「綸言汗の如し」の版間の差分

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== 概要 ==
古来から、皇帝など国家の支配者の発言は神聖であり絶対無謬性を有するとされ、臣下が疑念や異議を差し挟むことは不敬とされた。
 
このため、一旦皇帝から発せられた言葉は仮に誤りがあっても、それを訂正することは皇帝が自らの絶対無誤謬性を否定することになり、皇帝の権威を貶めてしまうため[[タブー]]とされた。
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このため、「綸言汗の如し」(皇帝の発言は、かいてしまった[[汗]]のように体に戻すことができない)という古典典籍の言葉を引用、格言として軽率な発言やその訂正を戒めた。
 
この慣例は発言のみならず文書にも適用され、[[清]]の[[乾隆帝]]が先に入手した[[黄公望]]の「[[富春山居図]]」模本に[[賛]]を記入してしまったため、後に入手した真本に賛を入れることが出来できなかったという故事が残されている。
 
== 日本での受容 ==