「史的イエスの資料」の版間の差分

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(除去(出典が100年前の文献)。修正)
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タッロスについてと同様に、140年頃に年代記を書いた'''[[:en:Phlegon of Tralles|Phlegon of Tralles]]'''(80年頃 - 140年頃)という歴史家についてアフリカーヌスが言及していて次のように記録されている。「Phlegonは[[ティベリウス]]帝の時代に満月の時、第6時(正午)から第9時(午後3時)まで皆既日食があったことを記録している」(アフリカーヌス『年代史』18:1)<ref name="全地が暗くなった" />。[[オリゲネス]]もPhlegonに言及している。「Phlegonはその年代記の第13巻か第14巻で未来の出来事についての知識をイエスに帰しただけでなく、その結果がイエスの予言に一致したことを証言している」(オリゲネス『ケルソス駁論』第2巻14章)。「そしてイエスが十字架にかけられたと思われるティベリウス帝の時代の日食とその時に起きた大地震について……」(オリゲネス『ケルソス駁論』第2巻33章)。「イエスは生きている間は自分自身のために何の役にも立たなかったが死後に起き上がり、自分の刑罰の跡を見せ、手がどのように釘で刺されたかを見せた。」(オリゲネス『ケルソス駁論』第2巻59章)<ref>http://www.earlychristianwritings.com/text/origen162.html see book 2, chapter 33 and 59</ref>。しかし4世紀に書かれた『年代記』の中で[[エウセビオス]]はPhlegonの言葉をそのまま記録している。「さて第202オリンピアード第4年(西暦32年)第6時(正午)にそれまでのすべての日食にまさる大日食が起こり、昼間が天に星がみえるほどの夜の闇に変わり、[[ビテュニア]]では地が動き、[[ニカイア]]の町では多くの建物が倒された」。Phlegonはイエスと(死の直前の)3時間の闇についてはまったく言及していない。Phlegonは日食についても言及しているが、それは過越祭には起らない。改変されているかも知れない係年を除けば、この記述は西暦29年11月にトルコ北西部で起きた地震と日食に合致する<ref>{{Cite news|url=http://eclipse.gsfc.nasa.gov/SEsearch/SEsearchmap.php?Ecl=00291124|title=NASA - Total Solar Eclipse of 29 November 24}}</ref>。
 
'''[[アレクサンドリアのフィロン]]'''(紀元前15頃 - 紀元後45頃)は、ユダヤ教の「最初の神学者」と称される<ref>「[https://kotobank.jp/word/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AD%E3%83%B3%5B%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%A2%5D-122892 フィロン[アレクサンドリア]]」『[[ブリタニカ国際大百科事典]] 小項目事典』[[コトバンク]]。2021年11月20日閲覧。</ref>哲学者である。[[エウセビオス]]は主著『教会史』で、ローマで宣教している[[ペトロ]]と親しく交わろうとしてフィロンがローマに行ったとする当時の伝承を伝えている(『教会史』第2巻17章<ref>『エウセビオス「教会史」上』[[秦剛平]] 訳、[[講談社学術文庫]]、講談社、2010年、115頁。ISBN 9784062920247。</ref>)。さらにフィロンはユダヤ教の[[エッセネ派]]や{{仮リンク|テラペウタイ派|en|Therapeutae}}ではなくキリスト教の[[アレクサンドリア教会]]の生活を著書『観想的生活』<ref>[[アレクサンドリアのフィロン]]「観想的生活」『観想的生活. 自由論』土岐健治 訳、教文館、2004年。</ref>で描いている。
 
2世紀の哲学者'''{{仮リンク|ケルソス|en|Celsus}}'''は2世紀後半の著作でキリスト教に対して史上初の全面的な攻撃をした<ref name=Eddy122 /><ref name=Voorst6568 />。ケルソスの著作は現存していないが、3世紀に[[オリゲネス]]が大著『ケルソス駁論 (ばくろん) 』で反論していて<ref>水垣渉(2015年)「[https://kotobank.jp/word/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B2%E3%83%8D%E3%82%B9-41431 オリゲネス]」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館、コトバンク。2021年11月21日閲覧。</ref>、それによってケルソスの書いたことが分かる<ref name=Eddy122 />。オリゲネスによればケルソスはイエスを魔術師、呪術師と非難した。ケルソスの所説は価値があるものかも知れないが、その原文を調べることが出来ないので歴史的な価値はほとんど無い<ref name=Voorst6568>Van Voorst, Robert E. (2000). ''Jesus Outside the New Testament: An Introduction to the Ancient Evidence''. Wm. B. Eerdmans Publishing Co.. {{ISBN|0-8028-4368-9}} pp. 65–68</ref>。