したのは、この世のものならぬ怪奇への恐怖などではなく、現代世界における権力関係や価値観の変遷を何より恐れる白人・中産階級・異性愛者・プロテスタント系男性のそれにほかならない<ref name=tcj/>。}}
 
ムーアにとって、ラヴクラフト作品に見られる「名付けえぬ儀式」「冒涜的な儀式」のような表現が性行為や異種族混交への恐怖を表しているのは明らかだった<ref name=skinny/>。
 
{{Quote|そこでこう考えた。人種がらみの不快な要素をぜんぶ引き戻そう。セックスも引き戻そう。本物の「名づけえぬ儀式」を作り出して、それに名前を付けてやろう<ref name=skinny>{{Cite web|first=Bram|author=Gieben|url=http://www.theskinny.co.uk/article/100258-choose-your-reality-alan-moore-unearthed|title=Choose Your Reality: Alan Moore Unearthed|publisher=[[The Skinny (magazine)|The Skinny]]|date=1 September 2010|accessdate=24 March 2011}}</ref>。}}
 
作画のジェイセン・バロウズは『中庭』に続編があるとは思っていなかったが、アラン・ムーアの作品に再び関われるのは歓迎だった。長大で難解なことで悪名高いムーアの[[スクリプト (アメリカンコミック)|スクリプト]]も苦にならなかった。すっきりした線でディテールを明瞭に描くのをモットーとするバロウズは、クトゥルフ神話に特有の「名状しがたい」怪物を描くにあたっても実験的な抽象描写を避けた。質感の異様さを強調したり、何らかの光学的効果を取り入れることで、克明ながらも全容を把握できないようにしたのだった。バロウズはそのような怪物の見せ方の例として、『[[遊星からの物体X]]』(1982年)や、『[[AKIRA (漫画)|AKIRA]]』の鉄雄を例に挙げている。作中で描かれる[[深きものども|深きもの]]のデザインは古典的な[[ギルマン|半魚人]]から出発したが、水泳選手[[マイケル・フェルプス]]の体形を取り入れて大幅にリファインされた<ref>{{cite web|url=https://www.tcj.com/providence-was-really-exhausting-finishing-it-felt-like-finishing-college-an-interview-with-jacen-burrows/|accessdate=2021-10-08|title="Providence Was Really Exhausting. Finishing It Felt Like Finishing College": An Interview With Jacen Burrows|publisher=The Comics Journal|date=2020-10-06}}</ref>。
 
== 社会的評価 ==
=== 評価 ===
=== 批判 ===
2012年、米国[[サウスカロライナ州]]の図書館で本書の利用が禁じられる事件があった。14歳の少女が成人用の棚から本書を借り出し、内容を問題視した母親が正式に抗議したのが発端である。図書館側は、作品そのものの価値と「不快な内容 (disturbing content)」を勘案して所蔵に値しないと判断したと述べた<ref name=guardian>{{cite web|url=https://www.theguardian.com/books/2012/dec/06/alan-moore-neonomicon-censored-library|accessdate=2021-10-07|title=Alan Moore's Neonomicon censored by US library |publisher=The Guardian|date=2012-12-06}}</ref>。問題の図書館で「人種差別、レイプ、殺人、性行為」を扱った書籍が一切利用できないわけではないが、本書は特に絵画的な表現が問題だとされた<ref name=BC2013>{{cite web|url=https://bleedingcool.com/comics/recent-updates/librarian-reverses-boards-decision-to-put-neonomicon-back-on-the-shelves/|accessdate=2021-10-07|title=Librarian Reverses Board's Decision To Put Neonomicon Back On The Shelves|date=2013-01-08|publisher=Bleeding Cool}}</ref>。これを受けて、[[コミック弁護基金]]、{{仮リンク|全米反検閲連合|en|National Coalition Against Censorship}}、{{仮リンク|自由な表現を指示するアメリカ小売書店協会|en|American Booksellers for Free Expression}}は連名で書簡を送り、成人読者からも本書の利用機会を奪うのは[[アメリカ合衆国憲法修正第1条|憲法]]で禁じられた検閲に当たると主張した<ref name=BC2012>{{cite web|url=https://bleedingcool.com/comics/the-cbldf-go-to-bat-for-neonomicon/|accessdate=2021-10-07|title=The CBLDF Goes To Bat For Neonomicon|publisher=Bleeding Cool|date=2012-06-18}}</ref>。後に[[アメリカ図書館協会]]知的自由部は、2010年代に図書館や学校から排除された書籍100冊の中に本書を挙げている<ref>{{cite web|url=https://www.ala.org/advocacy/bbooks/frequentlychallengedbooks/decade2019|accessdate=2021-10-07|title=Top 100 Most Banned and Challenged Books: 2010-2019|publisher=American Library Association}}</ref>。
 
== 単行本 ==
全一冊の単行本としてハードカバー版とソフトカバー版で刊行されている。どちらの版もカラー化した『中庭』を収録している<ref>{{cite web|url= https://bleedingcool.com/comics/avatar-plug-of-the-week-neonomicon-hc-and-tpb-by-alan-moore-and-jacen-burrows/| publisher=Bleeding Cool|date=2011-10-19|accessdate=2021-10-05|title= Avatar's Other Plug Of The Week: Neonomicon HC and TPB by Alan Moore and Jacen Burrows}}</ref>。
 
* ''Neonomicon'' (176ページ、ハードカバー、2011年11月、{{ISBN2|1-59291-131-5}})
* ''Neonomicon'' (176ページ、ペーパーバック、2011年11月、{{ISBN2|1-59291-130-7}})
 
日本語版は2014年9月に学研から刊行が予定されていたが、中止された<ref>
* {{cite web|url= https://tsutaya.tsite.jp/item/book/PTA0000I3PPI|title=ネオノミコン|publisher=TSUTAYA|accessdate=2021-10-05}}
* {{cite web|url= https://www.hmv.co.jp/artist_%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%82%A2_000000000259649/item_%E3%83%8D%E3%82%AA%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%82%B3%E3%83%B3_5877040?siteview=pc&|title=ネオノミコン|publisher=HMV&BOOKS online|accessdate=2021-10-05}}
* {{cite web|url=https://honto.jp/netstore/pd-book_26280877.html |title=ネオノミコンの通販|publisher=honto|accessdate=2021-10-05}}
</ref>。2021年10月に[[柳下毅一郎]]の翻訳で[[国書刊行会]]から刊行が実現した。全4巻のシリーズで、第1巻は「ネオノミコン」のほかコミック版「中庭」を収録している<ref name=kokusyo/>。第2~4巻には続編『プロヴィデンス』が収録される。
 
* 『ネオノミコン』 (184ページ、2021年10月、{{ISBN2|978-4-336-07268-9}})
 
== 脚注 ==
{{reflist|30em}}
 
== 外部リンク ==
* ''[http://www.avatarpress.com/tag/neonomicon/ Neonomicon]'' ― アヴァター・プレス公式
 
* ''[http://www.avatarpress.com/tag/neonomicon/ Neonomicon]'' ― アバタール・プレス公式
* {{Comicbookdb|title=Neonomicon}}
* {{Gcdb series|title=Neonomicon}}
* [https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336072689/ ネオノミコン] ― 国書刊行会公式
 
=== レビュー ===
 
* {{Cite web|first=Tom|author=Crippen|url=http://classic.tcj.com/review/neonomicon1/|title=''Neonomicon'' No. 1|publisher=[[The Comics Journal]]|date=1 September 2010}}
* {{Cite web|url=http://www.comicsbulletin.com/reviews/128004015043348.htm|title=Sunday Slugfest: Alan Moore's Neonomicon|publisher=[[Comics Bulletin]]|date=25 July 2010}}
* {{Cite web|author=BottleImp|url=http://www.aintitcool.com/node/46020#4|title=Neonomicon No. 1|publisher=[[AICN Comics]]|date=4 August 2010}}
* {{Cite web|first=Iann|author=Robinson|url=http://www.craveonline.com/entertainment/comics/article/alan-moores-neonomicon-review-107633|title=Alan Moore's Neonomicon Review|publisher=[[CraveOnline]]|date=23 July 2010}}
* {{Cite web|first=Dean|author=Stell|url=http://weeklycomicbookreview.com/2010/07/26/neonomicon-1-review/|title=Neonomicon No. 1 – Review|publisher=[[Weekly Comic Book Review]]|date=26 July 2010}}
* {{Cite web|url=http://www.comicsbulletin.com/reviews/128733480179287.htm|title=Sunday Slugfest: Neonomicon #2|publisher=[[Comics Bulletin]]|date=17 October 2010}}
* {{Cite web|first=Dean|author=Stell|url=http://weeklycomicbookreview.com/2010/10/09/neonomicon-2-review/|title=Neonomicon No. 2 – Review|publisher=[[Weekly Comic Book Review]]|date=9 October 2010}}
* {{Cite web|first=Ian|author=Moore|url=http://comiczine-fa.com/reviews/neonomicon-2/|title=Neonomicon No. 2|publisher=[[Fantasy Advertiser|FA]]|date=7 November 2010}}
* {{Cite web|first=Shawn|author=Hill|url=http://www.comicsbulletin.com/reviews/129312429772.htm|title=''Neonomicon'' No. 3 Review|publisher=[[Comics Bulletin]]|date=23 December 2010}}
* {{Cite web|first=Dean|author=Stell|url=http://weeklycomicbookreview.com/2010/12/24/neonomicon-3-review/|title=Neonomicon No. 3 – Review|publisher=[[Weekly Comic Book Review]]|date=24 December 2010}}
* {{Cite web|url=http://www.comicsbulletin.com/reviews/130125947784201.htm|title=Sunday Slugfest: Neonomicon #4|publisher=[[Comics Bulletin]]|date=27 March 2011}}
* {{Cite journal|last=Olson|first=Danel|date=2012|title=The Casket Letters|journal=Weird Fiction Review|issue=3|pages=212-218}}
<nowiki>
{{DEFAULTSORT:ねおのみこん}}
[[Category:ニューヨーク市を舞台とした漫画作品]]
[[Category:アラン・ムーア]]