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[[File:Marasti1917-1944-2.jpg|thumb|300px|嚮導艦とみなされることのある[[イタリア海軍]]軽偵察艦「[[スパルヴィエロ (軽偵察艦)|スパルヴィエロ]]」([[ルーマニア海軍]]「[[マラシュティ級駆逐艦|マラシュティ]]」時代)]]
{{出典の明記|date=2011年4月}}
'''嚮導艦'''(きょうどうかん)<ref name="T13参考25">[[#海軍参考年鑑(大正13年)]]、コマ25-26(原本17-19頁)「(二)水雷戰隊嚮導艦及驅逐艦」</ref>(Flotilla(flotilla leader)は、駆逐[[艦隊]]を[[指揮 (軍事)|指揮]]する[[旗艦]]。[[巡洋艦|小型巡洋艦]]あるいは大型[[駆逐艦]]がその任に当たり、駆逐艦の場合は'''嚮導駆逐艦'''(きょうどうくちくかん)<ref name="T13参考25" />(Destroyer(destroyer leader)と呼ばれる。
[[第一次世界大戦]]で発展した艦種だが、[[ワシントン海軍軍縮条約]]と[[ロンドン海軍軍縮会議]]後の発展や運用は、地域や各国で異なる<ref>[[#最新国防叢書(1938)]]、コマ16-17(原本12-14頁)「三、嚮導驅逐艦」</ref>{{#tag:ref|超驅逐艦たる水雷戰隊嚮導艦は、歐洲戰爭中著しく發達した新艦型であつて、驅逐艦を以て編成せる水雷戰隊を戰闘に導かんが爲使用せられたもので、驅逐艦に比すれば幾分大型であり、戰隊司令官坐乗し、作戰上至大の便益を得たものである。之は輕便なる艦型の一であり、砲力比較的大に、通信装置も亦優秀であつた爲め、過般の戰爭に於て頗る有用のものたるを示したのであつて、當時一般に承認せられた所である。尚此等大型の驅逐艦が巡洋戰艦々隊の障屏となることも認められたのであるが、それは主として波荒き海上に於て、高速力を維持するの能力を具へて居る爲であった。<br/>歐洲戰爭の期間中交戰者たる列國海軍が、米國を除き此の型種の艦多數を製造した事實に徴すれば、其の價値あることを證明するに足りる。則ち英國は三十四隻を下らざる本型種の艦を其の艦隊に加へ、獨逸は又未曾有の大さと武力を有する水雷戰隊嚮導艦を起工し、伊國及日本に於ては共に或着目に値すべき計畫上の發展を見た。佛國の新造艦案中には又二千噸の嚮導艦六隻を包有し、米國海軍省も亦之が建造上尚議會の協賛を經ることを要するけれども、本型種の艦に對する計畫を準備したものとして知られてゐる。<br/>華府會議結了後は、列國とも其の精神を尊重するの意に出づるのか、将た又財力の如何に由るのか、水雷戰隊嚮導艦の如き小型種の輕巡洋艦に類する者を建造する代りに、砲力速力共に優秀なる輕巡洋艦をして、水雷戰隊嚮導艦の任務に就かしむる傾向を生ずるに至つた。<ref>[[#海軍参考年鑑(大正13年)]]、コマ25(原本17頁)</ref>|group="注釈"|name="T13年鑑25"}}。