「ブルーバック」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
東宝特撮映画全史より加筆。
10行目:
ブルーバックは、[[合成]]に用いる[[映像]]素材を[[撮影]]する際に、[[青]]い布などの背景を用いる技術。また、その青い布などを用いて作られた背景。青い背景(ブルーバック)の前で人物などを撮影し、ブルーの部分に別に用意された背景を合成する。
 
[[1956年]](昭和31年)、『[[白夫人の妖恋]]』(東宝)で、特技監督の[[円谷英二]]により日本映画界で初めてこの合成手法用い、こを「ブルーバック・システム」と命名しのは、[[円谷英二]]監督である<ref>『東宝特撮映画{{R|全史』(1983年、東宝)</ref> 118}}
 
=== フィルムでのブルーバック合成 ===
ブルーバック合成の歴史は古く、モノクロフィルムによって映画が撮影されていた時代に遡る。ブルーに対する感度が鈍いフィルムを使って撮影をすると、ブルーの部分が真っ暗に写る。そのフィルムを適正な露出でリスフィルム(超硬調のフィルム)に転写するとブルーの部分とそれ以外の部分とを区別するマスクを作ることができる。それらの素材を[[オプティカルプリンター]]を使って[[光学合成]]を行い、ブルーの部分に別の映像をはめこんで合成する{{R|全史462}}
 
カラーフィルムの普及後もブルーバック合成は使われ続けた。その手法は以下のようなものであった。
42行目:
 
撮影現場の費用が非常に高価なハリウッドなどの映画では、背景にブルーやグリーンを立てる手間と時間の費用と配役のギャラを考えると、そのまま撮影して、[[ポストプロダクション|ポストプロ]]で多くの人間が手作業で一定期間掛けて移動マスクを作る方が安い場合も多々ある。
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist}}
|refs=
<ref name="全史118">{{Harvnb|東宝特撮映画全史|1983|pp=118-119|loc=「東宝特撮映画作品史 白夫人の妖恋」}}</ref>
<ref name="全史462">{{Harvnb|東宝特撮映画全史|1983|pp=462-463|loc=「特撮映画はこうして作られる」}}</ref>
}}
 
== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|title=東宝特撮映画全史|others=監修 [[田中友幸]]|date=1983-12-10|publisher=[[東宝]]出版事業室|isbn=4-924609-00-5|ref={{SfnRef|東宝特撮映画全史|1983}}}}
 
== 関連項目 ==
47 ⟶ 58行目:
* [[クロマキー]]
* [[デジタル合成]]
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist}}
 
== 外部リンク ==