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'''熱水'''(ねっすい)とは、高温の[[水]]のこと
[[地質学]]的には、地下水のうち高温のものを指すが、温度について厳密な定義はない。[[摂氏]]100度以上の場合、それが気化した[[水蒸気]]を含めることもある。
特に溶存成分の多いものを'''熱水溶液'''ということもある。
==概要==
*多くは地表からの浸透水(天水)や[[化石海水]]が[[地熱]]によって加熱されて生成する。地下の[[マグマ]]から分離した水が冷えきらずに熱水溶液として滞留することもある。[[プレートテクトニクス|プレート]]沈み込み境界付近で沈み込んだ[[海洋]][[地殻]]の[[岩石]]から脱水したものが上昇してくる場合もあると考えられている。
*このような水には周囲の岩盤の圧力がかかっているため、摂氏100度を超えても液体であることが珍しくなく、摂氏300度を超えて[[臨界|超臨界]]状態になることもあると考えられている。
*熱水は周囲の岩石と化学反応を起こすため、両者の成分が変化し、
**岩石の成分の一部が熱水に取り込まれる(溶解)。こうした熱水が岩盤の隙間を上昇するなどの原因で冷却または減圧すると、溶存成分が化学的に沈殿する。この沈殿物に[[金属]]などの有用成分が充分に含まれていれば熱水[[鉱床]]とよぶ。
**岩石にもともと含まれていた[[鉱物]]が別の鉱物(主に[[粘土鉱物]])になるなど、岩石そのものが変化する。これを熱水[[変質]]という。
==熱水鉱床==
*熱水溶液には、比較的融点が低い、[[金]]、[[銀]]、[[鉛]]、[[水銀]]など[[工業]]的に有用な金属が取り込まれていることが多く、熱水鉱床は貴重な[[鉱物]]資源として、[[鉱山]]開発が進められてきた。
*岩石が熱水変質によってほとんど粘土鉱物になったり(粘土化)、珪酸(SiO<sub>2</sub>、非晶質~結晶質)になったり(珪化)することも多く、良質であれば粘土鉱床や珪石鉱床として利用される。
<!-- 海底熱水鉱床を加筆予定 -->
==地熱エネルギー利用==
*熱水の溶存成分が少なくても、温度や圧力が充分高く、地表に取り出した段階で高温高圧の水蒸気の状態であれば、その水蒸気でタービンを回転させて発電することができる([[地熱発電]])。
*低温のものは[[温泉]]などの形で直接利用される。
==関連項目==
*[[マグマ]]
*[[黒鉱]]
*[[チムニー]]
*[[
[[Category:地質学|ねつすい]]
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