「82mm迫撃砲BM-37」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
3行目:
|image=[[ファイル:Mozdzierz.piechoty.1955.jpg|300px]]
|caption=82mm迫撃砲BM-37(写真の迫撃砲はポーランド製)
|origin=[[ソビエト連邦|ソ連]]{{SSR}}
|type=[[迫撃砲]]
<!-- Type selection -->
58行目:
[[フランス]]製の[[ブラント81mm迫撃砲Mle27/31]]の改良型に当たるが、砲本体の形状はごく一般的なもので外見上特にこれと言って目立つ特徴は無い。最大の特徴は[[口径]]がオリジナルの81mmよりもやや大きめの82mmとなっていることである。このため、外国軍で一般的に使用されている81mm[[迫撃砲]]では[[ソビエト連邦|ソ連]]の82mm[[迫撃砲弾]]を[[鹵獲]]しても流用できないが、ソ連の82mm迫撃砲は鹵獲した敵の81mm迫撃砲弾を発射可能である。
 
[[ファイル:M1936 82mm Soviet mortar.jpg|180px|thumb|left|初期生産型の、82mm迫撃砲BM-36]]
この特徴は、[[大祖国戦争]]序盤において[[ドイツ]]の[[8 cm sGrW 34]]への82mm迫撃砲弾の流用を不可能とし、ドイツの戦力増強にならないようにすることができた<ref>これと対照的なのが[[太平洋戦争|太平洋の戦闘]]で、[[アメリカ軍]]の[[M1 81mm 迫撃砲]]と[[日本軍]]の[[九七式曲射歩兵砲]]は、同じフランス製ブラント81mm迫撃砲を[[ライセンス生産]]したものだったため、双方間にほぼ完全な[[弾薬]]の互換性があった。このため、双方ともに自前の弾薬が不足した際には、[[鹵獲]]した敵の[[迫撃砲弾]]を流用して急場をしのぐことがあった。ただし、厳密には、敵迫撃砲弾を流用すると[[弾道]]特性が変わるため、正確な[[射撃]]は困難となる</ref>だけでなく、後の[[冷戦]]時代でもこれを供与された[[共産主義|共産]]系反政府[[ゲリラ]]組織が[[親米]]・親[[西側諸国|西側]]政府軍から奪取した81mm迫撃砲弾を利用した[[弾薬]]調達を容易とし、ゲリラ戦遂行に対する大きな一助となった。
 
しかし、大祖国戦争序盤の劣勢時にはかなりの数の「砲」そのものが接収され、BM-36には8.2cm迫撃砲274/1(r)の名称が、BM-37には8.2cm迫撃砲274/2(r)の名称が、BM-41には8.2cm迫撃砲274/3(r)の名称がそれぞれ与えられ、[[ドイツ国防軍|ドイツ軍]]によって使用されている。なお、これらの砲から81mm迫撃砲弾を発射した際の命中率は著しく低下する。
{{Clearleft}}
 
== 派生型 ==
[[ファイル:M1936 82mm Soviet mortar.jpg|180px|thumb|left|初期生産型の、82mm迫撃砲BM-36]]
[[ソビエト連邦|ソ連]]の82mm[[迫撃砲]]は、時期によって4種類の生産型に分類される。
;BM-36