「唯物史観」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
微修正
編集の要約なし
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 改良版モバイル編集
19行目:
一つの社会構成は、すべての生産諸力がその中ではもう発展の余地がないほどに発展しないうちは崩壊することはけっしてなく、また新しいより高度な生産諸関係は、その物質的な存在諸条件が古い社会の胎内で[[孵化]]しおわるまでは、古いものにとってかわることはけっしてない。だから人間が立ちむかうのはいつも自分が解決できる問題だけである、というのは、もしさらに、くわしく考察するならば、課題そのものは、その解決の物質的諸条件がすでに現存しているか、またはすくなくともそれができはじめているばあいにかぎって発生するものだ、ということがつねにわかるであろうから。
 
大ざっぱにいって経済的社会構成が進歩してゆく段階として、[[アジア]]的、[[古代]]的、[[封建制|封建]]的、および[[近代]]ブルジョア的生活様式をあげることができる。[[ブルジョワジー|ブルジョア]]的生産諸関係は、社会的生産過程の敵対的な、といっても個人的な敵対の意味ではなく、諸個人の社会的生活諸条件から生じてくる敵対という意味での敵対的な、形態の最後のものである。しかし、ブルジョア社会の胎内で発展しつつある生産諸力は、同時にこの敵対関係の解決のための物質的諸条件をもつくりだす。だからこの社会構成をもって、人間社会の前史はおわりをつげるのである。}}
 
== 考え方 ==