「ハウルの動く城」の版間の差分

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[[押井守]]は本作を「男のダークサイドを宮崎駿が初めて描いた。ストーリーは無茶苦茶だが表現は円熟している」と評しジブリ作品で一番好きと述べている<ref>{{Cite web|date=2012-09-18|url=http://eiga.com/news/20120918/8/|title=「パトレイバー」実写化? ジブリ鈴木Pの暴露に、押井守監督あたふた|publisher=映画.com|language=日本語|accessdate=2013-07-13}}</ref>。
 
原作や宮崎自身の作劇に[[マルセル・カルネ]]監督の[[フランス映画]]『[[悪魔が夜来る]]』の影響が深く、久石が手掛けた音楽には[[ニーノ・ロータ]]が手掛けた、[[フランシス・F・コッポラ]]監督作品『[[ゴッドファーザー]]』の音楽の影響がみられ、原作や宮崎自身の作劇に[[マルセル・カルネ]]監督の[[フランス映画]]『[[悪魔が夜来]]』の影響が深いと家政学者の[[佐々木隆 (家政学者)|佐々木隆]]が指摘している<ref>[[佐々木隆 (家政学者)|佐々木隆]]『宮崎アニメ」秘められたメッセージ―『風の谷のナウシカ』から『ハウルの動く城』まで』.ベスト新書.2005年1月20日.ISBN:9784584120828.NDC分類:778.77</ref>。
 
== キャッチコピー ==
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:ハウルにより関わった荒地の魔女の呪いで90歳の老婆<ref group="注">90歳という年齢はソフィーの声をハニーがドア越しに聴いた際の印象として評したものであり、「90歳」という年齢自体に根拠はない。</ref>に変えられてしまった事から、呪いを解くヒントを求めて家出し、ハウルの城に掃除婦として居座るようになる。
:ハウルの城での暮らしによって、ハウルに対して恋愛感情を抱くようになり、また自分に素直になったことで、後半ではかなり積極的で大胆な性格へと変わっていく。
: レティー(後述)と違って地味な容姿の自分に劣等感があり、やや卑屈<ref group="注">しかし、街中で素行不良の軍人にナンパされたり、ハウルに「ソフィーは綺麗だよ!」と評されており、それなりの美人である。</ref>。老婆になってからは手足はしわくちゃ、歩けば足腰が痛むようにはなったが、唯一歯だけは丈夫なままである。序盤の元の姿や、王宮でサリマンに啖呵を切った一瞬は茶色掛かった黒髪だったが、呪われて以降はエンディングまでハウル曰く「星の光に染まっている」ような[[染髪#白髪・銀髪|銀髪]]。就寝時にだけ元に戻ったり、感情の起伏によって体の年齢が変わっているが、本人は気付いていない模様。後ろで一纏めに[[三つ編み]]した髪を[[リボン]]で結んでいるが、元の姿時は腰までと長かった髪は、老婆時には大幅に短くなっている。終盤には[[ロングヘア#編み込む場合|三つ編み]]を魔法の対価として、ソフィーが自らカルシファーに与えてしまった事で髪型が変化した<ref group="注">そのシーンの絵コンテには、「ヒロインようやく登場」と書き込みされている。</ref>エンディングでは若い姿に戻り、老婆になった荒地の魔女からハウルの心臓を託され、彼らと共に暮らす選択をした。[[髪型]]も[[ロングヘア|セミロング]]になっているが、色のみ銀髪になっている。
: 担当声優は日本語版のみ、元も老婆時も共に[[倍賞千恵子]](当時63歳)が演じている。他の英語・フランス語・スペイン語の吹き替え版では、声優は別々に配役されている。
: 原作では3人姉妹の長女である事で、西洋のおとぎ話の伝統である“成功するのは末娘であり、長女は運試しをしてもうまくいかない”という迷信に囚われ、末妹・マーサに拘っている。が、本作ではこの設定は目立って描かれてはいない。また、実は無自覚ながらも言霊の魔法<ref group="注">言葉によって物に魔法を掛け、生命を吹き込む事も出来る</ref>を扱える[[魔女]]であるという原作設定は鳴りを潜めている為、何故ソフィーがカルシファーを従え、ハウルを救えたのかについては本作ではあまり明確にされていない。