「ヴァルーエフ指令」の版間の差分

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==概要==
内相ヴァルーエフによると、指令の発行の理由は次のようなものである。
#指令はウクライナの[[インテリ|知識人]]と[[農民]]による政治的運動を防止することができる有効な方法である<ref name="#1">中井 1998:239.</ref>。
#ウクライナ語は「存在しなかったし、存在していないし、これからも存在しえない」<ref>中井 1998:239.<name="#1"/ref>。ウクライナ語は[[ポーランド]]の影響によって歪められたロシア語であり<ref>中井 1998:239.<name="#1"/ref>、「大衆によって使われての方言」である。そのような方言によってウクライナで教育されるべきではない<ref>中井 1998:239.<name="#1"/ref>。
#ウクライナの農民はウクライナ語よりロシア語をよりよく理解するので、ウクライナ語を学ぶ必要はない<ref>中井 1998:239.<name="#1"/ref>。
#独自のウクライナ語の追求は、ロシアからウクライナを分離させる要求にほかならない<ref>中井 1998:239</ref>。
#ウクライナ語の印刷刊行は「ロシアの国益」に反する<ref>中井 1998:239.<name="#1"/ref>。
 
ヴァルーエフ指令の施行によりウクライナ語の出版が著しく減少し、ウクライナの[[啓蒙]]組織の多くは「[[分離主義]]者」として警察によって弾圧された。その結果、ウクライナの知識人の一部が[[オーストリア帝国]]の[[ガリツィア]]地方へ移住し、ガリツィアはウクライナ民族解放運動の中心地となった。