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世界都市計画の日について
シカゴ学派と都市計画について
 
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==都市的生活様式としてのアーバニズム==
===ワースのアーバニズム論===
はじめは、[[シカゴ学派 (社会学)|シカゴ学派]]の[[社会学者]]の[[ルイス・ワース]]([[:en:Louis Wirth]])が広く世に知らしめた言葉である。社会的に異質な個人による、相対的に大きく高密の永続的集落である都市に特徴的な集団的生活の様式を意味する。
ワースにおいて、アーバニズムは[[人間生態学]]・社会組織・[[社会心理学]]の3つの側面から捉えられる。キーワードは、「[[第二次的接触]]」である。
 
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===シカゴ学派以後のアーバニズム論===
しかし、[[シカゴ学派 (社会学)|シカゴ学派]]以後、[[アンリ・ルフェーヴル]]や[[マニュエル・カステル]]によって、アーバニズムは、資本制国家との関連のうちに体系的に論じられることになった。すなわち、資本主義と結びついた生活様式が都市的生活様式であり、都市的生活様式が資本主義イデオロギーを内包したものであるとして、都市を国家や体制と結びつけて理論化した。
 
ただし、シカゴ学派は、人間の生活の共棲的側面を抽出しようとする試みであるため、都市を国家や体制と切り離さずに論じられるだけの理論的射程を有しているとの評価もあり、それはシカゴ・モノグラフを中心とした今日の再評価につながっており、今後の理論的深化が期待されている。
 
==都市計画としてのアーバニズム==
[[建築学]]の分野では、近代以降の[[都市計画]]全般をアーバニズムと呼ぶ。もとはウルバニズムという言葉を使った最初の人物としてあげられるスペインの都市計画家[[イルデフォンソ・セルダ]]が理論書『Teoría General de la Urbanización』(1867年刊行)で提唱した「ウルバニズム」で、南欧語圏での都市計画の意味となる。英語圏で都市計画の意味は[[ジョン・サルマン]]が、1890年のメルボルンでの建築と都市に関する全国会議で「タウン・プランニング(en:Town Plannning)」等を使用している。
ただし、あえて「ユルバニスム」とフランス語式に発音される場合、それは紛れもなく、「建築することは秩序付けること」である[[ル・コルビュジエ]]のコンテクストの中にあることを意味している。この仏語表記の初出"ユルバニスム"は1910年ヌーシャテル地理学会報でのピエール・クレルジュの論文題名とされ、コルビュジエが1925年に出版した書にタイトルとして使用している。
==ランドスケープ・アーバニズム==