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たとえば、[[CDプレーヤー]]の[[光学ピックアップ]]や[[レーザープリンター]]など、[[レーザー]]を利用する機器では、安全性の観点から、レーザーが筐体の外に漏れ出さないようにする必要がある。そのため、筐体は不透明でつなぎ目などに隙間が出来ないような構造をとらなければならない。特に、大出力のレーザーを用いる機器では、レーザー光に対して、十分な耐久性のある素材を持ちいらなければならないし、[[散乱]]光ですら十分な威力を持つことから、全体をしっかり覆うようにしなければならない。
 
逆に、[[カメラ]]の[[写真フィルム|フィルム]]や[[CCD]]、[[レーザープリンター]]の[[感光ドラム]]など、光に対して感受性がある素材、部品を扱う場合、これらに余分な光があたらないよう、外部からの光線を遮断する必要があり、不透明な筐体を用いる。非常に安価な[[トイカメラ]]などの類の中には[[組み付け精度]]の不足から、筐体に隙間が出来、光線漏れという現象を起こして、フィルムの一部が感光してしまうなどという例もある。なお、余談では有るが、カメラなどで、ショーや店頭でのデモンストレーション用に、内部の機構は完璧に動作するにもかかわらず、内部構造が見えるように筐体が透明な素材で作られることから、外部の光線に対する遮蔽としての機能を果たさず、写真をとる役にはまったく立たない、というようなモデルが作られることがある。
 
さらには、内部の機器の動作・特性の観点からは特に遮光の必要が無いような機器においても、内部の構造が直接見えてしまうことが、美的観点などから問題とされる場合があり、このような場合にも目隠しとして不透明な筐体が好んで用いられる場合がある。これも、不透明な筐体による光線の遮蔽効果を利用した例であるといえよう。このような例では、単純に外側から中が見えなければ良いので、小さな隙間などがあることは問題にならない。その代わり、筐体のデザインに特に[[デザイン|意匠]]性を持たせるケースが多いといえる。