いしだ壱成

日本の俳優、ミュージシャン

いしだ 壱成(いしだ いっせい、1974年昭和49年)12月7日 - )は、日本俳優歌手。本名:星川 一星(ほしかわ いっせい、旧姓:石田)。

いしだ いっせい
いしだ 壱成
本名 星川 一星
別名義 iSSEi iSHiDa(DJとしての名義)
生年月日 (1974-12-07) 1974年12月7日(49歳)
出身地 日本の旗 日本東京都[1]
身長 177 cm
血液型 B型[1]
職業 俳優歌手
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 1992年 - 2001年
2003年 -
配偶者 三宅えみ2003年 - 2006年
一般女性(2014年 - 2017年)
飯村貴子(2018年 - 2021年)
著名な家族 石田純一(父)
星川まり(母)
すみれ(異母妹)
石田武(祖父)
主な作品

テレビドラマ
ひとつ屋根の下
君といた夏
未成年
聖者の行進
リップスティック
ピーチな関係
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来歴 編集

生い立ち 編集

1974年12月7日(土曜日)、東京都出身[1]。実父・石田純一は星川まり(1955年 - 、作家・翻訳家の星川淳の実妹、東京都府中市の緑の党社会運動部長[2])と学生結婚し、石田純一が20歳の時に壱成が誕生する。

2歳の時に両親が離婚[3]。母親のまりに引き取られる。その時、父方の祖父の石田武が父親代わりを買って出て溺愛したという。1989年に祖父が亡くなるまで敬愛していた[4]。ヒッピー的なコミューンで屋久島八ヶ岳アメリカオレゴン州などを転々として育つ[5]

スクープ記事 編集

1991年当時、トレンディドラマに立て続けに出演し“トレンディ俳優”として人気を博していた石田純一にスキャンダルが持ち上がる。女性週刊誌週刊女性』が“石田純一の隠し子”と、壱成の存在をスクープ記事として大きく掲載した。

1991年5月、「噂の真相」に“石田純一に愛人隠し子?”の未確認情報が1行記事として掲載され、その後、「週刊女性」の紙面記事には、その経緯、壱成の写真などが掲載される。その時になり、石田純一は記者の取材に対し、言葉は少ないながらも壱成の記事内容についておおむね肯定する。そして、石田純一は芸能レポーターらの前で「隠していたというのは語弊がある。最初の結婚や子どもがいたことを公表していなかっただけ」と事実を認めた[6]

俳優デビュー 編集

息子の壱成は石田純一のコンサートに偶然居合わせたTV番組プロデューサーの目に止まり、フジテレビ、ザ・テレビジョン10周年記念ドラマスペシャル「悲しいほどお天気」に出演する。そして、その壱成の中性的なルックスや演技が注目を集め、武田真治と共に「フェミ男[7]と呼ばれ、若者に支持された。その後、壱成は同局の「ボクたちのドラマシリーズ」「放課後」に出演、『ひとつ屋根の下』『未成年』『聖者の行進』などのヒット作にも出演。

音楽デビュー 編集

1994年に歌手としてワーナーミュージック・ジャパンより「WARNING ワーニング」でデビュー、アルバムはゴールドディスクを受賞する。アルバム2枚をリリース。俳優デビュー前からバンド活動を行っていた経験から、DJ DRAGON、武田真治らと「THE BIG BAND!!」として活動し、キーボード&ボーカルを担当。1996年にワーナーミュージック・ジャパンよりマキシシングル「SPEED MASTER ANTHEM -TOKYO HOT ROD STYLEE-」でデビューし、赤坂ブリッツにてライブを行う。

逮捕 編集

2001年8月20日、大麻LSD所持などの大麻取締法違反により逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けた[8]。舞台『大江戸ロケット』を途中で降板し、芸能活動停止となる。

のち2022年5月12日、『迷えるとんぼちゃん』中で事件は「大手事務所同士の抗争の一端で、自分を失脚させるために仕組まれた物だったらしい。今考えると自分も脇が甘かった」と明かした[9]

活動再開から無期限謹慎、解雇 編集

2年間の謹慎期間を経て2003年に俳優復帰。以後音楽、映画、舞台など中心に活動を再開する。

2009年1月26日、当時都内のマンションで同居していた川合千春とは別に一般女性と二股交際していた事が発覚。マスコミ報道によればこの女性はいしだの子供を妊娠し、その後、いしだと連絡が取れなくなり、中絶。3度も自殺を図ったとされる[10]

所属事務所もこの日、「交際は事実」と認め、いしだ壱成に責任と自覚を促すため、無期限の謹慎処分にすると発表。その後、同月末をもっていしだ壱成は解雇された[11]

解雇以後 編集

2010年、中国に渡り、映画、ドラマなどのエキストラをしながら中国歴史大河ドラマ『恕の人 〜孔子伝〜』の顔回役として出演する。

2011年以降、森井睦ピープル・シアターの舞台に多く出演する。2011年から石川県白山市鶴来地域に移住し、耕作放棄地の再生や古民家を改装したシェアハウスを企画して地域の活性化に取り組む[12]

2011年、『iSSEi iSHiDA』名義で、サイケデリックトランスDJとして、全国各地で活動開始。

2012年、バラエティ番組にも積極的に出演するようになる。「人志松本のすべらない話(第23弾)」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「人生が変わる1分間の深イイ話」「ダウンタウンDX 20周年スペシャル」「くりぃむクイズ ミラクル9」など。

2013年、東京芸術劇場の「ソウルドリームズ」に出演、10月には同劇場にてピープルシアター第58回公演「蝦夷地別件」の主役を務めた。

2018年4月、24歳下の元タレント・飯村貴子と3度目の結婚[13]。飯村が妊娠中であることも発表した。

2021年12月、飯村貴子と離婚[14]。結婚当初は飯村といしだは長女と慎ましく暮らしていたが年の差結婚による誹謗中傷でいしだがうつ病を発症し、事実上無職となった。その内飯村の送迎をしていた男性と飯村が不倫関係が発覚、離婚となった。

2022年3月、トルコで植毛手術を受けたことを自身のInstagramと、スポンサーである株式会社薄毛の窓口の公式YouTubeチャンネルで報告した。

2022年4月、植毛手術を受けたことがきっかけでメディアへの出演が増え始め、11年ぶりに東京に拠点を戻し、芸能活動を再開した。

人物 編集

東日本大震災の直前のブログで、11歳頃に母親とともに反原発の運動に参加し、機動隊員に殴られた経験があること、自身はカトリックの洗礼名である「ラジ」で呼ばれていることを明かしている[15]

東日本大震災の原発事故に衝撃を受けたのがきっかけで、石川県白山市に移住[12]。『中日新聞』の取材に対し壱成は「都会の暮らしに疑問が生じた」と述べている[12]。しかし、完全に移住したわけではなく、東京都八王子市に家賃3万円のアパートを借りながら、東京と石川県を行ききする生活を送っていた。

仕事が見つからず、うつ病を患った時期もある[12]。2018年12月、週刊誌『女性セブン』の独占取材に応じたいしだ壱成は「うつ病を治療中だ」と告白している[16]。いしだ壱成を支えたのは当時の妻である飯村貴子や、地元住民との交流である[12]。『中日新聞』の取材に対し壱成は「家から一歩も出られなかった。自ら命を絶つことも考えたが、妻子の支えのおかげで踏みとどまることができた」と述べている[12]。しかし2021年12月、飯村との離婚に関しての取材に応じ、うつ病が再発したことを告白。また、俳優の仕事も激減したため、安定した収入を得ようと定職に就くことを試みたが困難であったことなどを語った。離婚の直接的な原因は生活が困窮したためであるという。

家族・親族 編集

石田家
  • 曽祖父・武太郎1890年 - 1934年中外商業新報記者、政治家)
  • 祖父・1926年 - 1989年、NHKアナウンサー)
  • 父・純一(俳優、1954年 - )
  • 母・まり作家翻訳家の星川淳の妹) - 実母の星川まりは緑の党で「脱原発の日」サイト管理を担当する反原発活動家である。
  • 元妻
    • えみ(タレント) - 2003年に結婚、同年12月に長男が誕生。2006年に離婚、長男はえみが引き取った。2007年に俳優の谷原章介連れ子再婚
    • 一般女性 - 2014年に再婚。2017年、離婚[17]
    • 飯村貴子(元タレント) - 2018年におめでた婚。飯村は当時19歳、いしだとは24歳の年齢差が話題となった。2021年、離婚。2018年に誕生した長女の親権は飯村が持つ。
親戚

略歴 編集

主な出演 編集

テレビドラマ 編集

配信ドラマ 編集

  • 歌で逢いましょう♪(2006年1月20日 - 3月31日、GyaO) - 時男 役

舞台 編集

  • 毛皮のマリー(1994年、渋谷PARCO劇場)
  • ワンダリング・アイズボズマンとレナ(1995年、六行会ホール)
  • 毛皮のマリー(1996年、渋谷PARCO劇場)
  • 愛の讃歌(1996年、東京芸術劇場
  • 大江戸ロケット(2001年、大阪松竹座。上記薬物所持による逮捕で途中降板)
  • ぶるー・ブルー・バースディ(2007年、東京芸術劇場)
  • 新・罪と罰(2009年、赤坂レッドシアター)
  • ROMEO-午前0時の訪問者-(2009年9月30日 - 10月7日、全労済ホールスペース・ゼロ
  • HAMLET-青い薔薇のくちづけ-(2010年4月20日 - 26日、原宿クエストホール)
  • いいえ、ヴィンテージです(2011年4月1日 - 5日、サンモールスタジオ/4月8日 - 11日、下北沢駅前劇場)
  • わたしとアイツの奇妙な旅(2011年7月6日 - 10日、サンモールスタジオ)
  • 砂のクロニクル(2011年10月19日 - 25日、ピープルシアター第53回公演)
  • カルタゴの人々・イメルダ・フォーリーに捧ぐ(2012年3月14日 - 20日、ピープルシアター第54回公演)
  • ニンギョヒメ(2012年1月10日 - 15日、ソラリエ 上野ストアハウス)
  • ニンギョヒメ 再演(2012年5月16日 - 20日、CBGKシブゲキ!!
  • 新宿・夏の渦(2012年7月25日 - 31日、サンモールスタジオ新宿)
  • スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE 〜さよなら絶望学園〜(2015年12月3日 - 13日、Zeppブルーシアター六本木) - 左右田和一 役

映画 編集

ラジオ 編集

CM 編集

ディスコグラフィー 編集

シングル 編集

アルバム 編集

その他 編集

受賞歴 編集

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ a b c d いしだ壱成プロフィール神南公式サイト。2020年7月15日閲覧。
  2. ^ 星川まり
  3. ^ YouTube動画「いしだ壱成の一番星 初投稿 いしだ壱成個人ちゃんねる開設!!」。
  4. ^ NHKファミリーヒストリー2015年1月16日放送。
  5. ^ 週刊朝日編「親子論。」(朝日新聞社)より
  6. ^ 女性セブンはその後も純一・壱成に関する記事を掲載(10月31号など)。当時16歳の少年で、中性的な雰囲気を醸していた細身の壱成の容姿を称賛したものや芸能界デビューを期待したものも多かった。
  7. ^ ピタっとしたTシャツやデニムなどの中性的なファッションスタイル
  8. ^ クリスタルたまき (2009年2月9日). “いしだ壱成の「自己責任」と、“家族”に冷たい石田純一。”. Techinsight. オリジナルの2012年12月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20121227100843/https://japan.techinsight.jp/2009/02/isidaisseititi.html 2021年7月14日閲覧。 
  9. ^ いしだ壱成、20年前の大麻事件の真相語る「抗争に巻き込まれたんだと。怖いなと思いました」日刊スポーツ2022年5月14日
  10. ^ いしだ壱成が無期限謹慎、無責任二また芸能ニュース : nikkansports.com 2009年1月27日
  11. ^ いしだ壱成、クビ! 二股相手は中絶&自殺未遂3回 過去には薬物使用で有罪判決ZAKZAK 2009年2月4日
  12. ^ a b c d e f g 吉田, 拓海 (2020年5月18日). “病克服 鶴来に恩返し 2011年移住のいしだ壱成さん”. 中日新聞. https://www.chunichi.co.jp/article/3802 2021年7月14日閲覧。 
  13. ^ a b “いしだ壱成、19歳女優飯村貴子と結婚、すでに妊娠”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2018年4月6日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201804060000596.html 2018年4月6日閲覧。 
  14. ^ “いしだ壱成 “純一超え”3度目離婚「ぼくと父は何か欠落している」”. NEWSポストセブン (小学館). (2021年12月15日). https://www.news-postseven.com/archives/20211215_1714350.html?DETAIL 2021年12月15日閲覧。 
  15. ^ 今だからみんなで考えたいこと。”. いしだ壱成オフィシャルブログ『Arrivals』powered by アメブロ. サイバーエージェント (2011年3月4日). 2018年4月6日閲覧。
  16. ^ 木村, 慎吾 (2018年12月25日). “いしだ壱成がうつ病を告白、天敵のネット民も「切なくなった」と同情”. アサジョ. https://asajo.jp/64580 2021年7月14日閲覧。 
  17. ^ “いしだ壱成 離婚していた…父・純一と同じバツ2「奥さんがついていけなかった」”. デイリースポーツ. (2017年10月18日). https://www.daily.co.jp/gossip/2017/10/18/0010652895.shtml?pg=2 2021年7月14日閲覧。 
  18. ^ “いしだ壱成 新恋人と石川県の家賃4万2DKアパートで同棲生活”. NEWSポストセブン (小学館). (2012年11月29日). https://www.news-postseven.com/archives/20121129_157491.html 2017年10月18日閲覧。 
  19. ^ “いしだ壱成が11歳下一般女性と再婚 14日に婚姻届提出”. ORICON NEWS (oricon ME). (2014年7月22日). https://www.oricon.co.jp/news/2040046/full/ 2017年10月18日閲覧。 
  20. ^ “いしだ壱成「私の至らぬところが原因」ブログで2度目の離婚を報告”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2017年10月18日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/10/18/kiji/20171018s00041000120000c.html 2017年10月18日閲覧。 
  21. ^ “いしだ壱成 3度目の結婚 同棲中の19歳女優・飯村貴子と入籍 事務所認めた”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2018年4月6日). https://www.daily.co.jp/gossip/2018/04/06/0011137557.shtml 2018年4月6日閲覧。 
  22. ^ 海のオーロラ”. メディア芸術データベース. 2016年10月20日閲覧。
  23. ^ 映画「TURNING POINT 2」上映会を成功させたい!”. camp-fire.jp. 2023年9月28日閲覧。
  24. ^ 映画「TURNING POINT 3」上映会を成功させたい!”. camp-fire.jp. 2023年9月28日閲覧。

外部リンク 編集