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Census 2020
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(Census 2020)
| 水域面積 = 4,432
| 水面積率 = 2.4
| 人口統計年 = 20102020
| 人口順位 = 4847
| 人口値 = 672779,591094
| 人口大きさ = 1 E5
| 人口密度 = 34.584
| 加入順 = 39
| 加入日 = [[1889年]][[11月2日]]
| 上院議員 = [[:en:John Hoeven|ジョン・ホーベン]]<br />[[:en:Kevin Cramer|ケビン・クレイマー]]
}}
'''ノースダコタ州'''(ノースダコタしゅう、{{lang-en-short|State of North Dakota}} {{IPA-en|ˌnɔrθ dəˈkoʊtə||en-us-North Dakota.ogg}})は、[[アメリカ合衆国]][[アメリカ合衆国中西部|中西部]]の最北部、[[グレートプレーンズ]](大平原)にある[[アメリカ合衆国の州|州]]。州の北側は[[カナダ=アメリカ合衆国国境|カナダ国境]]であり、[[サスカチュワン州]]および[[マニトバ州]]に接している。東側は[[ミネソタ州]]との州境に[[レッド川 (ネルソン川水系)|レッド川]]が流れている。西側は[[モンタナ州]]に、南側は[[サウスダコタ州]]に接している<ref>[http://www.netstate.com/states/geography/nd_geography.htm Geography of North Dakota] – netstate.com. Retrieved July 21, 2011.</ref>。人口は7080万人に満たず全米50州の中で少ない方から34番目であり、面積は第19位なので人口密度も4番目に小さい。1889年11月2日にそれまでの[[ダコタ準州]]が南北に分割され、サウスダコタ州とともに同時に州に昇格したが、アルファベット順でノースダコタ州が39番目、サウスダコタ州が40番目と認識されている。
 
[[州都]]は[[ビスマーク (ノースダコタ州)|ビスマーク市]]であり、人口最大の[[都市]]は[[ファーゴ (ノースダコタ州)|ファーゴ市]]である。公立大学の主要なものは、[[グランドフォークス (ノースダコタ州)|グランドフォークス]]とファーゴに設立されている。[[アメリカ空軍]]が[[マイノット (ノースダコタ州)|マイノット]]とグランドフォークスに基地を設営している。
ノースダコタの「ダコタ」という名前は、[[インディアン|アメリカ・インディアン]]の[[ダコタ族]](「仲間」の意味)に由来する。
 
最近の10[[2000代]]、全国平均よりも低い失業率、雇用数と人口の増大、および低い住宅空き家率と経済的な好調を持続してきた。これには、州西部のバッケン・[[オイルシェール]]田の開発が大きく貢献しているが、技術やサービス産業の成長も寄与してきた。2011年6月に起こった洪水によってマイノット市が大きな被害を被り、州都のビスマーク市も脅かされた。また、[[2010年代]]には、[[ノースダコタ州の石油ブーム|石油ブーム]]により、特に州北西部の[[ウィリストン (ノースダコタ州)|ウィリストン]]市を中心に目覚ましい成長を遂げている
 
{{bar box
アメリカ肺臓学会はその2009年「大気状態」報告書で、ファーゴ市をアメリカ合衆国で最も清浄な都市に位置づけ、州の他の部分にも大気質で11の "A" 評価を与えた<ref>{{cite web|url=http://www.redorbit.com/news/health/1679099/fargo_named_americas_cleanest_city_in_american_lung_associations_state/|title=Fargo Named 'America's Cleanest City' in American Lung Association's State of the Air Report|author=American Lung Association of North Dakota|date=2009-04-29|accessdate=2010-07-13}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.lungusa.org/assets/documents/publications/state-of-the-air/state-of-the-air-report-2009.pdf|title=State of the Air 2009|author=American Lung Association|format=PDF|year=2009|accessdate=2010-07-13}}</ref>。
 
== 人口動 ==
[[ファイル:North Dakota population map.png|250px|left|thumb|ノースダコタ州の人口密度図]]
=== 人口 ===
|2000 = 642200
|2010 = 672591
|2020 = 779094
|footnote = Source:1910–2010<ref>{{cite web|author=Resident Population Data|url=http://2010.census.gov/2010census/data/apportionment-pop-text.php|title=Resident Population Data - 2010 Census|publisher=2010.census.gov|date=|accessdate=2011-12-14}}</ref>
}}
ノースダコタ州は人口で全米50州の内4847番目に位置し、[[ワイオミング州]]、[[バーモント州]]、[[アラスカ州]]に次いで人口の少ない州である。[[アメリカ合衆国2020年国勢調査局]]による2011年7月1日時点の推計ではノースダコタ州に683779,932094人が居住しており、2010年国勢調査時点より115.6983%増加していた<ref name="PopEstUSCensus2020_QuickFacts">{{cite web|url=http[https://www.census.gov/popestquickfacts/datafact/statetable/totalsUS/2011/tables/NST-EST2011-01POP010220 QuickFacts].csv|title=Annual EstimatesU.S. ofCensus theBureau. Resident Population for the United States2020年.</ref>。1870年に2, Regions, States000人足らずだったノースダコタ州の人口は1930年に68万人にまで成長したが、その後の80年以上の間は成長が鈍化し、最低では1970年の617, and Puerto Rico:April 1, 761人に落ち込むなど浮き沈みを経験したが、2010年の67万人強まで戻し、その後2010年代の10年間には、石油ブームの影響もあって[[コロラド州]]、[[ネバダ州]]、[[フロリダ州]]、[[ワシントン州]]等に匹敵する高成長を遂げている<ref to July 1, 2011|format=CSV|workname=2011"Census2020_QuickFacts" Population Estimates|publisher=United States Census Bureau, Population Division|date=December 2011|accessdate=2011-12-21}}</ref>
1870年に2,000人足らずだったノースダコタ州の人口は1930年に68万人にまで成長したが、その後の80年以上の間は成長が鈍化し、最低では1970年の617,761人に落ち込むなど浮き沈みを経験したが、2010年の67万人余に戻ってきた<ref name="ndsupop">{{cite web|title = North Dakota Historical Population|publisher=North Dakota State University|url = http://www.ndsu.nodak.edu/instruct/sainieid/north-dakota-historical-population.html|accessdate = 2007-08-19}}</ref>。
 
国勢調査局によると、2008年7月1日時点の人口は641,481人と推計され、2000年国勢調査より741人、0.1%減少していた。これには前回の国勢調査からの自然増20,460人 (出生67,788人、死亡47,328人) と、州外への移住者17,787人の減少が含まれている。アメリカ合衆国外からの移住は3,323人増加したが、合衆国内への移住者で21,110人が減少した。
 
年齢と性の構成比はほぼ全国平均並みである。インディアンを除けば、国内でも少数民族の構成比が小さい方である<ref name="quickfacts">{{cite web|url= http://quickfacts.census.gov/qfd/states/38000.html|title = North Dakota QuickFacts from the US Census Bureau|accessdate = 2007-08-19}}</ref>。人口重心は[[ウェルズ郡 (ノースダコタ州)|ウェルズ郡]]のサイクストン近くにある<ref>{{cite web|title = statecenters|publisher=U.S. Census Bureau|year = 2000|url = http://www.census.gov/geo/www/cenpop/statecenters.txt|accessdate = 2006-11-21}}</ref>。
 
==== 州外流出 ====
1923年から21世紀に入るまで、ノースダコタ州の人口は常に減り続けてきた。特に大学就学年代が減少している。自営農業では家族全体を支えられず、多くの者が職を求めて都会に移動した<ref>{{cite web|title = Leading Population Trends in North Dakota|publisher = North Dakota State University|year = 2007|url = http://www.ndsu.edu/sdc/data/populationtrends.htm|accessdate = 2007-08-19|archiveurl = https://web.archive.org/web/20070818144416/http://www.ndsu.edu/sdc/data/populationtrends.htm|archivedate = 2007年8月18日|deadlinkdate = 2017年9月}}</ref>。この州外流出の主要な理由の一つは、大学卒業者に熟練度を要求する職が無いことである。熟練かつハイテクの職を生み出すために経済開発計画が提案されているが、その有効性については疑問視する者もいる。21世紀の最初の1020年間で人口が大幅に増加したが、これはオイルシェール田の開発、および石油ブームに関連して石油産業での職が増えたことが寄与している。
 
ノース・ダコタ州に限らず、他の[[グレートプレーンズ]]諸州も同様の[[人口流出]]問題を抱えている。これを受け、[[上院]]議員の[[バイロン・ドーガン]]が音頭をとって新[[ホームステッド法]]を[[2007年]]に提出。人口減少地域限定の減税策などで、人口減に歯止めをかける目標を掲げた。
{{Seealso|w:List of cities in North Dakota}}
[[ファイル:Fargo North Dakota.jpg|thumb|right|[[ファーゴ (ノースダコタ州)|ファーゴ市]]中心街、2007年]]
 
# [[ファーゴ (ノースダコタ州)|ファーゴ]] - 人口10万5,549人(2010年)。ミネソタ州との州境に位置する。下記ウェストファーゴ市と共に州内最大の大都市圏を形成している
ノースダコタ州内の市域人口1万人以上の都市を下記に列挙する。都市名にある括弧内数字は2020年時点の人口を示す<ref name="Census2020_QuickFacts" />。
# [[ビスマーク (ノースダコタ州)|ビスマーク]] - 人口6万1,272人(2010年)。州の中央よりやや南より、ミズーリ川沿いに位置する。マンダン市と共に小都市圏を形成している
 
# [[グランドフォークス (ノースダコタ州)|グランドフォークス]] - 人口5万2,838人(2010年)。ファーゴより北、ミネソタ州との州境に位置する
# [[ファーゴ (ノースダコタ州)|ファーゴ]] (125,990) - ミネソタ州との州境となっている[[レッド川 (ネルソン川水系)|レッド川]]沿いに位置する。レッド川対岸のミネソタ州[[ムーアヘッド (ミネソタ州)|ムーアヘッド]]や、下記ウェストファーゴ市と共に州最大の大都市圏を形成している。[[ノースダコタ州立大学]]の所在地でもある。
# [[マイノット (ノースダコタ州)|マイノット]] - 人口4万888人(2010年)。州北部では最大の都市
# [[ウェトファ (ノースダコタ州)|ウェトファ]] (73,622) - 人口2万5,830人(2010年)州都ファ州の中央よりやや南寄り、ミズリ川沿いに位置する。マンダン市と共に州内最大の大都市圏を形成している
# [[グランドフォークス (ノースダコタ州)|グランドフォークス]] (59,166) - 人口5万2,838人(2010年)。ファーゴより北、ミネソタ州との州境レッド川沿いに位置する。特に[[航空宇宙]]の分野で高い評価を受ける[[ノースダコタ大学]]の所在地。
# [[マンダン (ノースダコタ州)|マンダン]] - 人口1万8,331人(2010年)。ビスマーク市とはミズーリ川を挟んで対岸にある。ビスマーク市と共に小都市圏を形成している。マンダン族インディアンに因んだ命名
# [[ディキンソンマイノット (ノースダコタ州)|ディキンソンマイノット]] (48,377) - 人口1万7,787人(2010年)州北部の中心都市。
# [[ストファムズタウン (ノースダコタ州)|ストファムズタウン]] (38,626) - 人口1万5,427人(2010年)ファーゴの郊外都市。高い成長を遂げている。
# [[ウィリストン (ノースダコタ州)|ウィリストン]] (29,160) - 人口1万4,716人(2010年)。イエローストーン川がミズーリ川に合流する点にある。州北西部の中心都市、かつ[[ノースダコタ州の石油ブーム|石油ブーム]]の中心地であり、2010年国勢調査時点での14,716人から、10年間で人口をほぼ倍増させる、極めて高い成長を遂げている。
# [[ディキンソン (ノースダコタ州)|ディキンソン]] (25,689) - 州西部の中心都市。やはり石油ブームの影響で、ウィリストンほどでは無いものの高成長を遂げている。[[セオドア・ルーズベルト国立公園]]観光の拠点でもある。
# [[ワーペトン (ノースダコタ州)|ワーペトン]] - 人口7,776人(2010年)
# [[マンダン (ノースダコタ州)|マンダン]] (24,206) - 人口1万8,331人(2010年)。ビスマークとはミズーリ川を挟んで対岸にある。ビスマーク、同と共に小の郊外都市圏を形成している。マンダン族インディアンに因んだ命名
# [[ジェペトムズタウン (ノースダコタ州)|ジェペトムズタウン]] - 人口7(15,776人(2010年)849)
 
=== ビスマーク市 ===
 
1951年にタイオーガ近くで石油が発見され、1984年まで年間5,300万バーレル(8,430,000キロリットル)の原油を産出した<ref>{{cite web|title = Things To Do In North Dakota|url = http://www.thingstodo.com/states/ND/history.htm|publisher=ThingsToDo.com|accessdate = 2007-10-04 }}</ref>。デボン紀からミシシッピ紀に堆積したバッケン層は隣のモンタナ州やカナダ側まで広範囲に分布し、その石油埋蔵量は4,000億バーレル(640億キロリットル)であり、[[北極野生生物国家保護区]]の埋蔵量の25倍に相当した<ref>{{Cite news|first= Dan|last= Gunderson|title= North Dakota oil patch is booming|url= http://minnesota.publicradio.org/display/web/2006/08/18/ndoil/|publisher=Minnesota Public Radio|date= 2006-08-28|accessdate=2007-10-04 }}</ref><ref>{{Cite news|first= Lauren|last= Donovan|title= North Dakota may be bigger oil player than Alaska|url=|publisher=Bismarck Tribune|date= 2006-06-20|accessdate=2007-10-04 }}</ref>。しかしアメリカ合衆国地質調査所が2008年4月に発行した報告書では、近年の採掘技術で生産量が飛躍的に増加したものの主に固い砂岩でできているため採掘は依然難しく埋蔵量を2桁少ない30なし40億バーレル(4.8 - 6.4億キロリットル)、中央値を36.5億バーレル(5.8億キロリットル)と推計している<ref>{{cite web|url= http://www.usgs.gov/newsroom/article.asp?ID=1911|title= 3 to 4.3&nbsp;Billion Barrels of Technically Recoverable Oil Assessed in North Dakota and Montana’s Bakken Formation—25 Times More Than 1995 Estimate|date= 2008-04-10|publisher=U.S. Geological Survey|accessdate= 2008-04-11 }}</ref>。
州西部は現在[[2010年代]]以降石油ブームにあり、ウィリストンをはじめ、タイオーガ、スタンレー、マイノット、バーリントンの町が急成長している。2010年時点で州内石油産出量は1日355,000バーレル(56,000キロリットル)と2007年水準の3倍以上となり、全米第4位になった<ref>North Dakota Drilling & Production Statistics. [https://www.dmr.nd.gov/oilgas/stats/statisticsvw.asp] Retrieved 2011-02-05.</ref><ref>Crude Oil Production. U.S. Energy Information Administration.[http://www.eia.doe.gov/dnav/pet/pet_crd_crpdn_adc_mbbl_m.htm] Retrieved 2011-02-05.</ref>。
 
ノースダコタ州が入っているグレートプレーンズは風力エネルギーの「サウディアラビア」とも呼ばれ<ref>{{cite web|url = http://www.earth-policy.org/Books/Epr/Epr1_ss16.htm|title = Earth Policy Reader|accessdate = 2009-02-25|archiveurl = https://web.archive.org/web/20090604155350/http://www.earth-policy.org/Books/Epr/Epr1_ss16.htm|archivedate = 2009年6月4日|deadlinkdate = 2017年9月}}</ref>、広大な田園地帯があることと風速が10マイル/時 (4.4&nbsp;m/s) を滅多に下回らないこととで、[[風力発電]]のコスト競争力が出てきている。
州内の交通はノースダコタ州交通省が管轄している。主要[[州間高速道路]]としては29号線と94号線があり、ファーゴ市で交差している。29号線は州の東縁に沿って南北に走り、94号線は東西方向に州を2分し東のミネソタ州と西のモンタナ州とを繋いでいる。ノースダコタ州の厳しい気象条件のためにアスファルトではなくコンクリートで舗装されているのが特徴である。州内の鉄道は[[BNSF鉄道]]と[[カナダ太平洋鉄道]]が幹線になっている。この両鉄道が運行していた多くの枝線は現在、ダコタ・ミズーリ・バレー・アンド・ウェスタン鉄道とレッドリバー・バレー・アンド・ウェスタン鉄道が運行している<ref>{{cite web|url= http://www.dmvwrr.com/|title=Dakota, Missouri Valleya and Western Railroad|publisher=Dakota, Missouri Valleya and Western Railroad|accessdate = 2007-10-05}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.rrvw.net/about/about.htm|title=About Us|publisher=Red River Valley and Western Railroad|accessdate=2007-10-05|archiveurl=https://web.archive.org/web/20071013151429/http://rrvw.net/about/about.htm|archivedate=2007年10月13日|deadlinkdate=2017年9月}}</ref>。
 
主要空港としてはファーゴ市の[[ヘクター国際空港]]、グランドフォークス市の[[グランドフォークス国際空港]]、ビスマーク市のビスマーク市民空港およびマイノット市のマイノット国際空港がある。
 
[[アムトラック]]の列車「[[エンパイア・ビルダー]]」が州内を通り、ファーゴ、グランドフォークス、マイノットの他に4か所に停車している<ref>{{cite web|url= http://www.amtrak.com/servlet/ContentServer?c=Page&pagename=am%2FLayout&p=1237405732511&cid=1237437856440|title=Amtrak&nbsp;— Routes&nbsp;— Northwest|publisher=Amtrak|accessdate = 2007-10-05}}</ref>。これは、鉄道界の大立て者[[ジェームズ・ジェローム・ヒル|ジェイムズ・J・ヒル]]が建設した[[グレート・ノーザン鉄道]]で、ミネソタ州[[セントポール (ミネソタ州)|セントポール]]から、[[ワシントン州]][[シアトル]]まで運行された同名列車の後継である。都市間のバス便は[[グレイハウンド (バス)|グレイハウンド]]とジェファーソンラインズが運行している。[[公共交通機関]]は大都市のバス輸送に限られている。