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{{Infobox Language
|name=英語
|nativename={{en|English}}
|pronunciation={{IPA|'ɪŋɡlɪʃ}}
|familycolor=インド・ヨーロッパ
|states=[[イギリス]]、[[アメリカ合衆国]]、[[カナダ]]、[[オーストラリア]]、[[ニュージーランド]]、[[アイルランド]]、[[南アフリカ共和国]]、[[フィリピン]]、[[シンガポール]]など多数(約80の国・地域)
|region=主として[[西ヨーロッパ]]、[[北ヨーロッパ]]、[[東南アジア]]、[[北アメリカ]]、[[オセアニア]]、[[西インド諸島]]の一部など
|speakers=約3億3500万人<ref>{{cite web|url=https://www.ethnologue.com/language/eng|title=English|publisher=[[エスノローグ]]18版|year=2015|accessdate=2015-09-02}}</ref>
|rank=2-3(第二公用語含む)
|fam1=[[インド・ヨーロッパ語族]]
|fam2=[[ゲルマン語派]]
|fam3=[[西ゲルマン語群]]
|fam4=[[アングロ・フリジア語群]]
|fam5=[[古英語]]
|nation=[[英語圏]]を参照
|agency=なし
|iso1=en
|iso2=eng
|iso3=eng
|sil=ENG
|vitality=
|map=[[File:English language distribution.svg|300px]]
|mapcaption = {{legend|#346699|公用語が英語で、母語も英語である割合が最も高い地域}}
{{legend|#99ccff|公用語が英語であるが、母語は英語以外である割合が最も高い地域}}
}}
{{Wikiversity}}
'''英語'''(えいご、{{Lang-en-short|English|links=no}} {{IPA-en|&#39;ɪŋɡlɪʃ|pron}} {{Smaller|イングリッシュ}}、{{lang-la-short|anglica}})とは、[[インド・ヨーロッパ語族]][[ゲルマン語派]]の[[西ゲルマン語群]]・[[アングロ・フリジア語群]]に属し、[[イギリス]]・[[イングランド]]地方を[[発祥]]とする[[言語]]である。
 
==「英語」という呼称==
「英語」の「英」はイギリスの[[漢字]]表記「'''英吉利'''」に[[由来]]する。その一方、英語そのもので英語を意味するEnglishはイングランド(England)の形容詞形であり、「イングランド語」を意味する。
 
同じような成立の略語に「[[フランス語|仏語]]」、「[[ドイツ語|独語]]」、「[[スペイン語|西語]]」などがあるが、現代日本では「[[フランス]]語」、「[[ドイツ]]語」、「[[スペイン]]語」といった呼称が普及している。一方で英語は古くに「英吉利語」<ref>例えば、青木輔清 編『英吉利語学便覧 初編』(明治5年刊)など。</ref>という呼称もあったがすでに廃れており「英語」という呼称のみが普及している。英語は[[大英帝国]]の旧[[植民地]]では、それぞれ独立後も公用語もしくはそれに準ずる形で広く使われている。[[アメリカ合衆国]]はその中でも人口・経済および、軍事力で大国となり、米国で話される[[アメリカ英語|英語]]は[[米語]]とも呼ばれる<ref>kotobank [https://kotobank.jp/word/%E7%B1%B3%E8%AA%9E-623957 「米語」] </ref>。
 
==文字==
{{main|英語アルファベット}}
英語は通常[[ラテン文字]]によって記述され、以下の26文字を用いる。
 
{|class="wikitable" border="1" style="font-size:150%;text-align:center;"
|-
|[[A]]||[[B]]||[[C]]||[[D]]||[[E]]||[[F]]||[[G]]||[[H]]||[[I]]||[[J]]||[[K]]||[[L]]||[[M]]
|[[N]]||[[O]]||[[P]]||[[Q]]||[[R]]||[[S]]||[[T]]||[[U]]||[[V]]||[[W]]||[[X]]||[[Y]]||[[Z]]
|-
|[[a]]||[[b]]||[[c]]||[[d]]||[[e]]||[[f]]||[[g]]||[[h]]||[[i]]||[[j]]||[[k]]||[[l]]||[[m]]
|[[n]]||[[o]]||[[p]]||[[q]]||[[r]]||[[s]]||[[t]]||[[u]]||[[v]]||[[w]]||[[x]]||[[y]]||[[z]]
|}
 
ヨーロッパの他の多くの言語と異なり、外来語(およびその転写)を除いて[[ダイアクリティカルマーク]]はほとんど用いない。
 
手書き時は[[アルファベット]]が連なる[[筆記体]]が以前は主流だったが、現在は署名(サイン)など独自性を追求される場合を除いて、読みやすさなどの観点から[[ブロック体]]が主流である。
 
英語においては多くの文字が複数の発音を持っている。また綴りと実際の発音の食い違いも大きく、発音されない[[黙字]]が存在したり、また一つの発音が幾通りもの綴りで表記される場合もある<ref>「英語の歴史」p97-100 寺沢盾 中公新書 2008年10月25日発行</ref>。
 
==発音==
{{main|英語学#音声・音韻学}}
 
==文法==
{{main|英語の文法}}
 
== 方言と変種 ==
英語は[[複数中心地言語]]であり、明確な標準語は存在しない。ただし、最も早くイングランドに植民地化されたアメリカでも17世紀初頭、それ以外は18世紀末から19世紀末にかけての植民地化によって英語圏となったため言語が分化する時間が短く、さらに英語圏諸国は密接な関係を維持しているために言語の断絶も少なくなっており、意思疎通ができなくなるほどの言語分化は起こっておらず、一体性を持った言語として存続している<ref>「言語世界地図」p197-199 町田健 新潮新書 2008年5月20日発行</ref>。英語の系統としては、アメリカ大陸への植民によってアメリカ英語とイギリス英語の系統に分かれており、アメリカ英語系統はカナダ英語とアメリカ合衆国英語とに分かれ、合衆国英語は植民地化した[[フィリピン英語]]の元となった。これに対し、イギリスは18世紀末以降の積極的な植民によって世界各地に英語圏を広げていき、オーストラリア英語やニュージーランド英語、西インド諸島英語やインド英語など、カナダを除く旧イギリス領諸国の英語は全てイギリス英語の系譜へと連なっている<ref>「英語の歴史」p137 寺沢盾 中公新書 2008年10月25日発行</ref>。
 
一方、英語圏の辺縁においては、言葉の通じないもの同士が簡単なコミュニケーションを取るための[[ピジン英語]]が各地で成立した。特に[[カリブ海]]地域においては、[[奴隷貿易]]によって連れてこられたものたちの間で多様なピジン言語が成立し、さらに次の世代には母語話者を得て文法・語彙が整備され、[[ジャマイカ・クレオール語]]に代表される英語系の[[クレオール言語]]が多数成立した<ref>「世界の英語ができるまで」p239-241 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。このクレオール言語は[[解放奴隷]]によって[[西アフリカ]]へと持ち込まれ、[[クリオ語]]などの英語系クレオール言語がさらに成立した<ref>「世界の英語ができるまで」p247-249 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。英領の太平洋諸島においてもこの過程は存在し、[[パプアニューギニア]]の[[トク・ピシン]]などの英語系クレオール言語が成立している<ref>「英語の歴史」p146 寺沢盾 中公新書 2008年10月25日発行</ref>。英国が世界各地に植民地を建設した関係上、英語を起源とする[[ピジン言語]]・[[クレオール言語]]は非常に数が多く、全世界のピジン・クレオール言語の約40%は英語を起源とすると考えられている<ref>「よくわかる社会言語学」(やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)p81 田中春美・田中幸子編著 ミネルヴァ書房 2015年9月20日初版第1刷発行</ref>。
 
=== 方言 ===
*[[イギリス英語]]
**[[容認発音]](RP、BBC英語、クイーンズイングリッシュ[米国で使うことの多い呼び名])
**[[コックニー]](ロンドン下町英語)
**[[河口域英語]]
**[[スコットランド英語]]
**[[スカウス]]([[リヴァプール]]英語 / [[マージーサイド]]英語)
**[[ジョーディー]]([[ニューカッスル]]周辺地域の方言)
**[[ヨークシャーアクセント]]
**{{仮リンク|ウェストカントリー|en|West Country English}}
***グロスターシャー、ドーセット、サマセット、デボン、コーンウォール地域とその周辺で主に話され、ゲルマン語に由来したアングロサクソンの古英語に最も近い英語。
**[[ブラミー]]([[バーミンガム]]周辺地域の方言)
**[[エセックス英語]]
*[[アイルランド英語]]
*{{仮リンク|ウェールズ英語|en|Welsh English}}
*[[オーストラリア英語]]
**Cultivated カルティヴェイテッド(上層)
**General ジェネラル(中級層)
**Broad ブロード(下層)
*[[ニュージーランド英語]]
*[[カナダ英語]]
*[[アメリカ英語]](米語)
**[[アメリカ中西部アクセント]](標準アメリカ英語、GA、CNN英語)
**[[テキサンアクセント]]
**[[ニューイングランドアクセント]]
***[[ボストンアクセント]]
**[[ニューヨークアクセント]]
**[[フロリダアクセント]]
**[[北カロライナアクセント]]
**[[南カロライナアクセント]]
**[[アメリカ中北部英語]]
**[[アメリカ西部英語]]
***[[カリフォルニアンアクセント]]
***カリフォルニアンアクセントとは別だが、カリフォルニア発祥の方言として[[Valley girl accent]](日本で言うところの[[ギャル語]]、もしくは[[オネエ言葉]]に相当する)も存在する。現在ではカリフォルニアの女子の若年層以外にも世界中の英語圏の国々に広まっている。
**[[南部アメリカ英語]]
**[[間大西洋アクセント]]
***第二次世界大戦後あたりまでアメリカ上流層で流行っていた人工方言。主に政治家や俳優など人前で話すときに使われた。第一次世界大戦前あたりから使用され、ラジオを通したBBC英語にとても影響されていると思われる。
**[[フィリピン英語]]
*[[ジャマイカ英語]]
*[[インド英語]]
*[[南アフリカ英語]]
*[[コングリッシュ]]
*[[シングリッシュ]]
*[[香港英語]]
 
=== 職業変種 ===
* [[航空英語]]
* [[軍人米語]]
 
=== 民族変種 ===
* [[黒人英語]]
 
=== その他の変種 ===
*[[ベーシック英語]]
*[[スペシャル・イングリッシュ]]
*[[グロービッシュ]]
*[[プレイン・イングリッシュ]]
*[[アングリッシュ]]
*[[ピッグ・ラテン]]
 
=== 英語系クレオール言語 ===
* [[クリオ語]]
* [[ジャマイカ・クレオール語]]
* [[スパングリッシュ]]
* [[トク・ピジン]]
* [[ナイジェリア・ピジン]]
* [[ノーフォーク語]]
* [[ハワイ・クレオール英語]]
* [[ピジン語]]
* [[ビスラマ語]]
* [[ピトケアン語]]
 
=== 混合言語 ===
* [[シェルタ語]]
 
==歴史==
{{出典の明記|date=2016年1月24日 (日) 02:04 (UTC)|section=1}}
{{main|英語史}}
[[File:Britain.Anglo.Saxon.homelands.settlements.400.500.jpg|thumb|西暦400年代の[[ユトランド半島]]から[[ブリテン諸島]]への移住。<br>{{font color||LightSkyBlue|Jutes}}: [[ジュート人]]<br>{{font color||salmon|Angles}}:[[アングル人]]<br>{{font color||YellowGreen|Saxons}}: [[サクソン人]]]]
もともとイギリス諸島の先住民は[[ケルト人|ケルト]]系であり、[[ケルト語]]系の言語が使用されていた。やがて[[1世紀]]から[[ローマ人]]が[[ブリテン島]]に駐留にするようになったが、そのローマ人が西暦[[410年]]に本国に引き上げると、[[5世紀]]半ばから[[6世紀]]にかけて、[[ジュート人]]・[[アングル人]]・[[サクソン人]]といった[[ゲルマン]]系の人々が大陸からブリテン島に渡来して、先住のケルト人を支配するようになり、イギリス諸島においてゲルマン系の言語が定着した。ここから英語の歴史が始まる。彼らの話していた言語は[[ゲルマン語派]]のうちの[[西ゲルマン語群]]に属しており、[[ドイツ語]]や[[オランダ語]]と近い関係を持っていた。なかでもオランダの[[フリースラント州]]で話されていた[[フリジア語]]とは極めて近い関係にあり、[[アングロ・フリジア語群]]として同一語群の中に含まれている<ref>「英語の歴史」p24-25 寺沢盾 中公新書 2008年10月25日発行</ref>。
 
以後の英語の[[歴史]]はふつう、450年から1100年頃にかけての[[古英語]]、1100年頃から1500年頃にかけての[[中英語]]、それ以降の[[近代英語]]の3期に大別される。中英語と近代英語の間は[[初期近代英語]]と分類でき、また20世紀以降の近代英語は現代英語と分類される<ref>「英語の歴史」p38 寺沢盾 中公新書 2008年10月25日発行</ref>。
 
古英語は渡来者たちの方言差を引き継ぐ形で方言を持っていたが、10世紀前半に陸地王国が統一されると徐々に標準語の需要が高まっていき、10世紀末にはウェストサクソン方言が標準書記言語としての地位を確立した<ref>「世界の英語ができるまで」p20-21 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。しかし[[11世紀]]の[[ノルマン・コンクエスト]]によって[[フランス]]から来た[[貴族]]階級が話していた[[ロマンス諸語]]の[[オイル語]]系の[[ノルマン語]]が公用語として[[14世紀]]まで使われ、英語は公的部門で使用されなくなり、確立した標準語も消失した。このことにより、中英語では[[ロマンス諸語]]、特にフランス語からの借用語の増大と、庶民の間での英語の簡素化がすすみ、形態変化の単純化、名詞の性別の消失などを引き起こした<ref>「世界の英語ができるまで」p24-26 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。ただし中英語の変化のどこまでが言語接触の影響によるものかは議論がある。その後、1362年には公的な場面で英語が使用されるようになり、15世紀初頭には公文書にも使用されるようになった。これに伴い、公文書体に準拠した書き言葉の整備が進んだ<ref>「世界の英語ができるまで」p36-38 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。一方、15世紀初頭には[[大母音推移]]と呼ばれる発音の変化がはじまり、[[近代英語]]初期である17世紀初頭まで続いたことで、英語の発音は以前と比べ大きく変化したものの、書き言葉の綴りは伝統的な発音に基づいて整備されることが多く、さらに[[活版印刷]]の普及などによってこの綴りが固定化したため、単語の発音と綴りの間にずれが生じるようになった<ref>「世界の英語ができるまで」p42-44 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。
 
==現況==
[[File:Kachru's three circles of English.svg |thumb|ブラジ・カチュルによる英語使用状況モデル。内円にイギリスやアメリカなどの母語使用圏、外円にインドやナイジェリアなどの第二言語使用圏、拡大円に中国やロシア、ブラジルといった外国語としての使用圏が配されている]]
英語話者の分類としては、1970年代に提唱された3タイプによる分類法が広く使用されている。すなわち、母語としての英語(English as a Native language、ENL)、第二言語としての英語({{interlang|en|English as a second language}}=ESL)、[[外国語]]としての英語({{interlang|en|English as a foreign language}}=EFL)である<ref>「英語系諸言語」p88-89 トム・マッカーサー著 牧野武彦監訳 山田茂・中本恭平訳 三省堂 2009年9月15日第1刷発行</ref>。また、[[ブラジ・カチュル]]は上記の分類法を元に、英語の使用状況を、母語使用圏からなる内円・第二言語使用圏からなる外円・外国語としての使用圏からなる拡大円の3つの円を使ってモデル化した<ref>「英語系諸言語」p117-118 トム・マッカーサー著 牧野武彦監訳 山田茂・中本恭平訳 三省堂 2009年9月15日第1刷発行</ref>。
 
=== 英語圏 ===
{{See also|国別英語話者数ランキング|英語を公用語としている国の一覧|英語圏}}
 
[[File:English dialects1997.png|250px|right|thumb|'''国別の英語話者人口''' 2/3をアメリカ合衆国一国が占める]]
[[File:Percentage of English speakers by country and dependency as of 2014.svg|upright=1.2|thumb|420px
|2014年時点での人口に占める英語話者の割合{{Multicol}}{{legend|#225500|80–100%}}{{legend|#44aa00|60–80%}}{{Multicol-break}}{{legend|#66ff00|40–60%}}{{legend|#99ff55|20–40%}}{{Multicol-break}}{{legend|#ccffaa|0.1–20%}}{{legend|#c0c0c0|データなし}}{{Multicol-end}}]]
[[File:Map of English native speakers.png|upright=1.2|thumb|300px|英語母語話者の人口に占める割合]]
 
英語を母語とする人々が多数を占めたり、あるいは国語や公用語に英語が指定されている地域は[[英語圏]]と総称される。2007年時点では、全世界192カ国のうち英語を公用語としている国は55カ国にのぼっていた<ref>「言語世界地図」p194 町田健 新潮新書 2008年5月20日発行</ref>。英語を[[母語]]としている人は[[世界人口]]の4.68%で、第1位の中国語(13.22%)と比べかなり少ない<ref>{{cite web|url=https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/fields/2098.html|author=CIA|title=The World Factbook -Field Listing ::Languages|language=英語|accessdate=2009年11月26日}}</ref>。しかし公用語人口としては英語が世界一である<ref>{{cite book|和書|title=なるほど知図帳世界2009|publisher=昭文社|year=2008|isbn=978-4398200396}}</ref>。
 
現在、イギリス(UK)全体としては圧倒的に英語話者が多数を占めているものの、英語が法的に国家の公用語とされているわけではない<ref>「よくわかる社会言語学」(やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)p147 田中春美・田中幸子編著 ミネルヴァ書房 2015年9月20日初版第1刷発行</ref>。カナダ、オーストラリア、ニュージーランドをはじめとして数十の国または地域では公用語もしくは事実上の公用語となっている。[[アメリカ合衆国]]は、全人口の約8割が英語を話し最大の英語話者数を抱えているが、国としての公用語は指定していない。一方で州単位で公用語を決める動きが1980年代以降活発化し、2006年時点では[[カリフォルニア州]]、[[フロリダ州]]、[[イリノイ州]]など50州の内28州で英語のみが公用語に指定されている<ref>「アメリカ」(世界地誌シリーズ4)p82-83 矢ヶ﨑典隆編 朝倉書店 2011年4月25日初版第1刷</ref>。詳しくは[[:en:Template:Official_languages_of_U.S._states_and_territories]]を参照。
 
第二言語としての英語圏の多くは、[[イギリス帝国]]の植民地に由来する。イギリス統治期、現地[[エリート]]層のほとんどは英語で教育を受け、植民地行政でも英語が公用語とされたため、[[独立]]後も多くの国でこの状態が引き継がれ、[[政治]]・[[経済]]・教育といった公的分野で英語が使用されていることが多く、また国内言語が統一されていない国家においては、エリート層の共通語として英語が機能していることもある。ただしこうした国家において英語話者は多数派ではないことがほとんどである<ref>「よくわかる社会言語学」(やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)p88-89 田中春美・田中幸子編著 ミネルヴァ書房 2015年9月20日初版第1刷発行</ref>。
 
=== 国際共通語としての英語 ===
意思の疎通が可能な国や地域を考慮すると、英語は世界でもっとも広く通用する言語と考えられている<ref>[[:en:List_of_languages_by_number_of_native_speakers]]</ref>。[[イギリス|英]][[アメリカ合衆国|米]]の影響などで英語が国際[[共通語]]として使われるようになったため、[[外国語]]として英語を学習・使用する人も多い。そのため、世界各国でイギリス(イングランド)方言・アメリカ方言などの英語の枠組みを超えた「新英語」が出現するようになった<ref>「英語の歴史」p143 寺沢盾 中公新書 2008年10月25日発行</ref>。
 
英語は[[国際連合]]の公用語の一つであるほか、多くの[[国際機関]]において公用語としての地位を確立している。[[石油輸出国機構]]のように、英語を第一言語とする国家が加盟していないのにもかかわらず英語を公用語とする国際機関すら存在する。また、2007年時点においてインターネット上で最も使用される言語は英語であり、英語圏以外の国の[[マスメディア]]も多くの場合英語放送や英語版の発行を行っている。[[航空交通管制]]は英語での交信が原則となっている。学術分野でも英語は共通語となりつつあり、文化面でも[[映画]]や[[音楽]]などは英語使用が主流となっている<ref>「英語の歴史」p5-10 寺沢盾 中公新書 2008年10月25日発行</ref>。[[翻訳]]においては、英語以外の言語間で翻訳を行う場合すら、直接翻訳ができない場合はいったん原語から英語へと変換し、またそこから他言語へ変換することが珍しくない<ref>「よくわかる翻訳通訳学」(やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)p69 鳥飼玖美子編著 ミネルヴァ書房 2013年12月10日初版第1刷発行</ref>。このように経済、[[社会]]、[[文化_(代表的なトピック)|文化]]など様々な分野で[[グローバリゼーション|グローバル化]]に伴う英語の普及が進み、「国際共通語」としての英語の重要性は高まる一方である。こうしたことから各国でも盛んに[[英語教育]]が行われるようになり、[[欧州連合|EU]]では、学校でもっとも学ばれている外国語となっている<ref name="srv06">{{cite web|url=http://ec.europa.eu/education/languages/pdf/doc631_en.pdf|format=PDF|date=2006-02|title=Europeans and their Languages|author=Eurobarometer|language=英語|accessdate=2009年11月26日}}</ref>。
 
英語が国際共通語として使用されるようになったのはそれほど古くはなく、19世紀まではフランス語が外交用語や国際共通語としての地位を占めていたが、[[第一次世界大戦]]後から英語はフランス語と並ぶ国際語としての地位を徐々に築いていった<ref>「言語世界地図」p196 町田健 新潮新書 2008年5月20日発行</ref>。[[第二次世界大戦]]後イギリスは徐々に国際政治での影響力を弱めていくが、同じ英語を使用する国であるアメリカ合衆国が強い影響力を持つようになり、さらにイギリスから独立した国家群のほとんどは独立後も英語利用を続けることが多かったため、結果として英語が有用な外国語として世界に広く普及することになった<ref>「変容する英語」p160 菅山謙正編 世界思想社 2005年8月10日第1刷発行</ref>。
 
この現況に対して、英語の影響力強化を懸念する立場からは英語が他言語を圧迫し[[言語帝国主義]]に陥っている、すなわち[[英語帝国主義]]であるとの批判も見られる<ref>「よくわかる社会言語学」(やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)p94-95 田中春美・田中幸子編著 ミネルヴァ書房 2015年9月20日初版第1刷発行</ref>。
 
==母語圏の英語事情==
===イギリス・アイルランドの英語事情===
{{main|イギリス英語}}
[[イギリス]]、とくに英語発祥の地であるイングランドには、多数の英語方言がある。特に社会階層による方言の分化が著しく、社会の上層で使用される「[[容認発音]]({{en|received pronunciation/RP, [[英国放送協会|BBC]] English, Queen&#39;s English}} など様々な呼称がある)」や下層で使用される[[コックニー]]といった[[社会方言]]が存在する。容認発音は話者こそ少ないものの、伝統的に訛りのない標準発音とされており、BBC英語とも呼ばれるように公的な場面や放送などで主に用いられてきた<ref>「世界の英語ができるまで」p86-87 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。しかし1980年代以降、容認発音に代わりロンドン付近の社会中層が主に用いてきた「[[河口域英語]] ({{en|Estuary English}})」の使用が増えつつある<ref>「世界の英語ができるまで」p97 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref><ref>「英語の歴史」p113 寺沢盾 中公新書 2008年10月25日発行</ref>。なお、これ以外に地域方言もイングランド各地に存在する<ref>「世界の英語ができるまで」p98-99 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。
 
イングランド以外の[[ブリテン諸島]]は本来[[ケルト語派|ケルト諸語]]圏であり、古くは[[スコットランド・ゲール語]]や[[アイルランド・ゲール語]]、[[ウェールズ語]]といったケルト語系の言語が使用されていた。しかしイングランドからの影響によって英語の使用が広まり、[[スコットランド]]では中英語から分離した英語系の[[スコットランド語]]が早くも14世紀末には一般的に使用されるようになった<ref>「世界の英語ができるまで」p105-106 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。[[1707年]]にスコットランドとイングランドが合同すると影響はさらに強まり、スコットランド語に代わって完全に英語の一方言である[[スコットランド英語]]が主に使用されるようになった<ref>「世界の英語ができるまで」p108-109 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。この傾向は他地域でも同様であり、[[ウェールズ]]でも19世紀後半にはウェールズ英語の使用が主流となり<ref>「世界の英語ができるまで」p124-125 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>、[[アイルランド]]でもこの時期に[[アイルランド英語]]使用が一般的となった<ref>「世界の英語ができるまで」p117 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。アイルランドが独立するとアイルランド・ゲール語は英語とともに公用語に指定されたものの、ゲール語の母語話者は減少を続けており、同国国民の9割以上はアイルランド英語を母語とするようになっている<ref>「世界の英語ができるまで」p114-115 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。
 
===アメリカ合衆国の英語事情===
{{main|アメリカ英語}}
[[アメリカ合衆国]]には、国家の[[公用語]]に関する法的な文章が存在しない。ただし、州レベルでは、英語を公用語とする州や英語と[[スペイン語]]([[:en:Spanish language in the United States|アメリカ合衆国のスペイン語]])を公用語と明文的に定める州もある。初期の頃は、[[西ヨーロッパ|西欧]]系(特に[[ゲルマン民族|ゲルマン系]])の[[移民]]が多く、英語優位の状況が確保されていたが、次第に[[東ヨーロッパ|東欧]]・[[南ヨーロッパ|南欧]]系が増えてきた。さらに[[アジア]]・[[ラテンアメリカ|中南米]]([[ヒスパニック]]・[[ラテン系アメリカ人]]問題を参照のこと)からの移民([[:en:Immigration to the United States|アメリカ合衆国への移民]])が大量に押し寄せ、彼らが高い出生率を維持すると、英語の地位が揺るぎかねないといった風潮が英語話者([[アングロ・サクソン人|アングロ・サクソン]]系、[[WASP]])の間で生まれてくる([[:en:English-only movement|イングリッシュ・オンリー運動]])。いずれにしても英語が[[国家]]の言語([[国語]])として通用しているのは事実で、教育の分野においては「[[二言語話者|バイリンガル]]教育か[[モノリンガル]]教育か」といった趣旨の問題がたびたび持ち出される。
 
アメリカ英語の地域差はさほど大きくないが、おおまかには北東部の[[ニューイングランド]]英語([[:en:New England English|New England English]])、[[アメリカ南部]]一帯で話される[[南部アメリカ英語]]、そしてその他の地域の[[一般アメリカ英語]]の3地域に区分される<ref>「世界の英語ができるまで」p167-170 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。
 
===カナダの英語事情===
{{main|カナダ英語}}
[[カナダ]]は[[イギリス連邦]]および[[英連邦王国]]を構成する一国であり、元英領植民地([[:en:Crown colony|Crown colony]])であった地域だが、その英領植民地にそれ以前は[[ヌーベルフランス]]であり、今でも[[フランス語]]が使われ続けている[[ケベック州]]があることから、カナダ全体の[[公用語]]として英語([[カナダ英語]])とフランス語([[カナダ・フランス語|カナダフランス語]])の両方が制定されており、[[カナダ政府|連邦政府]]のサイトや企業の商品説明などは全て英仏両言語で行われている。旧英領の国としては、全人口の内、英語を母語とする人の割合は58%と低く、フランス語が22%を占める。これは、移民が非常に多いため[[第二言語]]として英語を使用している人口が非常に多いからである。また、[[北アメリカ|北米]]で[[アメリカ合衆国]]が隣に位置していることから、旧英領であるとはいえ、[[オーストラリア]]や[[インド]]などほかの旧英領植民地とは違い、比べるとカナダの英語発音は[[イギリス英語]]よりも[[アメリカ英語]]に近いが、単語の綴りとしてはイギリス英語式とアメリカ英語式が混在している<ref>「世界の英語ができるまで」p190-191 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。ケベック州ではフランス語が公用語であることから、英語を母語とせず英語運用能力が高くない人も少なくないが、[[ケベック州]]と[[ニューブランズウィック州]]、[[オンタリオ州]]以外ではほとんどフランス語が使われないこともあり、カナダ英語におけるフランス語の影響は皆無に近い<ref>「世界の英語ができるまで」p186 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。
 
===オーストラリア・ニュージーランドの英語事情===
{{main|オーストラリア英語|ニュージーランド英語}}
現在、[[オーストラリア]]で話されている英語は、[[イギリス英語]]が訛ったものである。訛りは比較的強いが<ref>{{cite web|url=http://www.ne.jp/asahi/oz/info/begin/ozenglish.html|title=オーストラリアの言葉|author=オーストラリア政府観光局認定のオーストラリア・トラベル・アドバイザーによる解説|language=日本語|accessdate=2010年10月27日}}</ref>、アメリカ英語ほど変化は激しくなく、[[オーストラリアの映画]]などは他の[[英語圏]]でも[[イギリス英語]]を理解できるものなら分かる。地域間の言語差異は非常に小さい一方で、社会階層により「洗練された」(Cultivated)、「一般的な」(General)、「訛りの強い」(Broad)の3種の社会方言が存在する。かつては容認発音に近いとされるCultivated方言が標準語とされて社会上層や放送などで使用されていたが、20世紀末以降使用が激減し、General方言が標準語としての地位を確立した。Broad方言は地方や労働者階級などで使用者が多いが、こちらの話者も20世紀末以降減少が続き、General方言への一本化が進みつつある<ref>「世界の英語ができるまで」p198-200 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。
 
[[ニュージーランド]]で使用される英語は、オーストラリア英語とほぼ類似しており、綴りや発音も[[イギリス英語]]の傾向だが、同国のもう1つの公用語である[[マオリ語]](先住民族[[マオリ]]の言語)の影響も受けている。オーストラリアと同様、地域差が非常に少ない一方でCultivated、General、Broadの3方言が存在する<ref>「世界の英語ができるまで」p212-216 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。
 
==母語圏以外の英語事情==
===南アフリカの英語事情===
{{main|南アフリカ英語}}
南アフリカは大きな英語母語話者の集団が存在するものの多数派ではなく、2011年時点で英語母語話者人口は総人口の約9.6%を占めるに過ぎず、[[ズールー語]]・[[コサ語]]・[[アフリカーンス語]]に次ぐ規模にとどまっている。公用語としても唯一のものではなく、11ある公用語のうちの一つに過ぎない。一方で第二・第三言語として英語を使用する人口は非常に多く、事実上国内の共通語となっている。もともと[[アパルトヘイト]]期においては白人系の言語であるアフリカーンス語と英語の2言語のみが公用語となっており、なかでも政府や社会の主導権を握る[[アフリカーナー]]の言語であるアフリカーンス語の利用が積極的に進められたものの、この政策は差別される側である黒人の強い反発を招き、その反動からアパルトヘイト撤廃後は英語の共通語化が急速に進んだ<ref>「世界の英語ができるまで」p221-224 唐澤一友 亜紀書房 2016年4月5日第1版第1刷発行</ref>。
 
===インドの英語事情===
{{main|インド英語}}
[[インド]]では英語は[[ヒンディー語]]と並んで公用語の地位にあるが、現状に至るまでには紆余曲折が存在した。インドには英語の母語話者がほぼ存在せず、一方で北部を中心にヒンディー語が広大な共通言語圏を形成していたため、憲法制定時にはヒンディー語の単独公用語化が目指され、英語は「1965年までは公用語として併用される」との規定が定められていた<ref>「インド現代史1947-2007 上巻」p194-199 ラーマチャンドラ・グハ著 佐藤宏訳 明石書店 2012年1月20日初版第1刷</ref>。しかしまったく言語圏の違う南部の[[ドラヴィダ語|ドラヴィダ諸語]]圏からの反発が非常に強く、1965年に憲法における英語併用期限が切れると同時に激しい反対運動が巻き起こり、2週間後には事実上公用語2言語制の継続が決定した<ref>「インド現代史1947-2007 下巻」p16-21 ラーマチャンドラ・グハ著 佐藤宏訳 明石書店 2012年1月20日初版第1刷</ref>。一方で、ヒンディー語話者を中心に英語公用語化への反発も存在する<ref>「英語の歴史」p190-191 寺沢盾 中公新書 2008年10月25日発行</ref>。
 
=== 日本の英語事情 ===
{{See also|日本における英語}}
[[日本]]では、学校教育の場合、[[文部科学省]]が定める[[学習指導要領]]により、[[義務教育]]である[[中学校]]3年間と[[小学校#日本の小学校|小学校]]5・6年生で英語が[[必修教科|必修]]科目となっているが、「[[受験英語]]」という言葉があるように[[読解]]力が特に重視されていて、会話([[英会話]])があまり教えられていないため、受験([[入学試験]])が終わると英語に接する機会が少なく、非英語圏の[[先進国]]や[[アジア]]域内諸国と比べても通用度は低い。(全く話せず、聞き取れず、という人がほとんど)
 
[[江戸時代]]末期に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]や[[イギリス]]からの使節と交渉する必要が生じ、日本での英語の歴史が始まった。[[ジョン万次郎]]が著した日本最初の[[英会話]]教本には、(日本語とは語順の違う)英文の意味を取りやすいよう、[[漢文]]のような返り点が打たれていた。[[イギリス帝国|英国]][[外交官]]の[[アルジャーノン・フリーマン=ミットフォード_(初代リーズデイル男爵)|ミットフォード]]は1866年から4年間日本に滞在し[[貝原好古]]の『[[諺艸]]』など和書の一部を英訳して本国で紹介しており、初めて英訳された日本の文書はこれであろうと述べている{{sfn|貝原好古他|1910}}{{efn|[[アルジャーノン・フリーマン=ミットフォード_(初代リーズデイル男爵)|ミットフォード]]は[[貝原好古]]『[[諺艸]]』の他、[[佐倉惣五郎]]を描いた悲劇『[[東山桜荘子]]』なども英訳した。}}。
 
[[島村盛助]]など[[英文学者]]らが[[和英辞書]]を編纂したが、英語は[[第二次世界大戦]]中は、[[敵性語]]として排斥されていた時期もあった。今日、日本における英語は依然第一外国語であり、[[科学技術]]や諸[[制度]]の吸収のための手段や[[通商]]の道具([[商業]]英語)という位置付けである。
 
[[高校受験]]・[[大学受験]]、[[各種学校]]の必修・選択単位取得においては、英語を[[読解]]する能力が重視され、英文和訳を中心とした授業(いわゆる[[受験英語]]の学習)が行われている。[[日本語]]での出版活動が盛んで、多くの英語の書籍が日本語へ[[翻訳]]されることから、日常生活で英語の読解に迫られることはあまりないが、職種によっては英文文献の読解が必要となることは少なくない。そのため、専門分野の英文の理解はできるが、日常会話の経験はなく、英会話に苦手意識を持っている日本人は多い。
 
日本では、非[[都市]]部を中心に英語会話能力を特殊技能と見なす傾向が認められる。日本では[[大学]]の講義を英語ではなく日本語で受けることができること、すなわち[[日本の高等教育]]は母語だけで十分に享受できるということ、英語を母語とする人が1%未満であり日本語だけで日常生活に支障をきたさないことなど複合的な要素によって、日本国内では特定の業界や職種を除き、[[英会話]]の必要性が乏しいためである。一方、東京・大阪・神戸・名古屋・福岡などの[[都市圏]]では英語話者の[[コミュニティ]]が形成されている他、英語放送局も存在する。[[日本の道路標識#案内標識|日本の案内標識]]は英文併記が多い。
 
==英語に関する資格試験==
{{main|英語検定}}
 
* [[実用英語技能検定]]
* [[国際コミュニケーション英語能力テスト]]
* [[TOEFL]]
* [[IELTS]]
* [[ケンブリッジ英語検定試験]]
 
== 英語に関する辞典 ==
 
*[[英英辞典]] - [[オックスフォード英語辞典]]
*[[英和辞典]]
*[[和英辞典]]
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{notelist}}<!--{{efn|xxx}}-->
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
 
== 参考文献 ==
* {{Cite book| 和書| editor=| translator=[[アルジャーノン・フリーマン=ミットフォード_(初代リーズデイル男爵)|ミットフォード]]| author=貝原好古他| year=1910| origyear=1971| title=[https://www.gutenberg.org/ebooks/13015 Tales of Old Japan]| publisher=| location = [[ロンドン]]| page=|section=| quote=Book on etymology and proverbial lore, called the Kotowazagusa| isbn=| ref=harv}}
 
==関連項目==
{{Wikipedia|en}}
{{sisterlinks|commons=category:English language}}
 
===他の言語===
*[[スコットランド語]]
*[[古ノルド語]] - [[古ノルド語から英語への借用]]
*[[フランス語]] - [[フランス語から英語への借用]] - [[フラングレ]]
*[[ラテン語]]
*[[ギリシア語]]
*[[ドイツ語]] - [[ドイツ語から英語への借用]] - [[デングリッシュ]]
*[[日本語]] - [[日本語から英語への借用]] - [[和製英語]]
*[[ネイティブスピーカーの数が多い言語の一覧]]
 
===英語による各国文学===
*[[イギリス文学]]
*[[アメリカ文学]]
*[[カナダ文学]]
*[[オーストラリア文学]]
*{{仮リンク|ニュージーランド文学|en|New Zealand literature}}
 
===教育===
*[[英会話]] - [[英会話教室]]
*[[英語教育]] - [[英語 (教科)]]
*[[受験英語]]
 
===個別言語学===
*[[英語学]]
*[[英語史]]
*[[国際英語論]]
 
== 外部リンク ==
* {{Kotobank}}
{{アフリカ連合の言語}}
{{国際連合公用語}}
{{ゲルマン語派}}
{{英語}}
{{Normdaten}}
 
{{DEFAULTSORT:えいこ}}
[[Category:英語|*]]
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