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: 除隊後も当時の陸軍の制式装備である[[三十年式歩兵銃]]、[[二十六年式拳銃]]、[[三十年式銃剣]]で武装している他、[[軍服 (大日本帝国陸軍)#明治33年制式|軍帽]]や[[弾薬盒]]、[[肥後守]]等、軍役時の官給品を使用している。特に軍帽はほぼ常時被っており、入浴中も外すことはない。射撃の腕はあまり良くなく本人も自覚している。そのため持ち前の度胸を生かした銃剣による突撃や敵の刃物を奪って使うなどの接近戦を得意とする。戦闘力は高いが、不意打ちを食らったり圧倒的な戦闘力を持つ羆などと戦ったりする状況も多いため、頻繁に負傷する。仲間からは度々心配されているが、本人は全く気にしていない。
: 普段は気さくで茶目っ気もあり礼儀正しい。敵でない相手には穏やかで優しく情にも厚い。その一方、敵対者には躊躇なく前兆なく殺戮を行なう残忍さの二面性を併せ持つ。「殺人狂ではないが殺されるくらいなら殺す」と語り、生命の危機に際しては「俺は不死身の杉元だ!」と自らを鼓舞する。この鼓舞は父親が結核で床に伏せている時から続くものである。一方で狩りで殺し損ねた鹿の必死に生き抜こうとする姿と自分を重ね狼狽したり、度々戦場での記憶がフラッシュバックし本当の自分に戻れていないと語ったりする等[[心的外傷後ストレス障害|トラウマ]]を抱えている。辺見和雄に何人殺したか覚えているかと聞かれた際に「顔が見えるほど近くで殺した奴は顔だって忘れない」「忘れないでいるのが自らの償いである」と語る<!--39話-->。アシㇼパに対しては常に「アシㇼパさん」と呼び敬意を払い、相棒として互いに認め合う関係である。
: [[神奈川県|神奈川]]の農村出身で、自分以外の家族は[[結核]]に罹患し死亡。感染拡大防止のために無人となった実家を放火、予てから密かに想い合っていた梅子に暫しの別れを告げ逐電、天涯孤独となる。1899年-1901年、[[東海地方|東海]][[近畿地方|近畿]]を放浪、梅子と一緒になるため再び故郷に戻るも梅子と寅次の婚姻を知り、今度は東京へ向かう。東京で菊田(当時第一師団所属の軍曹)に出会い、食い扶持には困らないようにと陸軍第一師団に入隊。[[旅順攻囲戦#白襷隊の突入|旅順攻囲戦]]では[[白襷隊]]として夜間[[奇襲]]に参加、続く[[203高地|二〇三高地]]でも奮戦し死地から生還。旅順の[[野戦病院]]に居るところを野間に目撃されている。激戦で戦死者も多かった日露戦争で多大な戦功を上げ生還した[[英雄]]だが、気に入らない[[上官]]に瀕死の重症を負わせたため、[[恩給|軍人恩給]]<ref group="注">杉元自身が[[金鵄勲章]]について言及しており(1話)、兵卒の場合は功七級~功五級が与えられた。</ref> の資格を剥奪された。眼病を患った梅子の夫で、[[奉天会戦]]において戦死した寅次<!--1話,150話,167話-->の遺言を受け、治療費用を手早く得るために[[除隊|満期除隊]]<ref group="注">作中で彼の年齢については明言されていないが、満期除隊の場合は通常23~24歳である。(満20歳時の[[徴兵制度#徴兵制の概要|徴兵検査]]後、日露戦争当時の[[役種#明治22年-昭和2年|大日本帝国陸軍の場合]]は[[現役]]3年、[[予備役]]4年)</ref><ref group="注">{{Twitter status2|kamuy_official|935796090003058690|2017年11月29日|accessdate=2019-04-08}},「キャラクターの年齢」に関して 「オソマ < チカパシ < アシ(リ)パ < 夏太郎 < 鯉登少尉≒江渡貝くん < 杉元≒谷垣≒二階堂 < 尾形 < インカ(ラ)マッ≒白石 < 月島軍曹 < キロランケ≒鶴見 < 辺見 < 牛山 < 二瓶 < 家永≒永倉 < 土方≒フチ」[https://youngjump.jp/goldenkamuy/contents/qa/beginner.html#q40 ゴールデンカムイ質問箱Q&A保管箱 Q.40]</ref> 後、独り北海道へ渡り砂金採りをしていたある日<ref name="season"
: 網走監獄襲撃時、本物ののっぺら坊と接触し、ウイルクであることを確認するが、金塊に関する情報を得る前に両者とも狙撃される。咄嗟にウイルクの体を盾にしたことで即死は免れたが、左のこめかみ付近に被弾、家永の外科手術で命を取り留める(その際、脳の一部が欠け、手術時に家永に脳をつまみ食いされた)。以降は左側頭部に額当てを装着し、その上から軍帽を被っている。また網走監獄襲撃時における戦闘で左脛に二階堂の仕込み散弾銃を受けて怪我をしており、ズボンの上からも補強具を付けている。
: アシㇼパを追って谷垣・月島・鯉登と共に樺太へ渡り、[[豊原市|豊原]]にて自身の生存をアシㇼパに向けて喧伝すべく曲馬団「ヤマダ一座」の公演でハラキリ芸に挑戦する。芸の練習中に鯉登とのいがみ合いが拗れ、鯉登の誤解により本番でハラキリ芸用の細工刀が真剣に摺り替えられたものの、公演中にロシア人の刺客に山田座長と間違えられて襲撃されたため、真剣で撃退し結果的に事なきを得た。
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