「アブドル・アルハズラット」の版間の差分

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アブドゥルだけでは通常人名にならないので説明を修正
アッラー関連の人名のカタカナ表記の訂正と意味の補正
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アブドル(アブドゥル、Abdul)という名前は[[アラビア語]]または[[イスラム教]]圏で一般的な男性名の一部。元々はアラビア語で「Abd al(عبد ال)」といい、「~なる者(たるアッラーの)しもべ」という意味の複合名の「のしもべ」部分に該当。ハズラットを~に当てた造語である。
 
「神の下僕」というと[[日本人]]には仰々しく感じられるが、命名コンセプトとしては欧米語圏における「Christian([[クリスチャン (人名)|クリスチャン]];[[キリスト教徒]]=神の子[[キリスト]]を信奉する者)」に等しく、ごくありふれた名前である。派生した名も多く、例えばアブドゥッラー(Abdullah)という名前であれば「アラーの下僕しもべ」、アブドゥルズィーズ(Abdul Aziz)という名前であれば「偉大なるお方(たるアッラーの下僕)しもべ」、アブドゥル=ラウーフ(Abdul Rauf)という名前であれば「哀れみ深きお方(/情愛深きお方/慈悲お方たるアッラー)の下僕しもべ」といった意味となる([[アッラーフの99の美名]]も参照のこと)。
 
[[英語]]圏ではアルハズラッド(Alhazred)という単語は、アラビア語語源の[[ハザード]](hazard 「偶然、危機、障害」;[[サイコロ]]を意味するアラビア語アッザハル(az-zahr الزّهر)から)や[[警戒色]]の[[赤]](red)を想起させるらしい。また語源的解釈として、アラビア語で「~の近くの場所、~の側、~の居場所」を表すハドラ(ḥaḍrah حضرة 、日本語の「御前さま」「御屋形さま」のように「わたしは~の近く/居場所にいる」と遠まわしに告げることで対象への敬意を表す)や、同じ語源の[[ペルシア語]]および[[トルコ語]]で[[宗教指導者]]に用いられる[[敬称]]ハズラット/ハズレット(hazrat حضرت / hazret)、あるいはアラビア語で「柵をめぐらす事、禁止する事」という意味のハズラ(ḥaẓraحظر )などと関連付けられることもある。