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'''前庭'''('''ぜんてい'''、'''まえにわ''')
#前庭(ぜんてい、まえにわ)は、[[建築]]において[[建築物]]の前にある[[庭]]。[[国会前庭]]など
#前庭(ぜんてい)は、[[医学]]・[[生物学]]などにおいて何らかの器官の手前にある平坦な部分。[[口腔前庭]]、[[膣]]前庭など。
#前庭(ぜんてい)は、[[内耳]]にある器官のこと。本記事ではこの前庭について述べる。
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'''前庭'''('''ぜんてい''')とは、[[内耳]]にあり[[重力]]と直線[[加速度]]を司る感覚器官。
 
前下内側は[[蝸牛]]と、後上外側は[[三半規管]]と接する内耳の中央部にある器官である。三半規管同様、内部は[[リンパ液]]で満たされており、三半規管や蝸牛に通じている。内壁には卵形嚢と球形嚢という2つの耳石器(後述)が、[[中耳]]側には前庭窓と蝸牛窓がある。
 
耳石器の数は、[[哺乳類]]は卵形嚢と球形嚢にはの2つだけだがそれぞれ1つず[[魚類]]、[[両性類]]、[[爬虫類]]、[[鳥類]]は更に3目の耳石器として壷嚢を持ってう小る。これらの耳内部には平衡砂(耳石)と呼ばれる[[炭酸カルシウム]]でできた物体があり、感覚細胞に繋がっている。これが重力や直線加速度によって傾くことで[[内耳神経|前庭神経]]から[[脳]]に刺激が送られる。