「不妊手術」の版間の差分

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;子宮摘除術
:結果的に避妊効果があるが、通常、避妊手術としてではなく、病気の治療のために行われる<ref name="merck" />。ただし、日本では、[[強制不妊手術]]が実施されていた時代(1996年に[[優生保護法]]が母体保護法へ改正されるまで)、子宮を摘出する事例が存在した<ref>『優生保護法が犯した罪―子どもをもつことを奪われた人々の証言』(優生手術に対する謝罪を求める会、現代書館、2003年)pp.35-36</ref>。
 
=== 日本における法的規制 ===
母体保護法3条により、妊娠または出産が母体の生命に危険を及ぼすおそれがある場合(1項1号)、現に複数の子を有しかつ分娩ごとに母体の健康度を著しく低下するおそれがある場合(同項2号)、または配偶者についていずれかの要件を満たす場合(2項)のいずれかでなければ不妊手術を行うことができない。特に1項1号の要件は、[[人工妊娠中絶]]において「母体の健康を著しく害するおそれ」があれば足り、かつこれは身体的理由だけでなく経済的理由によるものでも足りるとされている(14条1項1号)のに比べて重い要件である。[[1960年代]]には[[ブルーボーイ事件]]が起き、これらの要件を満たさずに[[精巣]]摘出等の手術を行った医師が有罪判決を受けたが、2004年に施行された[[性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律]]により、[[性同一性障害]]治療としての[[性別適合手術]]は正当なものとされる。
 
== 脚注 ==