「ウルフ359の戦い」の版間の差分

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戦闘はボーグの一方的な勝利となった。ボーグの圧勝要因は、惑星連邦をはるかに凌駕するその圧倒的な科学技術力の差もあることながら、[[エンタープライズ (スタートレック)#U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-D|U.S.S.エンタープライズD]]の艦長[[ジャン=リュック・ピカード]]大佐を拉致・改造していたことも大きく関わった。
 
ボーグは地球侵攻の「代弁者」として、連邦最高の艦と評価を下したU.S.S.エンタープライズDの指揮官・ピカード艦長に目をつけた。U.S.S.エンタープライズDと接触したボーグはピカードを誘拐することに成功し、さらに同化改造して[[ボーグ#ボーグの対外的評価など|ロキュータス]]という名のボーグの一員とした。かくしてボーグは宇宙艦隊に関する数々の情報と最高の指揮官を手に入れたのである。いうなれば宇宙艦隊の手の内をすべて知り尽くしたピカードにボーグの科学力が加わり、ボーグキューブは手のつけられない強さを得てしまったのである。
 
ボーグキューブは結集した40隻の宇宙艦のうち39隻をごく短時間で撃破。ボーグキューブはこの戦闘でほとんど損害を受けず、そのまま地球へと進撃することとなった。
 
この戦闘により、宇宙艦隊は39隻の船と11,000人の人命を失った(指揮官のハンソン提督戦死殉職)。『[[スタートレック:ディープ・スペース・ナイン]]』に登場する[[ベンジャミン・シスコ]]中佐も、U.S.S.サラトガNCC-31911の副長としてこの戦闘に参加しており、妻ジェニファーを失っている。

唯一、破壊消失を免れた艦はアマゾフ艦長のU.S.S.エンデヴァーNCC-71805で、それ以外に生き残ったのもU.S.S.サラトガなどの[[脱出ポッド]]に乗っていた少数の者のみである(ただしU.S.S.アワニーは『クリンゴン帝国の危機』のコンピューター画面に記載がありサルベージされた模様)。
 
=== 後のエピソードでの言及 ===
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DS9 1話「聖なる神殿の謎」では、主人公のベンジャミン・シスコ中佐がこの戦闘に参加しており、それにより妻を亡くした経緯から、ピカード艦長に対して良い印象を持っていないことが描かれた。
 
VOY68話「生命体8472前編」では、デルタ宇宙域深部から地球帰還を目指すU.S.S.ヴォイジャーがついに危険なボーグ領域にさしかか到達する。ジェインウェイ艦長はボーグ領域を通過する突破口を探ろうと、U.S.S.エンタープライズDのピカード艦長とU.S.S.エンデヴァーのアマゾフ艦長の航星日誌を読んでいる。またウルフ359の戦いでボーグに同化されたという元連邦宇宙艦隊士官のボーグドローンも何人か登場している(VOY59話「ボーグ・キューブ」、VOY122話「ボーグの絆を求めて」、VOY146話「聖域ユニマトリックス・ゼロ 前編」)。
* ウルフ359の戦いを経て地球を襲ったボーグキューブはU.S.S.エンタープライズDによって破壊されたため、同化された者がボーグ領域のあるデルタ宇宙域にいるのは矛盾するように思える。しかし劇場版8作目「ファーストコンタクト」においてボーグキューブ内部から小型のボーグスフィアが射出されたことから、キューブは地球到達前にスフィアをデルタ宇宙域に帰還させたと考えることができる。