「朝鮮労働党中央委員会総書記」の版間の差分

'''朝鮮労働党中央委員会総書記'''（ちょうせんろうどうとうちゅうおういいんかいそうしょき、{{lang-ko|조선로동당 중앙위원회 총비서}}）は、[[朝鮮民主主義人民共和国]]（以下、北朝鮮）の[[党の指導性|指導政党]]である[[朝鮮労働党中央委員会]]{{仮リンク|朝鮮労働党中央委員会書記局|en|Secretariat of the Workers' Party of Korea|label=書記局}}の最高責任者が就任する役職。なお厳密な役職名でいえば、[[朝鮮民主主義人民共和国の最高指導者|第2代最高指導者]]の[[金正日]]は「中央委員会」が付かない'''朝鮮労働党総書記'''（ちょうせんろうどうとうそうしょき、{{lang-ko|조선로동당 총비서}}）の肩書を用い、第3代最高指導者の[[金正恩]]もこれを踏襲している<ref>{{cite news|url=https://web.archive.org/web/20210114212609/https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210115/mcb2101150612003-n1.htm|title=父と同格は自信か不安か？ 金正恩氏が党総書記就任、統治路線回帰も|publisher=サンケイビズ|date=2021-1-15|accessdate=2021-6-19}}</ref>。

中央委員会書記局は党の幹部人事や日常業務を取り仕切り、中央委員会に設置された各部の活動を管掌するため、その長である中央委員会総書記は朝鮮労働党の事実上の実権者であった<ref>玉城（2009年）、127ページ。</ref>。そして、中央委員会総書記は党大会や中央委員会総会において党を代表して「党中央委員会事業総和（活動報告）」を行うことから、朝鮮労働党の党首として位置づけられていた。なお、[[朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法|憲法]]の規定により、北朝鮮は朝鮮労働党によって指導されるため、本職にある者が同国の事実上の[[朝鮮民主主義人民共和国の最高指導者|同国の最高指導者]]が就任する党における最高位の役職でもあとなる。現在の党総書記は[[金正恩]]である。

[[2011年]]12月に第2代最高指導者の[[金正日]]が[[金正日の死|死去]]し、「{{仮リンク|永遠の総書記|en|Eternal General Secretary of the Workers' Party of Korea}}」と位置付けられたため総書記の役職は一旦廃止され、最高指導者の党における最高の役職は朝鮮労働党第一書記となったが、[[朝鮮労働党委員長]]を経て、[[2021年]]の[[朝鮮労働党第8次大会]]で総書記の役職が復活した。