「フラットウッズ・モンスター」の版間の差分

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'''フラットウッズ・モンスター'''(The Flatwoods Monster、別名ブラクストン郡のモンスター、10フィートモンスター、日本では'''3メートルの宇宙人'''の名で知られる)は[[1952年]][[9月12日]]に[[ウェストヴァージニア州]]の[[ブラクストン郡 (ウェストヴァージニア州)|ブラクストン郡]]フラットウッズの町で[[UFO]]とともに目撃されたといわれる有名な「[[宇宙人]]」である。
 
== 事件 ==
その日の午後、燃える物体が空を横切り、エルク川沿いのガサウェイ(Gassaway)の町の近くに落ちてゆくのが目撃された。[[保安官]]ロバート・カーと副保安官バーネル・ロングはこの物体の調査をするために呼び出された。
 
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生物は少年たちに向かい浮かびながら近づいてきたように見えた。少年たちは丘を駆け下りメイ夫人の家に逃げ、保安官事務所に電話した。この事件の捜査の後、保安官は子供たちが隕石の落下を目撃し、そのあと着落地点でアライグマかフクロウか何かの動物の目を見て怖くなって逃げ出したのだろうと推測した。
 
== 話題 ==
この話は町に広まりヒステリックな騒ぎをもたらした。数日後には全米の[[新聞]]紙面、[[ラジオ]]、[[テレビ]]で報道され、地元のみならず全米でも[[パニック]]が始まろうとしていた。その年の7月に首都[[ワシントンD.C.]]上空で謎の飛行物体が相次いで目撃され、全米はその話でもちきりになったばかりだったからである。町には数千人が見物に訪れた。9月19日には[[ニューヨーク]]のテレビショー「We The People」でUFO特集が組まれ、メイ夫人も出演してフラットウッズの「モンスター」が取り上げられ、番組スタッフによって目撃証言から有名なモンスターのイラストが作成された。これに対し保安官の推論も取り上げられ、やがて騒ぎは沈静化した。
 
そのパニックが収まった後も多くのUFO研究家らがこの事件を取り上げた。グレイ・ベイカーは有名になったイラストを元にモンタージュ写真を作り、翌[[1953年]]に[[オカルト]]系雑誌に記事とともに寄稿した。
 
日本でも[[1970年代]]のオカルト・ブームやUFOブームの際にこの写真とともに「3メートルの宇宙人(「10フィートのモンスター」を訳す際に誰かが[[メートル法]]換算で3mに置き換えたと思われる)」の目撃談が[[南山宏]]らの手によりTV番組や少年向け単行本などの形で流布された。この結果多くの子供たちに強い印象を残している。

== 大衆文化への影響 ==
アニメやゲームなどの世界において1970年代のUFOブームの洗礼を受けた世代のクリエイターたちは「3mの宇宙人」をもとしたキャラクターを様々な作品に登場させた。[[ファミリーコンピュータ]]用のゲームソフト『[[突然!マッチョマン]]』(1988年)や[[メガドライブ]]用ゲームソフト『[[スペースハリアー]]Ⅱ』(1988年)、[[プレイステーション]]用のゲームソフト『[[ワイルドアームズ]]』(1996年)などに「3mの宇宙人」らしきキャラクターが登場、近年ではアニメ『[[錬金3級 まじかる?ぽか~ん]]』に登場するなど、アニメやゲームなどの世界にさまざまな形で影響を与えている。
 
==外部リンク==