「中野義時」の版間の差分

'''中野 義時'''（'''なかの よしとき'''、[[1550年]]（[[天文 (元号)|天文]]19年）？ － [[1574年]]（[[天正]]2年））は、[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]の[[武将]]。[[最上義守]]の次男と言われる人物。実在が疑われている。なお、本当に実在していたのであれば、兄に[[最上義光]]、弟に[[長瀞義保]]、[[楯岡光直]]がいたことになる。

この義時は実在が疑われる他、兄義光による謀殺のという、創作と思われる悲しいエピソードが語られる。父・義守は長男の義光を嫌い、義時を偏愛した。これが原因で家臣団が義光派と義時派に分かれ、義時は家督をめぐって兄・義光と不和になって対立する。これは[[最上氏]]内部の内乱にまで発展した。しかし父が義光の争いに敗れて強制的に隠居させられると不利になり、1574年に義光の攻撃を受けて殺された、というものである。

しかし、中野義時は一部の家系図にのみ記録が残り、同時代[[史料]]の中には名前が見られないため、冒頭にもあるとおり、実在の人物ではないあること思われる（自体を疑うべきであろう。ただし、中野氏は最上氏の分家であり密接な関係があり、父義守も中野氏の出自であるため、ことから血縁深い者がいた可能性はであるもののろうが、この事件とは関係ないと思わそれる）。なおでも、そのエピソード自体は伊達政宗の弟の謀殺にかけ中野氏を攻めたか、義光の子である義康、家親の関係事実が史料にかけたか、その両方か、はたまた無関係かは分から残っていないが、後世の創作であると認識するのが正しいのであろう（[[最上義光]]を参照のこと）。