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{{Otheruses|ボート|その他|ゴンドラ}}
{{複数の問題
|出典の明記 = 2021年11月
|脚注の不足 = 2021年11月
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[[File:Venice Gondola Grand Canal.jpg|thumb|[[カナル・グランデ]]を走行するゴンドラ]]
'''ゴンドラ'''({{lang-it-short|gondola}})とは、[[ヴェネツィア]]の伝統的[[手漕ぎ]][[ボート]]のことである。[[漢字]]を当てて'''画舫'''{{Refnest|group="注"|[[熟語]]の'''画舫'''(がぼう)は、美しく飾った[[遊覧船]]のこと<ref>{{Citation|和書|year=2019|contribution=がぼう|editor-last=松村|editor-first=明|editor-link=松村明|title=[[大辞林|大辞林 4.0]]|publisher=[[三省堂]]}}</ref>。}}とも書かれた<ref>{{Citation|和書|year=1988|contribution=ゴンドラ|editor1=金田一春彦|editor1-link=金田一春彦|editor2=池田弥三郎|editor2-link=池田彌三郎|title=学研国語大辞典|edition=第2|publisher=[[学研プラス]]}}</ref>。
 
ゴンドラは何世紀にも亘って、ヴェネツィアでの主な交通手段であり続けた。現在も、[[カナル・グランデ]](大水路)の岸と岸をつなぐ[[渡し船]](トラゲット)として公共交通機関の役割を果たしている。
 
現在{{いつ|date=2021年11月}}のゴンドラの数は200~300200から300、そのほとんどは観光タクシーとして使われており、数艘がトラゲットや個人所有の舟である。
 
== 船としての特徴 ==
[[客船]]としてのゴンドラには小さな客室を有するものもあり、太陽や雨を避けることができる。
 
ゴンドラは長くて幅が狭く(長さ 11.5m、幅 1.4m)、船体が非対称(左側に乗るゴンドリエーレとバランスが取れるように左舷の方が右舷より25cm程度長い)で、縦に湾曲(ロッカー)して水との接触面を最小にとどめているため、ひとつのオールだけで多くの推進力を得ることができる。
 
船の前面にある鉄製の装飾は「フェッロ・ディ・プルーア」(({{lang|it|ferro di prua)}})と呼ばれる。
「舳先の鉄」という意味で、ヴェネツィア語ではフェーロ・ダ・プローヴァ (({{lang|it|fero da próva) }})やドルフィン (({{lang|it|dolfin) }})と呼ばれる。フェッロは事故の衝撃から船首を守るとともに、[[装飾]]の役割や、船尾近くに立つゴンドリエーレとバランスを取る[[錘|おもり]]の役目をも果たす。
 
==操船==
ゴンドラは、舳先に向かって立つゴンドリエーレ(船頭)が、片方だけのオール()で、引くというより押す力によって推進する。一般に考えられているのとは違い、ゴンドラは海底を棒でつついて進んでいるわけではない。それにはヴェネツィアの海が深すぎるのである。
 
オール(remo)({{lang|it|remo}})は、オール留め(forcola)({{lang|it|forcola}})で留められている。オール留めは複雑な形をしており、オールを充てるポジションを変えることによって、ゆっくりした前進、速い前進、回転、減速、後進に対応できる。
 
== 歴史 ==
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18世紀には、ゴンドラの数は数千を超えたと思われる。ゴンドラ製造は19世紀の終わりまで発展し続けたが、それ以降ヴェネツィアでも[[モーターボート]]がゴンドラに取って代わりつつある。
 
ゴンドリエーレは男の職業であったが、2010年に女性ゴンドリエーレが2名誕生。ゴンドリエーレは男性名詞なので、女性ならゴンドリエーラと言う。ヴェネツィア初の女性ゴンドリエーラは、渡し船(トラゲット)の漕ぎ手をしている。もう1人は出身地差別で訴え、見事勝った彼女はドイツ系である。出身も性別もこえて初の外国人女性ゴンドリエーラとなったが、 彼女はゴンドラ協会に所属していない為、正式なゴンドリエーラではない(く、あくまでもホテルの従業員として)である{{要出典|date=2021年11月}}
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注"}}
 
=== 出典 ===
{{Reflist}}
 
== 参考文献 ==
*[[ {{Cite book|和書|author=アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ]]『 |authorlink=:it:Alessandro Marzo Magno |others=和栗珠里 訳 |title=ゴンドラの文化史  運河をとおして見るヴェネツィア』[[和栗珠里]]訳、 |date=2010-08-21 |publisher=白水社、2010年。 |isbn=978-4-560-08084-9}}
 
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