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| portal1 = 文学
}}
『'''見えない人間'''』(みえないにんげん、{{Lang-en-short|''Invisible Man'',}} [[1952年]])は、[[アメリカ合衆国]]の作家[[ラルフ・エリソン]]の[[長編小説]]。原題は[[イギリス]]の作家[[H・G・ウェルズ]]のSF小説『[[透明人間 (小説)|透明人間]]』({{En|''The Invisible Man'',}} 1897年)と同じ。本作における「見えない人間」とは、アメリカ社会において[[アフリカ系アメリカ人|黒人]]が置かれた立場の比喩である<ref>{{Cite web | url = https://kotobank.jp/word/%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA%E9%96%93-138239#E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.A4.A7.E7.99.BE.E7.A7.91.E5.85.A8.E6.9B.B8.28.E3.83.8B.E3.83.83.E3.83.9D.E3.83.8B.E3.82.AB.29 | title = 見えない人間 | author = 齊藤忠利 | work = [[日本大百科全書]](ニッポニカ) | publisher = [[コトバンク]] | accessdate = 2018-03-18 }}</ref>。
 
1930年代のニューヨークを舞台に、冷静・博識・理路整然・自己認識が出来ている一人の黒人少年が、当時のアメリカにおける過酷な[[人種差別]]の中で、主人公が自身のアイデンティティと社会での居場所を探す姿だけでなく、[[近親相姦]]といったタブーにも踏み込むこととなった。同作品は世界中で喝采を浴び、出版の翌年の1953年に[[全米図書賞]]を受賞することとなった。エリスンが執筆に7年間を費やして書き、1953年にランダムハウス社から出版された。