「過電圧」の版間の差分
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新規ː過電圧の応用 |
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同様の概念として[[電気化学的分極]]があるが、過電圧は、電極での反応が1種類の場合、単純電極における電気化学的分極の大きさと言うことができる。
例えば、[[水]]と[[酸素]]の[[酸化還元反応]]
過電圧は、反応物質の[[活性化]]に余計なエネルギーが消費されるための'''活性化過電圧'''(かっせいかかでんあつ、activation overpotential、activation overvoltage)、電極表面での反応種の濃度と溶液内部での濃度が異なるために生じる'''濃度過電圧'''(のうどかでんあつ、concentration overpotential、concentration overvoltage、又は拡散(濃度)過電圧)、電極表面での抵抗から生じる抵抗過電圧の3つの合計値から出来ている<ref name="燃料電池の基礎マスター">田辺茂著 『燃料電池の基礎マスター』 電気書院 2009年1月31日第1版第1刷発行 ISBN 978-4-485-61007-7</ref>。
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過電圧は効率を低下させる悪者とみなされがちだが、目的外の物質の過電圧を高く設定することが出来れば、目的の物質を高純度で生成し、本来の[[酸化還元電位]]では生成されない物質を生成することもできる。
例えば、塩素/塩化物イオンの酸化還元電位は1.3595Vに対し、酸素/水の酸化還元電位は1.229Vであるため食塩水に通電すると一見酸素が生成されるように思えるが、実際には酸素/水の酸化還元反応は過電圧が大きいので、主反応として塩素を生成することができる。こうして作られた塩素は諸々の化学工業の原材料として役立てられる
酸素より[[塩素]]を生成するため、酸素/水の反応の過電圧が大きく、塩素/塩化物イオンの過電圧が小さい[[二酸化ルテニウム]]を電極触媒とした電解装置が塩素の製造に用いられる。
== 出典 ==
{{Reflist}}
== 関連項目 ==
* [[電気化学的分極]]
* [[標準電極電位]]
* [[起電力]]
[[category:電気化学|かでんあつ]]
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