「余命10年」の版間の差分

原作の登場人物を追加し、節分けをするなどしました。
(原作の登場人物を追加し、節分けをするなどしました。)
'''高林茉莉'''は、20歳の夏に突然の発症で入院し、国の難病に指定されている遺伝性の肺の病{{Efn2|茉莉の場合は、遺伝性であると告げられており<ref>『余命10年』文庫版p6、p79</ref>、茉莉の祖母も同じ病気で若くして亡くなっているが、この病気の発症原因全てが遺伝性ではない。}}であることを告げられ、その病気の患者で10年以上生きた人はいないことを知る。度重なる発作に苦しめられ、手術も受けたが体に目立つ傷痕を残しただけで病状は改善しなかった。21歳の誕生日は朦朧とする意識の中で迎え、短大は中退している。
 
それでも、22歳の春になって、ようやく自宅療養が許され茉莉は退院となった。少しずつ外を散歩したりして体が慣れ始め、茉莉は中学校からの親友・'''藤崎沙苗'''に誘われて秋葉原でのコスプレイベントに参加する。元々アニメを観たり、漫画を描くことが大好きだった茉莉はイベントでコスプレしたり、早苗の同人誌に自分の漫画を載せてもらったりすることに夢中になっていき、自分のイラストサイトも開設し、その次の年の春には自分で同人誌を描き上げてもいる。
 
茉莉が25歳の桜の頃、姉の'''桔梗'''が'''鈴丘聡'''と結婚し、聡の仕事の都合で二人で群馬の地元に引っ越していく。茉莉は桔梗の家に遊びに行った時に、気まずいことがあって疎遠になっていた小学校時代の親友・'''新谷美幸'''を思い切って訪ねる。そして、美幸に誘われて小学校の同窓会に参加した茉莉は、東京でアパレル系のOLをしていると皆には嘘をついてしまう。同窓会では、茉莉が初恋の相手だったという'''真部和人'''と再会する{{Efn2|ただし、茉莉は和人のことがすぐに思い出せず、成績トップで運動神経もよかったが、変わった子でクラスでも浮いていたことを徐々に思い出している。}}。和人から想いを伝えられ2人は親密になり、もう恋はしないと決めていた茉莉も次第に和人を愛するようになっていく。
 
== 登場人物 ==
=== 主要人物 ===
; 高林茉莉(たかばやし まつり)[[ファイル:Tabernaemontana.jpg|thumb|200px|茉莉の名前の由来となった茉莉花(まつりか、ジャスミン)]]
: 本作の主人公。
: 小学校で運動会のリレー選手だった時に派手に転倒し、クラスを最下位にしてしまい、それがきっかけで集団シカトのターゲットにされた。
: 茉莉は独りぼっちの美幸を助けられず、筆箱も変えてしまったことを悔いており、美幸の結婚後に自宅を訪ねてきた茉莉から謝罪を受けている{{Efn2|そんなことを気にしているのは茉莉だけと言い、子ども時代の楽しい思い出にはいつも茉莉がいたと感謝してくれる。なお、中学では美幸は逆にいじめっ子になり、小学校時代のいじめっ子をいじめ返している。}}。
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=== 高林家の関係者 ===
; 鈴丘聡(すずおか さとし)
: 桔梗の恋人→夫。
: とても優しく誠実な性格で、妻である桔梗だけでなく、義妹である茉莉にも細やかな遣い遣ってくれる。
: 茉莉のお見舞いに来るときは、茉莉の好みそうなCDや季節ごとにスリッパを贈ってくれたりする。
; 茉莉と桔梗の母
; 真部紫(まなべ ゆかり)
: 茉莉がコスプレ衣装作りでミシンをよく使っているのを知り、着なくなったシャツのリメイクなどを茉莉に頼んでいる。
: 和人の母。「桐庵流」の家元夫人。体験入門茶会に参加した茉莉に優しく丁寧な対応をしてくれる。
: 茉莉が母の趣味に合わせたものを作成すると今度のクラス会に着ていくと喜び、 茉莉も母の笑顔がとても嬉しかった。
: お茶会の後、気分が悪くなって倒れてしまった茉莉を介抱してくれている。
; 茉莉と桔梗の父
; 凛子(りんこ)
: ジャズが好き。いつもは冷静だが、茉莉に医師から病名が告げられた時は医師に詰め寄って尋ねている。
: 茉莉と同じ病棟に入院している20歳の患者。
: 病院で和人と初対面の時、茉莉を受け止められるか尋ねた。通夜に訪れた和人に深く頭を下げている。
: 茉莉と同じ病を患っており、数年前に茉莉と出会ってからの入院友達。茉莉の病室を訪れてマメシバのあみぐるみをプレゼントしている。
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: その後、1つでは寂しいからと黒と茶色の色違いでもう1つプレゼントする。それは茉莉の死後、桔梗に引き取られ、桔梗の2人の子に渡ることになる。
=== 茉莉の病院での友人 ===
; 礼子(れいこ)
: 茉莉と同じ病気で入院しており、茉莉が顔を合わせるうちに言葉を交わすようになっていた。30歳頃に発病している。
: 「ありがとう、ごめんね、好きです」を伝えたい人にちゃんと伝えられなかったことが後悔だと茉莉に語った。
: 茉莉の入院後まもなく亡くなってしまい、彼女の夫と男児が悲しむ姿に茉莉は自分の10年後の未来を感じていた。
; 凛子(りんこ)
: 茉莉と同じ病棟に入院している20歳の患者。
: 茉莉と同じ病を患っており、数年前に茉莉と出会ってからの入院友達。茉莉の病室を訪れてマメシバのあみぐるみをプレゼントしている。
: その後、1つでは寂しいからと黒と茶色の色違いでもう1つプレゼントする。それは茉莉の死後、桔梗に引き取られ、桔梗の2人の子に渡ることになる。
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=== 短大時代の友人 ===
; 美弥(みや)
: 短大時代の友人。友人達の中で一番に結婚し、夫婦で居酒屋を始めており、その店に仲間達と共に茉莉が訪れている。
: 美弥の夫の亮が茉莉を心配して、大学の後輩を紹介しようとしたが{{Efn2|「とてもいい奴だけど心臓に障害がある。でも茉莉ちゃんも体が悪いからお互いにわかり合えると思うよ」などと無神経に言われたことに茉莉は感情を害していた。}}、茉莉が気乗りでなかったことで少し気まずくなっていた。
; 奈緒(なお)
: 結婚が決まって仲間達と美弥の店に集まり、短大時代「お祭りっ子」だった茉莉が元気がないことを心配していた。
: サオリと茉莉の話で茉莉の余命のことを知り、黙っていたのは言っても仕方がないからと言われ、それ以上何も言えなくなる。
; サオリ
: 茉莉に元気を出してほしいと彼氏を紹介しようとするが茉莉が断ったため、病気だから恋しないなんて逃げだと思わず強く言ってしまう。
: それに対して茉莉から病気は治療法がないことと余命のこと、恋をしない決心を告げられてしまい、その場にいた仲間達の顔が硬直している。
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=== その他 ===
; 真部紫(まなべ ゆかり)
: 和人の母。「桐庵流」の家元夫人。体験入門茶会に振袖で参加した茉莉に優しく丁寧な対応をしてくれる。
: お茶会の後、気分が悪くなって倒れてしまった茉莉を介抱してくれている。茉莉には紫の温かさが嬉しく切なかった
; 月野(つきの)
: 沙苗の友人の女性。茉莉が沙苗に案内されて行ったコスプレイベントで出会う{{Efn2|作中に登場する架空のアニメ「宇宙戦士クロスボード」で、茉莉が好きな主人公の美少年ヒーロー、リリヤのコスプレをしていたのが月野だった。他にもヒロインのティーシャなどを目にした茉莉は大興奮だった。}}。
: 茉莉の小学校時代の初恋の男の子。中学校で転校するまで茉莉は一途に彼のことが好きだった。
: 同窓会で再会するが、タケルには同棲している彼女がいて、茉莉の気持ちには区切りがつく。
 
 
== 書誌情報 ==