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{{thumbnail:ノーベル賞受賞者|2005年|ノーベル化学賞|有機合成におけるメタセシス法の開発}}
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'''ロバート・ハワード・グラブス'''('''Robert Howard Grubbs''', [[1942年]][[2月27日]] - [[2021年]][[12月19日]]<ref>{{Cite news|url=https://www.caltech.edu/about/news/caltech-mourns-the-loss-of-nobel-laureate-robert-h-grubbs|title=Caltech Mourns the Loss of Nobel Laureate Robert H. Grubbs|newspaper=カルフォルニア工科大学 HP|date=2021-12-19|accessdate=2021-12-20|language=英語}}</ref>)は[[アメリカ合衆国]]の[[化学者]]。
[[2005年]]に[[オレフィンメタセシス]]の研究業績により[[イヴ・ショーヴァン]]、[[リチャード・シュロック]]とともに[[ノーベル化学賞]]を受賞した。
 
== 経歴 ==
[[ケンタッキー州]][[カルヴァート・シティ]]に生まれる。[[ゲインズビル (フロリダ州)|ゲインズビル]]の[[フロリダ大学]]を卒業後、[[1968年]]に[[ニューヨーク]]の[[コロンビア大学]]のロナルド・ブレスローの元で[[博士号]]を得た。[[スタンフォード大学]]のジェームス・コールマンの下で1年働いた後、[[ミシガン州立大学]]に移った。[[1978年]]に[[カリフォルニア工科大学]]に移り、[[2005年]]現在、化学科の教授である。
 
主に[[有機金属]][[触媒]]を研究対象としており、[[オレフィンメタセシス]]に用いられるグラブス触媒の開発が業績として著名である。他にも[[リビング重合]]の研究でも業績をあげている。
 
== グラブス触媒 ==
1993年にグラブスは、[[ルテニウム]]をベースとした新しいオレフィンメタセシス反応のための触媒を開発に成功した。このグラブス触媒は水や酸素に安定で非常に扱いやすく、これまでの[[有機金属反応]]の常識を大きく塗り替えるものだった。グラブス触媒はその後さらに改善され、市販されている。
グラブス触媒の特性は、[[ケトン]]、[[アルコール]]、[[エステル]]、[[アミド]]など反応を起こしやすい原子団とは全く反応せずに、最も反応しにくいとされる[[二重結合]]のみと選択的に反応する点である。