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分流が本流に変わってしまうような例もある。[[ミシシッピ川]]河口では多くの分流がデルタを形成しているが、その中にミシシッピ川が海に向かって東へ流れを変える地点で、まっすぐ南の[[メキシコ湾]]方向へ分岐するアチャファラヤ川(Atchafalaya)がある。この川はミシシッピ川から多くの水量を奪い、本流以上に急勾配の流路となってミシシッピ川より大きくなりつつある。これはミシシッピ川の港である[[ニューオーリンズ]]にとっては、川を流れる水が減って港湾機能の低下につながる大きな問題であるため、アチャファラヤ川への水量を調整するダム(『Old River Control Structure』)が建設され、ミシシッピ川が小さくなることには歯止めがかけられた。
 
南米には[[カシキアレ川]](Casiquiare)という[[オリノコ川]]上流で分岐する分流があるが、世界最大の「天然運河」として知られている。オリノコ川から分かれたカシキアレ川はアマゾンの熱帯雨林を流れ[[アマゾン川]]支流のネグロ川に注ぎ込むが、これによってオリノコ川水系とアマゾン川水系が結ばれている。二つの水系を結ぶ河川としては世界最大である。
 
その他、世界の大きな分流には、[[ライン川]]下流の3つの主要な分流、[[アイセル川]](IJssel、旧ゾイデル海、現[[アイセル湖]]に流入)、[[ワール川]](Waal、[[ロッテルダム]]港とドイツを結ぶ河川交通の要路であり、ライン川の水量の3分の2を海に流す)、[[ネーダーライン川]](下ライン川、Nederrijn、Lower Rhine)がある。またインド南部の[[カーヴィリ川]]の分流・[[コッリダム川]](Kollidam)、[[ガンジス川]]の分流で大都市[[コルカタ]]を流れる[[フグリー川]](Hoogli)などは有名である。