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== 生涯 ==
蒙氏は、蒙驁の代に[[田斉|斉]]より秦へ移り住んだ。蒙恬が[[始皇帝]]に信任されると、蒙毅も親近され、位は[[上卿]]にいたり、始皇帝の外出には常に車に陪乗し、宮中でも常に御前に侍った<ref name="#1">『史記』蒙恬列伝</ref>。
 
ある時、[[趙高]]が大罪を犯し、蒙毅は処刑するよう命じた<ref>『史記』蒙恬列伝< name="#1"/ref>。蒙毅は法のとおり死罪とし、趙高の官籍を除いたが、始皇帝は趙高が仕事に勤勉であるということで、恩赦して復職させた<ref>『史記』蒙恬列伝< name="#1"/ref>。このことで、蒙毅は趙高に恨まれることになった<ref>『史記』蒙恬列伝< name="#1"/ref>。
 
[[紀元前211年]]、始皇帝は出遊の途中で病気になったため、蒙毅をやって山川の神に祈らせた<ref>『史記』蒙恬列伝< name="#1"/ref>。
 
[[紀元前210年]]、蒙毅が帰らないうちに、始皇帝は沙丘で崩御した<ref>『史記』蒙恬列伝< name="#1"/ref>。趙高は[[李斯]]と共謀し、始皇帝の末子の[[胡亥]]を皇帝に立て、長男の[[扶蘇]]と蒙恬(蒙毅の兄)に自殺を命じた<ref>『史記』蒙恬列伝< name="#1"/ref>。扶蘇は抵抗せずに自殺し、蒙恬は抵抗し、[[靖辺県|陽周]]の獄に繋がれた<ref>『史記』蒙恬列伝< name="#1"/ref>。一方、蒙毅は帰ってくると、[[代郡|代]]に投獄された。
 
同年、兄の蒙恬は胡亥(二世皇帝)からの自殺命令が届くとやむを得ず、自殺した<ref>『史記』蒙恬列伝< name="#1"/ref>。
 
[[紀元前209年]]、趙高は有力者や不平派を悉く冤罪で殺害し、蒙毅もこれによって誅殺された<ref>『史記』蒙恬列伝< name="#1"/ref><ref>『史記』李斯列伝</ref>。
 
== 脚注 ==