「イェヌーファ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m リンク追加
13行目:
ヤナーチェクはこの作品を[[プラハ]]で上演することを望んでいたが、当時[[国民劇場 (プラハ)|プラハ国民劇場]]のオペラ部門の責任者であったカレル・コヴァジョヴィツは、十数年前に自作のオペラをヤナーチェクに酷評された怨みがあり、上演は拒否されてしまう。結局初演は[[1904年]]1月21日にブルノの国民劇場でシリル・フラズディラ指揮のもと行われた。初演に先立つ1903年10月、再演前後の[[1906年]]から[[1907年]]、さらに[[1911年]]にそれぞれ作曲者によって改訂が行われている。
 
作曲家の悲願であったプラハ初演は、作曲家とコヴァジョヴィツの関係が修復された後の[[1916年]]5月、コヴァジョヴィツ指揮のもとに実現した。この時ヤナーチェクはコヴァジョヴィツによる作品改訂の要求を許可し、その結果、[[オーケストレーション]]の大幅な変更や台詞の一部削除、第3幕最後の[[デュエット|二重唱]]を[[カノン (音楽)|カノン]]風にふくらませるといったことが行われた。プラハでの上演が成功したことにより、以後の上演ではコヴァジョヴィツによる改訂版が普及することになるが、近年ではヤナーチェクのオリジナル版にもとづく上演が行われるようになってきている。日本初演は[[1976年]]12月1日、[[東京文化会館]]で[[若杉弘]]指揮の[[長門美保歌劇団]]により上演された<ref>[http://opera.tosei-showa-music.ac.jp/search/Record/PROD-15303 昭和音楽大学オペラ研究所 オペラ情報センター]</ref>。
 
== 楽器編成 ==