「畑薙第一ダム」の版間の差分

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畑薙第一ダムによって形成された人造湖は'''畑薙湖'''と呼ばれる。畑薙湖は発電専用ではあるが、発電用の水を利用して下流の[[大井川用水]]を始めとする[[用水路]]の水源ともなっている。これは[[1989年]](平成元年)以降、大井川の流水改善を図るために[[放流 (ダム)|河川維持放流]]が大井川の全てのダムに義務付けられたが、畑薙第一ダムも放流を行っており、発電後の余剰水と共に下流の[[上水道]]や[[工業用水道]]、農業用水に利用されている。この為畑薙湖の水位が渇水によって低下すると、下流部では取水制限を行う場合がある。
 
ダムが建設されてから約40年経過するが、近年畑薙湖は[[ダムと環境#堆砂|堆砂]]が進んでいる。大井川は[[フォッサマグナ]](静岡-糸魚川中央静岡構造線]]に沿って流れる河川であり、源流域の山岳地帯は崩落が激しい。この為大量の土砂が大井川に流れ込み、上流部は常に白濁水となっている。こうした大量の土砂が次第にダム湖に堆積していったが、発電機能自体には影響を及ぼしていない。だが、低水位に対応できる取水設備(低水取水施設)については堆砂による取水への影響がある為、[[1998年]](平成10年)より低水放流施設機能維持を目的として畑薙湖の浚渫(しゅんせつ)事業を現在施工中である。
 
なお、大井川の白濁水は奥泉ダム付近にまで及んでいるが、[[長島ダム]]や大井川ダムにおいて白濁防止の為の表面取水施設・放流設備を設置して上澄み水を下流に放流している事から、大井川ダムより下流においては白濁が解消している。