「岩国のシロヘビ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
+mod "岩国のシロヘビ"の定義 +mod 天然記念物としての名称変更履歴 +シロヘビ保護策 +シロヘビ観覧所 +link 岩国の文化財 小追記とtypo→‎all
1行目:
'''岩国のシロヘビ'''(いわくにのしろへび)とは、[[山口県]][[岩国市]]で発見された白色のヘビ、および、天然記念物名称である。動物の[[アルビノ|白化現象]]は一代で終わり遺伝することはないものもあるが、この白ヘビは遺伝によって白化が子孫の代にも受け継がれている。
 
== 白色の理由 ==
[[アオダイショウ]]が白化したもの([[アルビノ]])である。アルビノは、[[突然変異]]によってメラニン色素を合成できなくなった生物であり、劣性遺伝のため通常個体との間にできた次世代(ヘテロ個体)では通常体色である。また、体色が白くて目立つため天敵に捕食されやすい。一般には自然下ではアルビノの出現は稀であり、[[ハツカネズミ]]やシロ[[ウサギ]]のように、飼育下で系統をコントロールすることにより維持される。

岩国のシロヘビの場合、人間の飼育下ではないにもかかわらず、高い頻度でアルビノが出現している。これは、地域の人々が昔からシロヘビを神の使いとして特別大切にしなものと扱ってきたためのが理由であろうといわれている。
 
==白ヘビについて==
*生息地は[[岩国市]]のみである。
*白ヘビが見られる岩国市は、そのなかでも横山地区、今津町、山手町、旭町、尾津町などで見られる
*白ヘビが[[天然記念物]]に指定されたのは、[[1924年]]([[大正13年]]13年)[[12月9日]]。当初は「白ヘビ生息地」として、今津地区(今津町)、麻里布地区(山手町など)および川下地区(旭町など)が指定されたが、[[1972年]]([[昭和]]47年)8月に「岩国のシロヘビ」と指定替えがなされた
*ただし、アオダイショウのアルビノ自体は、ごく稀ではあるが、岩国市以外の日本各地から報告されている。また、発見された個体を元に複数の系統が累代飼育されている。ただし、それらは自然界で累代繁殖した実績のあるものではない為、天然記念物の扱いにならない。
*生息域内の都市化が進み、餌となるネズミ等の生息分布の変化といった生息環境の変化が起きた為、天然のシロヘビはその個体数を減らしている。そのため、約30年以上前から岩国市内の数ヶ所にシロヘビの繁殖育成施設を設けるなどの、保護策を講じている。保護活動の主体は、岩国市および財団法人岩国白蛇保存会である。
*岩国市今津町6丁目に、観光客用のシロヘビ観覧所(白蛇資料館)が財団法人岩国白蛇保存会により開設されている。観覧所への交通アクセスは、[[岩国駅#駅周辺|岩国駅の駅周辺の観光スポット]]にある項目:シロヘビ観覧所(白蛇資料館)を参照。
 
==外部リンク==
*[http://www.oidemase.or.jp/database/shousai2004.asp?code=847 岩国のシロヘビ(山口県観光情報)]
*[http://www.city.iwakuni.yamaguchi.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_Template=AC020000&Cc=7d63120e37122a4&DM=jopvfzptijjjxbub&TSW= 岩国の文化財 岩国徴古館 岩国学校教育資料館(岩国市教育委員会文化財保護課)]
 
 
[[Category:両生類・爬虫類天然記念物|いわくにのしろへひ]]