「リネージュII」の版間の差分

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また短剣の性能が大幅に強化され、短剣職は名実ともに最強アタッカーとして認知された。クロニクル2を指して「'''短剣の時代'''」ともいう。加えてそれまで日の目を見なかった槍が急速に認知され、槍による範囲攻撃でモンスターをまとめ狩りする「槍パーティ」というスタイルが確立する。ゲーム全体のバランスとしては少人数より大人数での狩りを重視したため、9人編成のフルパーティが一般的となった。
 
システム面ではゲームクライアントに「[[nProtect]]」というガードソフトが組み込まれ、ゲームクライアントのプロセスをCPUから隠すようになった。公式には「[[キーロガー]]や[[コンピュータウイルス]]などの被害からプレイヤーを守るため」という説明がなされたが、実際には当時目に付き始めた[[ボット (ゲーム)|BOT]]などの[[チート]]対策であろう。この「nProtect」はCPUからゲームクライアントのプロセスを隠蔽する他、他プロセスによるゲームクライアントへのアクセスを感知するとクライアントを強制的に終了させる役割を担っている。確かに導入当初はチート対策について一定の効果を挙げたものの、る程度の期間がすぎると多くの不正ツールが「nProtect」を突破、現在に至るまで不正ツールとのいちごっこ繰り返されている状態である。また、同時にこの「nProtect」の誤作動による強制終了の多発という問題を今度は抱える事にもなった。
 
またクロニクル2からはフルスクリーンだけではなくウィンドウモードでの動作も公式にサポートされた。加えてゲーム内、およびWebブラウザから閲覧・書き込みのできる公式掲示板が設置された。
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;クロニクル3「目覚める闇」
クロニクル3では「'''セブンサイン'''」が実装されたことが最大の注目点であった。
 
城を保有する城主血盟および同盟を『黎明』、それ以外の血盟と参加者を『黄昏』と、二つの勢力に分かれ争わせるシステムが導入された。これはその勢力争いに勝利を収めることで、攻城戦やその他様々な面で恩恵を受けることができるというものである。
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上記の実装などが主な内容であった。また、同時に第11サーバー『ルナ』がオープン。
 
従来の中ボスが新レイドボスとなった。中ボスから昇格したレイドは比較的弱いために少人数でのボス狩りが容易となり、血盟内や臨時PTいわゆる即席野良パーティーなどで気軽に行いやすくなった。レイドボスからのアイテムドロップは高額なものが少なくなったものの、経験値が多くもらえる為、レイド討伐においては全盛の様相を呈する事になった。
 
中でもレイドボス討伐での経験値や報酬の効率を徹底的に上げるために少人数で行うことを目的とした者たちが魔法攻撃職の攻撃性能の高さに注目し、魔法攻撃系とそれを補助するバッファーと若干名のタンク(盾役)によってパーティーを編成して行う討伐方法を考案、これが全盛となった。かくて、レイド討伐の過半が「'''魔法系オンリー'''」といわれる偏った編成となり、アタッカー職は隅に追いやられ不遇の時代を過ごす事になった。このため、レイドボスについて魔法抵抗の強化など、バランスの取れたパーティー編成での討伐が有利となる様な改善を求める不満の声がアタッカーをメインとしている者たちからは多く上がり、これはクロニクル5での修正点となった。
 
また、レイドボス討伐や良質な狩場での連続狩りなど、特に効率が重視されるパーティーについては、必要とするスキルを選別してのメンバー募集、不遇職の立場から見れば職種による[[差別]]・排除といった行為は以前より恒常的に見られていたが、この頃からこのような行為がより頻繁に見られる様になった。このため、レイドボス討伐や次元の狭間がキャラクター育成において重要なウェイトを占める様になったクロニクル4以降、職種による優遇不遇などのバランスの悪さが一層際立っており、パーティーメンバーとして募集が多いシリエンエルダーやプロフィット、レイドボス討伐に参加しやすい魔法攻撃系を育成する者が非常に増えたが、一方で効率的な戦力としては非力と見なされ、パーティーにも入りにくい、一部のアタッカー、バッファー職については新規で育成しようという者が減ってしまい、特に中レベル層以下のキャラクターの種族や職種の偏りは著しくなっている。またレイドボス討伐の主催者がパーティー募集時に職種差別を行った結果、ゲーム内掲示板や匿名掲示板などで不遇職プレイヤーから名指しで厳しい批判にさらされるなど、このパーティーの職種差別を原因としたプレイヤー間でのトラブル発生も散見されている。
 
一部後発サーバを除くほとんどのサーバでは、中心層のプレイヤーが高価な高レベル装備の装備が可能なレベルに到達し、数千万から場合によっては[[億]]単位に達する極めて大量のアデナや大量の素材を必要とする様になった。しかし、これは通常の狩りやクエスト進行のみでは確保することが絶望的な金額や素材の量であり、この為、特に経験値と同様に金策やアデナを稼ぐ効率がプレイにおける大きなウェイトを占める様になった。しかし、これは同時にゲーム初期によく見られていた[[リアルマネートレーディング|RMT]]行為とそれに付随して発生する色々な弊害が再度顕著になるという問題も引き起こし、プレイヤーの間でも大きな話題として、匿名掲示板などで度々俎上に上がる様子がみられた。このRMTの弊害としては素材のハイパーインフレーションなどが起き、この物価暴騰の問題はレベルを問わず多くのプレイヤーにとってアイテム作成の際などに大きな障となって立ちはだかる事となった。また、日本語によるコミュニケーション能力を持たないプレイヤーがゲーム内各所に溢れ返り、多くはこれらによってサーバにもよるが高レベル者の持つ高価な装備を狙ったPK行為が横行したり、8月に行われた「ポモナイベント」では報酬アイテムのシーフ行為が多発するなど、ゲーム内の[[治安]]の悪化もプレイヤー間では懸念材料として語られる事が目立つ様になってしまった。
 
これらの事から、ある意味では'''ゲームプレイ、キャラクター育成における精神的な余裕が失われていった時代'''ともいえる。
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また、NCJがクロニクル5において、血盟システムの変更と共に目玉として位置づけたものの一つに「'''魔剣ザリチェ'''」という新たな武器の投入がある。これは開発者側の意図としてはフィールドPvPの促進を目的としたアイテムで、サーバー毎に1つしか存在しない特殊な性質を持った武器である。また、極めて高い攻撃力を持つが、PKペナルティーについては加害・被害の両方に発生せず、さらには武器自体も一定時間で消滅するという、このゲームの武器の中でも極めて特殊かつ異質なものである。
 
しかし、この武器には象徴的な特徴の一つとして'''PKをすればするほど攻撃力が増加する'''というものがある。この特性ゆえひいては開発者の本来の意図である魔剣ザリチェを巡るPvP戦はもとより、この武器の所持者による無差別PK行為もいたずらに誘発する可能性を誰もが考えざるを得ず、死亡ドロップを悪用した高額アイテム強奪及び狩場独占を狙ったRMTプレイヤーなどによるPKやMPKの横行が著しい日本版では、先行している韓国版の情報などからこの武器の特性に関する噂が出た時点で拒否反応を示したプレイヤーがかなりの割合に上った。また、何らかの方法でこの武器を独占することができれば、攻城戦や狩場独占を目論むには大きな戦力にできる事から、なんらかの方法でこのアイテムの独占を図る輩が出るのではないかという懸念各所で示された(実際、この武器の投入後、一部の戦争同盟やRMTプレイヤーにおいて、仲間内でアイテムの授受を繰り返し、消滅時間の引き延ばしを図るという、ある意味システムの隙間をつく方法で独占を試みていた事が確認されている)。
 
実際このクロニクル5開始のスタート以降、ゲーム内で「業者」とされているRMTプレイヤーがこのザリチェを入手し、狩場独占の為に大規模な無差別PK行為を発生させた事例が掲示板などで報告されている。またレイドボス討伐の効率(うま味)が低下した影響などからか、狩場などでのRMTプレイヤーによるPK行為、とりわけMPKで発生した死亡ペナルティを悪用した装備強奪が目に見えて増加してしまった。これらゲーム内の治安面の悪化に対してはプレイヤーから不安と不満の声の増大を招くこととなり、ついには翌月の1回目のリファインアップデートにおいて、死亡ペナルティによるアイテムドロップの原則廃止という、ゲームのシステム上小さくない変更を余儀なくされる事となった。
 
==リファインプロジェクト==