「リン脂質」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
2MeHop (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
m編集の要約なし
3行目:
 
== 構造 ==
一般的なリン脂質は、 [[グリセリン]]や[[スフィンゴシン]]を中心骨格として[[脂肪酸]]と[[リン酸]]が結合し、さらにリン酸に[[アルコール]]が[[エステル結合]]した構造をもつ。
アルコールには通常何らかの形で[[窒素]]が含まれる。脂肪酸やアルコールには様々な分子種があるため、[[組み合わせ]]によってきわめて多くの種類が存在する。
 
リン酸は3価の[[酸]]であるため、3つの[[ヒドロキシル基]]のうち2箇所が骨格ならびにアルコールとエステル結合を形成しても、残り1か所は[[電離]]してアニオンが生じる。構造中に疎水性の脂肪酸エステル部位と親水性のリン酸アニオン部位が共存するために、リン脂質は[[界面活性剤]]のような両親媒性を示し、水中では外側に親水性部を向けて疎水性部同士が集まることで[[ベシクル]]状の安定な[[脂質二重層]]を形成する。