「秘境冒険小説」の版間の差分

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1923年に、ボルネオ島で地底人の秘宝を求める探検を描いた[[国枝史郎]]『沙漠の古都』が書かれる<ref name=neikan>『日本幻想作家名鑑』幻想文学会出版局、1991年</ref>。また[[橘外男]]『怪人シプリアノ』(1937年)、続いて雑誌『[[新青年 (日本)|新青年]]』で、1939年に[[久生十蘭]]『地底獣国』、[[小栗虫太郎]]の『有尾人』をはじめ折竹孫七を主人公とする「[[人外魔境]]」シリーズの連作が発表された。
 
戦後になってからは、[[香山滋]]が『オラン・ペンデクの復讐』(1947)や、『エル・ドラドオ』(1948年)、『ソロモンの桃』(1948)などの人見十吉シリーズなど多くの秘境探検小説を執筆<ref>[[日下三蔵]]「解説」(『怪奇探偵小説傑作選10 香山滋』ちくま文庫、2003年)</ref>。渡辺啓助『二十世紀の怪異』(1963年)は秘境冒険小説風の推理小説集<ref name=neikan/>。[[黒沼健]]は『秘境物語』(1957年)などの秘境ものノンフィクションで人気を博した。
 
少年向け作品としても、[[南洋一郎]]『吼える密林』(1932年)、『海洋冒険物語』(1935年)や、[[山川惣治]]の[[絵物語]]『[[少年ケニヤ]]』(1951年)などが人気となった。