「シェロブ」の版間の差分

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モルドールを支配するサウロンは、直接的な主従関係は存在しなかったものの、シェロブのことを自身の「飼い猫」とみなしていた。かの女を生きながらえさせ、キリス・ウンゴルの番人として利用するため、時折自身の手下である[[オーク (トールキン)|オーク]]を生き餌としてかの女の巣に送り込んだ。狡猾で貪欲なかの女は、全ての動物を選り好みせず自身の食料とみなしており、弱く愚鈍なオークよりも、この秘密の抜け穴を通ろうとする間者を確実に始末するのにうってつけだったのである。無論、シェロブはサウロンの意図など意に介せず、巣に近づくものを食らい続けた。このトンネル内には、重く大きな岩で出来た仕掛け扉で仕切られた区画が存在し、そこにトンネルを見張るオークの詰め所があるが、それらオークも時々かの女の餌食になっている。
 
物語中では指輪奪回を目指す[[ゴクリ]]がかの女との密約により[[フロド・バギンズ|フロド]]と[[サムワイズ・ギャムジー|サム]]をこのトンネルに誘い込み、シェロブにかれらを襲わせる。シェロブはフロドを毒針で刺し仮死状態にしたが、主人を殺されたと激怒したサムに[[つらぬき丸]]で切り掛かられた際に、彼を押し潰そうとして誤ってつらぬき丸の上に身を投げ出してしまって腹部を刺し貫かる。さらに闇の中で生きていたため光に慣れていない眼を{{読み仮名|玻璃瓶|はりびょう}}に集められた[[エアレンディル|エアレンディルの光]]で傷めて撃退され、巣に逃げ帰ってしまう。その後、物語では洞窟の奥底で復讐を誓いつつ、深手に苦しみ続ける描写があるのみである。そのまま死亡したのか、生き延びてなおも恐怖をばらまき続けたのか、最終的にどのような運命をたどったのかはいかなる物語にも語られていない。
 
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