「仮面ライダーオーズ/OOO」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m 内容の修正
タグ: ビジュアルエディター モバイル編集 モバイルウェブ編集 改良版モバイル編集
編集の要約なし
タグ: サイズの大幅な増減
58行目:
前作『[[仮面ライダーW]]』では変身ベルトに2種類のアイテムを組み合わせることで変身にバリエーションを持たせていたが、本作品の変身はそれをより発展させたものとなっており、変身ベルト「オーズドライバー」に3種類のコアメダルを組み合わせることで、同系統のメダルを組み合わせた変身「コンボ」以外にも異なる系統のメダルを組み合わせた変身「亜種」が多数存在しており、単純な変身バリエーション数はシリーズ中でも屈指の多さとなっている。
 
タイトルおよび主人公の「オーズ(OOO)」という名には、「主人公がキーアイテム『オーメダル』のうち3つを組み合わせて戦うこと{{R|imiai}}」、「オーズという読みは陰謀を企てる敵怪人の幹部(王)が複数存在する(王s)ということ{{R|imiai}}」、「'''O'''ver '''∞''' (無限大以上)=)=無限大すら超越した最高の満足{{R|otona26}}」という意味合いが込められている。
 
=== 1000回記念 ===
74行目:
オープニングの撮影には、当時正式発表されたばかりの[[アーノルド&リヒター|ARRI]]製デジタルシネマカメラ「アレクサ」が使われている。本編での投入は、平成仮面ライダーシリーズ第14作『[[仮面ライダーウィザード]]』からとなる。
 
本作品でも、放送終了後にアンクやバースの[[オリジナルビデオ|Vシネマ]]の企画が構想されていたが{{Sfn|超全集|2019|p=119}}、主要スタッフ陣が『[[特命戦隊ゴーバスターズ]]』の企画準備に取り組むことになったため実現しなかった{{Sfn|スーパー戦隊 Official Mook|2017|p=05}}。
 
2021年11月5日、本編最終回から10年後を描いた完結編である新作のVシネクスト『'''[[仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル]]'''』の発売が発表された(後述)。
 
== あらすじ ==
'''鴻上ファウンデーション'''が運営する鴻上[[美術館]]に蔵されていた'''オーメダル'''の封印が解かれ、800年の眠りから目覚めた怪人たち'''グリード'''が街中へと逃亡。この事態に備えて配備されていた鴻上の戦闘部隊ライドベンダー隊もあっけなく壊滅し、美術館も全壊してしまった。
 
そんな大惨事にも全く気づかず、美術館の事務室で眠りこけていた[[アルバイト]][[警備員]]がいた。彼の名は'''火野 映司'''。何の欲もなく、わずかな日銭と明日の[[トランクス|パンツ]]だけを持ち、世界を放浪している青年である。全壊に際してようやく目を覚ました映司は、室内に偶然落ちていた赤い[[メダル]]をアルバイト代と勘違いし、現場から持ち去ってしまう。
91行目:
=== クスクシエ ===
クスクシエの詳細は[[#世界設定・用語|世界設定・用語]]を参照。
; {{読み仮名|火野 映司|ひの えいじ}}{{efn|name="NAME"|それぞれの名前は、映司は初期案「借金ライダー」から「火の車」と「某借金まみれの漫画の主人公の名前」から、また名字と名前を1字ずらすと「はねおうず」(羽 オーズ)になるが、これは制作側も「まったく考えていなかった」とのこと。アンクは[[ヒンディー語|ヒンドゥー語]]の「目(タカの目)」、他グリードはアンクと同様にヒンドゥー語で体を表す名前にしていたが、覚えられないということから、人間の欲望に関連する日本語「奪う」「飾る」「がめる」「愛ずる」が由来となっている。アンクも「圧する」に因んで「アッシュ」という名前も候補に挙がっていた{{R|CB70}}<ref>{{Cite web|url=http://www.toei.co.jp/tv/OOO/story/1193170_1793.html|title=仮面ライダーオーズ/OOO 第4話 「疑いと写メと救いの手」|東映[テレビ]|accessdate=2011-06-30}}</ref>。}} / [[#仮面ライダーオーズ|仮面ライダーオーズ]]
: 本作品の主人公。定職・貯金・住居も持たずに各地を放浪している21歳の青年。一人称は「俺」{{efn|『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』では「僕」。}}。
: 旅好きである母方{{R|hoby}}の祖父「男はいつ死ぬか分からない。パンツだけは一張羅を穿いておけ」という遺われたためから、僅かな日銭と明日の[[トランクス|パンツ]]{{efn|何れも派手エスニックな柄をして物が多。}}だけを持って暮らしている。作中を通してエスニック調のファッションを好んで着用している。世の中を達観した様子さえみせるマイペースな性格。しかし、長旅で何度も修羅場を潜ってきた経験から危険な状況や戦闘の渦中にあってもほとんど動揺することは無く、生身で屑ヤミーを退けるほど身体能力も高いが、[[ヘビ]]だけは苦手で、恋愛や女性心理に疎いことがコンプレックス。知世子に気に入られ、臨時バイトで訪れたクスクシエに比奈の説得もあって住み込みで働くこととなった。
: 元は裕福な政治家一族の出身。映司自身もその血を色濃く引いているためか、天然っぽい第一印象に似合わず駆け引きが得意で油断ならない一面を持っている。学生時代から困った人を助け、世界中の子供たちを救うことや世界を変えることを目標とし、多額の寄付や紛争地への旅を行っていた。だがその寄付を内戦の資金に利用されて情勢が悪化し、[[アフリカ]]の紛争地の村で最初に心を通わせた少女{{efn|『[[HERO SAGA]] KAMEN RIDER OOO EDITION -OOZ-』では、名前は「ルウ」とされている。}}を目の前で喪う。この時、武装勢力の人質にされたが、政治家である家族の根回しにより自分だけ釈放され、さらにこの一件を「戦地を救った勇敢な政治家の息子」という美談に仕立て上げられてしまった。この事件以来実家とは距離を置くようになる。また世界という現実の前での無力感や無思慮な善意で多くの人を犠牲にしてしまい自分だけが無事に生還してしまった罪悪感から心が乾いてしまい、自分の欲望と自らの命に対する執着を失っている。それ以降は母方の姓である火野を名乗るようになった<ref>{{Cite web|url=http://www.toei.co.jp/tv/OOO/story/1195586_1793.html|title=仮面ライダーオーズ/OOO 第33話「友情と暴走と残されたベルト」|東映[テレビ]|accessdate=2011-05-13}}</ref>があくまで自称であり戸籍上の本名は違う{{R|hoby}}。ゆえに周囲の願いやエゴを自らが引き受け、己の命さえ全く顧みない度を越えた自己犠牲はアンクや伊達から危険視されていた。欲望を持たないため、より多くの欲望を許容出来ることから欲望の結晶であるオーメダルを使用しても暴走することの無い、誰よりも巨大な欲望の持ち主である'''オーズの器'''を持つオーズの最適合者、新たなる生命へと進化出来る'''真のオーズ'''の資質を持つとして鴻上から期待をかけられていた。
: しかし後にその欲望の空白を埋め隙間に収まる形で恐竜系コア5枚が体内に侵入し、真木と同じ恐竜系グリードに相当する存在([[#映司グリード|映司グリード]])となる。それ以来ヤミーやグリードの感知といった能力の獲得や味覚の喪失といった肉体のグリード化が進行すると共に、映司が生命の危機に瀕することで恐竜系コアが力を発揮し暴走の危険性を孕むことになり、戦いの激化に伴って追い詰められていく。
: 最終決戦では鴻上に提供された無限のセルメダルを吸収し、さらに800年前の王が最初の変身に使用した10枚目のコアメダル(タカ・トラ・バッタ)で真のオーズに変身し、完全のウヴァを圧倒するほどの戦闘能力を見せ付けた。真木との激闘の末に、アンクの意識が宿った割れたタカ・コア以外のすべてのメダル=力を失ったが、自分が欲していた本当の力は「世界のどこまでも届く自分の」「自分と他者を繋ぎ紡がれていき、そして広がっていく手」=「無限の絆」だと再認識した。
: 戦いが終わった後は比奈たちとの親交を続けながら、割れたタカ・コアを手に再び世界へと旅立った。
: 劇場版『将軍と21のコアメダル』では仮面ライダーバースにも変身している。
:* 欲望をなくした御釈迦様という案が挙がり、エスニック系の服を着ているのもそこから反映された{{Sfn|超全集|2019|p=118}}。
:; 『フォーゼ&オーズ』
:: 鴻上ファウンデーションに研究協力員として所属し、割れてしまったアンクのコアメダルを元に戻す手掛かりを求めている。隕石群落下に伴うポセイドンの出現に伴い、日本に一時帰国する。空港で復活したアンクと再会し、アンクがポセイドンから奪取したコアメダルを提供され、オーズとしての復活を果たした。変身無しでの戦闘が増えており、より洗練された技を披露する。中でも回し蹴りを駆使した戦法を得意とし、迫りくる無数の屑ヤミーを蹴散らした。またパンツへの思い入れも相変わらずである。『フォーゼ編』の終盤にも登場し、共通の敵であるカンナギを追う者として弦太朗たちに共闘を申し出る。
107 ⟶ 108行目:
:;『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』
:: 財団Xの目論みを察知し、永夢たちに協力し最上魁星のアジトに乗り込むが、財団Xが複製した鳥系コアメダル3枚から怪人の姿で復活したアンクに襲われる。偽物であっても、彼との思い出から戦うことを躊躇するが、持っていた割れたタカ・コアがアンクの身体に入ったことで本物のアンクが復活を遂げ、再び共に立ち向かう。事件解決後は再びタカ・コアに戻るアンクを見届け、「俺とお前がいる明日」での再会を誓った。
:; 小説『[[S.I.C.]] HERO SAGA]] KAMEN RIDER OOO EDITION -OOZ-』
:: 世界を放浪する旅の途中「動物が見たい」と言い出して、1人アメリカのブロンクス動物園にやってきたその時、動物園でトラが逃げ出したと聞き、オーズに変身してトラを抑えたその直後、ゲルショッカーグリードとの戦闘になり、さらに駆けつけたデストロングリードとの連戦を強いられる。
:: 1号に化けたショッカーグリードによってオーズドライバーを奪われた上にショッカーのアジトへと捕らわれ、人造グリードのコアメダルによってショッカーオーズに変身させられ、ショッカーグリードに意識を奪われてしまう。だが、結城丈二によってオーズドライバーから人造グリードのメダルを抜き取ったことで意識を取り戻し、彼から爬虫類系コアメダルを託されブラカワニコンボに変身する。その後ガランダーグリードにドライバーのコブラ・カメ・ワニのメダルを奪われるが、体内に内包している恐竜系のメダルをアンクに抜き出されプトティラコンボに変身した。
114 ⟶ 115行目:
:
; アンク{{efn|name="NAME"}}
: 映司に協力する鳥系グリード。その名の通り、タカの眼が掌に穿たれており、眼から入る情報に対しての欲望が強い{{Sfn|特写R|2020|p=63}}
: 石棺から最初に覚醒したが2枚しかタカメダルがなかったことから右前腕部しか実体化復活出来ず、腹いせにオーズドライバーと他のグリードのコアメダル数枚を横領。メダル集めに利用出来ると判断し、偶然自分のコア(タカ・コア)を拾った映司にドライバーを与えた。当初はヤミーの生成といった本来の能力をほとんど失っていたため、終盤までメダル収集や戦闘のほとんどをオーズに依存していた。
: 不完全な「モノ」でしかない自分を含めたグリードを脆い存在と嫌悪しており、バラバラにならない強い体や世界を美しいと感じそれを味わうことが出来る命を持つ完全な存在へと進化するために、自分以外を含めた全てのコアメダルを独占しようと暗躍する。その目的から800年前も他のグリードたちとは敵対、同じく全てのコアを欲した当時のオーズと結託するが、土壇場で裏切られ自分のコアを奪取されてしまう。最終的に当時のオーズがコアの力を制御できず暴走してしまい、自分のコアを取り戻そうと手を伸ばした結果、右腕と意のみが身体から切り離され他のグリードと共に封印されてしまった{{efn|この詳細は小説版アンクの章にて詳細に語られている。}}。封印を免れ取り残された体はミイラとして別に残り、後に鴻上の行動によりアンク(ロスト)として別に復活した([[#グリード|グリード]]を参照)。右と体が別々に復活しているため、アンクはいくら自分のコアを取り込んでもそれ以上実体化することが叶わず、完全復活のためには2人のアンクが一体化しなければならなくなっていた。
: 右腕だけなら飛行して移動可能で、白ヤミー程度なら押さえ込む腕力を発揮するが、右腕だけの状態では不自由で行動が制限されるため、第1話でカマキリヤミーの襲撃を受け、瀕死の重傷を負った刑事の泉信吾の肉体に憑依して行動していた{{efn|半分は、映司を利用するために彼が逆らうことができないように、彼に対する人質を取る意味でもあった。}}。完全の実力は完全である他の4人のグリードを圧倒し、不完全な状態ながらも本来の実力を取り戻してからは人間態のまま怪人態のカザリと互角以上に渡り合うほどである。宿主の頭に指を当てることでその記憶を読み取ることが可能。この能力で得た信吾の知識を利用し現代社会や技術に順応した。後に映司と共にクスクシエ」に居候することになり、仕事(コスプレ)をすることは拒むものの店には顔を出している。復活・憑依後に食べて初めて「美味い」と感じた[[アイスキャンディー]]を気に入って頻繁に口にしていた。ただし、箸やフォークの扱いはうまくない
: 超がつくほど捻くれておりケチでがめつく計算高い性格で、常に相手に嫌味を言う毒舌家。基本的にメダルはすべてアンクが保管しており、それらに対する細かいチェックを行っている。映司が無断でセルメダルの1枚でも無駄遣いしようものなら、激しく詰め寄ったこともあった。表向きは物事を損得勘定でしか捉えないリアリストであるが、もっともその行動原理は前述のように「世界の美しさを感じるため本当の『命』が欲しい」という物であり、純粋な面もあると言える。Takeは大好きだがGiveは大嫌いというグリードゆえに欲望を前面に出し過ぎていることから、映司と違って駆け引きの類はそれほど得意ではなく、自分たちが手に入れたセルメダルの7060%を上納することで鴻上ファウンデーションが開発したメダルシステムによるサポートメカを提供するという取引で、会長の鴻上光生に良いようにされる有様であった。
: 基本的に人間のことは「欲望の塊」と蔑んでおり、ヤミーの宿主の命も一切顧みず、映司のこともメダル収集のための手駒としか認識していない。しかし映司の揺るがない信念から、人命を軽視する形での効率的なメダル獲得は事実上不可能であり、自身が無力なこともあって、映司との関係はあくまで「ヤミーを倒す」という一点でのみ繋がった均衡状態にあり、その点に関してはお互いの本質を誰よりも理解しあっている。だが恐竜系コアメダルが映司の体内に侵入した中盤以降は、皮肉交じりではあるが気に掛けるようになり、単なる利害関係とは言えない状態になる。同時にそれまで冷淡だった比奈への態度も徐々に軟化させていく。
: 物語終盤で、アンク(ロスト)に吸収されてしまう。しかし、吸収される直前、比奈に自身のコアメダル1枚を渡していたことから完全に取り込まれず、オーズ プトティラコンボがアンク(ロスト)の意識を持った物を含む体内のコア3枚を破壊したことでアンク(ロスト)の人格が消滅し復活。二枚の翼による飛翔能力やヤミー作成能力と、掌から放つ火炎弾など、炎を自在に操る能力も取り戻す。
: しかしコアを破壊された影響で身体を保つことが出来なくなったため、失われたコアの不足分を補うための体として再び信吾の身体を無理矢理奪う形で憑依、それにより映司の怒りを買い遂に彼と決別することとなった。その後は暴走のリスクを承知で、自身の復活に真木の研究を利用しようと考え彼に接触し、真木の思い描くメダルの器として集めたコアを提供されていく。そして遂に完全へと姿を変貌させる。この状態ではアンク(ロスト)の状態でセルメンだった頭部の右側に金髪状の装飾が発生している。信吾の肉体に他系統コアを投入することでグリード化し、失ったコアの代わり兼肉体の骨組みにすることで、800年前の悲願である強い体を手に入れたがどこか満たされず、逆にクスクシエでの生活を懐かしむと共に、メダルにしか価値を見出せず人間より遥かに強い欲望を持ちながら、決してそれを満たすことが出来ないグリードへの嫌悪と、命を手に入れる決意を新たにすることとなる。
: 映司との日々を忘れられないまま戦いを続け、一度は彼を倒し恐竜系以外のコアを奪ったものの、結局は止めを刺せずに映司を狙う真木を撃退し、彼を救った。それが原因で器の候補から外されることとなり、提供されたコアの大半を奪われ、さらに真木の攻撃によって意思を内包したタカ・コアにヒビが生じる。だがそれでもなお自分が満足していることに気付き、その場に駆けつけた比奈に信吾の体をいずれ返すと伝え、映司のもとへと戻ることを決意する。
: 最終決戦では映司と共に恐竜グリードに挑む。映司が恐竜系コアの力で暴走するのを防ぐために、自分の残り全てのコアを映司に託しタジャドルコンボへの変身を促し撃破{{efn|メダルをドライバーに入れる際、映司はグリード化が進み目が見えづらくなっており、ひびの入ったコアメダルに気付いていなかった描写がなされている。 }}。しかし恐竜グリードの消滅に巻き込まれて意識を内包したタカ・コアが割れ、最後に「お前たちといる間にただのメダルの塊が死ぬとこまで来た。こんな面白い満足出来ることがあるか」と、グリードが本来得られない満足感をおぼえながら映司に感謝の言葉を遺し、映司が伸ばす腕を示して消滅した。物語の最後には旅する映司の傍らにアンクの右腕の幻影の姿が映っていた。
:* 当初は主人公が欠けた身体を取り戻していくという案があり、その横にいる借財の取り立て人のような位置付けとして設定され、主人公の横で静かに手に入れたセルメダルを確認する可愛らしい男の人を想定していた{{R|マガジン2020 Autumn26}}。数が多いオーズのフォームの変身を制限するため、変身アイテムを管理する銀行のような存在として設定され、主人公が借金を返済することでメダルを手に入れて強化するという案があった{{R|CB70|超解析121}}{{Sfn|超全集|2019|p=118}}。アイスキャンディーが好きという設定は、単なるキャラ付けであったといい、特に深い意味はないという{{R|マガジン2020 Autumn26}}。宙を飛ぶという設定のため、紐をつけることとなった{{R|マガジン2020 Autumn26}}。
:* 手甲側は鳥の羽根や翼をモチーフとした形状となっており、掌周辺は猛禽類を彷彿とさせるディテールとなっている{{Sfn|特写R|2020|p=63}}。
:* 腕アンクの状態はアップ用では全ての指が造形されているほか、メダルを掴むときなどの際には人差し指と中指は実際の指にメイクと付け爪が施される{{Sfn|特写R|2020|p=63}}。合成時にはブルータイツを黒い布から先に着用して行う{{Sfn|特写R|2020|p=63}}。三浦が着用する際には同様のプロップが用いられるが、水を浴びるなどの過酷な扱いを受けるため、数個が用意された{{Sfn|特写R|2020|p=63}}。宙を飛ぶという設定のため、紐をつけることとなった{{R|マガジン2020 Autumn26}}。アンク(ロスト)に大量にセルメダルを持っていかれて弱った際の状態は、無闇にリアル志向になってグロテスクになることを避け、ダメージを表現するために腕の片翼をもぎ、薄手の黒いビニールテープを貼り付けている{{Sfn|特写R|2020|p=63}}。
:* 三浦が舞台に出演していた際は、腕のみで乗り切った回もあったという{{Sfn|超全集|2019|p=118}}。
:; 『フォーゼ&オーズ』
:: テレビシリーズでの最終決戦を終えると同時に消滅してしまったものの、ポセイドンの出現に伴って復活し、帰国した映司の前に突然現れた。
131 ⟶ 135行目:
:: 財団Xが複製したコアメダル3枚から出現した偽物として映司に襲い掛かる。しかし、映司が持っていた割れたタカ・コアが反応し複製の体内に入ったことで、本物のアンクの意識が宿り復活を遂げ、映司たちに再び協力した。事件解決後は複製のコアメダルが消滅したことでアンク自身も消滅、再び割れたタカ・コアに戻った。
:; 小説『S.I.C. HERO SAGA KAMEN RIDER OOO EDITION -OOZ-』
:: 映司たちのもとに突然現れる。[[結城丈二|ライダーマン]]に憑りついた際には「赤いカセットアーム」と形容された。テレビシリーズ最終盤のようにタカ・コアにはヒビが入っている。
:; Mアンク
:: 『[[オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー]]』でデンライナーの爆発に巻き込まれ左腕だけになったモモタロスに憑依された状態。他のモモタロスに憑依された人間と同じく赤いメッシュが入った逆立った髪と赤い瞳を持ち、さらに右腕がアンク、左腕がモモタロスになっている。信吾の身体の主導権はモモタロスのものになっており、この状態ではアンクは右腕のみしか動かせない。比奈やミツルたちを逃すためにショッカーの怪人や戦闘員軍団相手に奮闘するも敵わず捕らえられてしまい公開処刑されかけるも、処刑場に駆けつけたミツルや仮面ライダー1号と2号に助けられる。その後モモタロスはアンクの身体を離れ歴史修復の後に全身復活した。
137 ⟶ 141行目:
; {{読み仮名|泉 信吾|いずみ しんご}}
: グリードが起こした事件を追っていた、[[警視庁]]捜査一課の刑事。24歳。
: グリード復活直後の鴻上美術館の事件の事情聴取で映司と知り合うも、遭遇したカマキリヤミーとの戦闘で瀕死の重傷を負い、アンクに身体憑依されて命乗っられり留めた。表向きには失踪扱いになり、後に事情を知った比奈によって休職扱いとなる。アンクが憑依すると整った黒髪から金髪の派手なヘアスタイルに変化する。大抵は怪人態として右腕のアンクが実体化しているが、人間の腕に戻ることも可能。
: 刑事としては優秀で、妹想いの優しい性格。しかし、食事の前に勝手に料理をつまみ食いするなど少々行儀の悪く、大食いな一面もある。PCや[[iPhone]]などのデジタルデバイスマニアでもあり、比奈に文句を言われるほどのめり込んでいた{{efn|アンクは信吾のデジタルへの知識を利用し、人間や現代社会に関する情報を積極的に集めている。}}。鶏肉料理が好物であるため、アンクとしては違和感を覚えている。
: アンク憑依当初はアンクが離れると10分も持たない状態にあり、アンクの行動範囲を広げる道具であると同時に、映司を従わせるための人質として使われている。生命が維持されていたことから身体の傷は次第に治癒しており、アンクが憑いていなくとも生命に危機が及ぶ事態にはならなくなり、一度ユニコーンヤミー戦で意識を取り戻した後、第41話にてアンクがアンク(ロストに取り込まれた後で体と意識を取り戻し、比奈との再会を果たす。アンクに憑依されている間の記憶は残っており、自身や比奈のために戦っていた映司の想いを理解して助けになると決意した。そのためメダルの特性やコンボの特徴などについては熟知していたものの、アンクと違い[[投手#技巧派投手|ノーコン]]であることが判明し、映司にメダルを受け渡す練習には四苦八苦していた。だが、アンクの復活後は再び体を乗っ取ら憑依され、欠けた鳥系コアを補うための他系統コアの『器』に利用されてしまう。
: 最終回ではアンクから完全に解放され、警察官に復帰した<ref>『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』パンフレット</ref>。
; {{読み仮名|泉 比奈|いずみ ひな}}
: 服飾系専門学校「MUSIKAファッションカレッジ」に通う少女で、信吾の妹。18歳。
: 華奢な見た目とは裏腹に「ふんにゅ~!」{{efn|当初は、「よいせ~!」や「せいやっ!」という台詞であったが、男らしいことからアフレコ時に脚本の小林の指示で現在の台詞に変更となった{{R|CB54}}{{Sfn|超全集|2019|p=116}}。}}という掛け声と共に260kgのライドベンダーを軽々と持ち上げるほどの人並外れた怪力の持ち主で、それが元でクスクシエのバイトに採用される。彼女自身にとってはコンプレックスの種で加減出来ないことも多いが、困っている人を放っておけない義侠心溢れる芯の強い性格のため人助けの際にはためらうことなく使用、またグリードに襲われたり捕まった時にも使っている。
: 両親は既に他界しているためか、唯一の家族である信吾を慕っている。
: 街中で困っていた映司を助けたことで偶然知り合い、後に映司から信吾がアンクに乗っ取られていることやヤミーやオーズの存在を告げられる。ショックを受けながらも、映司を説得してクスクシエの住み込みバイトを了承させた。事情を知ってからはヤミーの探索を進んで手伝うことも多く、持ち前の怪力でグリードに立ち向かうこともある。
157 ⟶ 161行目:
:
; {{読み仮名|白石 知世子|しらいし ちよこ}}
: 「クスクシエ」の店。30歳。
: 陽気かつ気さ誰にでも分け隔てな接する人懐っこく常に明るいポジティブな性格面倒見が良い。日頃は寛容つ温厚だが、いざという時はかなり過激な性格が顔を見せる。その上腕っ節も強く、複数の警官と素手で戦える。
: バイトを名目に、住所不定だった映司とアンクを強引にクスクシエに下宿させている。容姿が真木の死別した姉の仁美に生き写し瓜二つであることから、真木に関心を抱かれている。
: グリードなどの戦いの事情は知らず、アンクについては映司から「悪い環境で育ったため汚い日本語しか話せない、世間知らずで引きこもりの外国人青年」と吹き込まれており、実体化した姿を見ても店の特性上コスプレの類と解釈しており、まったく物怖じしな。アンクを更生させるべく彼を「アンクちゃん」と呼び積極的かつ強引にコミュニケーションを図っており、アンクを閉口させる数少ない存在となっている。
: また肝も据わっており、物語終盤では信吾が店の中からいきなり現れても驚くことなく比奈に引き合わせたり、オーズやアンクに関する全ての事情を比奈から聞いてもすぐに理解、悩む比奈に対し、「全てを助ければいいだけの話」と比奈の肩を押した。
: 最終決戦の直前、クスクシエの店内に真木の人形が残されているのを見つける。その後もクスクシエを営業しており、久しぶりに来店した比奈たちを温かく迎え、テレビ電話で映司と連絡を取っている。
:* キャラクターのモデルは、東映のプロデューサーの[[たかのてるこ]]{{Sfn|超全集|2019|p=117}}。
 
=== 鴻上ファウンデーション ===
鴻上ファウンデズを支援する謎の巨大財団。ライドベショダーやメダジャリバーなど、セルメダルを利用する武器や装備を生産している。一部人物詳細[[#世界設定・用の展開と共に離脱|世界設定退職しているが、用語]]を参照。便宜上初登場した時ファウンデーションに属していた人物を本節に記載している。
 
; {{読み仮名|鴻上 光生|こうがみ こうせい}}
: 鴻上ファウンデーションの会長。43歳。
: 強面の外見に似合わず[[ケーキ]]作りが趣味で、会長室に最新のキッチン設備を設置している。欲望による誕生に至上の価値を見出しており、記念日や誕生日など何かにつけてバースデーケーキを作成し贈呈している。音楽も嗜んでおり、[[ハッピーバースデートゥーユー|誕生日の歌]]をピアノで奏でることもある。常に抑揚を付けた異様なテンションの口調で喋り、「素晴らしい!」「ハッピーバースデー!」が口癖。人当たりは良いが、口先だけでアンクを手玉に取るほどのしたたかさを見せる。
: 人の欲望が持つ力に魅せられており、素直に欲望を示すことを礼賛しているほか、「欲望が世界を救う」ことを信条としており、現代を「飽和し伸び悩む世界」であると彼なりに憂いて「欲望による世界の再生」を目的として掲げ、欲望の結晶であるオーメダルを追い求めている。メダルを奪い合うことになるグリードやオーズの復活も「よりメダルを効率的に集める手段になる」として歓迎しており、オーズやアンクに対してはツールを提供することの代償として「回収したセルの60%を鴻上ファウンデーションに譲渡する」という契約を結ばせた。コアにも興味を示しており、極力残しておくべきだと考えているが、欲望を無に帰す恐竜系コアだけは危険視しており何としても排除すべきだとしている。部下に関しては仕事に対する忠実さや矜持以上に、それらを無視してでも自分の欲望に忠実でハングリー精神のある者を評価する。ゆえに真木の暗躍を察知しながらも「純粋な欲望による者」として寧ろ歓迎し、バースの装着者に伊達を選んだ理由も、彼が「一億円稼ぐ」という欲望に忠実なためである。逆にプライドが邪魔して欲望に忠実になれない後藤を自己流の表現方法で激しく批判していたが、同時にその成長に期待もしていたようで、伊達に後藤がバース装着者に相応しい資質を持つ人間となるべく育成も任せていたことが伊達の退職間際のやり取りで明かされている。
: メダルを収集する最終目的や残りのコアメダルの在り処などは当初映司らに語らなかったが、真木と違い人命を顧みない行動をとるような非道な行いをすることは無く、映司と対立するようなことは無かった。
: 自らの目的のためにメダルを集中させる器にオーズを見出しており、巨大グリードの一件によってその考えを確かな物とし、オーズへのメダルシステムやコアメダルの提供といった支援を行う方針を固めている。また巨大グリード出現後の年末年始を利用してヨーロッパへと旅行に行き、そこからアンク(ロスト)のミイラや恐竜系コアメダルなどのキーアイテムをいくつも持ち帰り、物語の節目に投入しては物語を大きく動かすきっかけとなる。無欲な映司に対してはより膨大な欲望を許容できる'''オーズの器'''を持つ人間として期待をかけており、彼のグリード化を止める策として、彼の失った自分自身に対する欲を取り戻すことを提案。やがて映司の欲望が目覚めたのを確認すると、彼を真のオーズに覚醒させようと大量のセルメダルを用意する。暴走したメダルの器があらゆる物をセルメダルに変換した際に鴻上ファウンデーション本社ビルも損傷を受けたが、本人は崩壊しかけていた部屋の中で誕生日の歌を歌いながらバースデーケーキを作成し続けるというタフぶりを見せていた{{efn|『ファイナルエピソード ディレクターズカット版』の追加シーンでは戦いが終わったころにケーキを完成させており、それが映司に向けてのものだったことが明かされている。}}。
: 戦いが終わった後も変わらず会長室でケーキを作る日々を送っている。
:; 『フォーゼ&オーズ』
:: 映司の協力による研究成果を流用し、新たなるコアメダル開発を目指している。自分が開発しようとしていたコアメダルの力を持つポセイドンの襲来に伴い、未来の自分がコアメダル完成に失敗したと悟り、事態の収拾に動く。40年後の未来でも、白髪の老人となりながらも若かりしころのテンションはそのままに相変わらず我が道を往っている様子で、新たなコアメダルやその制御システムであるポセイドンドライバーの開発に成功し、アクアの力を使いこなせず葛藤するミハルにドライバーとメダルを授けている。
:; 小説『[[S.I.C. HERO SAGA]] KAMEN RIDER WIZARD EDITION -魔法使いの弟子-』
:: 日本三大何をやっているのかよく分からない会社の1つである鴻上ファウンデーションの社長{{efn|この3つのうち、2つ目が『[[仮面ライダー555]]』のスマートブレイン社、3つ目は『[[仮面ライダー鎧武]]』のユグドラシルコーポレーションである。}}。黒い魔宝石を面影堂に持ち込み、瞬平の欲望を見抜いて彼に指輪を作らせようとする。バースドライバーの回線を通じ、瞬平にウィザードライバーを通じて指輪を使うよう促す。
:
; {{読み仮名|里中 エリカ|さとなか エリカ}}
: 鴻上光生の秘書。21歳。
: 鴻上の仕事を補佐すると共に、映司たちに彼のメッセージを伝える役目を負う。指令によっては、オーズらの戦闘にも飛び込みエージェントとしての役割を果たすこともある。鴻上の「欲望に忠実であれ」を体現したかのようなマイペースでアンニュイな性格の人物で、業務は常に無愛想な態度や派手な格好で行い、有効的に有給休暇を使うほか、定時に帰り、残業などの時間外労働を徹底的に拒む勤務態度だが、給料さえ出れば全て仕事だと割り切るドライな考えの持ち主。しかし映司や後藤たちのサポートに積極的に駆けつけたりと仲間思いの一面も見られ、最終回ではクスクシエで笑顔を見せていた。かなりの大食いで、会長室にいる時はたいてい鴻上が趣味で作るケーキの処理役を任されているが、自身は辛党。戦闘時には服装やメイクを念入りに変えるのがポリシーで、ライダースーツやゴスロリ服などのこだわりを持つ。
: 後藤がバース装着者として正式に認められてからは彼のチームパートナーとなるが、いつヤミーが出現するかも分からない状況で休憩時間中を理由にヤミーの探知能力を持つゴリラカンドロイドの電源を切ったり、出動前には時間を懸けた念入りな着替えやメイクを欠かさなかったりと、あくまでも自分のペースを貫くが、戦闘では後藤も認めるほどのサポート銃さばきや格闘技など高い戦闘力を見せている。
:; 小説『S.I.C. HERO SAGA KAMEN RIDER WIZARD EDITION -魔法使いの弟子-』
:: 正体不明の仮面ライダーウィザードが暴れている現場に、バースに変身して急行。瞬平と凛子を救った後は応戦するも、時間外労働を理由に変身解除、バースドライバーをその場に居た凛子に押し付ける。
:
; {{読み仮名|後藤 慎太郎|ごとう しんたろう}} / [[#仮面ライダーバース|仮面ライダーバース]] / [[#仮面ライダーバース・プロトタイプ|仮面ライダーバース・プロトタイプ]]
: 鴻上ファウンデーション所属のライドベンダー隊第1小隊長→秘書補佐。22歳。
: 映司とアンクに接触しツールを提供すると同時に、彼らを監視する任務を負う。かつては警察のエリート刑事であったが、「世界の平和を守る」という理念に賛同して組織に入った。任務に私情を挟むことは無いが、グリードであるアンクには敵意を隠さない。またプライドも高く、自らの「世界平和」という高い理想やグリードに対して無力な現状の狭間で葛藤することも多い。世界平和より目先の人助けに奔走する映司がオーズに選ばれたことに不満を抱き、当初は鴻上がオーズを全面支援する方針にも反感を持っていた。しかし、常に目の前のことに必死な映司のひたむきさこそが自分に足りない物と認識を改め、映司に協力し、アンクにも徐々に態度が軟化するなど、情が芽生えていく。一時期はバースの力を手に入れるべく真木に接近したこともあったが、一般人をも平気で巻き込むことも辞さない真木には頭を下げることは出来ず、早々に決別している。
: その後トレーニング中に行き倒れたところをクスクシエの面々に助けられ、彼女らへの恩返しや気持ちの切り替えのため隊員を休業し、死んだ気になってクスクシエのアルバイト店員となる。真木とは縁を切ったものの、自身が戦う力=バースのことは諦めておらず、その変身出来る素質を見極めるため、当時の変身者だった伊達を師のように仰ぎ、以前には見られなかった柔軟な態度や考え方を見せるようにもなった。後にグリードやヤミーについてさらに情報を集めるため鴻上ファウンデーションへ復帰し、長期離隊によりライドベンダー隊長からは外されたものの、里中の補佐としての任を与えられる。そしてグリードたちの攻撃を受けて倒れた伊達からバースとその信念を引き継ぐ。伊達との特訓や実戦で力をつけていたため3体のグリードを圧倒するほどの戦闘能力を持ち、初装着ながら目覚ましい活躍を見せた他、バースに取り付けられていた自爆装置を密かに取り外していた。以降は伊達の辞任に伴い、鴻上からも正式にバース装着者として任命される。伊達とは異なり、変身時のセルメダルをリストバンドに収めているほか、ハードシェルのリュックに詰めている{{Sfn|超全集|2019|p=49}}。サポートをする里中のマイペースに振り回されがちだったが{{efn|立場上は、彼女が上司に当たるため、後藤自身も強く言えなかった。}}、程なく彼女のペースを把握し、割り切った行動も取れるようになる。
: 「医者にとって重要なのは自分が死なないこと」として極力無茶な戦い方を避けていた伊達とは異なり、危険を顧みない捨て身の戦法をよく用い、その戦い振りを見たアンクに「伊達よりひどい」と言わしめた。
: 部下であったライドベンダー隊員はほとんど登場せず、単独で行動することが多かった。戦いが終わった後は警察官に復帰した。
196 ⟶ 201行目:
:
; {{読み仮名|真木 清人|まき きよと}}
: 第9話より登場。鴻上生体工学研究所の所長。35歳(第29話で誕生日を迎えている)。一人称は基本的に「私」だが、人形から離れると「僕」になる。
: ライドベンダーやバースといったメダルシステム開発の功労者。劇中では主に「'''博士'''」あるいは「'''ドクター'''」の敬称で呼ばれる。
: スキンヘッドの小さな人形(作中では呼ばれないが「'''キヨちゃん'''」という愛称がある<ref>[http://www.toei.co.jp/tv/OOO/story/1196577_1793.html 東映公式サイトでの記事]。</ref>{{efn|この名前は神尾が勝手につけた名前であるという{{R|CB58}}。}}{{efn|玩具「仮面ライダー大集合スイング8」で商品化の際にも「キヨちゃん(真木博士の人形)」という名称になっている。次作の『[[仮面ライダーフォーゼ]]』でも演じた神尾が持ってきた模様で登場している。また、『[[非公認戦隊アキバレンジャー|非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛]]』の第一話に神尾がゲスト出演した際、『[[獣拳戦隊ゲキレンジャー]]』のバエの人形をキヨちゃんのように腕に載せた状態で登場しており、オリジナルのキヨちゃんと思しき人形も背景で数カット登場した。}})を左腕の上に乗せて常に携帯し傍らに置いており、この人形に対して話しかける形でなければ他人と直接会話が出来ないコミュニケーション不全者で、人形に何かしらの危害及ぶ離れる平静を失いパニックを起こ突如として精神が乱れて狼狽る{{R|CB42}}。鴻上とは対照的に、終末に大きな価値を見出しており、「物事は美しいままに終わりを迎えて初めて完成する」という考え方を理念とし、世界に良き終わりをもたらすことを使命として活動する。研究室には『来たるべき終末』を表した絵画が飾られている。「良き終わりを」が口癖。
: [[眼鏡]]をかけ、研究室内や室外問わず、黒ずくめの服を着用。生気の少ない無表情を保ち、常に抑揚の少ない口調で無感情に話す。その技術力は非常に高く天才なのは疑いようの無いことなのだが、己の研究以外には全く興味を示さず、終わりに価値観を見出している性格上、その過程でどれだけの犠牲が出ようと気に留めない酷薄な性格で、そのなりふり構わない行動から映司の怒りを買った数少ない人物である。研究対象を観察することを好む反面、他人に触られることや自分が観察されることを何よりも嫌う潔癖症で、研究室に居候する伊達の大雑把な行動がストレスの種になっており大きく取り乱すこともあったが、姉以外で自分に深く接した者として、第38話で若干の情を垣間見せた。
: 幼少期に両親を失い年の離れた姉である仁美によって育てられており、彼女にだけは心を開いていた。しかし自身の結婚により真木を疎ましく思うようになった仁美が自分を突き放したことから、仁美の眠る寝室に火を放って彼女を焼き殺し「醜く変わる前に、美しく優しいうちに終わらせて完成させる」という歪んだ使命感に取り付かれるようになった。現在左腕に載せている人形は、殺害の直前に「自分の代わりと思え」と仁美から押し付けられた物である{{efn|そのため、この人形は元々長い黒髪のウィッグが付き、ドレス姿であるなど、仁美に似た顔立ちだった。}}。
: 鴻上とはメダルの持つ力に価値を見出した者同士として基本的に主従関係を保っていたが、自分とは正反対の方針を唱える鴻上の下では使命の達成を見出せず、オーズに不満を抱く後藤を唆したり接触してきたカザリと結託したりと、財団で働く傍ら様々な暗躍を行っていた。伊達経由で姉に容姿が生き写しである知世子の存在を知り対面した結果、姉に関する忌まわしい記憶を思い出し改めて世界の終末の使命を再確認し、大量のカンドロイド・研究室の絵画・恐竜系コアメダルを持ち出し、財団から完全に決別離反してカザリに付くと手を組む(第30話)。その後カザリの能力によって自分自身に恐竜系コアを投入してその器となり、グリードの誰かを完全復活・暴走させた後、最後に自身がそのグリードを始末することで世界を無に帰そうとする。またヤミーを生み出し無差別殺人やオーズ撃破のための作戦を展開する。カザリ・メズール・ガメルに対して指揮権を行使すると共にメダルの管理権を一手にし、事実上グリード勢力のリーダーとなる。
: 同じく恐竜系コアを取り込んだ映司と比較すると、彼が積極的にグリードの力を受け入れようとしたためかその肉体は怪人態([[#恐竜グリード|恐竜グリード]])を手に入れるほどグリード化が著しく進行しており、映司から残りのメダルを奪おうと狙いを定める。後に暴走のリスクを承知で乗り込んできたアンクをメダルの器にしようと考え、弱体化したカザリから彼が独占していたコアを奪い取りアンクに集中させるが、アンクが映司たちと過ごした日々を捨てきれないことに気づき彼を見限る。
: 最終決戦では最後まで生き残ったウヴァに手に入れたほぼ全てのコアを集中させることでメダルの器 暴走態を生み出し、メダルの器を守りながら世界の終末を見届けようとする。そしてグリードとして生きることを決意したかのように、姉の形見であった人形を自分自身のように似せて知世子の元に遺していく。終末を止めようと挑んできたオーズ プトティラコンボとアンクの連携攻撃を一度は退けるが、映司が吸収していた無限のセルメダルにより極限まで威力を高めたグランド・オブ・レイジを受ける。爆散し倒されたかに見えたが、メダルの器が発するエネルギーフィールドの力を受け復活。しかしアンクが保有していた3枚のコアで変身したオーズ タジャドルコンボに圧倒され、メダルの器の内部に逃亡するも、恐竜系コアメダル7枚によるギガスキャンであるロストブレイズの直撃を受け敗北。それにより生じたブラックホールに全身をもがれて飲み込まれ、自分の終末が完成(死ぬ)することを嘆きながら最期を遂げた。
:* 鴻上の「ハッピーバースデー」に対して「レクイエム」と言わせ、真木の登場シーンには鎮魂歌を流している{{R|マガジン2020 Autumn26}}。
:* キヨちゃんは二つの大きな磁石が体についており、鉄板が入ったサポーターを神尾の衣装の中に入れて付け、袖の布地を手に付いたクリップでつまんでバランスをとっている{{R|CB58}}。
:
; {{読み仮名|伊達 明|だて あきら}} / [[#仮面ライダーバース|仮面ライダーバース]] / [[#仮面ライダーバース・プロトタイプ|仮面ライダーバース・プロトタイプ]]
: 仮面ライダーバースの最初の装着者。30歳。
: 職業は医師で、かつては医療が満足に受けられない世界各国で活動を行う医療チームに所属し、「戦う医者」の異名を取っていた。筋骨隆々とした体躯を持ち、大量のセルメダルやバースのマニュアルを収納し詰めメダタンク(ミルク缶{{efn|一から伊達のキャラクターに合うものとしてスーツケースやリュックサックを作ると経費がかさむため、市販品のミルク缶となった{{R|マガジン2020 Autumn26}}。}}を肩から担いで持ち歩いている。
: 性格は外見どおりの豪快かつ大雑把。他人への説明は面倒、専用のマニュアルを読むのも嫌ということで、バースの取り扱いも「適当に触っときゃ何とかなる」と実戦で使い方を覚えていくスタイルを取っている。後藤をも凌ぐほどの高い戦闘能力を誇り、いい加減なスタイルながらも相応の成果を挙げている。しかし医者というだけあって自分自身に対する雑さとは裏腹に観察眼は鋭く、女心の機微にも敏感。紛争地域でも自分たちに撤収命令が出た時のことを危惧しており、現地に医療関係の学校を作ることを夢見ていた。映司に対しては友好的で、プライベート時と戦闘時共に共闘することも多いが、一方で映司の極端に自己犠牲的なスタンスは「目的が何も無いのに戦うのは不気味」「若いのに色んなことや自分からも引いてる」として懐疑的に見ており、当初は深入りしないつもりだったが、人の良い本性から結局は放っておくことは出来ず、度々忠告や助言を行った。なぜかアンクを「アンコ」と呼んでおり、よくヤミーとの戦闘後にセルメダルを巡って喧嘩になっている。[[おでん]]が大好物で、本人曰く医療チーム時代には砂漠に鍋を持ち込んで調理したこともあったという。今でも行き付けの露店屋台があり、また大量の缶詰を確保している。一方甘いものは苦手で、鴻上作製のケーキを平然と残して彼を唖然とさせたことがある。日本では生体研究所の真木の研究室に居候寝泊まりしているが、野宿同然のアバウトな生活や積極的に絡みにくる姿勢は、神経質な真木のストレスの種になっている。
: 過去紛争地での医療活動中に巻き込まれて頭を撃たれ、生還はしたものの左後頭部内に銃弾([[.45ACP弾]])が残っている。生きているのが奇跡といえる状態でいつ脳が傷ついてもおかしくないが、摘出手術も非常にリスクが高いことから、海外の闇医者に手術を依頼しようと考え、高額な費用を捻出すべく鴻上のスカウトを受けてセルメダルの収集を目的に雇われ、「報酬で一億円稼ぐ」という強い野心を抱き戦う。このため、初期は別れることが前提に指導者となった後藤を除き、映司や佐倉優美(23・24話)などとは深入りする関係を避けていた。セルメダルに関しては報酬のためオーズにも渡さず自身が独占することを公言しており、しばしばアンクと子供じみた奪い合いを展開する。ただし大雑把な性格から戦闘や訓練などで必要以上に浪費する傾向があるため、収支計算では赤字の割合が多い。一方コアメダルに関しては契約の範疇外であるためか興味は薄く、コアメダルを奪われた映司とアンクの奪還作戦に協力した際も取り戻したコアメダルをあっさり2人に渡している。バースとして戦うことを願う後藤の気持ちを察し、彼の戦闘能力の不足を指摘すると共に、「一億円稼いだら後を任せる」と約束し、練習のためにバースバスターを預け時に協力をさせている。
: 銃弾については医療チーム時代からの友人である藤田医師と真木しか知らなかったが、物語後半で遂に頭痛や眩暈が表れ始めたことから周囲に発覚。後藤に戦いを強く止められるも信念を曲げるつもりは無く、それどころか真木の誘いを受け1億の報酬と引き換えにグリード一派に協力し、映司たちを裏切った。しかしこの裏切りは「真木のグリード化を阻止せよ」という鴻上の密命による物であり、真木の良心に訴え説得を試みるも失敗。グリードたちの攻撃に倒れた彼は、後藤にバースを託す。幸い命には別状はなく、円満退職し危険手当や退職金に新たなバースの後継者となりうる後藤の育成功労で5千万、グリード一派への参加時に真木から受け取っていた前金5千万の計1億をちゃっかり手に入れて、手術のために海外へ旅立った。
: その後、手術を終えて帰国。里中からバース・プロトタイプを受け取り、後藤と共に再びグリードと戦う道を選ぶ。最終決戦でもメダルの器の生み出した大量の屑ヤミーから一般人を守るため活躍した。
: 戦いが終わった後は海外で医師として活動している様子。また日本に帰国した際には比奈たちと共にクスクシエに来店しており、この際に初めて信吾と対面した。
:* 「アキラ」という名前は、脚本の小林が好きな名前からとられたものであるという{{Sfn|超全集|2019|p=119}}。
:* 岩永が好きであった[[ルパン三世]]が役の中に取り入れられている{{Sfn|英雄伝II|2014|p=93}}。
:* 岩永が好きであった[[ルパン三世]]が役の中に取り入れられている{{Sfn|英雄伝II|2014|p=93}}{{Sfn|超全集|2019|p=115}}。グリード側に付いた際に、グリード化して後藤に倒されるという案もあったが、東日本大震災の影響でなるべく明るくしたいということから変更となった{{Sfn|超全集|2019|p=115}}。
: 『[[仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦|戦国MOVIE大合戦]]』では彼にそっくりな[[織田信長|ノブナガ]]が登場している。
:; 『フォーゼ&オーズ』
220 ⟶ 227行目:
 
=== その他の人物 ===
; 代オーズ
: 800年前の回想シーンに登場。変身者は当時のヨーロッパのある国の強欲な{{Sfn|超全集|2019|p=18}}で、アンクによるとその人物像は「欲望の塊」だったらしい。
: 彼が世界を支配する力を欲したことからグリードが誕生。様々な生き物の力で作が収められたコアメダルを全て自身の体錬金術師たち作らせたが、10枚の中から1枚を取り込む除いたことで、神に近欠けた1枚を埋めた存在へ昇華という欲望からグリードが誕生する。その後、メダルを取り返すために、取り除いた各系統の1枚を組み合わせて、オーズに変身。目的が同じだグリードたちを裏切ったアンクと結託し、グリードからコアメダルを狙いグリードと闘った。グリードを圧倒した後奪うも、アンクを裏切り彼のコアメダルを奪取。最終的にグリードから奪った大量15枚のコアメダルを同時一斉取り込んだスキャンしたため、メダルのを解放しすぎて暴走。グリードその体が石化していき、メダルを取り返そうと分離したアンクの右腕やグリードを巻き込み、メダルを封印する石棺の一部にってしまった{{Sfn|超全集|2019|pp=18-19}}。鴻上はこの暴走を含めて、彼もグリード化した人間だったと推測している。鴻上は彼の子孫に当たる<ref>仮面ライダーオーズ/OOO東映公式サイト 最終話を終えて~その4~のファイナルステージの項目より{{Full|date=2020年10月}}。</ref>。
: 彼が変身したタトバコンボの変身音は、映司が変身したタトバコンボの変身音に比べて低音になっている(30話の回想シーンより)。800年前の事件が残された羊皮紙に描かれた文書のイラストではタジャスピナーのような盾とメダジャリバーのような剣を装備していた。
; {{読み仮名|真木 仁美|まき ひとみ}}
: 真木の歳の離れた姉で、その容姿は知世子に瓜二つ。1958年に生まれ、1986年に死去。
: 両親を亡くした真木の親代わりとして彼を育て、真木の優秀性を見出すとともに、「物語がエンドマークで完成するように、人もまた死で完成する」という見識を教え、真木の歪んでしまった人格形成に多大な影響を与えた人物。
: 結婚が決まり真木家を出ることになるが、結婚式の前日、それまで世話してきた真木を疎ましく感じるようになり、一方的に突き放すような行動をとる。結果、彼女が変わってしまうことを恐れた真木の手で寝室に火を放たれ、「人は死で完成する」という彼女自身の言葉を具現化する形で焼き殺された。真木の人形も彼女が真木に、「私の代わりと思え」と押し付けた彼女似た顔立ちのもので、彼女の形見として真木は肌身離さず持っている。
: 当初は優しい性格と思われたが実際は腹黒い性格だったようで、真木は腹黒い方が「本当の姉さん」で、自身の行為によって「優しく微笑む姉さん」として自分の中で完成したと述懐している。
: ただし、あくまでも清人の回想のみの登場であるため、実際はどのような人物であったかははっきりと描かれていない。
236 ⟶ 243行目:
=== コンセプト ===
[[2009年]]秋、『[[仮面ライダーW]]』の次回作のチーフプロデューサーに就任した[[武部直美]]は、新しい仮面ライダーについて3つのコンセプトを提示した。
# 当時は不況で世間に活気がなかったため、積極的で明るいヒーローが望ましい{{Sfn|RGC|2011|p=20}}。
# 敵を倒すことで何らかの対価を得られる{{Sfn|RGC|2011|p=20}}。
# カラフルで多様なフォームに変身できる{{Sfn|RGC|2011|p=20}}。
これを受けて[[プレックス]]は、「どんな分野でも世界一の能力を持つ『仮面ライダーナンバー1』」を考案し、それがやがて[[オリンピック]]の[[金メダル]]をモチーフとする発想につながった{{Sfn|RGC|2011|p=20}}。
 
256 ⟶ 263行目:
オーズドライバーに装填するコアメダルの組み合わせに応じた様々な形態に変身することができ、同系統のメダルを組み合わせた場合は'''コンボ'''、複数系統のメダルを混ぜ合わせた場合は'''亜種'''となる{{Sfn|超全集|2019|p=17}}。コンボ形態は強力である反面、肉体への負担も大きくなるため、はじめは亜種形態で敵にダメージを与え、とどめを刺す際にコンボ形態に変身するという戦略が主に用いられた{{Sfn|超全集|2019|p=34}}。亜種形態でもメダルの力を解放するスキャニングチャージによる必殺技を放つことは可能であり、亜種に倒されたヤミーも多い{{Sfn|超全集|2019|p=34}}。テレビシリーズに登場したコンボ形態は7フォーム。亜種形態は理論上119フォームの組み合わせが可能である{{Sfn|オーズ読本|2011|p=121}}。そのほかに映画などの他媒体に登場した特別な形態がいくつかある。
 
オーズの変身システムは、現在のドイツ近辺に800年前存在した小国の、強欲な王のために4人の[[錬金術師]]たちが創り出した物である{{Sfn|OPF 182|2018|p=24}}。コアメダルは各系統10枚ずつ創られたが、そこから1枚を取り除いたところ、「欠けた部分を埋めたい」という欲望がコアメダルに宿り、怪物'''グリード'''を生んだ{{Sfn|超全集|2019|p=18}}。王は取り除かれていたメダルを用いてオーズに変身し、グリードと戦いを繰り広げて残りのメダルを奪還するが、集まったメダルの力を制御できずに暴走{{Sfn|超全集|2019|p=18}}。王の体は石棺となり、コアメダルはその中に封印されたのだった{{Sfn|超全集|2019|p=18}}。オーズドライバーも同様に石化していたが、現代に蘇ったグリードたちに対抗するため、アンクが持ち出して映司に与えた{{Sfn|超全集|2019|p=17}}。現代においてオーズに変身できるのは、封印を解いた人物である映司のみである{{Sfn|超全集|2019|p=17}}。
 
* スキャン後の左手は、フォームごとに少し変えている{{Sfn|キャラクターブック|2011|p=7|loc=「渡部秀 インタビュー」}}。
* オーズの撮影用スーツはパーツごとに製作されたため、「スーツを何着作った」とひとまとめに表現するのは難しい{{Sfn|特写|2012|p=35}}。
* 映司役の渡部の提案で、コンボごとにポーズの手の形を変えている{{R|ACTion}}。オーズのスーツアクターを務めた高岩成二は、動物や昆虫の型を用いる中国武術を多用している{{R|CB22}}。
* オーズの撮影用スーツはパーツごとに製作されたため、「スーツを何着作った」とひとまとめに表現するのは難しい{{Sfn|特写|2012|p=35}}。オーラングサークルは何種類もあることから、中央のみのプレートが作られ、上下のプレートをそこに取り付けるものとなっている{{Sfn|特写R|2020|p=7}}。
 
; ツール
266 ⟶ 275行目:
:: 通常のスキャンの際はコアメダルの種類が読み上げられ、コンボ状態のときは歌のような音声で表現される{{Sfn|OPF 182|2018|p=24}}。また、必殺技発動時にはオースキャナーを使用したスキャニングチャージによりコアメダルの力を高める{{Sfn|超全集|2019|p=17}}。
::* 仮面ライダーWの変身ベルト「ダブルドライバー」の、2つのメロディラインを合わせるギミックを越えるため{{Sfn|オーズ読本|2011|p=125}}、バンダイの滝口雄介は[[コマーシャルソング]]のような歌がベルトから流れるというギミックを考案した{{Sfn|RGC|2011|p=23}}。滝口は「[[富士サファリパーク]]のCMソングみたいな曲」とたとえていたが、実際にそのCMと同じく[[串田アキラ]]がオーズドライバーの音声を担当することになった{{Sfn|オーズ読本|2011|p=125}}{{R|U167}}。
::* 当初はバックル側にオースキャナーが固定され、メダルをそのままスライドさせて読ませるギミックであったが、バックルが重くなることから、取り外し式となった{{Sfn|特写R|2020|p=83}}。また、バックルも横に真っ直ぐのものであったが、変身時にスキャン操作がしやすいように斜めに読み込むことから、メダルを入れやすくするために可動式にして、斜めにするものとなった{{Sfn|超全集|2019|p=118}}{{Sfn|特写R|2020|p=83}}。バンダイ側からは、玩具の分かりやすさから順番に右側から入れてほしいと言われたが、アクション監督の宮崎の考案した左右を入れてから真ん中を最後に入れるポーズにしたものが採用された{{Sfn|超全集|2019|p=118}}。
::* アップ用・アクション用・バイク用が制作され、アップ用はコアメダルを装填して傾けることのできるギミックが付いたものがないものの4種類と新規造形のものがある{{Sfn|特写R|2020|p=6}}。
::* 玩具のメダル読み取りに用いられている技術は、[[乗車カード]]などと同様の[[RFID]]である{{Sfn|RGC|2011|p=23}}。
:; メダジャリバー
:: 仮面ライダーオーズ専用の大型[[剣]]。第2話において鴻上光生が「オーズ誕生の記念」として、後藤慎太郎を介して贈呈した{{Sfn|OPF 3|2014|p=23}}。開発者は真木清人{{Sfn|OPF 3|2014|p=23}}。
:: 主にタトバ コンボ時に使用され、テレビシリーズ後半ではメダガブリューとの二刀流も用いられた{{Sfn|OPF 3|2014|p=23}}。
:: 刃の部分'''ジャリバーエッジ'''は、鴻上ファウンデーションが独自に開発した未知の新素材'''ストロンジウム'''でできており、どんな強固な物体も切り裂くことができる{{Sfn|OPF 3|2014|p=24}}。セルメダルを投入口'''メダルインジェクション'''に入れると、刀身内部の保管用ユニットボックス'''クリスタルユニット'''に装填され、ジャリバーエッジにエネルギーが供給される{{Sfn|OPF 3|2014|p=24}}。
::* オーズがどんな色でも邪魔にならないように、メタリック水色を基本の色としており{{Sfn|特写R|2020|p=83}}、オーズドライバーのカラーリングや幾何学模様に合わせてデザインされている{{Sfn|オーズ読本|2011|p=115}}。レバーはスロットマシンをイメージしている{{Sfn|特写R|2020|p=83}}。
::* メダレバーが可動し、メダルを装填することが可能なギミックが付いたアップ用、アップ用、アクション用の3本が制作された{{Sfn|特写R|2020|p=10}}。
; 必殺技
:; オーズバッシュ
278 ⟶ 291行目:
==== タトバ コンボ ====
'''タカ・トラ・バッタ'''のメダルを使用して変身する'''基本コンボ'''{{Sfn|超全集|2019|p=20}}。映司が初めて変身した形態であり、また800年前の先代オーズもこの形態を基本としていた{{Sfn|超全集|2019|p=20}}。オーズのコンボ形態の中では例外的に属性が異なるメダルで変身しており、他のコンボのように体力の消耗が大きくないため多用される{{Sfn|OPF 4|2014|p=3}}。コンボチェンジ時に流れる歌は「'''タ・ト・バ、タトバ、タ・ト・バ!'''」{{Sfn|OPF 4|2014|p=3}}。
; [[タカ目|タカ]]ヘッド
: 複眼'''タカアイ'''{{Sfn|OPF 180|2018|p=7}}の色は緑。額の超感覚センサー'''オークォーツ'''は[[柘榴石|ガーネット]]色で菱形をしている{{Sfn|OPF 180|2018|p=7}}。
: 非常に視力が高く、最大で8キロメートル離れた人間を識別できる{{Sfn|OPF 180|2018|p=7}}。
: 顔面の'''タカシールド'''{{Sfn|OPF 180|2018|p=7}}は、ファンタジックな雰囲気を求めて[[ナスカの地上絵]]をモチーフとしている{{Sfn|RGC|2011|p=22}}。また胸元のオーラングサークルの意匠は[[ショッカー]]マークのオマージュになっている{{R|otona26}}。
; [[トラ]]アーム
: 筋力に優れ、1メートル大の鉄塊を持ち上げることができる{{Sfn|OPF 180|2018|p=7}}。
: 前腕部を覆う強化外骨格'''トラガーディア'''には折り畳み式の鉤爪型武器'''トラクロー'''が付随しており{{Sfn|OPF 180|2018|p=7}}、強化コンクリートの壁も切り裂く{{Sfn|OPF 180|2018|p=8}}。
:* 手のひらには肉球をイメージしたディテールがある{{Sfn|特写|2012|p=6}}。
; [[バッタ]]レッグ
: 跳躍力に優れ、能力を最大限に発揮する際には足先がバッタ脚へと変化する{{Sfn|OPF 180|2018|p=7}}。
:* 展開時のバッタレッグはCGで描写されるが、位置決めのために撮影用プロップが片足のみ製作された{{Sfn|特写|2012|p=16}}。スーツとして着用することはできず、大腿部より上に伸びた支持棒をつかんで扱う{{Sfn|特写|2012|p=16}}。
 
タトバ コンボは他のコンボ形態に比べると決定力に欠ける面があったが、800年前の先代オーズが用いた「10枚目のコアメダル」による変身で真の力を引き出した際は、プトティラ コンボでもかなわなかったウヴァ完全体を圧倒した{{Sfn|OPF 180|2018|p=8}}。
295 ⟶ 297行目:
 
* 仮面ライダーオーズのコンボ形態は原則的に全身が同系色になるが、それでは3分割したボディを変化させるというキャラクターの特徴がわかりにくくなる{{Sfn|RGC|2011|p=20}}。そのため基本形態であるタトバ コンボは、原則から逸脱しているがインパクトを重視して、赤・黄・緑に彩られたカラフルな姿にデザインされた{{Sfn|RGC|2011|p=21}}。ただし亜種とは異なる特別な感じを出すために、胸のオーラングサークルの縁取りは金色になっている{{Sfn|RGC|2011|p=21}}。
* オーズのスーツアクターを務めた高岩成二は、バッタが足のため、足技を用いている{{R|CB22}}。
 
; 部位
:; [[タカ目|タカ]]ヘッド
:: 複眼'''タカアイ'''{{Sfn|OPF 180|2018|p=7}}の色は緑。額の超感覚センサー'''オークォーツ'''は[[柘榴石|ガーネット]]色で菱形をしている{{Sfn|OPF 180|2018|p=7}}。
:: 非常に視力が高く、最大で8キロメートル離れた人間を識別できる{{Sfn|OPF 180|2018|p=7}}。
::* 顔面の'''タカシールド'''{{Sfn|OPF 180|2018|p=7}}は、ファンタジックな雰囲気を求めて[[ナスカの地上絵]]をモチーフとしている{{Sfn|RGC|2011|p=22}}。また胸元のオーラングサークルの意匠は[[ショッカー]]マークのオマージュになっている{{R|otona26}}。
::* マスクはアップ用・アクション用の2種類が制作された{{Sfn|特写R|2020|p=5}}。パープルアイの状態は新規造形のアクション用の眼やブラカワニの眼を換装して表現された{{Sfn|特写R|2020|p=9}}。
:; [[トラ]]アーム
:: 筋力に優れ、1メートル大の鉄塊を持ち上げることができる{{Sfn|OPF 180|2018|p=7}}。
:: 前腕部を覆う強化外骨格'''トラガーディア'''には折り畳み式の鉤爪型武器'''トラクロー'''が付随しており{{Sfn|OPF 180|2018|p=7}}、強化コンクリートの壁も切り裂く{{Sfn|OPF 180|2018|p=8}}。
::* 手のひらには肉球や爪をイメージしたディテールがある{{Sfn|特写|2012|p=6}}。トラクローは展開した篭手パーツを換装することで展開ギミックを表現している{{Sfn|特写R|2020|p=8}}。
:; [[バッタ]]レッグ
:: 跳躍力に優れ、能力を最大限に発揮する際には足先がバッタ脚へと変化する{{Sfn|OPF 180|2018|p=7}}。
::* 展開時のバッタレッグはCGで描写されるが、位置決めのために撮影用プロップが片足のみ製作された{{Sfn|特写|2012|p=16}}。スーツとして着用することはできず、大腿部より上に伸びた支持棒をつかんで扱う{{Sfn|特写|2012|p=16}}。
; 必殺技
:; タトバキック
302 ⟶ 318行目:
==== ガタキリバ コンボ ====
'''クワガタ・カマキリ・バッタ'''のメダルを使用して変身する'''昆虫系コンボ'''{{Sfn|OPF 170|2018|p=1}}。ボディカラーは緑だが単一色ではなく、クワガタはメタリックグリーン、カマキリは黄緑、バッタはやや濃いグリーンと細かく塗り分けられている{{Sfn|特写|2012|p=16}}。コンボチェンジ時に流れる歌は「'''ガータ ガタガタ キリバ、ガタキリバ!'''」{{Sfn|OPF 170|2018|p=1}}。
; [[クワガタムシ|クワガタ]]ヘッド
: 複眼'''クワガタアイ'''{{Sfn|OPF 26|2015|p=7}}の色はオレンジ色。額のオークォーツは[[エメラルド]]色の逆二等辺三角形{{Sfn|OPF 26|2015|p=7}}。
: 背面までカバーするほど[[視野]]に優れる{{Sfn|OPF 26|2015|p=7}}。クワガタの顎を模した額の角状の防護用外骨格'''クワガタホーン'''は、ガタキリバコンボ時に分身体同士の連携を図る通信アンテナとして機能する{{Sfn|OPF 26|2015|p=7}}。
: また、クワガタホーンからは広範囲に電撃を放つことができるが、劇中では亜種形態でのみ使用された{{Sfn|OPF 26|2015|p=8}}。
; [[カマキリ]]アーム
: 瞬発力に優れる{{Sfn|OPF 26|2015|p=7}}。
: 前腕部を覆う'''カマキリガーディア'''にはブレード状強化外骨格'''カマキリソード'''が収納されている{{Sfn|OPF 26|2015|p=7}}。ソードは戦闘時に伸長し、逆手に構えて扱う{{Sfn|OPF 26|2015|p=7}}。
; バッタレッグ
: [[#タトバ コンボ|タトバ コンボ]]の項を参照。
:* 撮影用スーツはタトバ コンボの部分流用ではなく、同形ではあるが新規にガタキリバ用レッグが製作されている{{Sfn|特写|2012|p=35}}。
 
ガタキリバ コンボは多数の分身を作り出すことができる強力な形態だが、体力の消耗も激しいため使用頻度は低く、巨大な敵や大量の敵との戦いに限られた{{Sfn|OPF 170|2018|p=1}}。また『ネット版 仮面ライダーオーズ/OOO ALL STARS 21の主役とコアメダル』では、CGによる分身の作成にコストがかかり過ぎることが、登場回数の少なさの理由として挙げられている。
 
『スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイグリーンが豪快チェンジしている{{Sfn|OPF 170|2018|p=1}}。
 
* 当初から玩具の合体解除用のボタンが背面に必要なのは決まっており、背面に胸の円に対応したディテールがあると収まりがいいため、同様に円を入れている{{Sfn|特写R|2020|p=82}}。バッタレッグの裏や背面に線が多いのは、どこで着ぐるみを切断してもいいように配慮した結果であるという{{Sfn|特写R|2020|p=82}}。
 
; 部位
:; [[クワガタムシ|クワガタ]]ヘッド
:: 複眼'''クワガタアイ'''{{Sfn|OPF 26|2015|p=7}}の色はオレンジ色。額のオークォーツは[[エメラルド]]色の逆二等辺三角形{{Sfn|OPF 26|2015|p=7}}。
:: 背面までカバーするほど[[視野]]に優れる{{Sfn|OPF 26|2015|p=7}}。クワガタの顎を模した額の角状の防護用外骨格'''クワガタホーン'''は、ガタキリバコンボ時に分身体同士の連携を図る通信アンテナとして機能する{{Sfn|OPF 26|2015|p=7}}。
:: また、クワガタホーンからは広範囲に電撃を放つことができるが、劇中では亜種形態でのみ使用された{{Sfn|OPF 26|2015|p=8}}。
::* マスクはアップ用・アクション用の2種類が制作された{{Sfn|特写R|2020|p=13}}。クラッシャーにあたるノーズブロッカーは羽根をモチーフとしており、ディテールが少なく、空気孔が設けられなくなることから、自分の吐いた息が戻ってくるため、後に修正・改良された{{Sfn|特写R|2020|p=14}}。
:; [[カマキリ]]アーム
:: 瞬発力に優れる{{Sfn|OPF 26|2015|p=7}}。
:: 前腕部を覆う'''カマキリガーディア'''にはブレード状強化外骨格'''カマキリソード'''が収納されている{{Sfn|OPF 26|2015|p=7}}。ソードは戦闘時に伸長し、逆手に構えて扱う{{Sfn|OPF 26|2015|p=7}}。
::* カマキリソードは収納された通常時や、ソード単体のプロップ、ソードがない状態のものを換装しており、それぞれのアクション用も存在する{{Sfn|特写R|2020|p=15}}。
:; バッタレッグ
:: [[#タトバ コンボ|タトバ コンボ]]の項を参照。
::* 撮影用スーツはタトバ コンボの部分流用ではなく、同形ではあるが新規にガタキリバ用レッグが制作されている{{Sfn|特写|2012|p=35}}。展開時には撮影現場での位置決めなどに使用されるスーツへの装着が出来ない片脚のみのプロップが別に制作された{{Sfn|特写R|2020|p=16}}。
; 必殺技
:; ブレンチシェイド
:: 最大50体までの分身を作り出す能力{{Sfn|OPF 26|2015|p=8}}。分身には実体があり、変身者の意志に基づいて個別に自律行動する{{Sfn|OPF 26|2015|p=8}}{{Sfn|超全集|2019|p=22}}。
:: ただし、分身体の疲労はすべて変身者ひとりが担うことになる{{Sfn|OPF 26|2015|p=8}}。
::* 着想元は、カマキリの卵が孵化すると大量に子供が出てくる様子と{{Sfn|オーズ読本|2011|p=99}}、[[パチンコ]]の大当りである{{Sfn|オーズ読本|2011|p=74}}。
324 ⟶ 346行目:
:: 分身して一斉に跳び蹴りを叩き込む{{Sfn|OPF 26|2015|p=8}}。
:; ボンディングエイトクラッシュ
:: 8体の分身体がそれぞれタトバ・ガタキリバ・ラトラーター・サゴーゾ・タジャドル・シャウタ・プトティラ・ブラカワニの8大コンボに変身し、一斉に必殺技を放つ{{Sfn|OPF 26|2015|p=8}}。
:: なおこのとき、なぜかガタキリバ コンボから同じガタキリバ コンボへの変身も行われている{{Sfn|オーズ読本|2011|p=99}}。
 
==== ラトラーター コンボ ====
'''ライオン・トラ・チーター'''のメダルを使用して変身する'''猫類系コンボ'''{{Sfn|OPF 44|2015|p=3}}。ボディカラーはライオンが金色、トラが黄色、チーターが薄い黄色となる{{Sfn|特写|2012|p=82}}。コンボチェンジ時に流れる歌は「'''ラタラッター!ラトラーター!'''」{{Sfn|OPF 44|2015|p=3}}。
; [[ライオン]]ヘッド
: 複眼'''ライオンアイ'''{{Sfn|OPF 7|2014|p=5}}の色は青。額のオークォーツは[[トパーズ]]色の爪型をしている{{Sfn|OPF 7|2014|p=5}}。
: 暗所でも物体を視認できるほか、視覚外でも地形を正確に把握できるほど[[聴力]]に優れる{{Sfn|OPF 7|2014|p=5}}。たてがみ'''ライオネルフラッシャー'''で光の乱反射を起こし、敵の目を眩ませることが可能である{{Sfn|OPF 7|2014|p=5}}。
:* 他のコンボと異なってモチーフであるライオンの頭部を上から見たデザインとなっており、顎がライオンの鼻、頬の線がヒゲにあたる{{Sfn|特写|2012|p=20}}。ライオネルフラッシャーは回転ギミックが検討されていたが、フィギュアに仕込むと頭部が肥大化してしまうため実現せず{{Sfn|RGC|2011|p=22}}、その名残で風になびいたような左右非対称の造形となっている{{Sfn|特写|2012|p=20}}。オーラングトップに描かれたライオンの顔が横向きなのは、猫類系の動物をすべて正面向きにすると区別をつけづらいため{{Sfn|特写|2012|p=82}}。
; トラアーム
: [[#タトバ コンボ|タトバ コンボ]]の項を参照。
; [[チーター]]レッグ
: 走り出してから100ミリ秒で最高速度に到達する爆発的な脚力を誇り、筋肉から発生した膨大な余剰熱を'''チーターラムジェット'''の窪み'''エアロチューナー'''から蒸気として噴射することでさらに加速する{{Sfn|OPF 7|2014|p=5}}。連続蹴り'''リボルスピンキック'''は、ヤミーの肉体を構成するセルメダルを削り取る威力がある{{Sfn|超全集|2019|p=23}}。つま先'''チーターアグソール'''の特殊筋肉の働きにより、足音を消すことで隠密行動も可能{{Sfn|OPF 7|2014|p=5}}。
: ただし制御が難しいためラトラーター コンボの姿ではあまり能力が使われておらず、パワーが抑えられたタカトラーターなどの亜種形態での活用が多い{{Sfn|OPF 7|2014|p=6}}。
:* デザイン段階では車輪走行を検討していたが、ロボットのようになってしまうため取りやめとなり、その名残で足の甲にタイヤ状の造形がある{{Sfn|オーズ読本|2011|p=116}}。オーラングアンダーのチーターの顔は、ライオンと同じ理由で横向きに描かれている{{Sfn|特写|2012|p=82}}。
 
トラクローとチーターレッグを使用して高速で敵を仕留める戦法を得意とするほか、ライオンヘッドからの熱線放射もあり、戦闘能力は高い{{Sfn|OPF 44|2015|p=3}}。その反面コンボの中でも特に制御が難しく、変身者への肉体的な負担も大きい{{Sfn|OPF 44|2015|p=3}}。
 
荒ぶるトライドベンダーを乗りこなせる唯一の形態であり、騎乗時はトライドベンダー側に余分なパワーが伝達して肉体にかかる負荷が抑えられるため、タトバコンボ以外で唯一コンボの安定使用が可能となる{{Sfn|OPF 7|2014|p=6}}{{Sfn|特写R|2020|p=19}}。
 
『スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイイエローが豪快チェンジしている{{Sfn|OPF 44|2015|p=3}}。
 
* ポーズの手の形は、爪を立てたかのような腕の形をとっている{{R|ACTion}}。
 
; 部位
:; [[ライオン]]ヘッド
:: 複眼'''ライオンアイ'''{{Sfn|OPF 7|2014|p=5}}の色は青。額のオークォーツは[[トパーズ]]色の爪型をしている{{Sfn|OPF 7|2014|p=5}}。
:: 暗所でも物体を視認できるほか、視覚外でも地形を正確に把握できるほど[[聴力]]に優れる{{Sfn|OPF 7|2014|p=5}}。たてがみ'''ライオネルフラッシャー'''で光の乱反射を起こし、敵の目を眩ませることが可能である{{Sfn|OPF 7|2014|p=5}}。
::* 他のコンボと異なってモチーフであるライオンの頭部を上から見たデザインとなっており、顎がライオンの鼻、頬の線がヒゲにあたる{{Sfn|特写|2012|p=20}}。ライオネルフラッシャーは回転ギミックが検討されていたが、フィギュアに仕込むと頭部が肥大化してしまうため実現せず{{Sfn|RGC|2011|p=22}}、その名残で風になびいたような左右非対称の造形となっている{{Sfn|特写|2012|p=20}}。オーラングトップに描かれたライオンの顔が横向きなのは、猫類系の動物をすべて正面向きにすると区別をつけづらいため{{Sfn|特写|2012|p=82}}。
:; トラアーム
:: [[#タトバ コンボ|タトバ コンボ]]の項を参照。
:; [[チーター]]レッグ
:: 走り出してから100ミリ秒で最高速度に到達する爆発的な脚力を誇り、筋肉から発生した膨大な余剰熱を'''チーターラムジェット'''の窪み'''エアロチューナー'''から蒸気として噴射することでさらに加速する{{Sfn|OPF 7|2014|p=5}}。連続蹴り'''リボルスピンキック'''は、ヤミーの肉体を構成するセルメダルを削り取る威力がある{{Sfn|超全集|2019|p=23}}。つま先'''チーターアグソール'''の特殊筋肉の働きにより、足音を消すことで隠密行動も可能{{Sfn|OPF 7|2014|p=5}}。
:: ただし制御が難しいためラトラーター コンボの姿ではあまり能力が使われておらず、パワーが抑えられたタカトラーターなどの亜種形態での活用が多い{{Sfn|OPF 7|2014|p=6}}。
::* デザイン段階では車輪走行を検討していたが、ロボットのようになってしまうため取りやめとなり、その名残で足の甲にタイヤ状の造形がある{{Sfn|オーズ読本|2011|p=116}}。オーラングアンダーのチーターの顔は、ライオンと同じ理由で横向きに描かれている{{Sfn|特写|2012|p=82}}。
; 必殺技
: ラトラーター コンボの必殺技は資料間での異同があるため、両論を併記する。
356 ⟶ 382行目:
==== サゴーゾ コンボ ====
'''サイ・ゴリラ・ゾウ'''のメダルを使用して変身する'''重量系コンボ'''{{Sfn|OPF 9|2014|p=3}}。ボディカラーは白、銀、ガンメタというモノトーンで統一されている{{Sfn|オーズ読本|2011|p=117}}。コンボチェンジ時に流れる歌は「'''サゴーゾ、…サッゴーゾォ!'''」{{Sfn|OPF 9|2014|p=3}}。
; [[サイ]]ヘッド
: 複眼'''サイアイ'''{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}の色は赤。額のオークォーツは[[ルビー]]色の変形六角形{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}。他コンボのオークォーツはキーカラーと同系色だが、モノトーンのサゴーゾで同様にすると地味になってしまうため、例外的に眼の色と同じにしてある{{Sfn|特写|2012|p=27}}。
: 頭部を取り巻く'''フェイスアーチャー'''が重力場を検知してバランサーの役割を果たすため、姿勢制御能力に優れる{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}。両耳'''サイソナー'''は、空気だけでなく両足から伝わる地中の振動も感知できる{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}。
: サイの角を模した額の角'''グラビドホーン'''は頭突きや突進による刺突攻撃に使用され、サゴーゾ コンボ時は重力制御能力の核としての役割を果たす{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}。
:* 正面から見たサイの顔がデザインモチーフで、グラビドホーンだけでなく顎から延びるラインもサイの角をイメージしており、顎の両脇にある黒い溝が鼻の穴にあたる{{Sfn|RGC|2011|p=53}}。
; [[ゴリラ]]アーム
: 両肩には大きく隆起した強化外骨格'''ゴリショルダー'''があり、高い防御力と強靭さを備えている{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}。対象に手甲部のラインドライブを接触させ、重力場に干渉させることも可能。
: 両前腕部に[[籠手|ガントレット]]状強化外骨格'''ゴリバゴーン'''が付随しており{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}、バゴーンを腕からロケットのように射出する特殊技'''バゴーンプレッシャー'''によって遠距離攻撃を行う{{Sfn|OPF 42|2015|p=6}}。
; [[ゾウ]]レッグ
: 敏捷性には劣るが、脚力に優れる{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}。つま先'''ゾウアグソール'''は、地面の振動をサイソナーに伝達することができる{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}。
:* 膝はゾウの頭、すねが長い鼻、つま先のへこみが鼻の穴をイメージした造形になっている{{Sfn|RGC|2011|p=53}}。
 
スピードでは見劣りするが、パンチ力はコンボの中で随一で、接近戦に長ける{{Sfn|OPF 9|2014|p=3}}。また、周囲の[[重力場]]を操作する能力を備えており、ドラミングを行うことで重力波を放って敵の動きを封じることができる{{Sfn|OPF 42|2015|p=6}}。
 
『スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイシルバーが豪快チェンジしている{{Sfn|OPF 9|2014|p=3}}。
 
* 構想段階ではゾウが頭部でサイが脚部だったが、サイは顔の角が特徴的なため、部位を入れ替えてデザインされた{{Sfn|RGC|2011|p=53}}。
 
; 部位
『スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイシルバーが豪快チェンジしている{{Sfn|OPF 9|2014|p=3}}。
:; [[サイ]]ヘッド
:: 複眼'''サイアイ'''{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}の色は赤。額のオークォーツは[[ルビー]]色の変形六角形{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}。他コンボのオークォーツはキーカラーと同系色だが、モノトーンのサゴーゾで同様にすると地味になってしまうため、例外的に眼の色と同じにしてある{{Sfn|特写|2012|p=27}}。
:: 頭部を取り巻く'''フェイスアーチャー'''が重力場を検知してバランサーの役割を果たすため、姿勢制御能力に優れる{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}。両耳'''サイソナー'''は、空気だけでなく両足から伝わる地中の振動も感知できる{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}。
:: サイの角を模した額の角'''グラビドホーン'''は頭突きや突進による刺突攻撃に使用され、サゴーゾ コンボ時は重力制御能力の核としての役割を果たす{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}。
::* 正面から見たサイの顔がデザインモチーフで、グラビドホーンだけでなく顎から延びるラインもサイの角をイメージしており、顎の両脇にある黒い溝が鼻の穴にあたる{{Sfn|RGC|2011|p=53}}。
:; [[ゴリラ]]アーム
:: 両肩には大きく隆起した強化外骨格'''ゴリショルダー'''があり、高い防御力と強靭さを備えている{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}。対象に手甲部のラインドライブを接触させ、重力場に干渉させることも可能。
:: 両前腕部に[[籠手|ガントレット]]状強化外骨格'''ゴリバゴーン'''が付随しており{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}、バゴーンを腕からロケットのように射出する特殊技'''バゴーンプレッシャー'''によって遠距離攻撃を行う{{Sfn|OPF 42|2015|p=6}}。
:; [[ゾウ]]レッグ
:: 敏捷性には劣るが、脚力に優れる{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}。つま先'''ゾウアグソール'''は、地面の振動をサイソナーに伝達することができる{{Sfn|OPF 42|2015|p=5}}。
::* 膝はゾウの頭、すねが長い鼻、つま先のへこみが鼻の穴をイメージした造形になっている{{Sfn|RGC|2011|p=53}}。
; 必殺技
:; ズオーストンプ(サゴーゾストンプ{{Sfn|平成完全超百科|2018|p=58}})
:: 両足をそろえて軸とし、55メートルの高さまで跳躍して地面を踏みつけることで重力を生み出し、周囲の敵を引き寄せる{{Sfn|OPF 42|2015|p=6}}。
:; サゴーゾインパクト
:: ズオーストンプで敵を引き寄せて、頭突きと両手のパンチを同時に叩き込む{{Sfn|OPF 42|2015|p=6}}。
381 ⟶ 409行目:
==== タジャドル コンボ ====
'''タカ・クジャク・コンドル'''のメダルを使用して変身する'''鳥類系コンボ'''{{Sfn|OPF 118|2017|p=3}}。ボディカラーは赤で統一されている。コンボチェンジ時に流れる歌は「'''タージャードルー!'''」{{Sfn|OPF 118|2017|p=3}}。
 
; タカヘッド・ブレイブ
: 複眼は赤色の'''タカシャープアイ'''、オークォーツは金色の'''ゴルドオークォーツ'''に変化している{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。
: タカヘッド以上に視力と空間認識能力に優れている{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。タカシールドが進化した'''タカフリュードル'''により気流を取り込んで自身のパワーへと変えることができ、半透明のフェイスガード'''ビークシェルド'''の内部に空気を保持することで高空での低酸素状態にも耐える{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。
:* 通常のタカヘッドが鳥を真上から見たデザインなのに対し、タカヘッド・ブレイブは鳥を正面から見た状態をモチーフとしている{{Sfn|RGC|2011|p=52}}。
:* 撮影用スーツには電飾が仕込まれており、タカシャープアイとゴルドオークォーツが発光する{{Sfn|特写|2012|p=41}}。
; [[クジャク]]アーム
: 肩の強化外骨格'''クジャクショルダー'''は空気抵抗を抑え、揚力を生むことによって高速飛行を可能とする形状になっている{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。肘の強化外骨格'''エルボウィンザー'''は敵を切り裂く武器としても扱える{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。
: 左腕にはタジャスピナーが装備される{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。
; [[コンドル]]レッグ
: 大腿部のラインドライブは何重にも枝分かれした'''フェザードライブ'''へと発達し、気流を制御して姿勢を安定させる働きを担っている{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。膝の'''コンドルニーディアス'''は、クジャクショルダー同様に空気抵抗を減らして揚力を発生させる{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。
: つま先には爪状外骨格'''ストライカーネイル'''があり、キックが命中した相手の体内に衝撃を送り込む{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。また、踵にも爪状の外骨格'''ラプタードエッジ'''があり、蹴撃に合わせ真空刃を発生させる{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}{{Sfn|超辞典|2011|p=790}}。
: プロミネンスドロップ発動時には膝から下を展開し、猛禽類の脚のような巨大なクローへと変形する{{Sfn|OPF 76|2016|p=8}}。
 
背中に折りたたまれた6枚の翼を展開することで超音速飛行し、炎をまとった攻撃を繰り出す{{Sfn|OPF 118|2017|p=3}}。
 
恐竜グリードとの最終決戦では、アンクの本体であるタカのコアメダルを使用して変身し、通常時のタジャドル コンボをしのぐ強さを見せた{{Sfn|OPF 118|2017|p=3}}。
 
『スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイレッドが豪快チェンジしている{{Sfn|OPF 118|2017|p=3}}。
 
* 『MOVIE大戦CORE』に登場した際は、翼の表現がテレビシリーズとは異なり、[[宝塚歌劇団]]の衣装のごとく、クジャクの羽根がいっぱいに広がる演出となっている{{Sfn|オーズ読本|2011|p=100}}。これは特撮監督の[[佛田洋]]の「映画ということであえて派手に」という意向に基づく{{Sfn|オーズ読本|2011|p=100}}。
405 ⟶ 422行目:
:** 胸のオーラングサークルには金の縁取りが施されている{{Sfn|RGC|2011|p=53}}。また、描かれた紋様も3部位が一体化して一羽の鳥となっている{{efn|オーラングサークルの紋様を部位ごとに分割しても、クジャクとコンドルは単独の鳥として成立するデザインになっている{{Sfn|RGC|2011|p=52}}。ただしタカは頭部しか残っていない{{Sfn|RGC|2011|p=52}}。}}。
* そのほか、独自性を出すために「亜種が作れないコンボ」とすることも検討されたが、『[[仮面ライダーバトル ガンバライド]]』でクジャクとコンドルの亜種ができるようになっていたため取りやめとなり、亜種が作れないという設定は最終形態のプトティラ コンボに持ち越された{{Sfn|RGC|2011|p=68}}。
* 単純な強さではプトティラ コンボのほうが上だが、最終決戦で活躍した形態であり、またアンクのコアメダルを用いているという点で、「タジャドルが最強なんですかね」とスーツアクターの[[高岩成二]]は述べている{{Sfn|オーズ読本|2011|p=91}}。ポーズの手の形は翼のようにしている{{R|ACTion}}。
 
; 部位
『スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイレッドが豪快チェンジしている{{Sfn|OPF 118|2017|p=3}}。
:; タカヘッド・ブレイブ
:: 複眼は赤色の'''タカシャープアイ'''、オークォーツは金色の'''ゴルドオークォーツ'''に変化している{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。
:: タカヘッド以上に視力と空間認識能力に優れている{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。タカシールドが進化した'''タカフリュードル'''により気流を取り込んで自身のパワーへと変えることができ、半透明のフェイスガード'''ビークシェルド'''の内部に空気を保持することで高空での低酸素状態にも耐える{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。
::* 通常のタカヘッドが鳥を真上から見たデザインなのに対し、タカヘッド・ブレイブは鳥を正面から見た状態をモチーフとしている{{Sfn|RGC|2011|p=52}}。翼と脚のギミックを展開した際に一羽の鳥に見えるように、鳥をイメージしたくちばしのようなバイザーを顔に付けており、当初は金色であったが、それではストレートなため、透明となった{{Sfn|特写R|2020|p=82}}。
::* 撮影用スーツには電飾が仕込まれており、タカシャープアイとゴルドオークォーツが発光する{{Sfn|特写|2012|p=41}}。
:; [[クジャク]]アーム
:: 肩の強化外骨格'''クジャクショルダー'''は空気抵抗を抑え、揚力を生むことによって高速飛行を可能とする形状になっている{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。肘の強化外骨格'''エルボウィンザー'''は敵を切り裂く武器としても扱える{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。
:: 左腕にはタジャスピナーが装備される{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。
:; [[コンドル]]レッグ
:: 大腿部のラインドライブは何重にも枝分かれした'''フェザードライブ'''へと発達し、気流を制御して姿勢を安定させる働きを担っている{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。膝の'''コンドルニーディアス'''は、クジャクショルダー同様に空気抵抗を減らして揚力を発生させる{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。
:: つま先には爪状外骨格'''ストライカーネイル'''があり、キックが命中した相手の体内に衝撃を送り込む{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。また、踵にも爪状の外骨格'''ラプタードエッジ'''があり、蹴撃に合わせ真空刃を発生させる{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}{{Sfn|超辞典|2011|p=790}}。
:: プロミネンスドロップ発動時には膝から下を展開し、猛禽類の脚のような巨大なクローへと変形する{{Sfn|OPF 76|2016|p=8}}。
; ツール
:; タジャスピナー
413 ⟶ 442行目:
:: 光弾{{Sfn|ひみつ情報超百科|2011|p=7}}を撃ち出すほか、盾としても扱える{{Sfn|OPF 76|2016|p=7}}。
:: 円形制御盤オークラウンに7枚のオーメダルを装填し、オースキャナーを使うことで、メダルの力を連続解放する'''ギガスキャン'''を発動し、形態に応じた必殺技を放つ{{Sfn|超全集|2019|p=27}}。
::* オーズドライバーの玩具を開発中に、回転する物を読み込めることやオースキャナーが6枚までメダルを読み込めることが判明したため、円形の武器としてデザインされた{{Sfn|オーズ読本|2011|p=118}}{{Sfn|特写R|2020|p=83}}。当初はボウガン型が構想されていたが、大きくなりすぎたためパーツを取り払った結果として、巨大なメダルのような形状になった{{Sfn|RGC|2011|p=53}}、後部のレバーはその名残りである{{Sfn|特写R|2020|p=83}}。
::* 回転・展開ギミックのあるアップ用、ギミックがないもの、アクション用の3種類が制作された{{Sfn|特写R|2020|p=39}}。
; 必殺技
:; プロミネンスドロップ
426 ⟶ 456行目:
==== シャウタ コンボ ====
'''シャチ・電気ウナギ・タコ'''のメダルを使用して変身する'''水棲系コンボ'''{{Sfn|OPF 30|2015|p=3}}。ボディカラーは青系統でまとめられている。コンボチェンジ時に流れる歌は「'''シャッ、シャッ、シャウタ!シャッ、シャッ、シャウタ!'''」{{Sfn|OPF 30|2015|p=3}}。
; [[シャチ]]ヘッド
: 複眼'''シャチアイ'''{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}の色は黄色。額のオークォーツは[[トルコ石|ターコイズ]]色の水滴形{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。
: 頭頂部の角状器官'''トップスフィンドル'''から放った音波の反響を、両耳'''シャチソナー'''で感知する{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。頬のあたりにあるヒレ'''フェイストゥーギル'''の内部には呼吸補助器官が備わっており、高濃度酸素を蓄積することで約3時間に及ぶ水中潜行を可能とする{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。
:* モチーフのシャチを頭からかぶったような形状をしており、こうした造形はスーパー戦隊シリーズではよく見られるが、仮面ライダーシリーズでは珍しい{{Sfn|RGC|2011|p=69}}。黒地に白い模様が入っているのもシャチをイメージしている{{Sfn|RGC|2011|p=69}}。
; [[デンキウナギ|ウナギ]]アーム
: 両肩の外骨格'''ウナギショルダー'''の下には発電細胞が集中しており、最大で10分間の連続発電を行える{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。生成した電流は生体電気回路'''ボルトニングドライブ'''を通じて腕部全体に行き渡る{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。
: また肩には、2本の鞭状武器'''電気ウナギウィップ'''が付随しており、掌'''ウナギガーディア'''{{Sfn|ひみつ情報超百科|2011|p=11}}から電流を発生させ、電気信号を感知{{Sfn|ひみつ情報超百科|2011|p=12}}することで自在に操作できる{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。打ち据えた敵に高圧電流を流し込んで追加のダメージを与える'''ボルタームウィップ'''が必殺技{{Sfn|OPF 109|2016|p=6}}。
:* デザインには遊び心が盛り込まれており、左右のウナギショルダーには、それぞれ電極を意識した「+」と「-」の刻印がある{{Sfn|RGC|2011|p=69}}。また、ボルトニングドライブは稲妻状に描かれている{{Sfn|RGC|2011|p=69}}。
; [[タコ]]レッグ
: 厚い筋肉に覆われており、内部の軟骨組織を変化させることで形状を操作できる{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。表面には吸盤状に発達した筋肉'''オクタキャプチャー'''があり、高い保持力で敵を捕えたり、壁や天井に張り付いたりといったことが可能{{Sfn|超辞典|2011|p=114}}{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。
: 戦闘時には分裂し、本来の2本脚と8本の触腕で連続攻撃を行う{{Sfn|OPF 109|2016|p=6}}。
 
水棲系コンボのため水中行動に長けているほか{{Sfn|OPF 30|2015|p=3}}、陸上でもタコレッグと電気ウナギウィップを駆使した中距離戦闘を得意とする{{Sfn|特写|2012|p=31}}。また、肉体を液体に変化させることもできる{{Sfn|OPF 30|2015|p=3}}。炎を使う敵や、水辺での戦いで用いられることが多い{{Sfn|OPF 30|2015|p=3}}。
 
『スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイブルーが豪快チェンジしている{{Sfn|OPF 30|2015|p=3}}。
 
* テレビシリーズだけで7種類ものコンボがあるので、後半に登場するシャウタ コンボは特にトリッキーな形態としてデザインされている{{Sfn|RGC|2011|p=69}}。前作『[[仮面ライダーW]]』でボディが真っ二つに割れたり、手足がグネグネと伸びる演出があったので、シャウタ コンボの下半身がタコ足に変わるという奇抜な設定も抵抗なく実現した{{Sfn|特写|2012|p=82}}。
* ポーズの手の形は、クネッとした雰囲気のものとなっている{{R|ACTion}}。
 
; 部位
『スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイブルーが豪快チェンジしている{{Sfn|OPF 30|2015|p=3}}。
:; [[シャチ]]ヘッド
:: 複眼'''シャチアイ'''{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}の色は黄色。額のオークォーツは[[トルコ石|ターコイズ]]色の水滴形{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。
:: 頭頂部の角状器官'''トップスフィンドル'''から放った音波の反響を、両耳'''シャチソナー'''で感知する{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。頬のあたりにあるヒレ'''フェイストゥーギル'''の内部には呼吸補助器官が備わっており、高濃度酸素を蓄積することで約3時間に及ぶ水中潜行を可能とする{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。
::* モチーフのシャチを頭からかぶったような形状をしており、こうした造形はスーパー戦隊シリーズではよく見られるが、仮面ライダーシリーズでは珍しい{{Sfn|RGC|2011|p=69}}。後頭部の黒地に白い模様が入っているのもシャチの尾びれをイメージしている{{Sfn|RGC|2011|p=69}}{{Sfn|オーズ読本|2011|p=122}}。
:; [[デンキウナギ|ウナギ]]アーム
:: 両肩の外骨格'''ウナギショルダー'''の下には発電細胞が集中しており、最大で10分間の連続発電を行える{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。生成した電流は生体電気回路'''ボルトニングドライブ'''を通じて腕部全体に行き渡る{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。
:: また肩には、2本の鞭状武器'''電気ウナギウィップ'''が付随しており、掌'''ウナギガーディア'''{{Sfn|ひみつ情報超百科|2011|p=11}}から電流を発生させ、電気信号を感知{{Sfn|ひみつ情報超百科|2011|p=12}}することで自在に操作できる{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。打ち据えた敵に高圧電流を流し込んで追加のダメージを与える'''ボルタームウィップ'''が必殺技{{Sfn|OPF 109|2016|p=6}}。
::* デザインには遊び心が盛り込まれており、左右のウナギショルダーには、それぞれ電極を意識した「+」と「-」の刻印がある{{Sfn|RGC|2011|p=69}}。また、ボルトニングドライブは稲妻状に描かれている{{Sfn|RGC|2011|p=69}}。
::* 電気ウナギウィップは肩に装着されているものとは別に、2m程度のプロップが別に制作され、アタリ用として使用されている{{Sfn|特写R|2020|p=35}}。
:; [[タコ]]レッグ
:: 厚い筋肉に覆われており、内部の軟骨組織を変化させることで形状を操作できる{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。表面には吸盤状に発達した筋肉'''オクタキャプチャー'''があり、高い保持力で敵を捕えたり、壁や天井に張り付いたりといったことが可能{{Sfn|超辞典|2011|p=114}}{{Sfn|OPF 109|2016|p=5}}。
:: 戦闘時には分裂し、本来の2本脚と8本の触腕で連続攻撃を行う{{Sfn|OPF 109|2016|p=6}}。
; 必殺技
:; オクトバニッシュ
449 ⟶ 483行目:
==== プトティラ コンボ ====
'''プテラ・トリケラ・ティラノ'''のメダルを使用して変身する'''恐竜系コンボ'''で{{Sfn|OPF 101|2016|p=3}}、オーズの最強形態{{Sfn|RGC|2011|p=68}}。ボディカラーは紫だが、他のコンボのように黒地に重ねると全身が暗くなってしまうため{{Sfn|RGC|2011|p=68}}、強化皮膚は通常の強化皮膚オーズアーマーからエネルギー位相が変化して白く輝く強化皮膚'''エンシェントオーズアーマー'''となっている{{Sfn|超辞典|2011|p=97}}{{Sfn|超辞典|2011|p=105}}{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。コンボチェンジ時に流れる歌は「'''プ ト ティラー ノ ザウルース!'''」{{Sfn|OPF 101|2016|p=3}}。
; [[プテラノドン|プテラ]]ヘッド
: 複眼'''プテラアイ'''{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}の色は緑。額のオークォーツは[[コハク|琥珀色]]の'''アンバーオークォーツ'''へと変化している{{Sfn|超辞典|2011|p=57}}{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。
: マスクにプテラノドンが貼り付いたようなデザインになっており{{Sfn|RGC|2011|p=68}}、頭部の左右には気流を感知する補助感覚器官'''プテラシールド'''が翼のように広がる{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。また頭頂部には「超者の冠」の異名を持つ'''ジャベルクレスト'''が立っている{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。
: 冷気を放出して周囲を凍りつかせることができる{{Sfn|OPF 134|2017|p=8}}。
; [[トリケラトプス|トリケラ]]アーム
: 両肩の装甲'''トリケラショルダー'''{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}は、トリケラトプスのフリルをイメージした形状である{{Sfn|RGC|2011|p=68}}。その上には伸縮自在の角状外骨格'''ワインドスティンガー'''が付随しており、これを撃ち出して敵を刺し貫く{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。前腕部の'''トリケラガントレクス'''の外縁部は鋭い刃となっており、セルメダルの結合を切り裂くことができる{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。
: 背部には羽根状の姿勢制御器官'''エクスターナルフィン'''が備わっており、羽ばたいて飛行する{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。
; [[ティラノサウルス|ティラノ]]レッグ
: 大腿部には何層にも重なった強化外骨格'''テイルディバイダー'''があり、左右を組み合わせることで巨大な尻尾状に変化させることができる{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。
: つま先は太い爪状の'''レグステラネイル'''となっており、地面をしっかりと捉えて体を支える{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。
 
恐竜系コアメダルは800年前に作成されて以来、未使用のまま保存されてきたため、プトティラ コンボは現代になって初めて誕生した形態である{{Sfn|OPF 101|2016|p=3}}。グリードのコアメダルをも破壊できる強大な力を備えているが、恐竜系コアメダルにはすべてを無にしようとする意志が宿っているため、変身者である火野映司の意図しない形で暴走することが多かった{{Sfn|OPF 101|2016|p=3}}。
464 ⟶ 488行目:
専用武器としてメダガブリューを所持しているが、それ以外にもワインドスティンガーやテイルディバイダーといった多彩な攻撃手段が肉体に備わっており、仮面ライダーオーズの数多いコンボの中でも一線を画する存在となっている{{Sfn|OPF 134|2017|p=8}}。
 
テレビシリーズ最終話で恐竜系コアメダルが全て失われたことで、以後は設定上プトティラ コンボに変身不能となった。『MOVIE大戦MEGA MAX』の監督を担当した坂本浩一は、映画内で他のコンボと同様にプトティラ コンボを使用したかったと述べている<ref>『MOVIE大戦MEGA MAX』ディレクターズカット版のオーディオコメンタリーより。</ref>。
* 最強フォームであるプトティラ コンボを唯一無二の存在とするために、恐竜系コアメダルは他のメダルと相容れず、亜種形態を作れないと設定された{{Sfn|RGC|2011|p=68}}。そのためデザイン面で他のコンボとの組み合わせを考慮する必要がなくなり、胸のオーラングサークルには厚い金縁が施されている{{Sfn|RGC|2011|p=68}}。なお当初は頭部がトリケラで胸がプテラ、脚部はティラノと構想されていたが、オーズの発展形であるならば頭部にはタカと同様に空飛ぶものが来るはずということで、トリケラとプテラの部位が交換された{{Sfn|RGC|2011|p=68}}。
 
テレビシリーズ最終話で恐竜系コアメダルが全て失われたことで、以後は設定上プトティラ コンボに変身不能となった。『MOVIE大戦MEGAMAX』の監督を担当した坂本浩一は、映画内で他のコンボと同様にプトティラ コンボを使用したかったと述べている<ref>『MOVIE大戦MEGAMAX』ディレクターズカット版のオーディオコメンタリーより。</ref>。
 
『スーパーヒーロー大戦』ではゴーカイピンクが豪快チェンジしている{{Sfn|OPF 101|2016|p=3}}。
474 ⟶ 496行目:
『[[仮面ライダーウィザード]]』特別編では魔宝石の中の世界でレジェンドライダーリングで召喚されたオーズが変身し、怪人軍団と戦った。
 
* タトバコンボの強化形態や全てのメダルを装備したグラデーションカラーの案もあった{{Sfn|オーズ読本|2011|p=123}}{{Sfn|特写R|2020|p=82}}。最強フォームであるプトティラ コンボを唯一無二の存在とするために、恐竜系コアメダルは他のメダルと相容れず、亜種形態を作れないと設定された{{Sfn|RGC|2011|p=68}}。そのためデザイン面で他のコンボとの組み合わせを考慮する必要がなくなり、胸のオーラングサークルにはメダルらしさを強調するために立体的な厚い金縁が施されている{{Sfn|RGC|2011|p=68}}{{Sfn|特写R|2020|p=82}}。なお当初は頭部がトリケラで胸がプテラ、脚部はティラノと構想されていたが、オーズの発展形であるならば頭部にはタカと同様に空飛ぶものが来るはずということで、トリケラとプテラの部位が交換された{{Sfn|RGC|2011|p=68}}。
* ポーズの手の形は最初に考案されたものはタトバコンボと重複することから現在の形に変更となった{{R|ACTion}}。
 
; 部位
:; [[プテラノドン|プテラ]]ヘッド
:: 複眼'''プテラアイ'''{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}の色は緑。額のオークォーツは[[コハク|琥珀色]]の'''アンバーオークォーツ'''へと変化している{{Sfn|超辞典|2011|p=57}}{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。
:: マスクにプテラノドンが貼り付いたようなデザインになっており{{Sfn|RGC|2011|p=68}}、頭部の左右には気流を感知する補助感覚器官'''プテラシールド'''が翼のように広がる{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。また頭頂部には「超者の冠」の異名を持つ'''ジャベルクレスト'''が立っている{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。
:: 冷気を放出して周囲を凍りつかせることができる{{Sfn|OPF 134|2017|p=8}}。
::* マスクはアップ用・アクション用の2種類が制作された{{Sfn|特写R|2020|p=45}}。
:; [[トリケラトプス|トリケラ]]アーム
:: 両肩の装甲'''トリケラショルダー'''{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}は、トリケラトプスのフリルをイメージした形状である{{Sfn|RGC|2011|p=68}}。その上には伸縮自在の角状外骨格'''ワインドスティンガー'''が付随しており、これを撃ち出して敵を刺し貫く{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。前腕部の'''トリケラガントレクス'''の外縁部は鋭い刃となっており、セルメダルの結合を切り裂くことができる{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。
:: 背部には羽根状の姿勢制御器官'''エクスターナルフィン'''が備わっており、羽ばたいて飛行する{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。
::* エクスターナルフィンはアップ用・アクション用の2種類が制作され、シーンに応じて付け替える{{Sfn|特写R|2020|p=47}}。
:; [[ティラノサウルス|ティラノ]]レッグ
:: 大腿部には何層にも重なった強化外骨格'''テイルディバイダー'''があり、左右を組み合わせることで巨大な尻尾状に変化させることができる{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。
:: つま先は太い爪状の'''レグステラネイル'''となっており、地面をしっかりと捉えて体を支える{{Sfn|OPF 134|2017|p=7}}。
::* テイルディバイダーは、アタリ用にスーツへの装着が不可能なプロップが別に制作された{{Sfn|特写R|2020|p=46}}。
; ツール
:; メダガブリュー
:: 恐竜系コアメダルの力で生成され、地中から出現する武器{{Sfn|OPF 25|2015|p=25}}。かつての地上の支配者である恐竜の姿を模しており、この武器を見た者は本能的に恐れを抱くと言われる{{Sfn|OPF 25|2015|p=25}}。
:: '''エナジーエンハンサー'''からリアクター部分'''ビュレットチャンバー'''にセルメダルを装填し、恐竜の顎にあたる'''クランチガルバイター'''で圧力をかけると「ゴックン」という音声が流れ、凝縮されたエネルギーにより出力が3倍近くまで増強される{{Sfn|OPF 25|2015|p=26}}。
::* 企画段階ではオースキャナーとの連携も考えられていたが、重くなってしまうため合体案は取りやめとなった{{Sfn|RGC|2011|p=69}}。デザイン面では、掘り起こされた禁断の武器というイメージで、古代風の模様や岩のディテールを取り入れてインパクトを増す工夫がなされている{{Sfn|オーズ読本|2011|p=123}}{{Sfn|特写R|2020|p=83}}。
::* プロップはアップ用・アクション用の2種類が制作され、実際に変形が可能となっている{{Sfn|特写R|2020|p=49}}。
::* 必殺技使用時には「'''プットッティラ〜ノ・ヒッサ〜ツ♪'''」という歌が流れ{{Sfn|RGC|2011|p=69}}、セルメダルを食べさせるとゲップの効果音が発せられる{{Sfn|オーズ読本|2011|p=123}}。玩具にはそのほかに各コンボの変身ソングが収録されているが、オーズドライバーに装填するコアメダルの価値が下がらないように、メロディーのみとなっている{{Sfn|RGC|2011|p=69}}。
::* なお、恐竜の顔がついているので「いくぞ、映司!」のようにしゃべるアイテムとする案もあったが、アンクの存在と重複するため採用されなかった{{Sfn|RGC|2011|p=68}}。
546 ⟶ 586行目:
|rowspan="4"|トラ
|チーター
|194cm || 88kg || 4.5t || 9t || 90m || 2.2秒{{Sfn|超全集|2019|p=34}} ||第4話以降、猫系ヤミーの体内から宿主を救うためにたびたび用いられた{{Sfn|OPF 105|2016|p=5}}。
|-
!style="font-weight:normal"|タカトラゾ
558 ⟶ 598行目:
!style="font-weight:normal"|タカトラタ
|タコ
|194cm || 86kg || 4.5t || 8t || 100m || 5秒{{Sfn|超全集|2019|p=36}} ||第32話で、ビルの壁に張り付きながらプテラノドンヤミー(♂)と戦ったが、かなわず変身解除させられた{{Sfn|OPF 129|2017|p=8}}。
|-
!style="font-weight:normal"|タカゴリバ
579 ⟶ 619行目:
!style="font-weight:normal"|タカゴリタ
|タコ
|194cm || 91kg || 8t || 11t || 65m || 7.2秒{{Sfn|超全集|2019|p=36}} ||第23話で、カザリに対しバゴンプレッシャーを放つが、通用しなかった{{Sfn|OPF 129|2017|p=8}}。
|-
!'''タジャドル コンボ'''
993 ⟶ 1,033行目:
! 身長 !! 体重 !! パンチ力 !! キック力 !! ジャンプ力<br />(ひと跳び) !! 走力<br />(100m) !! 備考
|-
!'''シャウタ  コンボ'''
|rowspan="25"|シャチ
|rowspan="5"|ウナギ
1,112 ⟶ 1,152行目:
! 身長 !! 体重 !! パンチ力 !! キック力 !! ジャンプ力<br />(ひと跳び) !! 走力<br />(100m) !! 備考
|-
!'''プトティラ  コンボ'''
|プテラ
|トリケラ
1,175 ⟶ 1,215行目:
 
==== 未来のメダルで変身した仮面ライダーオーズ ====
『MOVIE大戦 MEGA MAX』の劇中では、テレビシリーズの40年後に鴻上ファウンデーションが新しい人造のコアメダルを開発したことが語られた。その設定をふくらませ、大人向け変身ベルト玩具『CSM オーズドライバーコンプリートセット』用に、仮面ライダーオーズの形態が新規にデザインされている{{Sfn|超全集|2019|p=110}}。
 
未来のコアメダルはグリードを誕生させない工夫が施されており、コンボを形成するメダルでも同系色にはなっていないのが特徴である{{Sfn|超全集|2019|p=110}}。
1,204 ⟶ 1,244行目:
{| class="wikitable sortable" style="font-size:small" border="1"
|-
! 名称 !! 身長 !! 体重 !! パンチ力 !! キック力 !! ジャンプ力<br />(ひと跳び) !! 走力<br />(100m) <!--!! 初登場-->
|-
! ビカソ コンボ
1,248 ⟶ 1,288行目:
 
=== 仮面ライダーバース ===
仮面ライダーオーズやグリード、ヤミー{{Sfn|平成完全超百科|2018|p=60}}の戦闘データベースを基に、鴻上生体研究所の真木清人が開発した戦闘用生体強化スーツ{{Sfn|OPF 84|2016|p=3}}。
 
装着者の全身は、[[カーボンナノチューブ]]製の人工筋肉を[[ポリアミド|アラミド繊維]]でコーティングした、黒い防護スーツ'''セルティックアーマー'''で覆われる{{Sfn|OPF 11|2014|p=7}}。ボディ各部の計10か所には、半球状のシールドで覆われた武装拡張用ハードポイント'''リセプタクルオーブ'''が配置されている{{Sfn|OPF 11|2014|p=7}}。頭頂部には情報処理を統括する'''マスターサーバー'''があり、大きな半球シールド'''バースヘルムード'''によって保護されている{{Sfn|OPF 11|2014|p=7}}。その外周を沿うように配置されたU字型の黒い'''ソリッドシールド'''の奥には、赤く発光するカメラアイ'''Uフラッシャー'''がある{{Sfn|OPF 11|2014|p=7}}。
 
交戦相手として想定されているグリードやヤミーは個体ごとに異なる性質を有しているため、リセプタクルオーブに各種エネルギーユニットを換装することで、あらゆるタイプの敵に対応する{{Sfn|超全集|2019|p=51}}。ただし変身や武装の起動に際してはセルメダルを消費するので、常にセルメダルを携行していなければ戦闘を継続できない{{Sfn|OPF 84|2016|p=3}}。
 
テレビシリーズ前半では伊達明が変身し、状況に応じて補助的にCLAWsを使用することはあるものの、主に持ち前のパワーを活かしたプロレス技や、バースバスターでの銃撃を多用していた{{Sfn|OPF 11|2014|p=8}}。第38話からは伊達の意志を受け継いだ後藤慎太郎が装着者となり、マニュアルを熟読してCLAWsの性能を十分に引き出しながら戦った{{Sfn|OPF 11|2014|p=8}}。バース初登場となる劇場用作品『MOVIE大戦CORE』においては、最初はノブナガが変身し、次に後藤が変身した{{Sfn|OPF 84|2016|p=3}}。また『21のコアメダル』においては、ガラにコアメダルを奪われてオーズに変身できない映司がバースに変身し、鵺ヤミーと戦った{{Sfn|OPF 84|2016|p=3}}。
 
* 番組の企画初期は、仮面ライダーの能力モチーフとして動物も機械も混在して扱われていたが、主役ライダーのオーズに動物要素を集約させることが決まったため、2号ライダーのバースはメカモチーフとなり、手足にさまざまな工業機械を装着するというコンセプトとなった{{Sfn|オーズ読本|2011|p=127}}。使用するアイテムは歯車のような「メカメダル」という案もあったが、セルメダルの設定ができあがったため、そちらが採用された{{Sfn|RGC|2011|p=50}}。その後、子供が実際にコインを使用する対象である[[ガシャポン]]の要素を取り入れることとなった{{Sfn|RGC|2011|p=50}}。透明フードをかぶったバースの頭部デザインは[[ハカイダー]]を意識しており、また低い位置から伸びる黒いゴーグルは[[星雲仮面マシンマン]]をイメージしている{{Sfn|RGC|2011|p=50}}。涙ラインの代わりに黄色いラインを顎に入れている{{Sfn|オーズ読本|2011|p=126}}。
* グリーンとクリアのツートンカラーはガシャポンをモチーフとしており、ガシャポンの「何が中に入っているかわからない」感じをイメージさせるために、地にプリズムシートを貼り込み、厚いクリア層で覆っている{{Sfn|特写R|2020|p=67}}。リセプタクルオーブは、フードを開けた状態のものに換装可能となっている{{Sfn|特写R|2020|p=69}}。
* 主要変身者が2名いるため、スーツアクターの[[永徳 (俳優)|永徳]]は伊達を「基本ノーガード戦法」、後藤を「古武術的なカウンター」というコンセプトで演じ分けている{{Sfn|特写|2012|p=71}}。また、伊達は余裕を見せるような体を開いた姿勢、後藤は斜に構えた戦闘態勢とも述べており、後藤については体を細く見せるために歩き方も変えている{{R|仮面俳優113}}。伊達と後藤が同時に変身する際は別のスーツアクターが片方を演じているが、皆後藤は難しいとして伊達を演じたがるという{{R|仮面俳優113}}。
 
; ツール
:; バースドライバー
:: 真木清人が中心となって開発した仮面ライダーバースの[[変身ベルト]]型生体強化デバイス{{Sfn|OPF 177|2018|p=27}}{{Sfn|ひみつ情報超百科|2011|p=14}}。バックル中央部には、セルメダルから抽出したエネルギーを蓄積する反応炉'''セルリアクター'''があり、半球状の'''トランサーシールド'''によって保護されている{{Sfn|OPF 177|2018|p=28}}。上部のトランサーシールド・トップは透明な強化ガラス製であり、下部のトランサーシールド・ボトムは緑色をしている{{Sfn|OPF 177|2018|p=28}}。
:: バックル左上の投入口'''バースロット'''にセルメダルを1枚投入し、右側のハンドルレバー'''グラップアクセラレーター'''を回転させることで、トランサーシールドが上下に展開し、セルリアクター内部のエネルギー解放シークエンスが実行可能となる{{Sfn|OPF 177|2018|p=28}}。展開されたシールドはトランスポートゲートとなり、原子レベルまで解体された武装やスーツを転送し、再構成する{{Sfn|OPF 177|2018|p=28}}。
:: セルメダルを一度に2枚投入した場合は、瞬間的に通常出力の290%ものエネルギーを解放する'''セルバッシュモード'''が起動する{{Sfn|OPF 177|2018|p=27}}。
::* ガシャポンをモチーフとしたベルトは、オーズドライバーの案の一つであった{{Sfn|特写R|2020|p=83}}。
::* アップ用プロップは、グラップアクセラレーターが回転可能なほか、開閉ギミックが設けられている{{Sfn|特写R|2020|p=69}}。
:; バースバスター
:: 真木清人が開発した携行型火器{{Sfn|OPF 41|2015|p=23}}。通常の弾丸を使用しないため、破壊力や射撃速度は自在に調節可能である{{Sfn|OPF 41|2015|p=23}}。
:: 主に仮面ライダーバースが使用するが、変身前の伊達明や後藤慎太郎も使っている{{Sfn|OPF 41|2015|p=23}}。特に後藤の場合、仮面ライダーバースに変身する資格を得るための試練として、バースバスターを使いこなすことを伊達から求められていた{{Sfn|OPF 41|2015|p=24}}。第20話でバース使用時設定のバースバスターを生身で撃った後藤は反動のあまりの強さに倒れてしまうが、その後も練習を重ねることで伊達の後方支援を務めるようになり、やがて伊達の後任としてバースの変身者になることができた{{Sfn|OPF 41|2015|p=24}}。
:: また里中エリカも使用者のひとりであり、第39話では後藤バースを拘束した軍鶏ヤミーの羽根をバースバスターの射撃で弾き飛ばし、自由になった後藤とともにバースバスター2挺がかりで軍鶏ヤミーを攻撃した{{Sfn|OPF 41|2015|p=24}}。同様の連携攻撃は第40話や第43話でも披露されている{{Sfn|OPF 41|2015|p=24}}。なお、里中役の有末麻祐子が扱う撮影用プロップは、通常より小ぶりの専用モデルである{{Sfn|オーズ読本|2011|p=57}}。
::* 当初はオーズの武器としていた武器である{{Sfn|特写R|2020|p=83}}。構造上や安全基準からメダルは飛ばせないことから、当初からメダルを薬莢のように溜める前提でデザインされた{{Sfn|特写R|2020|p=83}}。
::; ノーマルモード
::: セルメダルを収納した'''セルバレットポッド'''を銃身上部の供給口'''セルダンパー'''に取り付けると、メダルが装填ユニット'''セルレンダー'''に送り込まれる{{Sfn|OPF 41|2015|p=24}}。セルメダルから抽出されたエネルギーは、銃身中央の生成炉'''バースチャンバー'''によってエネルギー弾へと転換され、銃口'''フラッシャーマズル'''から放たれる{{Sfn|OPF 41|2015|p=24}}。使用済みのセルメダルは銃身下部に取り付けたセルバレットポッドへと排される{{Sfn|OPF 41|2015|p=24}}。
:::* 劇中では使用されたセルメダルは消えてしまうが、玩具の場合はメダルが消えるわけではないので、撃ったメダルを回収する手間を省けるように、自動的に下部のポッドに排→ポッドを上部に付け直して供給というギミックが考案された{{Sfn|RGC|2011|p=51}}。
::; セルバーストモード
::: セルバレットポッドをフラッシャーマズルに接続することで、ポッドが追加型の強化砲口となった強化形態{{Sfn|ひみつ情報超百科|2011|p=17}}{{Sfn|OPF 41|2015|p=24}}。ポッドは必殺技の発動による銃身の融解を防ぎ、またエネルギー弾を収束する機能を担う{{Sfn|OPF 41|2015|p=24}}。
; バース・CLAWs(クロウズ)
: 戦闘支援型{{Sfn|ひみつ情報超百科|2011|p=18}}ユニットの総称で、「'''Cannon・Leg・Arm・Wing・System'''」の各語から頭文字を取った物である{{Sfn|超全集|2019|p=52}}。
: バースドライバーにセルメダルを1枚投入することで、選択したユニットが対応する箇所のリセプタクルオーブに転送され、実体化する{{Sfn|OPF 58|2015|p=23}}。
: 各ユニットにはセルメダルを磁石のように吸い寄せて回収する機構が備わっている{{Sfn|超全集|2019|p=52}}。
:* 当初は働く車をモチーフとしていたため{{Sfn|オーズ読本|2011|p=127}}、デザイン企画中には各ユニットの全体をそれぞれのイメージカラーで彩る案も出たが、合体時に[[戦隊ロボ]]のように見えてしまうため採用されず、イメージカラー程度の面積に抑えられ、ガンメタリックを基調とした配色となった{{Sfn|RGC|2011|p=51}}{{Sfn|特写R|2020|p=83}}。
:; ブレストキャノン
:: 胸部に装着する、遠距離型砲撃ユニット{{Sfn|OPF 139|2017|p=25}}。
:: 砲身'''サラマンダランチャー'''から増幅したエネルギー波{{Sfn|ひみつ情報超百科|2011|p=19}}を放つ{{Sfn|OPF 139|2017|p=26}}。左右には体勢を支えるためのグリップがあるが、必ずしも握る必要はない{{Sfn|OPF 139|2017|p=26}}。
:; キャタピラレッグ
:: 両脚部に装着する、近接型格闘および移動支援用{{Sfn|ひみつ情報超百科|2011|p=18}}ユニット{{Sfn|OPF 139|2017|p=25}}。
:: [[キャタピラ]]ベルト'''ヘイズクローラー'''を回転させることで悪路や傾斜面をも高速走行する{{Sfn|OPF 139|2017|p=26}}。また戦闘時には蹴りや踏み付けで攻撃を行うほか、クローラーを回転させたままキックを放つことで、ヤミーの体からセルメダルを削り取る{{Sfn|OPF 139|2017|p=26}}。
:; クレーンアーム
1,290 ⟶ 1,334行目:
:; ドリルアーム
:: 右腕に装着する、近接型格闘ユニット{{Sfn|OPF 58|2015|p=23}}。
:: アーム先端の[[ドリル]]'''ブライトンビット'''を高速回転させ、セルメダル同士の結合を破壊して削り取る{{Sfn|OPF 58|2015|p=24}}。敵に一度破壊された後に強化された{{Sfn|超全集|2019|p=52}}。
:; ショベルアーム
:: 左腕に装着する、近接型格闘ユニット{{Sfn|OPF 58|2015|p=23}}。
:: CLAWs中最大の出力を誇り、アーム先端の大型クロー'''バーミリオンバケット'''で捕えた敵を片手で持ち上げ、振り回せるほどのパワーを持つ{{Sfn|OPF 58|2015|p=24}}。
::* プロップはバネが腕の中に仕掛けられており、取っ手を掴むことでバケットの親指側の開閉が可能{{Sfn|特写R|2020|p=72}}。
:; カッターウイング
:: 背部に装着する、飛行用支援ユニット{{Sfn|ひみつ情報超百科|2011|p=18}}{{Sfn|OPF 139|2017|p=25}}。
:: 時速300kmで空中を飛行でき{{Sfn|OPF 139|2017|p=25}}、理論上は音速をも突破が可能{{Sfn|ひみつ情報超百科|2011|p=18}}ストロンジウム製の主翼'''ソレントエッジ'''は敵を切り裂くためにも使えるほか、切り離してブーメランのように投擲できる{{Sfn|OPF 139|2017|p=26}}。
:; CLAWs・サソリ
:: バースドライバーに1000枚のセルメダルを投入することで機動する、各CLAWsユニットが合体した[[サソリ]]型の装甲戦闘支援型ドロイド{{Sfn|OPF 102|2016|p=23}}。右腕はカッターウィングのハサミ、左腕はクレーンアームのバケット、尻尾はドリルアームからなる{{Sfn|OPF 102|2016|p=23}}。戦闘中にいったん分離して再合体することもできる{{Sfn|OPF 102|2016|p=23}}。地中潜行や水上航行も可能{{Sfn|超全集|2019|p=53}}。
:: あらかじめ設定された自律戦闘プログラムに従い、バースの支援を行う{{Sfn|OPF 102|2016|p=23}}。バースの頭部に内蔵されているマスターサーバーとネットワークで接続されているため、バースが直接攻撃指令を出す{{Sfn|ひみつ情報超百科|2011|p=22}}ことも可能{{Sfn|OPF 102|2016|p=23}}。第37話では生身の伊達が使役していたため、バースドライバー装着者がバースに変身していなくても、セルメダルさえ投入しておけばプログラムどおりに自律行動できると考えられる{{Sfn|OPF 102|2016|p=24}}。
:: CLAWs・サソリの必殺技は、尻尾の先端から放つ虹色の破壊ビームで、イカジャガーヤミーを撃破している{{Sfn|超全集|2019|p=53}}。
::* デザイン企画中はバースの乗用マシンになる案も出たが、9種類から6種類に絞られたことで、サイズが合わなかったため、サソリのメダルがあったことからサソリ型の支援メカとなった{{Sfn|オーズ読本|2011|p=127}}{{Sfn|特写R|2020|p=83}}。撮影用プロップは存在せず、CGフル3DCGによって描画される{{Sfn|特写|2012|p=74}}。
; 必殺技
:; セルバースト
1,316 ⟶ 1,361行目:
そのほか『MOVIE大戦アルティメイタム』では、精神世界アンダーワールドに召喚されたバースがアクマイザーの装甲車を破壊する際に変身し、ドリルアームによる攻撃を繰り出した{{Sfn|OPF 185|2018|p=8}}。
 
* 当初はオーズのようにCLAWsを3つずつ付けた姿を一形態として、パワー形・スピード形・ビルド形の3形態が考案されたが、最終的にすべてを描ききれないことから6つのみに絞られた{{Sfn|特写R|2020|p=83}}。
* バンダイ側は玩具オリジナル形態として想定していたらしいが、武部プロデューサーの意向により映像作品に登場することとなった{{Sfn|RGC|2011|p=51}}。撮影用スーツにプロップを取り付けることで再現可能だが、全身のボリュームが膨れ上がるため激しいアクションはできない{{Sfn|特写|2012|p=74}}。
 
1,328 ⟶ 1,374行目:
外見は通常のバースとほぼ同じだが{{Sfn|OPF 188|2018|p=1}}、動きを正確にデータ化できるように、全身のリセプタクルオーブの周辺に赤いセンサーユニット'''オプティカルマーカー'''が付与されている{{Sfn|OPF 113|2016|p=7}}。また、カメラアイが発光した際の色は緑である{{efn|『MOVIE大戦MEGA MAX』では複眼の発光色が正規のバースと同様に赤になっている。}}。
 
基本性能もまた通常のバースとほとんど変わりないものの、大幅にリセプタクルオーブがオミットされ、バース・CLAWsはブレストキャノンとクレーンアームの2種しか使用できない{{Sfn|OPF 188|2018|p=1}}{{Sfn|超全集|2019|p=50}}。そのほか、戦闘に際してはバースバスターを用いる{{Sfn|OPF 113|2016|p=8}}。
 
試作型バースドライバーは長らく鴻上生体研究所に保管されていたが、第45話にてカザリ完全との決戦で中壊した正規のバースドライバーの修理期間中に、後藤が代用品として一時的に使用した{{Sfn|OPF 188|2018|p=1}}。第46話以降は、手術を終えて日本に帰国した伊達が装着者となって戦線復帰し、2体のバースによるコンビネーションでグリードと戦った{{Sfn|OPF 188|2018|p=1}}。
 
『MOVIE大戦MEGA MAX』における仮面ライダーポセイドンとの戦闘で、長槍ディーペストハープーンを突き立てられた試作型バースドライバーは大破し、その後は廃棄処分された{{Sfn|OPF 188|2018|p=1}}。しかし、続いて公開された『スーパーヒーロー大戦』では、後藤バースとともに伊達のバース・プロトタイプも登場している{{Sfn|OPF 188|2018|p=1}}。
 
* 仮面ライダーバース・プロトタイプは企画段階から存在したキャラクターではなく、番組放映中に制作されたものである{{Sfn|RGC|2011|p=70}}。当初は伊達が死亡して恐竜グリード化する展開が構想されていたが、視聴者間での伊達の人気が想定以上に高かったため棄却され、伊達を再活躍させる手法としてもう1体のバースが造られることになった{{Sfn|RGC|2011|p=70}}。撮影終了後にスーツをプロトタイプから通常のバースに戻せるように、デザインの変更点はオプティカルマーカーの付与程度に留められた{{Sfn|RGC|2011|p=70}}。マーカーの色が赤なのは、バースの差し色に用いられている緑の補色だからである{{Sfn|RGC|2011|p=70}}。
* 仮面ライダーバースの撮影用スーツはアップ用とアクション用の2着しかないため、ダブルバースのそろい踏みとなる場面では、アトラクション用スーツをカッティングシートを貼り付けてプロトタイプ仕様に改造して用いている{{Sfn|特写|2012|p=75}}{{Sfn|特写R|2020|p=83}}。
 
==== 仮面ライダーバースのスペック ====
{| class="wikitable sortable" style="font-size:small" border="1"
|-
! 名称 !! 身長 !! 体重 !! パンチ力 !! キック力 !! ジャンプ力<br />(ひと跳び) !! 走力<br />(100m) <!--!! 初登場-->
|-
! 仮面ライダーバース
1,366 ⟶ 1,412行目:
== 乗用マシン ==
=== ライドベンダー ===
{{機動兵器|名称=ライドベンダー|重量=260kg<br />(カンドロイド積載時)|2名称=マシンベンダーモード|2全長=2124mm|2全幅=925mm|3名称=マシンバイクモード|3全長=2320mm|3全幅=920mm|3全高=1125mm|3最高速度=610km/h|3最高出力=395kw}}
|2名称=マシンベンダーモード|2全長=2124mm|2全幅=925mm
|3名称=マシンバイクモード|3全長=2320mm|3全幅=920mm|3全高=1125mm|3最高速度=610km/h|3最高出力=395kw}}
鴻上ファウンデーションが開発した可変形型特殊モーターサイクル{{Sfn|OPF 122|2017|p=23}}。カンドロイドを活用するための拠点と、高い機動性を有するビークルを一体化させるというコンセプトのもとに製作された{{Sfn|OPF 122|2017|p=23}}。
 
使用者は仮面ライダーオーズと仮面ライダーバース{{Sfn|超全集|2019|p=57}}。そのほかにアンクや里中が運転したこともあった{{Sfn|超全集|2019|p=57}}。また鴻上ファウンデーションには特殊部隊ライドベンダー隊が存在しており、後藤慎太郎はもともと第一ライドベンダー隊の隊長を務めていた{{Sfn|超全集|2019|p=56}}。
 
第6話でアンクにセルメダルを出すよう強要された鴻上光生は、ライドベンダーの変形機能が停止したせいでオーズが困惑する光景を見せ、逆にアンクを脅して取得したメダルの6割を供出させる約束を交わした{{Sfn|OPF 122|2017|p=24}}。しかし鴻上の意志次第でメダルシステムを沈黙させられるというのはハッタリであり、実は後藤が陰からリモコンによる遠隔操作で変形機能を一時停止させていただけだった{{Sfn|OPF 122|2017|p=24}}。
 
; マシンベンダーモード
1,381 ⟶ 1,425行目:
: ビークル形態。O型8気筒の'''オーエンジン'''を搭載しており、セルメダルから生成されたエネルギーで走る{{Sfn|OPF 122|2017|p=24}}。
: 円形のフロントカウル'''ストロンジウムスクリーン'''には、AI'''ファウンデーションアイ'''が内蔵されている{{Sfn|OPF 122|2017|p=24}}。
:* 撮影用車両のベース車種は[[ホンダ・シャドウ|ホンダのシャドウファントム]]{{Sfn|特写|2012|p=60}}。ストロンジウムスクリーンの形状はオースキャナーをモチーフとしている{{Sfn|RGC|2011|p=25}}。メダルを吸い込む掃除機バイクという案もあった{{Sfn|特写R|2020|p=83}}。
 
=== トライドベンダー ===
1,394 ⟶ 1,438行目:
 
* 作品全体のモチーフであるメダルからの連想で、バイクが自動販売機に変形することは当初から決まっていたが{{Sfn|オーズ読本|2011|p=114}}、合体までする予定はなかった{{Sfn|RGC|2011|p=25}}。しかし「ライドベンダーでは敵を倒せないのではないか」という指摘が玩具開発サイドから出てきたため、急遽合体ギミックを取り入れた形に再デザインされることとなった{{Sfn|RGC|2011|p=25}}。また初期案ではサソリのカンドロイドとの合体が考えられていたが、オーズの基本フォームであるタトバ コンボのモチーフのひとつであり、金と黒のライドベンダーに色をそろえやすいトラのカンドロイドへと変更になった{{Sfn|RGC|2011|p=25}}。
* 撮影用プロップはカウル部分まで造形されており、そこから下の車輪部分は完全にCGで描画されている{{Sfn|オーズ読本|2011|p=100}}。「動物的に動かしたい」という柴崎監督の意向により、あたかもオーズが暴れ馬を抑えているような、ピョンピョン跳びはねるアクションがCGで表現された{{Sfn|オーズ読本|2011|p=100}}。
 
== カンドロイド ==
鴻上ファウンデーションが開発したサポートドロイド{{Sfn|OPF 79|2016|p=25}}。ライドベンダー マシンベンダーモードにセルメダルを投入してボタンを押すことで入手でき、1枚のセルメダルで複数呼び出すことが可能{{Sfn|OPF 79|2016|p=25}}。[[缶]]型の'''カンモード'''からプルタブスターターを起こすことで'''メカモード'''に変形する{{Sfn|OPF 79|2016|p=25}}。ひとつのカンドロイドを起動すると、その他の同型カンドロイド一斉に起動する{{Sfn|OPF 79|2016|p=25}}。
 
* 仮面ライダーオーズの変身ベルトや武器と同様に、[[ナスカの地上絵]]のような幾何学模様がデザインに取り入れられている{{Sfn|RGC|2011|p=24}}。また裏モチーフとして歴代仮面ライダーの顔を基本にしており、額の「Oシグナル」と目の下に伸びる「涙ライン」は必ず取り入れられている{{Sfn|RGC|2011|p=24}}。
* 制作コンセプトは「メダルを使うと出現するサポートメカ」であり、自動販売機で買った缶が変形することは当初から決まっていた{{Sfn|オーズ読本|2011|p=126}}。初期案の中には「缶が剣や銃に変形する」「巨大自販機から出てきた巨大缶が乗り物に変形する」というものがあったが、やがて動物型になることに決まった{{Sfn|オーズ読本|2011|p=126}}。その後も「3段に分割するカメ缶」「爆発音を放つスカンク缶」などが考え出されたが、オーズの変身モチーフと同じ動物に絞って選び直された{{Sfn|オーズ読本|2011|p=127}}。
* 玩具のサイズは缶コーヒーを基本として、それより少し大きめに作られている{{Sfn|オーズ読本|2011|p=127}}。販売成績は累計80万個を越える人気シリーズとなった{{Sfn|オーズ読本|2011|p=127}}。
 
{{機動兵器|名称=タカカンドロイド|全長=164mm|全幅=300mm|全高=80mm|最高飛行速度=250km/h|その他=連続稼働時間:72時間}}
:{{機動兵器|名称=タカカンドロイド|全長=164mm|全幅=300mm|全高=80mm|最高飛行速度=250km/h|その他=連続稼働時間:72時間}}
; [[タカ目|タカ]]カンドロイド
: 高空からの地形分析や敵の偵察・追跡を主な任務とするほか、戦闘支援やセルメダルの回収で活用される{{Sfn|OPF 79|2016|p=25}}。
: AIを組み込んだコアユニット部カンブレインには高感度光学センサーも備わっている{{Sfn|OPF 79|2016|p=26}}。主翼グライドバランサーで反重力制御を行い、その先端の追加翼ウイングレットエッジは高速振動により機体を空気の膜で包んで飛行時の抵抗を減らす{{Sfn|OPF 79|2016|p=26}}。またウイングレットエッジは敵を切り裂く武器にもなる{{Sfn|OPF 79|2016|p=26}}。
{{-}}
:{{機動兵器|名称=タコカンドロイド|全長=265mm<br />(8本アーム展開時)|全幅=100mm|全高=185mm|その他=連続稼働時間:84時間}}
; [[タコ]]カンドロイド
: 水陸両用タイプ{{Sfn|OPF 79|2016|p=25}}。戦闘支援能力が高く、集結することでライドベンダー用の坂道を形成したり、ロープやトランポリン状に集まってオーズを支援したこともあった{{Sfn|OPF 79|2016|p=25}}。
1,414 ⟶ 1,459行目:
: [[漏斗 (頭足類)|漏斗]]部分にあたる'''ジャミングノズル'''からはタコスミのような黒い粒子オプティックジャマーを放ち、敵のセンサーを無効化する{{Sfn|OPF 79|2016|p=26}}。
{{-}}
:{{機動兵器|名称=バッタカンドロイド|全長=199mm|全幅=55mm|全高=114mm|その他=連続稼働時間:96時間}}
; [[バッタ]]カンドロイド
: 障害物の多い陸上での活動に特化している{{Sfn|OPF 6|2014|p=25}}。脚部ホップフリッガーによる跳躍は最大100mの高さに達し、キックに応用すれば攻撃手段にもなる{{Sfn|OPF 6|2014|p=26}}。また腹部にはナノレベルのカギ爪が埋め込まれたグラップフォートがあり、壁や天井にも張り付いて移動できる{{Sfn|OPF 6|2014|p=26}}。高い機動力によって障害物が多い地形でも機敏な動作が可能。
1,420 ⟶ 1,465行目:
: そのほか通信機としても活用可能であるため、あまり携帯電話を使わない火野映司にとっては魅力的なアイテムであったらしく、初めて手にしたときには大喜びでアンクと通信していた{{Sfn|OPF 6|2014|p=26}}。
{{-}}
:{{機動兵器|名称=トラカンドロイド|全長=1000mm<br />(巨大化時)|全幅=1020mm|全高=790mm|その他=連続稼働時間:108時間}}
; [[トラ]]カンドロイド
: ライドベンダーの機能拡張と武装強化用に開発された{{Sfn|OPF 6|2014|p=25}}。ライオンメダルを解析した成果が反映されており、オーメダルを科学技術で制御するためのテストケースとなっている{{Sfn|OPF 6|2014|p=25}}。
1,426 ⟶ 1,471行目:
: 四肢のウォーカーレグルスはあくまでE-Mリアクターの保持を目的として設計されており、機動性は考慮されていない{{Sfn|OPF 6|2014|p=26}}。
{{-}}
:{{機動兵器|名称=電気ウナギカンドロイド|全長=350mm|全幅=90mm|全高=55mm|その他=連続稼働時間:112時間}}
; [[デンキウナギ|電気ウナギ]]カンドロイド
: 狭い空間にあるセルメダルを回収する{{Sfn|OPF 145|2017|p=27}}。また戦闘支援時には、3体で連結して電撃ロープを形成する{{Sfn|超全集|2019|p=55}}。
1,434 ⟶ 1,479行目:
:* 企画段階ではコブラカンドロイドだったものが再デザインされて電気ウナギとなった{{Sfn|RGC|2011|p=24}}。玩具の頭部には[[火打石|発火石]]が仕込まれている{{Sfn|RGC|2011|p=24}}。
{{-}}
:{{機動兵器|名称=ゴリラカンドロイド|全長=74mm|全幅=106mm|全高=72mm|最高速度=55km/h(歩行)|その他=連続稼働時間:108時間}}
; [[ゴリラ]]カンドロイド
: 戦闘区域のように、障害を排除する必要がある状況下でセルメダルを回収する{{Sfn|OPF 145|2017|p=27}}。伊達明はヤミー探知用に1体を携行しており、メダル回収時には3体を使用していた{{Sfn|OPF 145|2017|p=28}}。なお第23話では、おでんを運ばせていた{{Sfn|OPF 145|2017|p=28}}。
1,440 ⟶ 1,485行目:
: コアユニット カンブレインは、他のカンドロイドよりも立体認識能力に優れている{{Sfn|OPF 145|2017|p=28}}。
{{-}}
:{{機動兵器|名称=クジャクカンドロイド|全長=95mm|全幅=140mm|全高=153mm|その他=瞬間最大風速:105.5m/s<br />連続稼働時間:99時間}}
; [[クジャク]]カンドロイド
: 戦闘支援に特化したカンドロイド{{Sfn|OPF 145|2017|p=27}}。可変翼アルゴサイクロンを回転させて蜃気楼や小型竜巻{{Sfn|ひみつ情報超百科|2011|p=8}}を発生させるほか{{Sfn|OPF 145|2017|p=28}}、カッターのように敵を切り裂く{{Sfn|超全集|2019|p=55}}。また、頭部のビークゲイザーから放つ電磁波は、敵の脳波に干渉して意識を混濁させる{{Sfn|OPF 145|2017|p=28}}。
1,446 ⟶ 1,491行目:
: 火野映司は第21話で、チョコレート冷却用にクジャクカンドロイドの風を利用し、後藤慎太郎に怒られた{{Sfn|OPF 145|2017|p=28}}。しかし第19話では、後藤の上司である鴻上光生も卓上扇風機として活用している{{Sfn|OPF 145|2017|p=28}}。
{{-}}
:{{機動兵器|名称=プテラカンドロイド|全長=215mm|全幅=346mm|全高=45mm|その他=連続稼働時間:120時間}}
; [[プテラノドン|プテラ]]カンドロイド
: 真木清人が最後に開発したカンドロイドで、セルメダルの膨大なエネルギーを効率的に運用することで燃焼効率を高めた次世代型のひとつ{{Sfn|OPF 165|2017|p=27}}。第29話ではシャチパンダヤミーに対して真木自身が使用したが、3機がかりでもあえなく破壊された{{Sfn|OPF 165|2017|p=28}}。
1,453 ⟶ 1,498行目:
:* タカカンドロイドとは飛翔動物モチーフであることが共通しているが、プテラカンドロイドは同じサイズの缶から変形したとは思えないほど大きく、差別化が図られている{{Sfn|RGC|2011|p=68}}。
{{-}}
:{{機動兵器|名称=トリケラカンドロイド|全長=196mm|全幅=53mm|全高=70mm|その他=連続稼働時間:136時間}}
; [[トリケラトプス|トリケラ]]カンドロイド
: 真木清人が最後に開発したカンドロイドで、余剰エネルギーを活用することで燃焼効率を高めた次世代型のひとつ{{Sfn|OPF 165|2017|p=27}}。真木が研究室を破壊して去った後に残されており、第31話で伊達明に発見された{{Sfn|OPF 165|2017|p=28}}。以後は伊達のセルメダルを詰めたミルクタンクの中に住み着き、クロアゲハヤミー戦では仮面ライダーバースに変身した伊達めがけてセルメダルを弾き飛ばして、補給支援を行った{{Sfn|OPF 165|2017|p=28}}。
: 小型エンジン3基を組み合わせたストリーマゲイン・トライズを搭載しており、余剰エネルギーを排出せずに機体内で再循環させることで、通常以上のパワーを発揮する{{Sfn|OPF 165|2017|p=28}}。四肢に仕込まれた駆動輪ウィールマグナはそれぞれが独立して動くため、悪路でも安定した走行が可能である{{Sfn|OPF 165|2017|p=28}}。
: 鼻先の放電角ブラスアンカーでプラズマを発生させ、ストロンジウム製の2本の衝角バリドランザーによって撃ち出す{{Sfn|OPF 165|2017|p=28}}。また、襟の部分グライバーシルトは特殊な磁場を展開して物体の重量を操作できるため、バリドランザーが弾いたセルメダルや、他のカンドロイドをも射出できる{{Sfn|OPF 165|2017|p=28}}。
1,463 ⟶ 1,508行目:
== グリード/ヤミー ==
=== グリード ===
[[七つの大罪]]の一つ「強欲」(greed)の名を冠し、個体ごとに9枚(3種×3枚)の意思を宿すコアメダルを核、大量のセルメダルを細胞として構成された、人間の「欲望」を糧に力を増大させる擬似人造命体物{{Sfn|超全集|2019|p=62}}
 
800年前に10枚(2種×3枚・1種×4枚)作られたコアから1枚{{efn|鳥系はタカ・昆虫系はバッタ・猫系はトラが1枚ずつ抜かれている。重量系と水棲系はどれが抜かれたか不明。}}を抜き取り、9という「欠けた」数字にした結果「'''足りないがゆえ満た取り戻したい'''」という欲望が生まれ、その欲望が進化して自律意志を持ちメダルを肉体として誕生した。
 
800年前コアを求めた当時の先代オーズに敗北し、メダルへと還元された状態で石棺に封印されていたが、現代に甦り活動を再開した。オーズ(OOO)がコアメダル3つを駆使して戦うのに対し、グリードである彼らもあらゆる生物の姿をした怪物たちの王たちと言える存在のため、彼らも一種の「オーズ(王S)」と言える{{R|imiai}}。
 
オーメダルと同様鳥系・昆虫系・猫系・重量系・水棲系など、各々はそれぞれの種族に属する複数の動物の特徴を備えている。人間の欲望を感知して自分のセルと融合させることでヤミーを創り出し、セルを増やして己の糧とする。ヤミーを遥かに超える戦闘力を持ち、自身の身体をメダルに戻しての神出鬼没な移動が可能。また、彼らが現れる場所にはそれぞれのイメージカラーの布が垂れ下がる。なお、オーズの必殺技の直撃など大きなダメージを受けると、体を維持できなくなりメダルとしてバラバラに飛散するが、その状態でも意は消失せず残ったコアに残り、一定以上のコアとセルを用いることで再度復活することが可能。本来はコア自体は消滅することがないため「不滅」の存在であるが、意内包宿したコアが破壊された場合には人格ごと消滅、単なるメダルとなり二度と復活できなくなる。
 
「足りないがゆえに満たしたい」という欲望が起源であり存在理由であるが、逆にその欲望が満たされる喜びを感じることのできる肉体的および精神的機能五感が退化してしまっており、その結果満たされることのない欲望が否応なしに加速されてただ欲し続けることしかできない存在と化している{{Sfn|超全集|2019|p=62}}ゆえにメダルが9枚揃い完全復活を果たした際には、満たされない根深い欲望から人間もろとも足りないものを欲して食らい、やがて世界そのものを食らいつくしてしまう。
 
核であるコアメダルが9枚未満であると、装甲が欠けて茶や紫の素肌が露出した'''セルメン'''と呼ばれる不完全な状態となる。アンクを除く4体のグリードが、この状態で復活。足りないメダルを集めて完全体となるため、ヤミーによってセルを集める補うとともに、アンクが持ち去ったコアを執拗に付け狙う。一方でアンクや鴻上ファウンデーションらもグリードが持つコアの奪取を狙っており、三つ巴の争奪戦が展開される。なお、自分以外のコアを吸収してパワーアップすることも可能だが、何枚メダルがあろうと自分のメダル9枚が揃っていない限り完全復活には至らず、メダルの力を完全に制御することはできない。
 
外見上の共通点はバイザー状の眼と初代ライダーベルトのような形状の中央に凹みのあるベルトで、このベルトはセルメン時は空洞になっているが、完全体時はバックルが金色(恐竜グリードと映司グリードは銀色)になり、黄色い宝石状のパーツが埋め込まれる。ただし、恐竜グリードと映司グリードはコアメダルが少なくてもこのパーツが存在する。また、アンクと恐竜グリードは、コアメダルの代用品として、欲望の源泉である人間を核に据えているため、コアメダルが少ない状態でも完全に到っており、映司グリードはストーリーの展開上、すべてのコアメダルを手に入れて完全になることはなかった。人間をコアメダルに代用しているグリードは純正のグリードとベルトのカラーリングが異なる<ref>『宇宙船』 vol.134{{要ページ番号|date=2020年10月}}</ref>。
 
アンク以外の4体は復活した当初は怪人態のまま暴れていたが、人間社会で目立つことを避けるため、間もなくアンクを真似て人間の姿に変化して行動するようになる{{efn|カザリの言動から人間体は既存の人間の姿をそのままコピーしている模様である。}}。ヤミーの宿主を見抜けるアンクも、人間に変化したグリードは見抜くことができない。後に現代において、鴻上の行動によってアンクの分離した身体が別の自我を持ったアンク(ロスト)として新たに覚醒したことに加え、恐竜系コアを取り込んだ映司と真木の2人が恐竜系グリードへと変化している。
 
『MOVIE大戦CORE』ではオーズとプテラノドンヤミー(雌)(♂)の戦闘を傍観する立場にいた他、『将軍と21のコアメダル』では序盤にガラにコアメダルを奪われ、その後はガラを打倒するため、取り戻したコアメダルを映司に貸し出したりと、ウヴァ・カザリ・ガメル・メズールがまとまって行動している。
 
* メダルを落とす描写は、『[[ドラゴンクエスト]]』のモンスターがメダルを落とすところからきている{{Sfn|超全集|2019|p=118}}。当初はヤミーを倒すことで、メダルを1枚手に入れるというパターンであったが、それではヤミーが分かってしまうことから、コアメダルをグリード、セルメダルをヤミーから得るものとなった{{Sfn|特写R|2020|p=80}}。
* オーズのコンボとリンクさせるため、バッタやライオンなどメジャーなものがモチーフとなった{{R|完全超悪302}}。衣装を着ているようにも見える感じにしているが、ヤミーとの差別化からデザイン化されたライダーのような硬い感じとなっており、ヒーローと怪人のハイブリッドな雰囲気となっている{{R|完全超悪302}}。顔はデザイン化されたマスクとしてのもので、一体化されたゴーグル状の目となっておりヤミー同様閉じたような三重四重のスリットを入れている{{R|完全超悪302}}。ヤミーとの共通項としてスリットのような縞を身体に盛り込んでいる{{R|完全超悪302}}。露出したセルメンの状態を描くため、素体の全身がデザインされた{{R|完全超悪176}}。
* 映司が御釈迦様という案から仏教モチーフということとなり、動物が合体したインドの神様を反映させている{{Sfn|超全集|2019|p=118}}。オーズのコンボとリンクさせるため、バッタやライオンなどメジャーなものがモチーフとなった{{R|完全超悪302}}。衣装を着ているようにも見える感じにしているが、ヤミーとの差別化からデザイン化されたライダーのような硬い感じとなっており、ヒーローと怪人のハイブリッドな雰囲気となっている{{R|読本128|完全超悪302}}。顔はデザイン化されたマスクとしてのもので、一体化されたゴーグル状の目となっておりヤミー同様閉じたような三重四重のスリットを入れている{{R|読本128|完全超悪302}}。ヤミーとの共通項としてスリットのような縞を身体に盛り込んでいる{{R|読本128|完全超悪302}}。露出したセルメンの状態を描くため、素体の全身がデザインされた{{R|読本128|完全超悪176}}。
* パーソナルカラーの布は、[[蜷川実花]]の写真集や香港映画の『[[HERO (2002年の映画)|HERO]]』を参考にしている{{Sfn|超全集|2019|p=118}}。
 
:{{キャラスペック|名称=アンク<br />(右腕のみ)|身長=45cm|体重=3kg|2名称=(完全)|2身長=214cm|2体重=117kg}}
; アンク
: 鳥系グリード。
: 本来の姿は[[タカ目|タカ]]の特徴を持った頭部・[[コンドル]]のように強靭な爪を備えた脚・[[クジャク]]の羽状の模様を体表面に散りばめ、右目部分に金色の羽飾りのような装飾がある。二枚の翼による飛翔能力・翼から放つ羽を模した火炎弾やエネルギー波・掌から放つ火炎弾や火炎放射・炎を纏っての両足蹴りなど、オーズ タジャドルコンボと酷似した戦闘スタイルを取り、戦闘能力もオーズ タジャドルコンボ・プトティラコンボと互角である。
: 800年前において当時のオーズと目的が一致していたことで結託し、他のグリードと敵対していたが油断した隙を付かれてオーズの裏切りや暴走を赦してしまう。オーズの暴走による巻き添えで封印される際に足掻いた結果、人格意思を宿した右腕のみが封印され、残りの肉体がミイラ化して眠りについた。その後の消息は、前者は[[#クスクシエ|クスクシエ]]のアンク・後者は本項目のアンク(ロスト)の箇所を参照。
:* 完全体はアンク(ロスト)とは別にスーツが制作された{{R|完全超悪302}}。黄色い額右側の部分はアンクの人間態の髪型を取り入れている{{R|読本128|完全超悪302}}。
:
:{{キャラスペック|名称=ウヴァ|身長=208cm|体重=115kg}}
; ウヴァ{{efn|name="NAME"}}
: 昆虫系グリード。
: 本来の姿は[[クワガタムシ]]の顎状の角・[[カマキリ]]の鎌や複眼・[[節足動物|節足]]的な外骨格に覆われたボディを持つ。当初はコア6枚で下半身がセルメンで復活。人間態は緑の革のジャケットを着たオールバックの青年。
: [[バッタ]]の如き跳躍力や昆虫特有の敏捷性を活かし右腕の2本の鎌を用いる強襲戦を行う他、角から広範囲に緑色の雷撃を放つ特殊能力を備える。完全復活すると他のグリードのような追加能力は見られないものの戦闘スペックが飛躍的に上昇し、電撃の威力や範囲、メダガブリューに耐えうるほどに防御力が上昇する。昆虫型ゆえに炎に弱いことがアンクから語られている。
: 直情的かつ激情家で、不完全な体に最も焦りを覚え、自分のコアメダルの収集や奪還に固執する。その強い執着心から、自分以外のコアメダルを取り込むことを恐れている{{Sfn|超全集|2019|p=64}}。しかし短気で頭に血が上りやすく思慮が欠ける性格はアンクやカザリに見透かされており、手玉に取られることも多い。一方で転換する状況を受け止め対応する柔軟さは持ち合わせており、後述のセルメダルによる強化や屑ヤミーを使用して暗躍するなど浅薄というわけではないが、計画性よりも執念深い面が強い。物を叩くなどしてリズムを刻むように歩く癖があり、イライラしている時は人間態や怪人態を問わず、ゴルフクラブで周りの物を叩き壊している。アンクに指摘された通り、執念深さやしぶとさは並大抵の物でなく、コアメダル1枚のみでもセルメダル無しで行動したり、僅か3枚のコアメダル{{efn|グリードはメダルが4枚以下になると全身が不完全となる。}}で上半身を復活させたりしている。また、目的のために度々裏切りや結託を繰り返している。
: 当初は他のグリードと行動を共にしていたが、カザリの裏切りに怒り、意趣返しにコアメダルの独占を企み、仲間への情も捨て、弱体化したメズールを裏切りコアを奪おうとした。その後はカザリと対立してオーズやカザリ一味と随所でメダルを奪い合いながら、屑ヤミーを利用して秘密裏にセルメダルを生成するなど、独自の行動を取っていた。新たに進化していくオーズやカザリ一味に対抗するべく、集めていたメダルを使ってメズールとガメルを復活させるが、2体がカザリ一味への恐れやウヴァへの不信感からカザリ側についたことで孤立してしまい、集中攻撃を受けてメダルの状態に分解されてしまう。しかし放置された意識を宿したクワガタ・コア1枚で行動し、人間草田に憑依することで辛うじて生き残っており、映司と決別したアンクの手によってセルを与えられて復活し、共にグリードたちのアジトに乗り込み、仲間に加わった。後にアンクを始末しようとしたカザリに逆襲し、2人がかりで追い詰めた末にメダルも奪還した。
: 真木がアンクを器に使用することを断念した後、唯一生き残っていたためにメダルの器に選ばれ、真木の手でコアを揃えられ完全復活を遂げる。オーズ プトティラコンボとダブルバースを単独で圧倒する戦闘能力を見せ付けるも、真のオーズへと進化したオーズ タトバコンボのタトバキックを受け敗北する。直後に真木の手で他系統のコアを数枚投入され消滅は免れるも、さらに他系統コアを投入され暴走への恐怖から逃亡する。最終的には力を制御出来ず、苦しみ悶えながらメダルの器 暴走形態へと変貌してしまった。
: なお劇中登場したグリードのうち唯一彼のみ意識を宿したコアを破壊された明確な描写が存在しない。
:* ウヴァ役の山田は、『[[ドラゴンボール]]』の[[ベジータ]]をイメージしている{{R|CB34}}。また、強く見えるように変身前後問わずに腕を組むようにしている{{R|CB34}}。
:* 基本的にはバッタをベースにしており、バイオなライダーのような感じで顔もライダーにしているが、目のバッタはゴーグルのため、一つに繋げている{{R|読本128|完全超悪302}}。頭部のクワガタのアゴは前ではなく、後ろに流している{{R|読本128|完全超悪302}}。肩の触覚のようなものは[[カミキリムシ]]となっている{{R|読本128|完全超悪302}}。胸はただ塗ったような感じではなく、半透明のような感じにしている{{R|読本128|完全超悪302}}。
:; メダルの器 暴走{{Sfn|超全集|2019|p=64}}
:: 完全復活したウヴァに真木自身が所持する他系統コア全てを投入集約した結果、分解されて誕生したメダルの怪物{{Sfn|超全集|2019|p=64}}
:: 同じく暴走形態である巨大グリード暴走態よりもはるかに巨大で、黒い正八面体から6種54枚のコアメダル状エネルギーが発生し陣を組んだような無機質な外見を持つ。常に空中を浮遊して移動し、欲望のままに周囲にある何もかもをセルメダルへと還元・吸収して、世界を無に還してしまう。溢れ出したセルを人間を喰らい尽くす無数の屑ヤミーとして放出し続けるために接近さえ困難な上、強力なエネルギーシールドに守られている。またエネルギーフィールドを照射してグリードを復活させる治癒能力も有している。ウヴァ自身の人格は失われているが、恐竜グリードと共に世界を終末に導こうとする自我は有している。恐竜グリードが倒された際に出現したブラックホールによって内側から圧壊していき、爆散した。
::* 生物的ではなく、オブジェ的なものという田﨑のアイデアから「モノ」っぽい印象を強めるため、上下にピラミッドをくっ付けたようなシンプルな基本形状のものに、巨大感を出すため上下や周辺に細かい城壁のようなものを盛り込んでいる{{R|読本128|完全超悪302}}。壁面の模様は第1話の石棺からイメージを拾っている{{R|読本128|完全超悪302}}。
:; 他作品での登場
::; 『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』
1,511 ⟶ 1,560行目:
:{{キャラスペック|名称=カザリ|身長=212cm|体重=119kg}}
; カザリ{{efn|name="NAME"}}
: 猫系グリード。
: 本来の姿はドレッドヘアー状に編まれた[[ライオン]]のような[[鬣]]や鋭い牙・[[トラ]]のような縞模様のボディを黒いパンクパッションで包んだ容姿をしている。当初はコア7枚で下半身がセルメンで復活。人間態は黒と黄色のチェックのジャケットを着た銀髪の青年。
: [[チーター]]の如き素早い身のこなしや瞬発力を活かして接近し、伸縮自在の鉤爪を用いる白兵戦を行う他、巨大な黄色の竜巻突風を発生させる能力を備える。完全復活すると背中から爪が出て、鬣を自由に操る能力を発揮し、鬣1本1本からエネルギー弾を発射することが可能となる。
: 普段は髪の毛を弄るなど気だるそうな言動が目立つが、実際はアンク以上に腹黒い策略家で、他者の物を奪うことに快感を覚える狡猾な性格。また平然と裏切りや騙し討ちも行うため、他のグリードたちからもあまり信頼されていない。復活当初はグリード一味の中でブレーン役を担っていたが、自身の仲間意識は希薄で猜疑心も強いことから、裏では仲間を出し抜くなど本音を露にすることは滅多に無い。そういった姿勢からか、アンクやウヴァからは「臆病」と評されている。一方で計画を塗り替える予想外な事態には弱く完全主義の傾向が見られ、僅かでも自身の計画性を乱す者に不快感を抱く。本人が言うように基本的には慎重であるが、虚栄心や自己顕示欲が強い傾向があり、相手より優位になると慢心し軽率な行動を起こし足をすくわれている。
: 自分たちと関係ないメダルの動きから早々にメダルの争奪戦にオーズやグリード以外の第3勢力が存在することを察知し、鴻上ファウンデーションへと辿り着き陰で真木と接触。彼の研究や観察への協力と引き換えに鴻上から渡されるメダルを自身に提供するという契約を交わして結託した。自身も真木の研究に興味を持ち、他のグリードらに見切りをつけてコアメダルを用いた真木の実験に利用、ガメルとメズールの犠牲から得たコアおよび研究成果を「進化」と称して応用し、暴走を回避するための調整を考慮しながら重量系と水棲系コアを取り込むことで、合成系ヤミーの生成・高圧水流・重力操作などの新たな能力を獲得していく。やがて覚醒したばかりのアンク(ロスト)を傀儡として真木と共に集団を結成し、後に復活したガメルとメズールをも仲間に引き入れ、事実上最も勢力を持ったグリードとなっていた。
: しかしオーズを危険視するアンクとウヴァが軍団に介入したことで事態が急変。今まで自分が築いた計画が破綻することを不快に思い邪魔なアンクを始末しようとするもウヴァの参戦で追い詰められ、コアを奪われ窮地に陥るが、メズールの介入で事無きを得た。だが今度は共にオーズを倒す素振りを見せ、唆したガメルを利用してコアを奪取して完全復活に成功し、他のグリードからもコアを奪い取り、圧倒的な戦闘能力を見せ付ける。
: だが捨て身のバースのサポートにより隙が生まれ、オーズ プトティラコンボのメダガブリューの一撃で意識を内包したライオン・コアが破損して弱体化。逃走した先に現れた真木にメダルの器にするように助けを乞うが、暴走を最大限回避していた姿勢から既に見切りをつけられており、無傷のコアメダルを全て抜き取られてしまう。セルメダルを撒き散らしながら逃亡するものの路上で限界を迎えて倒れ、人間社会=自分が欲していた世界に手を伸ばしながらセルに還元、意識を宿したコアが砕けたことで終わりを迎えた。
: 真木が抜き取ったコアは目的の食い違いからアンクを介して本来のグリードたちの手元に戻り、これによりメズールとガメルが完全復活することになる。
:* ほかのグリードとの差別化から猫のようにフワフワっと身軽に歩くようにしている{{R|CB36}}。また、手をポケットに入れる仕草では、ポケットに入れた手の指先を動かすなど橋本が持つ猫のイメージで役作りをしている{{R|CB36}}。
:* ネコの手を肩に付け、全身のトラのパターンは、リアルに描くなど直接的な描写を避け、デザイン化した線を入れ、髪の毛もアクション時の動きが欲しくて付けたものであり、たてがみをそのまま生やすのではなく、プレデターヘアをデザイン化したものとなっている{{R|完全超悪302}}。
:* スケジュールの都合から、彩色デザイン画が描かれず、ラフを基に造型が行われた{{R|読本128}}。ネコの手を肩に付け、全身のトラのパターンは、リアルに描くなど直接的な描写を避け、デザイン化した線を入れ、髪の毛もアクション時の動きが欲しくて付けたものであり、たてがみをそのまま生やすのではなく、プレデターヘアをデザイン化したものとなっている{{R|読本128|完全超悪302}}。
:; 他作品での登場
::; 『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』
1,530 ⟶ 1,580行目:
: 重量系グリード。
: 本来の姿は[[ゾウ]]の牙と鼻・[[サイ]]の角を備えた頭部・[[ゴリラ]]の腕・ゾウの脚部を兼ねた厚い皮膚で覆われた屈強なボディを持ち、右腕にサイの角のような突起・左腕に砲門のような武装をしている。当初はコア7枚で上半身がセルメンで復活。人間態は白のシースルーのシャツに黒いタンクトップを着た長身の男。
: グリード随一の怪力を誇り、伸縮自在の強靭な鼻を武器とした肉弾戦を行う他、地面を叩くことで周囲に激しい[[震]]割れや銀色の衝撃重力波を発生させる特殊能力を備える{{Sfn|超全集|2019|p=66}}。完全復活すると触れた物体(地面やバースなどき、生物・非生物問わず強制的にセルメダルに変えてしまう。重量系成長ヤミーと同様、強い光に弱く、セルメダルの消費も著しい。
: 口調は片言で動作も鈍重。悪意を持って動くわけではないが、最も自分の欲望に忠実なグリードであり、何の打算もなく遊び感覚でヤミーを暴れさせて燥いだり、常にその場の思いつきで行動するなど、精神年齢は幼児に近い。また自分に過保護なメズールを慕っており、行動原理がほとんど彼女に依存している。自分のコアメダルへの執着が少ないなど、グリードとしては変わり者。駄菓子が好きで、よく駄菓子の箱を抱え込んで食べているが、実際には味覚が無く、間違えて玩具を食べてしまってもそのことに気づかなかった。
: 中盤では真木とカザリによるコアメダルを1つの器に集中させる実験に利用され、水棲系コアメダル7枚を新たに追加された後、メダルを奪われ弱体化したメズールの願いを受け入れ、自らメズールに吸収されて巨大グリード暴走態の一部となりオーズに消滅させられた。
: しばらくしてウヴァに復活させられたが、メズールを追う形でカザリ側に付く。
: メズールと一緒にいることが彼の最大の欲望であったために終盤で完全復活した後も彼だけは特に何かをしようとはしなかったが、メズールが偽りの愛情によるままごとを終わりにし彼から離れていったことでメズールを探し求め続け、満たされぬままコアを砕かれた彼女の最期を看取ることとなる。その残骸からコアを回収しようとした真木との衝突を経てウナギ・コアを回収し、彼女の意識の消失にも気付かぬまま人間をセルに還元してメズールを再生させようとするが、後藤と伊達の変身したダブルバースと交戦し、終始圧倒するも先の恐竜グリード戦で自身の意識を内包したサイとゴリラの計2枚のコアにヒビを入れられており、至近距離から放たれた最大出力のブレストキャノンシュート2発を受け耐えたものの遂に限界を迎え、メズールを想いながら最期を遂げた。残ったコアは真木のプテラカンドロイドにより全て回収された。
:* ウヴァのデザインを「昆虫系の仮面ライダー」と篠原が解釈し、ゾウの仮面ライダーのようにしている{{R|読本128|完全超悪302}}。シルエットの差別化を図るため、身体の前面を覆わない覆わないアーマーのようなパーツでボリュームを出してなるべく動きやすいようにしている{{R|読本128|完全超悪302}}。当初はサイの表皮のようなシワやヒビ割れの入った生物的なものの身体の表面であったが、日本画で描かれたゾウのシワ表現をモチーフとした抽象的なパターンに変更された{{R|読本128|完全超悪302}}。
:; 他作品での登場
::; 『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』
1,546 ⟶ 1,596行目:
: 水棲系グリードで、グリードの紅一点。
: 本来の姿は[[シャチ]]を模した頭部・[[ウナギ]]が巻き付いたような首元・ウナギのヒレ状のフリンジが付いた[[タコ]]の脚の間の膜を模したマント・タコの吸盤状の意匠がある脚部に加え、全体的に流線的なフォルムが目立つ。当初はコア8枚の上半身がセルメンで復活し、マントの模様も無地となっている。人間態は青を基調としたセーラー服、もしくは洋服を着た少女。
: 身体の柔軟性を活かした軽い身のこなしで敵を翻弄する戦法を得意とする。周囲に存在する水を自在に操る能力を備え、掌からは高圧水流を放って攻撃する。調節次第では切断攻撃も可能で、マントは鞭のように変化させることも可能。完全復活すれば全身を液状化して、さらなる三次元的な戦闘が可能となる。水棲系ヤミーと共に高熱に弱いが、完全になると克服するようである。
: 母性愛が強く、穏やかな物腰で面倒見が良いが、グリードには愛情が希薄なため表面をなぞっているだけに過ぎず、高いプライドから相手より常に上位にあることを漂わせ、真木やオーズを「坊や」と呼ぶなど{{Sfn|超全集|2019|p=67}}、基本的に他者のことは目下の存在として見下している。ゆえに完全復活後には人間の愛情を手に入れようと強く欲している。仲間の調和を優先しており、他のグリードに獲得したセルメダルを供給し、時には仲介するなどグリードの統率役を担う。特に精神的に幼いガメルに対しては姉か母親のように接するが、それは実際には自分自身が擬似的に'''愛情'''に満足するためのままごとである。現代から干渉した映司や真木を「○○の坊や」と呼ぶ。
: 中盤、不穏な行動の多いカザリの真意を警戒していたが、先手を取られてコアの大半を強奪され怪人態も保てないほどに弱体化、さらにはウヴァにも裏切られ追われる身となってしまう。その後自分のコアを移されていたガメルを吸収した後、真木の手でクワガタとカマキリのコアとセル5000枚を吸収させられ、力を制御できず巨大グリード暴走態へと急速進化したが、オーズに倒され一度は消滅した。
: 後に戦力増強のためにウヴァの手で復活させられたが、カザリとアンク(ロスト)の力への恐れや以前のウヴァによる裏切りを覚えていたことでウヴァを裏切り、カザリに不信感を抱きながらも彼の側に付いた。
: アンク(ロスト)が消滅しアンクが復活した後、カザリに不信感を覚えたためかアンクの考えに真っ先に賛同した。カザリの消滅後は彼の独占していたコアを集結させ、かつ真木やグリードの仲介役が消えたことによって、他のグリードと共に真木とアンクから水棲系コアを手に入れることに成功する。完全復活後は愛情を手に入れるために人間の親子を誘拐し自ら作った巣に収集するも、そこに現れたオーズ ラトラーターコンボ、バース・プロトタイプと交戦し圧倒するも、トライドベンダーのパワーやスピードの前に劣勢に陥った末にグランド・オブ・レイジを受けて意識を内包したシャチ・ウナギ・タコの計3枚のコアを砕かれる。最期は駆け付けたガメルの腕の中で、「グリードゆえに満たされない」という抗えない事実を嘆きながら最期を遂げた。
:* スケジュールの都合から、彩色デザイン画が描かれず、ラフを基に造型が行われた{{R|読本128}}。タコをカッコよくするため、脚の間に付いた膜をマントに見立てたものとなり、完全復活後はタコの頭がマントに後ろに付いている{{R|読本128|完全超悪302}}。また、身体にタコの吸盤のようなものを埋め込んでいる{{R|読本128|完全超悪302}}。
::{{キャラスペック|名称=巨大グリード暴走態|全長=35m|体重=200t}}
:; 巨大グリード暴走態(メズール・ガメル融合){{Sfn|超辞典|2011|p=262}}
:: メズールが自分のコア・ガメルが吸収していたメダル(重量系7枚のコア含む)・セル5000枚・昆虫系2枚のコアを得たこ融合して暴走し誕生した怪物。
:: メズールとガメルの人格は完全に失われている。アンク曰く「メダルの化け物」。全体的には巨大な[[リクガメ]]と[[クラゲ]]を組み合わせたような重量感のあるフォルムであり、甲羅のような胴体にはシャチの背びれとタコの触手を複数備え、サイとゾウを組み合わせたような頭部から先端部にウナギを模した顔が付いた鼻が伸びている。後部にはゾウの尾も生えている。常に空中を浮遊して移動し、強大なパワーや柔軟な防御力を誇るが、水棲系メダルが全て揃っていないためその力を完全に制御出来ておらず、理性を無くして本能のみで暴れまわる。この状態は鴻上には「失敗」、真木には「成功」と思想が対照的な両者から相反する評価を受けている。オーズを追い詰めるも、突如現れたバースのブレストキャノンシュートを受けて昆虫系メダルを排出する。それを回収したオーズ ガタキリバコンボのガタキリバキックを受け爆散し、肉体を構成していたセルメダルが全て消滅し、飛散したコアメダルはアンク・ウヴァ・カザリによって回収された。
::* 神々しいイメージがほしいという要望から、神として通用するゾウをメインに据え、各所にメズールとガメルの残りのモチーフを配置している{{R|読本128|完全超悪302}}。身体にある模様や冠のように見える部分は神々しさを表現しているが、「生物のように見えるがメダルの集合体のため無機物」というのをアピールする狙いもある{{R|読本128|完全超悪302}}。
:; 他作品での登場
::; 『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』
1,568 ⟶ 1,618行目:
; アンク(ロスト){{R|kamenriderzukan01}}
: 物語後半から登場する「アンクの片割れ」。映司と行動を共にするアンクとは存在は同一であるものの異なる自我を持つ。
: 800年前にオーズの暴走時に右腕と分離したことで本来人格意思が存在しなかったはずの肉体にその長年月を経て「自分=アンクを取り込み一体化したい」という欲望が生まれ、独立した自我が生じた存在。ミイラ状態のまま鴻上の手によって日本に持ち出され、コンドル・コアを抜き取られたことが[[信号刺激]]となり覚醒した。なお分離したアンクらが融合した場合には、アンク(右腕)は「弱い方の人格が消える」と推測している。
: 当初はその時点でアンクが所有するメダル以外全てのコア(5枚)を取り込んでおり、右腕と顔の右半分はセルメンとなっている。露出している内皮は他のグリードとは異なり、紫色であるのが特徴。人間態は小学校高学年あたりの少年。
: 飛翔・戦闘能力・ヤミーの生成など、本来グリードとして持ちえる能力はこちらに受け継がれている。
: 当初は己の欲望に従いアンクの捜索のみを目的とし、鳥系成長ヤミーを生み出して活動を開始する。オーズ・アンク・カザリと邂逅した後、彼を利用しようと考えたカザリに言われるがまま仲間に加わる。覚醒して間もないころは知識や概念を持たなかったため、乱暴かつ毒舌家であるアンクとは異なり、幼い子供のような口調で話す寡黙な性格だったが、後にカザリも驚くほどの急速な精神面での成長を見せるようになり、アンクと同様の策略家としての人格を確立していく。その後アンクの隙を突いて遂に融合を果たしたが、アンクが比奈に自身のタカ・コア一枚を託したため完全復活には至らず、残りの自身のコアと恐竜系コアを手に入れるため真木のヤミーと共にオーズを嗾けるが、暴走状態となったプトティラコンボの猛攻によって両翼をもがれ墜落し、さらにメダガブリューによる追撃を受けて意識を内包し思が芽生えていたタカ・クジャク・コンドルの計3枚のコアを破壊され、爆散すると共に人格意思も消滅した。
:* デザイン画では「アンク不完全体」という名称であった{{R|完全超悪176}}。先に描かれていた腕アンクの逆算から全身が描かれた{{R|読本128|完全超悪302}}。他のグリードと同様、イメージカラーと黒という配色ではあるが、イメージカラーをポイントで入れるのではなく、鳥系ヤミーのように色をグラデーションで挿しているため、赤味を強くしている{{R|読本128|完全超悪302}}。不完全な部分は本来の不完全の状態という形となった{{R|読本128|完全超悪302}}。
:
; 恐竜系グリード
1,580 ⟶ 1,630行目:
::{{キャラスペック|名称=映司グリード|身長=207cm|体重=115kg}}
:; {{Visible anchor|映司グリード}}
:: 恐竜系コア5枚(ティラノ2枚・プテラ2枚・トリケラ1枚)を体内に持つ宿す映司が真木の手で恐竜系コア2枚(トリケラ・プテラ各1枚)をさらに投入され、力を抑えきれずグリード化した姿。
:: 外見や能力は真木怪人態である恐竜グリードと共通点が多いが、異なる点は上半身の一部の体色が異なること、頭部は髑髏のような白となっていること、マント状の翼が存在せず両肩は小型のヒレが付いたコンパクトな物になっていること。
::* スーツは後述する恐竜グリードと頭部を除き共用<ref>『ファイナルエピソード ディレクターズカット版』コメンタリーより。</ref>。ただし、顔だけ色を変えるのではなく、もっと若々しくアクティブな感じにするため、全体のシルエットに違いを出すため、襟の意匠を肩のアーマーに付けているため、こちらにはプテラノドンの要素はない{{R|読本128|完全超悪302}}。
::{{キャラスペック|名称=恐竜グリード|身長=211cm|体重=127kg}}
:; {{Visible anchor|恐竜グリード}}
:: 真木が恐竜系コアメダルの力を受け入れ、グリード化した姿。
:: 体色は紫で、頭部は[[ティラノサウルス]]のような意匠を持ち、胸部には[[トリケラトプス]]の角とフリルを備え、背中から伸びたマント状の翼・両肩には[[プテラノドン]]の特徴を備えている。冷気による凍結能力・掌から放つ物質を無に還す紫色の波動・コアメダル破壊に傷をつける能力・マント状の翼による飛行能力といった豊富な能力を備える。アンク同様に欲望の源泉である人間を核としているためかコアメダルが少ない状態でも完全に到っており、真のオーズとなったオーズ プトティラコンボとアンクの2人を同時に相手しても圧倒する恐るべき戦闘能力を誇り、真木自身は恐竜系コアが全て揃っていればメダルの器 暴走形態でさえも破壊出来ると予測していた。
::* 一部関連書籍<ref>{{Cite journal|和書|journal=ハイパーホビー|issue=2011年9月号|publisher=徳間書店}}</ref>{{要ページ番号|date=2021年1月}}では『ノブナガの欲望』に登場した恐竜グリードと同じ名称の'''ギル'''として紹介されているが、テレビシリーズではその名称で呼称されたことも、また真木自身がその名称を名乗ったことも一切無い。
::* [[ヴェロキラプトル]]などの小型恐竜を膝に入れている{{R|読本128|完全超悪302}}。
::; 『仮面ライダーゴースト 伝説! ライダーの魂!』
::: フレイに呼び出され、白い魔法使いと共にゴーストたちの前に現れる。オーズ魂となったスペクターに敗れ、「世界は今はまだ美しい」と言い残し爆散した。
1,596 ⟶ 1,646行目:
グリードが自身を構成するセルメダルと人間(以下、宿主と表記。作中では「ヤミーの親」と呼称される)の欲望によって造り出す、彼らの分身とも言える怪人。
 
基本的には、グリードが目をつけた宿主にメダルの投入口を作り、そこにセルを投入することで生(ただし欲望が小さすぎるとヤミーが生み出せない)し、宿主の欲望に基づいたを叶える行動をとることによって体内のセルを数100枚単位で増殖させ、グリードにそれらを譲渡する。
 
ヤミーを誕生させる触媒となった宿主には、基本的に肉体的な損傷はないが、中にはヤミーを生み出した記憶や自覚がなく、さらには抑制力を失って禁断症状のようにその根本となる欲に依存する者もいる。
1,604 ⟶ 1,654行目:
個体の名称は「(動物の和名)ヤミー」。スーツ造形のものと、CG合成によるヤミーの二種類が存在し、前者はベルトをした人間型の動物の姿をし、後者はモチーフとなった動物そのものに「欲望を掴む」ことを暗喩する手が体の各所に配されている。どちらも人のような顔が付いているのが特徴である{{efn|基本的にスーツ造型は出渕、CG合成は篠原が担当している<ref>[http://www.toei.co.jp/tv/OOO/story/1193011_1793.html]</ref>。例外として出渕がクラゲヤミー1体、篠原が重量系成長ヤミー2体、ライオンクラゲヤミーを除く合成系成長ヤミー3体、ユニコーンヤミー、軍鶏ヤミーの計7体を担当している。}}。
 
なお、以下のようにみ出す者となるグリードによって分類されの特性を受け継ぎ、そのヤミーの成長方法(欲望を収集する手段)が異なる。後藤はこの分類を「属性」と称している。
 
* 名前の由来は「美味しそう」という意味の英語である<ref>{{Cite web|url=http://www.toei.co.jp/tv/OOO/story/1193011_1793.html|title=仮面ライダーオーズ/OOO 第2話「欲望とアイスとプレゼント」|東映[テレビ{{nowiki|]}}|accessdate=2011-07-04}}</ref>。序盤は食欲や金銭欲など分かりやすい欲望から話に取り入れられた{{R|マガジン2020 Autumn26}}。
* 白ヤミーはヤミー同様、スリット状の目となっており、包帯を普通に巻くとマミーになることから、筋肉の組織に近い感じの巻き方となっている{{R|読本128|完全超悪302}}。
* ヤミーは前面に生っぽい部分を押し出したデザインとなっている{{R|読本128|完全超悪302}}。グリードとの差別化からいかにも怪人のような目となっている{{R|読本128|完全超悪302}}。具現化した人の欲望という存在のため人の顔を残して、閉じたような三重四重のスリットの目にしている{{R|読本128|完全超悪302}}。共通項として、スリットのような縞を身体に盛り込んでいる{{R|読本128}}。
* セルメンの状態のスーツが何体か作られており、それを三分割して、各グリードの上半身や下半身と差し替えて表現している{{R|読本128}}。デザイン画ではボディは紫であったが、現場判断で茶色に塗り直された{{R|読本128}}。
 
; 昆虫系成長ヤミー
: ウヴァによって生み出される。セルを宿主に投入すると、ミイラのような'''白ヤミー'''という姿で宿主から分離して誕生。
: ウヴァは地位や金など、分かりやすい欲望の人間を標的にしていた{{Sfn|超全集|2019|p=64}}。宿主が抱く「欲望」を満たす叶えるための行動を、ヤミーが替わりに実行することで成長、独自の姿に進化変身する。欲望が、「欲しい」という「物欲」である場合はその対象(物体だけでなく才能などの概念も含む)を摂取、「したい、なりたい」という「欲求」であった場合はそれに基づいた「行動」を実行することで成長する。また、元になった欲望が複数の強い思いが秘められた多重構造であった場合、成長するにしたがって2体以上のヤミーに分離してしまうこともある。成長スピードが早く短時間にセルメダルを稼げるが、自分以外の者に奪われる危険性もあるため、大抵はヤミーの作り主であるウヴァが自ら戦線に出てきてサポートする。
: なお、成体は会話が可能なほど知能が高い個体が多く、メダル収集のほか刺客として送り込まれることもある。
; 猫系成長ヤミー
: カザリによって生み出される。セルを投与した宿主に白ヤミーの段階で[[寄生]]し、欲求のままに暴走させ、満たされた欲望を直接摂取して成長する。
: カザリは獲物となる人間にやや離れたところからセルメダルを投げ入れるのが特徴{{Sfn|超全集|2019|p=65}}。寄生された宿主は欲望を暴走させるが、場合によっては本人が満足と判断していても、ヤミーが勝手に暴走し続けることもあるため、他のタイプよりも宿主への危険性が高い。成長しきると逆に宿主の体己の体内に取り込んでしまうため、宿主を体内から救出した上で倒さなければならない。また、宿主を拘束するなどして動きを止め、禁断症状状態にして分離させる方法もある。その特性上、人命を最優先する映司にとっては最も戦いづらいタイプである。
: なお、成体はモチーフとなった生物に加えて、宿主の容姿や欲望に基づいた外見をとるのが特徴。
; 重量系成長ヤミー
: ガメルによって生み出される。人間ではなくガメルが自身にセルを投入することで、最初から成長体で誕生。生み出す起因となったガメル自身の無邪気な求」(その場の思いつき)を満足させ叶えるために行動する。
: ガメルと同様、鈍重ながらもアンクに「頑丈なのが取り柄」と言われるほど耐久力に優れており、後述の合成系ヤミーにもその性質が反映されている。生み出す際セルを大量に消費する必要があるが、満たした欲望の受け皿が自分自身であることから増殖したメダルは直接ガメルの体に蓄積され、後でヤミーから回収する手間がなく奪われる危険性も少ない。逆にヤミーそのもののセルは能力を使う度消費されていくため、このヤミーを倒しても得られるメダルは1枚だけである。
: また、すぐに成長体として誕生することから、現場での戦力確保を目的に生み出させられることもある。
; 水棲系成長ヤミー
: メズールによって生み出される。セルを投した宿主の近く住居など「巣」作り発生させ、宿主の欲望を糧に巣の中で無数の卵を白ヤミーを介さずに成長させる。巣と卵は周囲の風景に溶け込むよう[[擬態]]しているため、孵化するまでは機械などを使用しない限り人間には認識できない。
: 成長に時間がかかるものの、一度に大量のヤミーが誕生するため、効率よく大量にセルを集められるメリットがある。ただし、卵の状態のヤミーは無力であるため、一部のヤミーが途中で孵化して行動するようなことはあれど、このタイプの方法でセルを増殖させるには、暴走する宿主本人の行動が要となっているためより親の選別が重要となる。
; 鳥系成長ヤミー
: アンクおよびアンク(ロスト)によって生み出される。セルを投入した宿主からが一瞬卵に包まれた後に白ヤミーとして分離し、その欲望に基づいた行動を起こすなどウヴァの昆虫系ヤミーと類似している。
: 相違点として、宿主の思い入れがある区間(巣)を拠点宿主を閉じ込めて、宿主の欲望を満たすために「餌」欲望を運ぶという親鳥のようなプロセスを取り{{Sfn|超全集|2019|p=70}}、場合によっては宿主の欲望を暴走させるという特徴がある。また、白ヤミーから成長する際には、鳥の卵から再生されるようなエフェクトがかかる。
: 最初はアンク(ロスト)によって作られていたが、ロストが消滅し本体が力を取り戻してからはそちらによって作られることとなる。
: なお、アンク(ロスト)によって作られた個体は、腕のアンクには従おうとしない。
; 合成系成長ヤミー
: 複数の属性を組み合わせることで誕生した新種のヤミー。劇中ではカザリが別属性のコアを取り込むことで単独で作った個体と、メズールが自身の欲望をヤミーの素とするガメルにセルを投入することで作った個体が登場する。
: 育成方法は特に決まっておらず様々なグリードの用いる方法で育つ。成長後の姿が2種類の異なる生物をモチーフとしており、両者のの特徴備える併せ持つため戦闘力が上がっているだけでなく、一方の弱点を他方の性質によって無効化するため、よりオーズを苦戦させる存在となっている。厳密にいえば2匹のヤミーが融合したものであり、任意で通常のヤミー(1つの系統のみ)を生み出すことができる。
: また、合成系も一方のヤミーが何らかの理由で破損した場合、残ったヤミーが[[突然変異]]、暴走するおそれがある。
:; 戦闘員系ヤミー
:: 打倒仮面ライダーを願う千堂院 / '''ショッカー骨戦闘員'''の欲望が肥大したことによって、繁殖していた合成系ヤミーの卵から孵った特殊なヤミー。
:: 宿主であるショッカー骨戦闘員の命令に忠実であり、「出動!!」の掛け声で一斉に現れる他、最低でも屑ヤミー以上の能力を有して主にスティックを用いて戦闘する。劇中、骨戦闘員本人もナイフを手に参戦しており、元ショッカー所属なだけあって格闘術の心得がある。
:: 歴代シリーズに登場した戦闘員の姿を冠してはいるが実体はセルメダルで形成された複製に過ぎず、カザリがそれ目当てと気づいた骨戦闘員は利用されたことに憤怒し、オーズに加勢している。
; 恐竜絶滅動物系成長ヤミー
: 恐竜系コアを投入され、その「器」となった真木によって生み出される。人間ではなくにセルを投入することで最初から成長体で誕生。公式では「'''恐竜'''」系となっているがモチーフは恐竜に限らず、その他空想上動物や絶滅種および幻想生、即ち本来現世には「存在の姿を」生物る{{Sfn|超てが該当する集|2019|p=74}}
: 恐竜系コアが「存在しない」生物の特徴によって「無」の欲望を持つことから、周囲の欲望を「無」にすことを行動原理とし、セル=欲望の増幅ではなく純粋な破壊活動を行う。セルを増幅しないため、このヤミーを倒しても得られるメダルは重量系同様1枚だけである。
: 破壊活動の内容は媒体となったものに込められた想いによって左右されるが、大抵は真木が自分の所有物から作り出すため無差別殺人や刺客としての役割が多い。
: 他系統のヤミーよりも遥かに高い戦闘能力を持つ。
1,646 ⟶ 1,697行目:
:{{キャラスペック|名称=屑ヤミー|身長=180cm|体重=75kg}}
; 屑ヤミー
: グリードがセルを半分に割って生み出す下級ヤミー。白ヤミーよりも下位にあり、成体にも成長することはない{{Sfn|超全集|2019|p=76}}
: 劇中ではウヴァしか使用しなかったが、アンクの発言によると他のグリードも生み出すことができるようである。また、メダルの器 暴走態からも無数に発生する。
: 『フォーゼ&オーズ』の『オーズ編』では、仮面ライダーポセイドンが生み出した{{efn|ディレクターズカット版では、ウヴァの意識が宿っていたクワガタ・コアの力で生み出したことが判明した。}}他、オーメダルの運用技術を得た[[仮面ライダーW#世界設定・用語|財団X]]側の個体も登場した。
: 外見は白ヤミーと酷似しているが、包帯の巻かれている面積が狭く、顔の中心に黒丸があるなどの差異がある。物理攻撃に対しては即座に復帰する耐久力を持つが、白ヤミー以上に鈍重で、オーズガタトラバ特殊攻撃や人間の対物火器などには耐性がなく、直接の戦闘力も皆無乏しい。人間に寄生することでセルを増殖することも可能だが、人間1人につき1日1枚と増殖ペースは極めて遅い。しかし、宿主がいらずに量産が容易(1枚につき2体)なことに加え、破損したメダルゆえにグリードでも気配を感知できず隠密行動時に発見される危険性も少ないというメリットがあり、陽動や時間稼ぎに利用される戦闘員のほか、大量の人間に寄生させることにより時間をかけながらも秘密裏にセルを儲けていくといった役割を担う。
 
== 世界設定・用語 ==
1,655 ⟶ 1,706行目:
 
; クスクシエ
: 舞台である[[東京都]][[武蔵野市]]'''夢見町'''にある<ref>{{Cite web|url=http://www.toei.co.jp/tv/OOO/story/1195866_1793.html|title=仮面ライダーオーズ/OOO 第39話「悪夢と監視カメラとアンクの逆襲」のページ >「春海四方さん」の節参照。|東映[テレビ]|accessdate=2011-06-30}}</ref>{{efn|第15話によると番地は「1丁目30番5号」だが、一部書籍の用語集では「7-30-6」と明記されている<ref>{{Cite bookR|和書|title=仮面ライダーオーズ/OOOキャラクターブック Count the medals!|publisher=東京ニュース通信社|year=2011CB42}}p42</ref>}}、日替わりで世界各国の料理を出す多国籍料理店。店名の由来は、[[クスクス]]のフランス語読みと、クスクスを作る蒸し器の名前からとられている{{R|CB42}}{{Sfn|超全集|2019|p=61}}。店長である知世子の趣向により、毎回様々な世界各際料理のをテーマとしたフェアをしており、従業はテーマに沿った衣装([[コスプレ]])や店の内装もテーマ身を包む決まりとなっ合わせて変えている。知世子以外は店に正式に所属しているわけではない。
: クスクシエとなる40年前は[[立花藤兵衛]]が経営し、少年仮面ライダー隊の本部でもあった「スナック・アミーゴ」だったことが『[[オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー]]』で描写されている。
:* グリードが寄せ集めのキャラクターとして設定されたため、多国籍料理店という設定となった{{R|マガジン2020 Autumn26}}。
; 鴻上ファウンデーション
: オーズを支援する謎の巨大[[財団]]。ライドベンダーやメダジャリバーなど、セルメダルを利用する武器や装備の開発やカンドロイドの生産を行っている。
: その目的は欲望の増進によって、人類を新たなステージに導くことである。
: 一部の人物は物語の展開と共に離脱・退職している。
:; 鴻上生体研究所
:: 10年前に鴻上ファウンデーションが設立した真木が所長をめる傘下の施設。オーセルメダルの研究を利用したライドベンダーバースの開発が目的で、新型カンドロイドやライドベンダーの製造プ生産が置かれている。
; オーズ
: 本作品のキーワードの一つで、人物によっては様々な解釈がなされている。
:; 真のオーズ
:: 真偽は不明だが神にも等しい新世界の王と称される存在。
:: 理由は明かされないが、鴻上はこの存在を生み出そうとし、最終的にその器として映司を選ぶ。
:: 劇中では過去のオーズや錬金術師ガラ(劇場版)が一度に大量のコアメダルを取り込むことで成そうとしたが前者は制御できず、暴走した末にグリードごと封印されるという結末を迎え、後者も人としての形を失い凶暴化してしまっている。逆に映司はコアメダルの中で最も強力な恐竜系のみを体内に宿し、後は鴻上が収集していた無数のセルメダルを吸収することで、人間の姿を保ったままこの境地に至った。その間は失敗した過去のオーズが初めて変身したというタトバコンボの力により、グリードのでも高い戦闘力を誇るウヴァを正面から圧倒するほどに驚異的な力を見せた。
 
=== オーメダル ===
: 作中のキーアイテムで、800年以上前に当時の4人の錬金術たちが王の命令で人工の生命を作るため、人間の欲望を元に地球に生息する様々な生物種のパワー特性を凝縮して作った神秘のメダル{{Sfn|超全集|2019|p=19}}
 
: 人間をオーズに変身させるとともに、グリードの身体を構成する細胞の役目を果たす。メダルの表面には生物のシンボルマークが描かれている。以下の2つの種類が存在する{{efn|劇中には存在しないが、玩具として[[仮面ライダーW|前作]]のガイアメモリ同様に歴代ライダーのオーメダルや雑誌・映画オリジナルのコアメダルがあり、ガイアメモリ以上の種類での商品展開がなされている。のちに『フォーゼ&オーズ』内で[[仮面ライダーX|X]]・[[仮面ライダーアマゾン|アマゾン]]・[[仮面ライダーストロンガー|ストロンガー]]のメダルが登場している。}}。
人間をオーズに変身させるとともに、グリードの身体を構成する細胞の役目を果たす。メダルの表面には生物のシンボルマークが描かれている。以下の2つの種類が存在する{{efn|劇中には存在しないが、玩具として[[仮面ライダーW|前作]]のガイアメモリ同様に歴代ライダーのオーメダルや雑誌・映画オリジナルのコアメダルがあり、ガイアメモリ以上の種類での商品展開がなされている。のちに『フォーゼ&オーズ』内で[[仮面ライダーX|X]]・[[仮面ライダーアマゾン|アマゾン]]・[[仮面ライダーストロンガー|ストロンガー]]のメダルが登場している。}}。
: 『[[仮面ライダーW]]』第47話に登場した財団Xのネオン・ウルスランドの持つ携帯端末にオーメダルの情報が記載されている。
 
『[[仮面ライダーW]]』第47話に登場した財団Xのネオン・ウルスランドの持つ携帯端末にオーメダルの情報が記載されている。
 
; <span id="コア">コアメダル</span>
: 金色の基盤に、それぞれの属性の配色('''鳥系'''〈赤〉・'''昆虫系'''〈緑〉・'''猫系'''〈黄〉・'''重量系'''〈灰〉・'''水棲系'''〈青〉・'''恐竜系'''〈紫〉・'''爬虫類系'''〈橙〉<ref>映画『将軍と21のコアメダル』および第44話に登場。</ref>)を持つメダル。
: 7種類のカテゴリー{{efn|『MOVIE大戦CORE』にて、詳細不明の'''(サソリ・カニ・エビ)'''〈黒〉のコアメダルも登場しているがこれはオーズの変身には使用されていない。また雑誌インタビュー{{Full|date=2021年1月}}にて'''犬系'''〈白〉の存在が示唆されている。その他にも'''カンガルーメダル'''・'''ショッカーメダル'''・'''イマジンメダル'''(『レッツゴー仮面ライダー』)や'''未来のコアメダル(サメ・クジラ・オオカミウオ、およびスーパータカ・スーパートラ・スーパーバッタ)'''・'''X、アマゾン、ストロンガーのコアメダル'''(『フォーゼ&オーズ』)などが登場した。}}に分類され、カテゴリーごとに10枚{{efn|爬虫類系のみオーズが徳川吉宗から渡された3枚とガラが所有していた3枚の計6枚だけ確認され残りの4枚の所在は不明。}}のコアメダルが作られた。生物のパワーがより大きく封じられたものであり、基本的に増殖したり消滅することはないが、恐竜系コアによる干渉によって破壊することが可能となる。この10枚から1枚を抜き取り、9枚という「欠けた」数字にしたことで、「'''足りないがゆえに満たしたい'''」という欲望が誕生・増幅、それらがグリードの元となっている。グリードにとっては身体の核に当たるため、彼らはオーズの持つコアを執拗に狙っている。
: 7種のうち恐竜系コアだけは10枚揃った状態で800年前にも世に出ることはなく、グリードを生み出すこともなく封印されたまま現在に至っていた。しかし、鴻上によって日本に持ち出され、財団から離反した真木によって解放されるとともに、1枚のメダル(プテラ・コア)を抜きり除かれることによって自律意志が発生、抜きり除かれた1枚を含めた5枚ずつが映司と真木の肉体に取り込まれ現代に復活を果たした。また、恐竜絶滅動物系コアは無に帰す力によってのグリードのコアメダルを破壊する能力を持ち合わせており、真木と映司によって800年前にはなかったコアの減少が生じている。
: 最終的に恐竜グリードの崩壊によって発生したブラックホールに吸い込まれ、恐竜系コアメダルは10枚のうち7枚が粉々となり、3枚が恐竜グリードと共にそれぞれ消滅。他のコアメダルもその所在が不明となってしまった。
: 裏面はカテゴリーごとに頭部用には1本・腕部用には2本・脚部用には3本の横線が入っている。
1,686 ⟶ 1,739行目:
; <span id="セル">セルメダル</span>
: 銀一色のメダル。裏面は全カテゴリー共通で×のマークになっている。
: 全21種類だが、いずれも同等の力を秘めている。コアメダルほどのパワーはないものの、人間の欲望を糧にして際限なく増殖することができ、グリードの身体の大部分を構成するとともに、人間(あるいはその欲望)をヤミーに変える力を持つ。コアとは異なり力を使い果たすと消滅してしまうため、オーズはセルをツールに力を与えるための消耗品として扱う。
: グリードが封印されている間に鴻上ファウンデーションによって研究や開発が行われ、ライドベンダーやメダジャリバー、カンドロイドに仮面ライダーバースといったセルを利用するための装備が生み出された。
: なお、セルの用途は全カテゴリー(鳥系・昆虫系・猫系・重量系・水棲系・恐竜系・節足動物系)共通であり、とくに使い分けることはない。
:* 多くのメダルを掴み取りしたいということから、コアメダルとは別に設定された{{Sfn|超全集|2019|p=118}}。コンボチェンジには使えないという意味から×のディテールを裏に入れている{{Sfn|特写R|2020|p=85}}。
 
== キャスト ==
1,696 ⟶ 1,750行目:
 
=== レギュラー・準レギュラー ===
<!--クレジット順-->
<!--順番は公式サイトの「CAST」に基づく。-->
* 火野映司 - [[渡部秀]]
* アンク / 泉信吾 - [[三浦涼介]](2役)
* 泉比奈 - [[高田里穂]]
* 鴻上光生 - [[宇梶剛士]]
* 里中エリカ - [[有末麻祐子]]
* 後藤慎太郎 - [[君嶋麻耶]]
* 伊達明 - [[岩永洋昭]] (16 - 38,46 - 48)
* 里中エリカ - [[有末麻祐子]]
* ウヴァ - [[山田悠介 (俳優)|山田悠介]] (1 - 36,43 - 48)
* 真木清人 - [[神尾佑]] (9 - 48)
* 白石知世子 - [[甲斐まり恵]] (2 - 48)
* ガメル - [[松本博之]] (1 - 16,36 - 46)
* ウヴァ - [[山田悠介 (俳優)|山田悠介]] (1 - 36,43 - 48)
* カザリ - [[橋本汰斗]] (1 - 44)
* メズール - [[矢作穂香|未来穂香]] (5 - 16,36 - 46)
* 真木清人 - [[神尾佑]] (9 - 48)
* アンク(ロスト){{R|zukan1082}}{{efn|クレジットでの役名表記は「アンク」。}} - [[飛田光里]] (30 - 42)
* 鴻上光生 - [[宇梶剛士]]
 
=== 声の出演 ===
1,807 ⟶ 1,861行目:
=== スーツアクター ===
* 仮面ライダーオーズ{{R|toei05}} - [[高岩成二]]
* 仮面ライダーバース{{R|charabookCB66|読本92|仮面俳優113}}、仮面ライダーバース・プロトタイプ<ref>{{Cite journal|和書|date = 2012-03-31|title = 宇宙船vol.136特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2012|journal = [[宇宙船 (雑誌)|宇宙船]]|volume = vol.136 |issue =(2012.春号)|publisher = [[ホビージャパン]] |page=別冊p.5 |isbn = 978-47986036814-7986-0368-1 }}</ref>、アンク(腕){{R|toei05|仮面俳優113}} - [[永徳 (俳優)|永徳]]
* 仮面ライダーバース・プロトタイプ(伊達明装着時){{R|charabook2|読本92}}{{Sfn|特写R|2020|p=75}} - [[押川善文]]
* OPアンクダンス - [[足立夏海]]
* ウヴァ{{R|charabookCB66}}、シャチパンダヤミー{{R|charabook2}}、ヤミー{{R|charabookCB66}} - [[岡田和也 (俳優)|岡田和也]]
* カザリ{{R|charabookCB66|読本94|仮面俳優123}}、ヤミー{{R|charabook2|読本94}} - [[渡辺淳 (俳優)|渡辺淳]]
* ガメル{{R|charabookCB66|THM55}}、アンク(ロスト)<ref>{{Cite book|和書|title=HERO VISION|volume=vol.40}}{{要ページ番号|date=2017年4月}}</ref>{{R|THM55}}、軍鶏ヤミー{{R|charabook2}}、ヤミー{{R|charabookCB66}} - [[高田将司]]
* メズール{{R|toei14}}、アンク(腕・代役){{R|読本92|toei37}}、ヤミー有末麻祐子(吹き替え){{R|charabookCB62}} - [[藤田慧]]
* シャムネコヤミー - [[内川仁朗]]{{R|toei14}}
* ヤミー - [[金田進一]]<ref>{{Cite web|publisher=金田進一 誕生!(金田進一オフィシャルブログ)|date=2011-01-23|url=https://ameblo.jp/teddy0113/entry-10777487714.html|title=まさか!現場で!|accessdate=2011-08-27}}</ref>
1,823 ⟶ 1,877行目:
* 原作 - [[石ノ森章太郎]]([[石森プロ|石森章太郎プロ]])
* 連載 - [[テレビマガジン]]、[[てれびくん]]、[[幼稚園 (雑誌)|幼稚園]]、[[めばえ (雑誌)|めばえ]]、[[たのしい幼稚園 (雑誌)|たのしい幼稚園]]、[[おともだち]]、[[コロコロイチバン!]]
* 脚本 - [[小林靖子]]、[[米村正二]]、[[毛利亘宏]]
* スーパーバイザー - 小野寺章(石森プロ)
* プロデュース - [[本井健吾]](テレビ朝日)、[[武部直美]]、高橋一浩
* 脚本 - [[小林靖子]]、[[米村正二]]、[[毛利亘宏]]
* 監督 - [[田崎竜太|田﨑竜太]]、[[柴崎貴行|柴﨑貴行]]、[[金田治]]、[[諸田敏]]、[[石田秀範]]、[[舞原賢三]]
* 音楽 - [[中川幸太郎]]
* 撮影 - [[松村文雄]]、倉田幸治、[[いのくままさお]]、[[小林元 (撮影技師)|小林元]]
1,835 ⟶ 1,888行目:
* 編集 - 長田直樹
* プロデューサー補 - 石川啓
* クリーチャーデザイン - [[出渕裕]]{{efn|アンク、ウヴァ、カザリ、メズール、恐竜グリード、映司グリード、ヤミー}}、[[篠原保]]{{efn|ガメル、ヤミー、巨大グリード、メダルの器}}
* キャラクターデザイン - [[早瀬マサト]](オーズのフォーム全般やスキャナーなどの原案)、[[阿部統]](バースプロトタイプ、オーズやアイテムなどのデザインアレンジ)、高木義弘(バース、ゴリラカンドロイドなど) ※ただし表記はされていない
* キャラクターデザイン - [[早瀬マサト]]{{efn|オーズのフォーム全般やスキャナーなどの原案}}、[[阿部統]]{{efn|バースプロトタイプ、オーズやアイテムなどのデザインアレンジ}}、高木義弘{{efn|バース、ゴリラカンドロイドなど ※ただし表記はされていない}}
* クリーチャーデザイン - [[出渕裕]](アンク、ウヴァ、カザリ、メズール、恐竜グリード、映司グリード、ヤミー)、[[篠原保]](ガメル、ヤミー、巨大グリード、メダルの器)
* 造型 - [[ブレンドマスター]]
* CG制作 - [[特撮研究所]]
* 技術協力 - 東映デジタルセンター、[[アップサイド]]、[[共立 (照明)|KYORITZ]]、[[ナックイメージテクノロジー|nac]]、[http://filmdigital.nacinc.jp/products/film_camera/alexa/ ALEXA]
* 特撮監督 - [[佛田洋]]
* アクション監督 - [[宮崎剛 (俳優)|宮崎剛]]([[ジャパンアクションエンタープライズ]])
* 監督 - [[田崎竜太|田﨑竜太]]、[[柴崎貴行|柴﨑貴行]]、[[金田治]]、[[諸田敏]]、[[石田秀範]]、[[舞原賢三]]
* 技術協力 - 東映デジタルセンター、[[アップサイド]]、[[共立 (照明)|KYORITZ]]、[[ナックイメージテクノロジー|nac]]、[http://filmdigital.nacinc.jp/products/film_camera/alexa/ ALEXA]
* 制作 - [[テレビ朝日]]、[[東映]]、[[アサツー ディ・ケイ|ADK]]
 
== 音楽 ==
; 主題歌「[[Anything Goes! (大黒摩季の曲)|Anything Goes!]]」
: 作詞 - [[藤林聖子]] / 作曲 - [[eversettatsuo|Tatsuo]] / 編曲 - Tatsuo[[中川幸太郎]] / 歌 - [[大黒摩季]]
: OPオープニング冒頭でのコンボ形態の映像が各話によって変化しているほか、サビに入る前の部分でその回のワンシーンがピックアップされている。
: サビ直前に渡部による「変身!」という掛け声が入る(CD版ではこの掛け声は入らない)。
: 最終回はOPオープニングがなく、EDエンディングとして使用される。
:
; 挿入歌
: 挿入歌が実質のEDエンディングテーマとなっており、以下のテーマ曲(「レッツゴー!!ライダーキック」・「WIND WAVE」を除く)が主に戦闘シーン時に流れている。
: なお、各コンボの戦闘テーマ曲のタイトルは対応するコンボ名のもじりとなっている(一部除く)。歌詞カードには表記されていないが曲中のタイトルの詞部分は一箇所だけテーマのコンボ名に変えられている。また、テンポやコード進行が統一されているため、それぞれの曲のAメロ・Bメロ・サビを他の曲と入れ替えても(アレンジなどの違いによる若干の違和感を除けば)繋がって聞こえるようになっており、これによって亜種形態にも対応できるという<ref>[http://mv.avex.jp/rider_sound/radio/index.php DJ HURRY KENN Ride the Groove](2010年12月13日配信分)より。</ref>。2011年7月27日発売の「[[仮面ライダーオーズ Full Combo Collection]]」には、それを利用し各曲をメドレー形式に編集した「OOO Combo Change Medley」が収録されている。
:; 「Regret nothing 〜Tighten Up〜」(第5・7・13話)
1,872 ⟶ 1,926行目:
:: 作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 火野映司×アンク(C.V.渡部秀・三浦涼介)
:: タジャドルコンボの戦闘テーマ。
:; 「[[レッツゴー!! ライダーキック]]」{{efn|オープニングテロクレジでの表記は「'''レッツゴーライダーキック'''」。}}(第27話)
:: 作詞 - [[石ノ森章太郎|石森章太郎]] / 作曲・編曲 - [[菊池俊輔]] / 歌 - [[子門真人|藤浩一]]、メール・ハーモニー
:: 『[[仮面ライダー]]』の初代オープニングテーマ。鴻上が自身の制作する映画の趣旨を説明する際のBGMとして使用されている。
1,885 ⟶ 1,939行目:
:: 仮面ライダーバースの戦闘テーマ。
:; 「Anything Goes! "BALLAD"」(最終話)
:: 作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - Tatsuo / 編曲 - 中川幸太郎五十嵐“IGAO”淳一 / 歌 - 大黒摩季
:: OPオープニングテーマのバラード。挿入歌だが公式で本作品のエンディングテーマとして紹介されている。
 
== 関連CD ==
1,907 ⟶ 1,961行目:
 
== 放送日程 ==
サブタイトルは全編通して「○○と××と△△」といったフォーマットで統一され、各話に登場する事柄を含んだものとなっている。また本作品では全エピソードが完全に2話完結方式として構成されており、各エピソードの後編にあたる偶数話の冒頭では、前話のおさらいを3つに纏めて説明している。各話のAパート冒頭ならびにBパート終了時には、その時点でオーズが所持しているメダルが画面周辺に表示される{{efn|ただし第27話と第28話のAパート冒頭は仮面ライダーシリーズの放送回数が表示され、第28話のBパート終了時は前述した鴻上の台詞が挿入される。}}。
<!--登場怪人はレギュラーのグリードなどは除く。-->
{| class="wikitable" style="font-size:smaller;"
2,146 ⟶ 2,200行目:
: 『[[仮面ライダー鎧武/ガイム]]』と『仮面ライダーウィザード』のクロスオーバー作品。武神オーズが登場。
; 『[[仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー]]』(2017年12月9日公開)
: 『[[仮面ライダービルエグゼイド]]』と『[[仮面ライダーエグゼイビルド]]』のクロスオーバー作品。火野映司 / 仮面ライダーオーズ、アンク、その他グリードが登場。本作品の映像が一部使用されている。
; 『[[劇場版 仮面ライダービルド Be The One]]』(2018年8月4日公開)
: 『仮面ライダービルド』の単独作品。エピローグにオーズの他、ウヴァ、カザリ、メズール、ガメルの各怪人態が登場。
2,153 ⟶ 2,207行目:
; 『[[劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer]]』(2019年7月26日公開)
: 『仮面ライダージオウ』の単独作品。
; 『[[セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記]]』(2021年7月22日公開)
: 仮面ライダー50周年×スーパー戦隊45作品記念。鴻上光生が登場<ref>{{Cite web|url=https://natalie.mu/eiga/news/434057|title=「スーパーヒーロー戦記」ライダー好き・鈴木福が悲願の出演!予告に1号やイマジンも|website=映画ナタリー|publisher=ナターシャ|date=2021-06-25|accessdate=2021-10-17}}</ref>。
 
=== ネットムービー ===
2,173 ⟶ 2,225行目:
; 『[[仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ]]』(2020年4月22日発売)
: 『[[仮面ライダージオウ]]』の[[Vシネクスト]]作品。伊達明 / 仮面ライダーバース<ref>{{Cite web|title=仮面ライダーゲイツのスピンオフ 2号ライダーのレジェンド3人が復活|url=https://www.oricon.co.jp/news/2145471/full/|website=ORICON NEWS|accessdate=2019-09-29}}</ref>、仮面ライダーオーズ プトティラコンボ、恐竜グリードが登場。
; 『[[仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル]]』(2022年8月24日発売予定
: 2021年11月5日、東京・[[東京ミッドタウン日比谷]]にて行われた「第34回[[東京国際映画祭]]」にて公開が発表された。本編最終回から10年後を描く物語。2022年3月12日に期間限定で上映された後、同年8月24日にBlu-ray / DVDが発売される予定<ref>{{Cite web|title=「仮面ライダーオーズ」10年後を描く新作Vシネ、特報で「おかえり、アンク」|url=https://natalie.mu/eiga/news/452257|website=映画ナタリー|accessdate=2021-11-05}}</ref>。
 
=== ゲーム ===
2,218 ⟶ 2,270行目:
 
=== 小説 ===
; 『[[S.I.C.]] HERO SAGA]]
: [[月刊ホビージャパン]]で連載中のジオラマ小説。著:[[早瀬マサト]]。
:; 「KAMEN RIDER OOO EDITON -OOZ-」
2,227 ⟶ 2,279行目:
:: 『[[仮面ライダーディケイド]]』とのクロスオーバー作品で、『[[仮面ライダー鎧武/ガイム]]』もゲスト出演する。テレビシリーズや各劇場作品とは異なる世界観を舞台としており、映司や比奈を始めとした主要人物たちが登場する。2015年12月号から2017年3月号掲載。
; 『小説 仮面ライダーオーズ』
:* 著:毛利亘宏 {{ISBN2|978-4-06-314862-6}}
: [[講談社キャラクター文庫]]、2012年11月30日発売。下記の3部構成となっている。
:; 「第一章:アンクの章」
2,245 ⟶ 2,297行目:
* 東映特撮[[ニコニコ動画|ニコニコおふぃしゃる]]…[[2017年]][[6月18日]] - [[2018年]][[5月13日]]
* 東映特撮[[YouTube]] Official…[[2019年]][[5月22日]] - [[11月13日]]、[[2020年]][[9月5日]] - [[9月6日]]
** 前者についてはテレビシリーズ全話に加え、「ファイナルエピソード ディレクターズカット版」の配信も2019年[[11月6日]]から[[11月13日]]に実施。後者は放送開始10周年記念、ならびに『[[仮面ライダーセイバー]]』放送開始記念としての配信であり、テレビシリーズ全話を『無の欲望篇』(第1話 - 第20話)、『空(カラ)の欲望篇』(第21話 - 第34話)、『火の欲望篇』(第35話 - 最終話)の3部構成として、放送開始日と同日である9月5日の8時から9月6日の4時までの約20時間にわたってプレミア公開し、同年9月12日まで公開。この一挙配信に合わせ、火野映司役の渡部、アンク役の三浦、泉比奈役の高田、鴻上光生役の宇梶による10周年記念メッセージも公開された。
 
== 脚注 ==
2,255 ⟶ 2,307行目:
<ref name="Fourze">『[[仮面ライダーフォーゼ]]』からの特別出演。</ref>
}}
 
=== 出典 ===
{{Reflist|2
|refs=
<ref name="charabookCB22">{{Cite bookHarvnb|和書|title=仮面ライダーオーズ/OOOキャラクターブック|2011|p=22|loc=「高岩成二 Count the medals!}}{{要ペインタビュジ番号|date=2017年4月}}</ref>
<ref name="CB34">{{Harvnb|キャラクターブック|2011|pp=34-35|loc=「山田悠介 インタビュー」}}</ref>
<ref name="CB36">{{Harvnb|キャラクターブック|2011|pp=36-37|loc=「橋本汰斗 インタビュー」}}</ref>
<ref name="CB42">{{Harvnb|キャラクターブック|2011|pp=42-53|loc=「『仮面ライダーオーズ/OOO』の世界 世界観/KEYWORD/火野映司の旅ノート(ストーリー紹介)」}}</ref>
<ref name="CB54">{{Harvnb|キャラクターブック|2011|p=54|loc=「高田里穂 インタビュー」}}</ref>
<ref name="CB58">{{Harvnb|キャラクターブック|2011|pp=58-59|loc=「神尾佑 インタビュー」}}</ref>
<ref name="CB62">{{Harvnb|キャラクターブック|2011|p=62|loc=「有末麻祐子 インタビュー」}}</ref>
<ref name="CB66">{{Harvnb|キャラクターブック|2011|pp=66-69|loc=「スーツアクター座談会 高岩成二×永徳×岡田和也×渡辺淳×高田将司×藤田慧」}}</ref>
<ref name="CB70">{{Harvnb|キャラクターブック|2011|pp=70-71|loc=「脚本家・小林靖子×プロデューサー・武部直美 対談」}}</ref>
<ref name="読本92">{{Harvnb|オーズ読本|2011|pp=92-93|loc=「『オーズ/OOO』を支えた、仮面の下の勇者たち OOO SUIT ACTOR INTERVIEW 永徳」}}</ref>
<ref name="読本94">{{Harvnb|オーズ読本|2011|pp=94-95|loc=「『オーズ/OOO』を支えた、仮面の下の勇者たち OOO SUIT ACTOR INTERVIEW 渡辺淳」}}</ref>
<ref name="読本128">{{Harvnb|オーズ読本|2011|pp=128-143|loc=「『オーズ/OOO』の世界観を支えたビジュアリストのクリエイティビティ OOO STAFF INTERVIEW 『オーズ/OOO』クリーチャーデザインの世界 出渕裕/篠原保」}}</ref>
<ref name="charabook2">{{Cite book|和書|title=仮面ライダーオーズ/OOOキャラクターブック VOL.2 Happy Birthday......}}{{要ページ番号|date=2017年4月}}</ref>
<ref name="CHRONICLE">{{Cite book|和書|title=『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』とライダー40年の歩み 40YEARS CHRONICLE}}{{要ページ番号|date=2017年4月}}</ref>
2,273 ⟶ 2,337行目:
<ref name="完全超悪176">{{Harvnb|完全超悪|2020|pp=176-179|loc=「第2期 2009-2019 HEISEI KAMEN RIDER SERIES PHASE 2 仮面ライダーオーズ/OOO」}}</ref>
<ref name="完全超悪302">{{Harvnb|完全超悪|2020|pp=302-305|loc=「DESIGNER INTERVIEW 出渕裕・篠原保[仮面ライダーオーズ/OOO]」}}</ref>
<ref name="ACTion">{{Harvnb|ACTion|2021|p=130}}</ref>
<ref name="toei05">{{Cite web|url=http://www.toei.co.jp/tv/OOO/story/1193222_1793.html|title=仮面ライダーオーズ/OOO 第5話 「追いかけっこと巣とセレブ 」|東映[テレビ]|accessdate=2011-06-30}}</ref>
<ref name="toei14">{{Cite web|url=http://www.toei.co.jp/tv/OOO/story/1193914_1793.html|title=仮面ライダーオーズ/OOO 第14話 「プライドと手術と秘密」|東映[テレビ]|accessdate=2011-06-30}}</ref>
2,353 ⟶ 2,418行目:
* {{Cite book|和書|date=2019-03-01|title=仮面ライダーオーズ超全集|publisher=[[小学館]]|series=[[てれびくん]]デラックス愛蔵版|ref={{SfnRef|超全集|2019}}}} ※『平成仮面ライダー超全集BOX I』所収
* {{Cite book|和書|date = 2020-10-28|title =テレビマガジン特別編集 仮面ライダーマガジン 2020 Autumn|publisher = 講談社(講談社MOOK)|isbn = 978-4-06-520804-5|ref = {{SfnRef|マガジン2020 Autumn|2020}}}}
* {{Cite book|和書|publisher=ホビージャパン|title=DETAIL OF HEROES EX 仮面ライダーオーズ/OOO 特写写真集 OOO[オーズ] 復刻版|series=DETAIL OF HEROES|date=2020-11-28|isbn=978-4-7986-2357-3|ref={{SfnRef|特写R|2020}}}}
* {{Cite book|和書|date = 2020-12-24<!--奥付表記-->|title = 平成仮面ライダー怪人デザイン大鑑 完全超悪|publisher = ホビージャパン|isbn = 978-4-7986-2338-2|ref = {{SfnRef|完全超悪|2020}}}}
* {{Cite book|和書|date=2021-06-29|title=時は今― 歩み続けるその先へ ACTion 高岩成二|author=高岩成二|publisher=[[講談社]]|isbn=978-4-06-516763-2|ref={{SfnRef|ACTion|2021}}}}
 
== 外部リンク ==