「ノンノス」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
Rural City (会話 | 投稿記録) m Category:生没年不詳を追加 (HotCat使用) |
整理 |
||
4行目:
| birth_place = エジプト、パノポリス(現アクミル)
| death_date = 5世紀初期?
| period =
| genre = 叙事詩
}}
'''ノンノス'''
ノンノスの作品は、[[ディオニューソス]]を扱った叙事詩『[[ディオニュソス譚|ディオニューソス譚]](Dionysiaca, ディオニュシアカ)』、『[[ヨハネによる福音書]]』の[[パラフレーズ]]の他に、消失した2つの詩『巨人族の戦い』、『バッサリカ(Bassarica)』がある。
14行目:
ノンノスの代表作『ディオニューソス譚』は48巻から成る叙事詩で、そのテーマはディオニューソスのインド遠征と帰還である。最初の部分は、[[エウローペー]]の略奪、[[ゼウス]]と[[テューポーン]]の戦い、[[テーバイ]]の神話的歴史を扱っている。ディオニューソス(誕生の場面)は8巻まで出てこない。このテーマは既に他の詩人たちも扱っていて、[[アレクサンドロス3世]](アレキサンダー大王)の時代以来、王と神、敵と巨人族の対比から人気を得ていた。
途方もなく長く、華麗ではあるが混沌として、美しくはあるが人為的な詩作、行動と情熱の描写はキャラクターをまったくなおざりにしている、など、この詩は[[インド]]の叙事詩に似ている。
現存するもう1冊の『ヨハネによる福音書』のパラフレーズは、ノンノスが後半生に[[キリスト教]]に改宗したことを窺わせて興味深い。そのスタイルは叙事詩のそれに較べて劣っていないものの、既に美しく飾られた福音記者の物語体以上に美しく飾られたせいで、大言壮語で味わいが物足りない印象を与えてしまっている。
ノンノスの他の作品は失われている。『バッサリカ』(これもディオニューソスをテーマにしたものである)は4行だけ、{{仮リンク|ビュザンティ
==参考文献==
|