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'''通説'''(つうせつ)は、世間に広く通用している説のこと。すなわち、いくつかの[[仮説]]のうち多数が支持しているものをさす。確定的であるとされる[[定説]]とは異なる。
 
[[自然科学]]では[[実験]]・[[観察]]・[[シミュレーション]]などによって仮説の正しさが証明され定説となることがあるが、その証明が困難であった場合や、証明が困難である場合が多い[[人文科学]]や[[社会科学]]では、仮説のうち多数派が支持する説が通説と呼ばれる。一般に妥当であると考えられているが、必ずしも妥当性を保証するものではなく、覆される可能性はある。したがって通説をもって新たな理論の展開は避けるべきである、通説の研究は仮説を証明したり誤りを正したりして定説を導き出事を中心とする必要があるものでなければならない。通説など証明されていない仮説を根拠にした論理や研究は妄想である。
 
[[法学]]上では、法理論ないしは法解釈にあたり学説上多数に支持されている説をいう。[[最高裁判所]]を頂点とした[[裁判所]]の判断として[[判例]]で示される法解釈との整合性が取れている場合が多いものの、判例とは異なる理論構成ないしは解釈が学説上は多数説となってる場合も少なくない。その場合には、通説と言っても裁判所が適用する「法」とは異なる内容のものとなることとなる。なお、通説には至らない場合、または通説に次いで一定の支持を受けている学説を「有力説」と呼ぶことがある。