「グリザイユ」の版間の差分

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[[Image:Sarto life.jpg|thumb|260px|right|アンドレア・デル・サルト『キリストの洗礼』フィレンツェ、スカルツォ回廊の灰色と茶色のグリザイユのフレスコ画(1511年 - 1526年)]]
[[ファイル:カマイユ及びグリザイユ.jpg|サムネイル|[http://0plusart.com/grisaille/]カマイユに含まれるグリザイユ]]
[[Image:Magi Herod MNMA Cl23532.jpg|thumb|right|200px|ヘロデの前の東方の三博士を描いた15世紀初期のフランスのステンドグラス。グリザイユが使われている(1999年復元)]]
'''グリザイユ'''([[フランス語]]:'''{{lang|fr| Grisaille}}''', ''gris''は「灰色」の意味)とは[[モノクローム]]で描かれた[[絵画]]のこと。装飾では、[[レリーフ]]の中にものを描くために用いられる。色は一般に灰色か茶色が使われるが、少しだけ他の色がつくこともある(右の[[アンドレア・デル・サルト]]の絵を参照)。グリザイユの絵画はモノクロームということで[[デッサン]]に似ている。写真でいうと「[[セピア調]]」にあたる。[[イタリア]]では「grisaglia」あるいは「[[キアロスクーロ]]」に該当し、「グリザイユ」は別の意味を持つ([[:it:Grisaille]]を参照)。
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[[装飾写本]]はしばしば使える色の制限からペンと[[水彩]]で描かれた。ジャン・ピュッセル([[:en:Jean Pucelle|Jean Pucelle]])、[[マシュー・パリス]]([[:en:Matthew Paris|Matthew Paris]])らはそれを専門とした。[[アンドレア・マンテーニャ]]、ポリドーロ・ダ・カラヴァッジオ([[:en:Polidoro da Caravaggio|Polidoro da Caravaggio]])といった[[ルネサンス]]の画家たちはしばしば古典風の効果を狙って、つまり古典期の彫刻レリーフや[[ローマ美術]]を模して、グリザイユを使った。
 
[[ファイル:カマイユ及びグリザイユ.jpg|サムネイル|[http://0plusart.com/grisaille/]カマイユに含まれるグリザイユ]]
「グリザイユ」という語は[[七宝|エナメル]]のモノクロームの絵付けにも使われる。窓に用いられたグリザイユ・ガラスの好例は[[ヨーク大聖堂]]([[:en:York Minster|York Minster]])の北側の[[翼廊]]の端にある『5人姉妹の窓』である<ref group="注釈">[[:File:York_Minster_glass_window_from_below.jpg]]</ref>。