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2019年2月、[[フランス通信社]](AFP)が伝えたところによれば、[[中華人民共和国]]の[[河南省]][[湯陰県]]にある[[羑河東周墓地]]1号墓で諸樊の剣が出土した<ref name=AFP20190202>{{Cite news |url=https://www.afpbb.com/articles/-/3208337 |title=河南省で春秋末期の呉王の剣が出土 |newspaper=[[フランス通信社]] |date=2019年2月2日 |accessdate=2019年5月15日 }}</ref>。発見されたのは[[青銅]]製の剣で、全長42センチ、柄の長さは9センチ、[[鋳造]]で作成されており、未だ鋭さを残す切っ先が一部欠損している以外はほぼ完全な保存状態だった{{R|AFP20190202}}。
 
青銅剣は剣脊{{ママ}}が菱形の形状を持っており、中脊の両側に各1417と16文字、合計2833文字の[[銘文]]が刻まれていた{{R|AFP20190202}}。銘文の内容は「工䱷大子姑發■(「聑」のしたに「㝉」)反、自乍(作)元用。才(在)■之𢦏(載)已、用以隻(、莫敢卸(禦)余。處江之陽、台北■(至于)、至西行」と刻まれており、現代語に訳すと『工䱷(句呉)王長子姑發■反(諸樊の字と名)が自ら制作し、身に付けて使用した』という意味になる{{R|AFP20190202}}。また、2019年2月時点で現存する唯一の呉王諸樊の剣である{{R|AFP20190202}}。
 
ただし、この剣が発見された羑河東周墓地は諸樊が生きていた時代では中原地域に該当し、なぜ呉が所在した現在の[[江蘇省]]周辺から遠く離れた河南省で副葬品として発見されたのかは分かっていない{{R|AFP20190202}}。