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'''孟婆'''(もうば、{{ピンイン|Mèng Pó}})は、[[中国の民俗宗教]]の神。[[忘却]]をつかさどる、地府([[冥界]])の女神である。生前の孟婆過去を振り返らず未来も考えずに一心に善行を行ってきた女性であった。姓は「孟」だが名前はわからないため、人々に「孟婆」と呼ばれた。孟婆は山に入って修行の末に道を悟り、神々の一人となった。その頃の人間は[[前世]]の記憶を持ったまま生まれており、冥界や天の秘密がよく漏れたため、天は孟婆を忘却の神とし、[[霊魂]]から記憶を消すための殿閣である「醧忘台」を築かせた。
 
[[地獄]]の出入口には「奈何橋」という橋が架かっており、孟婆はそのたもとにいる。孟婆の仕事は、ここで転生前の霊魂をとらえ、前世や冥界での一切の記憶を消し、生前の因縁や愛情や憎悪や対立などを次の人生に持ち込ませないようにすることである。