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→‎イオン重合: イオン重合の具体例(カチオン重合→アニオン重合、カルボカチオン→カルボアニオン)
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=== イオン重合 ===
イオン重合(—じゅうごう、{{lang-en-short| ionic polymerization}})とは、[[付加重合]]のうち活性種が[[アニオン]]もしくは[[カチオン]]である重合のことで、それぞれ[[アニオン重合]]および[[カチオン重合]]と呼ばれる。特徴としては、一般に[[ラジカル重合]]は未反応モノマーの減少に伴い[[連鎖反応 (化学反応)|連鎖反応]]が減少するとともにポリマーラジカル同士や副反応のラジカル反応で終端反応が増加しラジカル種が減少・消滅する。そしてラジカル重合は水系など[[プロトン]][[溶媒]]中でも進行するが、一方[[イオン]]重合ではイオン種が消滅しないようにする為に非プロトン溶媒が使用され、あるいは低密度[[ポリエチレン]]のように[[気相]]で反応させる必要がある。しかし、そのような反応溶媒中では系中の[[モノマー]]を消費した後でも成長末端であるアニオンおよびカチオンは比較的安定であり、同一あるいは別種のモノマーを追加することで重合が再開する(リビング重合)。特に[[スチレン]]や[[ジエン]]など炭化水素をモノマーとするカチアニオン重合は成長中の[[カルボカチアニオン]]が安定な為、リビング重合に良く用いられる。また、[[分子量]]分布が比較的狭いのも特徴の一つである。また重合反応の反応形式の一つである開環重合は、イオン重合により進行する。
 
==== カチオン重合 ====