「インテリア」の版間の差分

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また、日本は[[武家]]社会に見られた[[侘び寂び]]の精神など、質朴なものが好まれる傾向にあった。また、貧しい者らは自宅を装飾する金銭的な余裕もなかったことから、インテリアのような装飾文化は庶民の間では浸透せず、一部の豪農や商人、[[寺社]]などで欄間、彫刻、襖絵などが用いられたに過ぎなかった。
 
=== 日本の住宅事情とインテリア産業 ===
[[日本]]でインテリアが発達した背景には、[[太平洋争]][[戦後|後]]の住宅不足を補う住宅政策と、従来の[[日本建築史|日本建築]][[防災]]上の観点などから、[[防火]][[耐震]]に優れた機能的な欧米建築([[機能主義 (建築)|機能性建築]])の増加によるところが大きい。
 
しかし、インテリア産業が発達した直接的な背景は、[[高度経済成長]]期を迎えて、[[中産階級]]層に生活上のゆとりが発生し、ニーズが高まった結果である。当初は、一般に言われた[[三種の神器]]や[[三種の神器 (電化製品)|3C]]などといった機能目的の[[家庭用電気機械器具|電化製品]]、[[自動車]]などが[[ステータスシンボル]]となったが、これらが充足してくると、次は[[オーディオ]]などといった娯楽品と共にインテリアが重要性を増していく。目的は[[生活環境]]の向上のため、また[[個性]]の主張、[[社会階級|階級]][[差別化]]などさまざまであるが、生活を豊かにするためのアイテムとして需要が高まっていったものである。そしてインテリア産業は個別のアイテムを売るのではなく、提案型(たとえば家を[[リフォーム]]するのなら、その中に家具一式を盛り込み、それを提案しつつ、商品を販売する)の販売方法で、大きく成長を遂げた。
 
今日では[[材|木]]のぬくもりや[[和の思想|和の心]]などといった概念もあって、[[日本住宅|日本住宅]][[和風]]のインテリアが見直され、[[和洋折衷]]ともいえるものも多い(木製[[ブラインド]]や障子紙のロールスクリーン、[[藺草]]の絨毯など)。[[文化住宅#洋風住宅としての文化住宅|洋風住宅]]の中に[[和室]]が設けられることも多い。
 
== 関連項目 ==