「ペットボトル」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
99行目:
 
== 容器の特性 ==
包装容器であり、品質保全性、安全性、衛生性、便利性、商品性、経済性、作業性、環境対応性などが要求される<ref name="plastic273" />。また、飲料・液体食品包装であるため、特にガスバリア性<ref>[https://www.sanipak.jp/faq/words/gas_barrier.html ガスバリア性とは?]</ref>、透明性、自立性などが要求される<ref name="plastic273" />。ペットボトルは軽くて丈夫で柔軟性があり、軽度のへこみであれば自ら元に戻る性質を持つ。ペットボトルには耐熱用、耐圧用、耐熱圧用、無菌充填用など特性をもたせたものがある<ref name="petbottle-chapter1" />。
 
=== 透過性 ===
多くのペットボトルはPET単層ボトルである<ref name="plastic273" />。PET樹脂は、[[ポリオレフィン]]樹脂に比べると、ガスバリア性に優れているが十分ではなく、一定の[[気体]][[透過]]性がある<ref name="plastic273">{{Cite journal |和書|author=葛良忠彦|url= https://doi.org/10.3985/mcwmr.21.273 |title=プラスチック包装・容器の歴史と機能 |journal=廃棄物資源循環学会誌 |volume=21 |issue=5 |pages=273-280 |year=2010 |accessdate=2020-06-22}}</ref>。そのため、長期間保存した場合、内容物の[[酸化]]、炭酸飲料の場合は[[炭酸]]圧の低下、[[臭気]]のある環境では臭気の混入が起こる。そのため、一般的な金属缶や[[瓶]]飲料の賞味期限が1年なのに対して、ペットボトル飲料の賞味期限は半年~9か月に設定されている。
 
酸素による酸化を防ぐため、飲料には[[酸化防止剤]]として[[ビタミンC]]などが[[食品添加物|添加]]される。ガスバリアPETボトルにはPET単層ボトルにコーティングを施したものとガスバリア樹脂(パッシブバリア材)や[[酸素]]吸収性樹脂(アクティブバリア材)を利用した共射出ブロー多層ボトルがある<ref name="plastic273" />
 
ガスバリアPETボトルにはPET単層ボトルにコーティングを施したものとガスバリア樹脂(パッシブバリア材)や[[酸素]]吸収性樹脂(アクティブバリア材)を利用した共射出ブロー多層ボトルがある<ref name="plastic273" />。
 
{{See|ダイヤモンドライクカーボン}}