「豊浜トンネル」の版間の差分

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トンネル内の事故現場は多数の瓦礫に塞がれ、内部に閉じ込められた車の様子が確認出来ず、さらに、巨大なまま上部に残留している岩盤を除去しない限りは再崩落の危険があり、内部に入ることができなかったため、岩盤を[[発破]]により海側へ滑らせて除去することとした。しかし、内部にいる人が生存している可能性も考慮し、岩盤除去に使用する爆薬の量が制限されたため、岩盤除去作業は難航した。11日より14日にかけて、4回にわたる発破作業の末ようやく岩盤を除去することができた。岩盤除去後に瓦礫は取り除かれたが、乗用車は原形をとどめておらず、また、[[バス (車両)|バス]]は3mあった高さが1mにまで押し潰された有様であり、死因は全員とも[[圧死]]で、ほぼ即死状態であったと考えられている。
 
崩落に至った原因としては、付近の[[地下水]]が湧出している部分が厳冬期に凍結し、地下水圧の上昇を毎年繰り返すことで、岩盤の亀裂を徐々に成長させたためと見られている<ref>[httphttps://ci.nii.ac.jp/naid/110003334953/ 国道229号線豊浜トンネル上部斜面の岩盤崩落メカニズムに関する地質工学的考察]</ref>。
 
[[1991年]]と[[1994年]]にも現場付近で小規模な崩落が起きており、安全対策を怠ったとして[[北海道開発局]]の元幹部2名が[[書類送検]]されたが、不起訴処分となっている。遺族の一部は責任を追及しようと、道路管理者である[[日本国政府]]を相手取り[[民事訴訟]]を起こしたが、判決では[[賠償金]]の支払いは命じたものの、責任については明確にされなかった。