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アイコノグラフィ (映画) 2006年11月13日 21:37 (UTC)」 を統合
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'''図像学'''(ずぞうがく、iconography)'''iconography''')は、[[絵画]]・[[彫刻]]等の[[美術]]表現の表す意味やその由来などについての研究。イコノグラフィー。icon はギリシャ語のエイコーン(εικών、形の意味)に由来する語([[イコン]]参照)。
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'''図像学'''(ずぞうがく、iconography)は、[[絵画]]・[[彫刻]]等の[[美術]]表現の表す意味やその由来などについての研究。イコノグラフィー。icon はギリシャ語のエイコーン(εικών、形の意味)に由来する語([[イコン]]参照)。
 
洋の東西を問わず、近代以前の美術作品は、今日の美術のように作家の個性や美そのものを目的とするというよりも、その作家の属する社会において、成員ならば了解可能な[[モチーフ]]の組み合わせによって、[[社会]]的、[[宗教]]的などのメッセージを表出する性格が顕著であった。そうしたモチーフは、例えば西欧において[[ユリ|百合]]は「純潔」を、[[イヌ|犬]]は「忠誠」を表すといった例がよく知られている。また、百合を持っているのは[[聖母マリア]]、[[ヘビ|蛇]]の付いた杖を持っているのは[[ヘルメス]]([[メルクリウス]])などと、人物とその持ち物が関連付けられていることも多く、これを'''アトリビュート'''という。これらは当時の作家の所属した社会において、作品を制作する際の約束事であり、それを守ることによって作品の表出するメッセージは、社会の成員にとって了解可能なものとなっていた。
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== イコノロジーとの違い ==
[[イコノロジー]]は美術史家[[エルヴィン・パノフスキー]]が提唱した概念。一見似たような言葉であるが、パノフスキーによれば、イコノグラフィー(図像学)が絵画作品などに表された事物の意味を研究するのに対して、イコノロジー(図像解釈学)はより深く、作品の奥底にある歴史意識、精神、文化などを研究しようとする学問である。
 
== 映画 ==
映画においては'''アイコノグラフィ (映画)''' ('''iconography''')は、映画においては呼ばれ、[[スター俳優]]の社会的イメージ各[[ジャンル]]であらかじめ決められている約束事のことを指す[[ウェスタン映画]]における決闘場面のような、典型的な登場人物や状況をなどを盛り込み、さらに[[照明]]やセット、[[衣装]]や小道具などのようにスタイル上必要な特色も含まれる。
 
== 関連項目 ==
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[[ru:Иконопись]]
[[sv:Ikonografi]]
 
'''アイコノグラフィ (映画)''' ('''iconography''')とは、映画においては、[[スター]]の社会的イメージ、各[[ジャンル]]であらかじめ決められている約束事。ウェスタン映画における決闘場面のような、典型的な登場人物や状況をなどを盛り込み、さらに[[照明]]やセット、[[衣装]]や小道具などのようにスタイル上必要な特色も含まれる。
 
これは映画のみならず、各種の芸術にも使われる用語である。イコノグラフィまたは[[図像学]]とも呼んでいる。
 
==内部リンク==
・[[図像学]]
 
 
[[Category:映画|あいこのくらふい]]