かいじゅうたちのいるところ (映画)

かいじゅうたちのいるところ』(原題:Where the Wild Things Are)は、2009年アメリカ映画モーリス・センダックによる世界的ベストセラーとなった同名絵本スパイク・ジョーンズ監督によって実写映画化した作品。

かいじゅうたちのいるところ
Where the Wild Things Are
監督 スパイク・ジョーンズ
脚本 デイヴ・エガーズ
スパイク・ジョーンズ
原作 モーリス・センダック
製作 トム・ハンクス
ゲイリー・ゴーツマン
モーリス・センダック
ジョン・カールズ
ヴィンセント・ランディ
製作総指揮 トーマス・タル
ジョン・ジャシュニ
ブルース・バーマン
出演者 キャサリン・キーナー
マックス・レコーズ
マーク・ラファロ
声の出演
フォレスト・ウィテカー
ローレン・アンブローズ
クリス・クーパー
ジェームズ・ガンドルフィーニ
キャサリン・オハラ
音楽 カレンO
カーター・バーウェル
撮影 ランス・アコード
編集 ジェイムズ・ヘイグッド
エリック・ザンブランネン
制作会社 レジェンダリー・ピクチャーズ
ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
プレイトーン
配給 ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国の旗 2009年10月16日
日本の旗 2010年1月15日
上映時間 101分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $100,000,000[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $77,233,467[1]
世界の旗 $100,086,793[1]
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ストーリー 編集

マックスはやんちゃな8歳の少年。近頃、姉は遊び相手になってくれず、シングルマザーの母は仕事や恋人に気を取られているように思え、不満と寂しさを募らせていた。ある夜、マックスはオオカミの着ぐるみ服を着て、母と喧嘩をして家出をし、目の前のボートで海へと漕ぎ出した。

航海の先にたどり着いた島にいたのは、大きな角や牙を持った「かいじゅう」達だった。その一人キャロルは、仲間のKWが出て行った事に腹を立て、自分達の小屋を壊して暴れていた。突如現れたマックスを食べようとするかいじゅう達に対し、マックスはとっさに自分を「王様」と宣言。その途端KWも戻ってきて、キャロルは喜んで「王様」を迎え入れる。そして皆が一つになれる理想の王国を作る事を目指し、マックスは様々な提案をする。

しかし、意気投合したかに思われたかいじゅう達も、それぞれ思いや悩みを抱え、事態は思わぬ方向に…

キャスト 編集

声の出演 編集

製作 編集

製作は2006年からオーストラリアで行われ、怪獣達は最新技術によるCGではなく、怪獣映画などで使われた昔ながらのアナログ手法であるスーツアクターによる着ぐるみを用いて表現し、編集作業で着ぐるみの顔にCGで豊かな表情をつけた。

当初は2007年の公開予定であったが、怪獣たちのメイクに対する反応を見るため、いったんインターネット上によるフッテージ・テスト試写を行いメイクを和らげることになった。一方で製作のワーナー・ブラザースは作品全体を再撮影することを要求したが、原作者センダック等の反対によって阻止され、スパイク・ジョーンズ監督の意向通りに完成された。2009年10月16日に全米で商業公開、大人向けの映画として宣伝され、8000万ドル弱の国内収益をあげ、同年のベスト映画に選出する批評家も多数現れた。

2009年3月に最初の予告編が発表された。予告編で使われているBGMはアーケイド・ファイアの"Wake Up"。

映画本編のサウンドトラックは、ヤー・ヤー・ヤーズのボーカリスト・カレンOを中心に、バンドメンバーや子供達のコーラスを交えた『カレンO・アンド・ザ・キッズ』名義で制作された。

評価 編集

レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは268件のレビューで支持率は73%、平均点は7.00/10となった[2]Metacriticでは37件のレビューを基に加重平均値が71/100となった[3]

脚注 編集

  1. ^ a b c Where the Wild Things Are (2009)”. Box Office Mojo. 2010年11月21日閲覧。
  2. ^ "Where the Wild Things Are". Rotten Tomatoes (英語). Fandango Media. 2024年1月6日閲覧
  3. ^ "Where the Wild Things Are" (英語). Metacritic. Red Ventures. 2024年1月6日閲覧。

外部リンク 編集